カテゴリー別アーカイブ: 中小企業診断士 岡部眞明

ラグビー日本代表にみるリーダーシップ

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

年末に放送された番組(フジテレビ、ミスターサンデー)の中で、興味ある内容がありましたので紹介させていただきます。ラグビー好きの私が、興味をひかれたのは「五郎丸の日記」に関するものです。

 

正確ではありませんが、番組の内容をたどります。

番組は、日本代表の副キャプテンでバックスリーダー五郎丸歩選手のワールドカップ期間中の日記をもとに進められます。

今回のワールドカップに臨むにあたって、エディ・ジョーンズヘッドコーチは、高い質と練習量、そして私生活までも含めた選手の管理を徹底します。また、選手自身にも徹底した自己管理と自覚を求めます。どの国のまねでもないジャパンウェイを求めて。

あの南アフリカ戦の勝利から3日後のスコットランド戦での敗戦の際には、「君たちはなにも成し遂げていないのに、英雄にでもなったつもりか。」と苦言。また、五郎丸選手のパフォーマンスが悪かった時には、ホテルのドアに入れた叱責のメモに、電話をするようにとコメントを入れたにもかかわらず、連絡がとれたのは翌日以降で、しかも、話ができたのは数日後で叱責の話は一切なし。

五郎丸選手は、ワールドカップという舞台に臨むプレッシャーと戦って押しつぶされそうになっています。非情な指揮官に怒りが爆発寸前でいた。

そんな時、支えになってくれたのは、チームメイトであり、メンタルトレーナーであったのです。仲間たちの少しの心遣いやアドバイスに支えられて、走り、トライし、キックを積み重ねていったのです。

そして、何よりの支えは、ワールドカップのために犠牲にしてきた家族でした。いつもは試合のため家を空けることが多く、家のことは奥様に任せっぱなしで、家に帰っても長男はよりついてこないし、二男の出産時は海外遠征だったといいます。

今回のワールドカップには家族が応援のためロンドンに行かれたそうですが、家族の到着を待つ五郎丸選手は、初めて待つ人の気持ちに気づきます。改めて、家族への感謝の気持ちを強く感じたのです。

五郎丸選手が、注目されていますが日本代表の選手は皆同じ気持ちだったのではないでしょうか。

話は、また、南アフリカ戦です。

29-32と3点ビハインド、南アフリカのペナルティに対し日本のマイケル・リーチキャプテンが選んだのは、スクラムでした。ペナルティキック(3点)での同点ではなくトライ(5点)での勝利を選んだのです。その時のヘッドコーチの指示は同点狙いのペナルティキック、ヘッドコーチは、怒りで当たり散らしたようですが、結果は、皆さんご存じのとおりです。

五郎丸選手もキックはまるで頭に浮かばなかったそうです。

このとき、全日本の選手は、自ら考え判断し、日本代表のプライドを持ってジャパンウェイを貫いたのです。

番組の中で、エディ・ジョーンズヘッドコーチは、五郎丸選手へのメモの件について、自分で深く考えてもらうことが重要なことで、深く考えるきっかけを作ることに意味があったとコメントしています。

また、マイケル・リーチキャプテンが自分の意見に従わなかったのは100%正しい判断だったと言っています。

この試合で、マンオブザマッチに選ばれた五郎丸選手のコメントです。

「(他のチームと)違っていることは、このチームを愛しているということ。本当に、みんなの支えがあってここまで来たのだ。光が当たったからと言って(マンオブザマッチのこと)、適当なコメントなど出せるはずがない。光が当たったから、枝を少しづつのばしていこう。そして花を咲かそう。桜の花を。」また、「ラグビーに奇跡なんてない。必然だけだ。」(それより)「試合が終わって、長男が駆け寄ってくれたことがとても嬉しかった。」

この話に何を見ますか?家族や仲間の絆?五郎丸選手の謙虚さ?エディ・ジョーンズヘッドコーチの非情さ?

いろいろな要素含まれています。当然ですね、世の中におきるできごとは単純なものは一つもありません。

私は、このチームにリーダーの役割の重要性をみました。自分の評価におもねることなく選手に接したヘッド・コーチ、チームのプライドを選んだキャプテン、チーム愛に徹した副キャプテン、そこには信念のリーダーたちがいました。そこから、チーム全体やその家族への思いが広がっていく様が見えてきます。会社に似ていませんか?

後継者の学校は、人を見つめます。

 

後継者の学校のプログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/program

 

プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがでしょうか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/interview/

 

Photo credit: roy costello via VisualHunt.com / CC BY

不祥事には、スポーツが効く?

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

また、不祥事が報道されています。今度は、化血研(化学及び血清療法研究所)の血液製剤の製造方法に係る不正でした。杭に始まったビル工事の不正は、他の構造物の手抜き工事や、果ては設計の不正にまで及んでいます。今年に入ってから、企業の不祥事に関する報道を何件聞いたことでしょう。

今回は、この問題をスポーツの視点から考えてみることにします。

 

後継者の学校パートナーの中小企業診断士、トライアスロンコンサルタント岡部眞明です。

スポーツといっても、プロではなく普通の人のスポーツのお話です。

子どもの頃の野球や水泳教室、運動会、中学、高校、大学でのクラブ活動でスポーツを経験された方も多いと思います。

習い始め、何をやってもうまくいかず、お兄ちゃんやお姉さんがうらやましく思った記憶、運動会での成績が良かったときの嬉しい気持ち、逆にダメだったときの悔しい気持ち。

中学、高校と成長する中で、同僚や先輩との関係で、正選手になれない悔しさと、試合で活躍したときの誇らしさ。活躍して女子にもてるヤツへの嫉妬心。

スポーツにまつわる思い出は、いろいろな「こころ」との葛藤の思い出ではありませんか。

そんな気持ちになったとき、そこは、何もできない自分、あるいは逆にやりおおせた自分がいます。スポーツは、冷たく結果を表わしてくれるものだった。

負けると悔しい、だから、うまくなりたい。勝ちたい。

そのためには、負けたという事実を受け止めて努力するしかありません。そして、自分よりうまい人のアドバイスをきいて練習に励むことしかありません。

勝った方は、また勝つためにはさらに上を目指して練習します。

スポーツは、現在の自分の立場を良くも悪くも認めるところから始まります。そして、高みを目指してあらゆる努力を積み上げることです。

この謙虚さと努力する力は、経営における現状認識と改善努力を、理屈ではなく「からだ」にしみこませてくれます。後継者の学校は、心・技・体を鍛えますが、スポーツはその根っこから心・技・体を涵養します。

経営者の方々も、忙しい毎日を送っていると思いますが、週に1回でもスポーツの時間を作りませんか。子どもの頃の素直な気持ちが取り戻せる時間です。そして、もっと大事なのは、嫉妬や悔しさなどマイナスの感情を抱く時間を持てることです。自分自身にそのような感情があること、「悪」もまた社会のひとつの要素であることを理解したうえで、物事を的確に判断することも必要です。

私の場合は、プールで泳いでいるときやランニングをしているとき、普段とは全く違う思考回路が働くようで、「あ、そうか!」といったことが、よくではありませんがたまにあります。(私の場合は、たまに浮かんだ解決策を、ジムのサウナに置いてくることが、しばしばあるので困りものですが)仕事について、ゼロベースで考える時間を与えてくれます。

スポーツは、身体だけでなく心や思考にも効きますので、是非試してください。

後継者の学校は、楽しく学べます。

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

経営計画は、守らないといけない?

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

事業計画、経営計画を考えてみます。

計画作成は、まず現状を認識して、あるべき姿=目標とのギャップを埋めていくプロセスです。

経営者たる者、一度決めた計画は、きちんと計画通り進めて、予定通り、いや、それ以上の成果を上げるのは、至上命題です。「か?」

 

もちろん、それに越したことはありません。

思ったようにいかないのが世の中の常ですよね。

経営者の意思決定は、すべての材料がそろったうえで行われることは、まずありませんよね。限りある情報、制約条件の中、その時点で最良の答え(満足化原理)をだし続けるのが経営といえます。

多くの制約のなか作られる経営計画は、その情報量においても、そもそも未来は予測できないということにおいても、限界があるのです。

ではなぜ、計画を立てるのでしょうか。

答は、「計画通りにいかないとき、『何故?』の問いの原点にするため」なのです。

会社を取巻く情勢を分析し、社内の状況を把握して我が社の行く先を従業員に示すことは、経営者として、特に重要な役割です。

しかし、もっともっと重要な経営者の仕事は、会社、従業員、取引先、そして最も大事なお客様を守ることです。不測の事態、とまではいかなくとも、業績が停滞したとき、果敢かつ沈着な経営判断が、特に求められるところです。

経営計画は、徹底した現象分析のもと合理的な判断を積み上げて作られます。分析的な手法、細部に掘り下げて物事を理解する還元主義的な考え方は、保守的な要素を常にはらんでいるものです。また、出来事の相互の関係や人々の機微関係など現象をトータルに理解する視点は欠落しがちです。これは、患部を外科的に処置する西洋医学と体全体としての機能に着目する東洋医学を例にとるとわかりやすいかもしれません。

果敢で沈着な経営判断をするためには、予断を排することが重要です。目の前に起こっている事態に的確に対応するためには、自らが決定した経営計画でさえも「予断」となって会社に襲い掛かってくることも覚悟すべきなのです。

事業が予定通り進まないとき、事前の計画通りの結果を求める事態が、不祥事につながっているのではないでしょうか?フォルクスワーゲン然り、基礎杭業界然りです。

困ったときに、従業員とともに考える場を経営計画は与えてくれるのです。

事実は多くを語ってくれます。謙虚に受け止めること、そして、大胆に戦うこと、かつ、優しく扱うこと。

経営の現場には、人を育ててくれる材料だらけです。

後継者の学校は、ヒトに着目します。

 

後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。 後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://school-k.jp/interview/

経営とコンプライアンス

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

不正、不祥事はなぜ繰り返されるのか?企業にとって命を奪われかねないような不祥事が続きますが、これらが起こる原因は何か?コンプライアンスとは何なのか?考察してみたいと思います。

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

前に取り上げた建設基礎杭のデータ不正はついに業界全体の問題に発展してしまいました。

何度も繰り返される企業の不祥事にうんざりという方も多いかと思います。しかし、胸に手を当ててよーく考えてみましょう。「自分だったら・・・」。元受会社から、「工期を守れ」と言われ、データの取り損ねには「データがないなんて言うことは、ありえない。」と言われる。やむに已まれず、ついつい・・・。そして、その代償はとてつもなく大きなものになってしまうのです。

コンプライアンスとよく言われます。決まりを守ることは当然です。でも、お得意様との今後の関係や、売上のことなどいろいろなことが頭をめぐります。

そんな時、会社とは?経営者とは?と考えてみましょう。

経営学の泰斗、P.ドラッカーはこんなことを言っています。

「企業にとって、社会との関係は自らの存立のかかわる問題である。企業は社会と経済のなかに存在する。ところが企業の内部にあっては、自らがあたかも真空に独立して存在していると考えてしまう。事実マネジメントの多くも、自らの事業を内部から眺めている。

しかし企業は、社会と経済のなかに存在する被創造物である。社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる力を持つ。企業は、社会や経済の許しがあって存在しているのであり、社会と経済が、その企業が有用かつ生産的な仕事をしているとみなす限りにおいて、その存続を許されているに過ぎない。」(P.ドラッカー「マネジメント」)

「そんなことを言ったって、従業員や家族の生活を考えたら、会社を一番に考えてしまうよ。」その通りですね。ドラッカーは、「企業は利益を必要とするが、それは企業の目標を達成するために伴うリスクに備えるためであり、利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。」(前掲書)とも言っています。

経営者は、会社の今こと、将来に備えること、従業員のこと、家族のこと、取引先のこと、考えなければならないことが、たくさんあって、実際、数学の答えのような「正解」を得ることは至難の業に思えてしまう。

ご安心ください!!そうです。経営には正解なんてないんです。日々起こる難事件にその都度、最善を尽くして、できる限り、皆が、そして社会が満足する答えを導き出す。これが、経営なんです。だからこそ、経営者には、「力」と「意志」が必要なのです。

シク教の宗教家、インド人のグル・ゴービルド・シンは、「シク教徒は戦士のような聖人であるべきで、聖人のような戦士であってはならない。」といっています。正しくあるためには、強さ、ときには非情さまでも必要ということでしょう。

経営は、実に奥が深い営みですね。

後継者塾では、後継者自身の心・技・体に着目します。

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

事業承継とお掃除

後継者の学校パートナー岡部眞明です。

皆さん、お掃除は好きですか?

身の回りの整理整頓、職場のお掃除の大切さはわかっているもののなかなか実践は難しいですよね。

しかし事業承継のみならず、経営において「掃除」がいかに大切かということを(株)イエローハットの創業者、NPO法人日本を美しくする会の創唱者で現相談役の鍵山秀三郎さんを通じて考えてみたいと思います。

 

後継者の学校パートナー、中小企業診断士の岡部眞明です。

今日は、お掃除のおはなしです。皆さんは、鍵山秀三郎という方をご存知でしょうか?

(株)イエローハットの創業者、NPO法人日本を美しくする会の創唱者で現相談役です。

創業当初、社員に少しでも気持ちよく働いてもらおうと、掃除を始めたところ、次第に社員が参加するようになり、会社全体に広がっていきます。社員同士のコミュニケーションも良好になって、業績も向上、皆さんご存知のイエローハットになったというわけです。

日本を美しくする会のホームページのトップには「ひとつ拾えばひとつだけきれいになる」と、鍵山さん直筆の言葉が書かれています。

鍵山さんご自身は、経営の第一線からは退かれ、美しくする会の活動に専念しておられ、日本だけでなく海外まで行かれて公園や、学校のトイレなど掃除をされています。

主に製造業の現場で言われている3S活動(整理、整頓、清掃)やそれが風土化された5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾)は、職場内のコミュニケーションの向上や、職場の活性化、ひいては業績の改善に大きな効果があるといわれ、それは実際に多くの企業で明らかになっています。

会社には好影響。では、経営者としては、どうでしょうか?

私も、コンサルタントとして独立時、仕事もなく、女房へのお詫びのつもりで家(兼事務所)の掃除を始めました。最初は、部屋に掃除機を掛けるだけ、拭き掃除をするということもわからずやっていましたが。それでも、汚れが取れたところはきれいになりますから、そうでないところの汚れが見えてきます。そうしているうちに、お風呂、玄関、台所、トイレと広がっていき、今では、歯ブラシ片手に掃除です。仕事のことも忘れ、掃除をしていると、その時間はいろいろなことが頭をめぐります。突然、ひらめくことも、たまにあったりします。(ごくたまにですけど…)

いろいろなことに頭を使わなければならない会社の経営、週に1時間でも「掃除で気分転換」はいかがでしょうか。

お釈迦様の言葉だそうです。

「第一番は、掃除をしている人の身も心も清められる。二番目は掃除をしている人の姿を見ている人の身も心も清められる。三番目は、端正の業を終える、つまりすべてのものが整ってくる。四番目は、すべてのものが喜んでいく。五番目は、天国で幸せになれる。(釈迦「掃除の五徳」)」

天国での幸せは、別にしても、会社や家族のためにはなりそうな気がしませんか?もちろん、自分にも。

後継者の学校では、強くて優しい経営者を育てています。

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

ノーベル賞級を支える縁の下の力持ち?

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

今回は、梶田さんがノーベル賞を受賞した「ニュートリノ振動」を実証する実験について、高校生に講演した多田将(ただ しょう)さんが「ニュートリノを研究して何に利用できるんですか?」という質問に答えた言葉をご紹介したいと思います。

「ニュートリノを研究して何に利用できるんですか?」

 

「1個1個の研究成果だけを見ると、一見何の役に立つかわからないし、意味のあることだとは思わないかもしれない。「それ何の役に立つんですか?」って訊かれてうまく答えられない。…ニュートリノは理論的に提唱されてから実際に発見されるまで26年。…(素粒子物理学の世界では)スケールとしては、50年とか100年とかなんて簡単に経ってしまうような、そういう世界なんですね。でも、今それをやらないと、50年後あるいは100年後に、自分たちの子孫が何もできなくなってしまいます。…僕の生きているあいだに、ニュートリノの利用法はたぶん見つからないと思いますよ。でも、いつかニュートリノを利用できる日が来るかもしれない。そういうことなんですよ。

成功した技術など、お金を出せばいくらでも買うことができます。しかし、失敗した経験は、どんなにお金を積んでも手に入れることはできない。実際にやった者だけが手に入れることができる。貴重な財産なのです。」(多田将「すごい実験」(株)イーストプレス)

多田さんは、京都大学大学院を経て、小柴さんを始め何人ものノーベル賞受賞者やノーベル賞級の研究者が集う高エネルギー加速器研究機構(KEK)素粒子原子核研究所で、ニュートリノの研究をなさっている、金髪長髪、作業服のユニークな研究者(助教)です。(お会いしたことがないのですが、KEK敷地内で遠目で見る限り、工事現場の変なおじさんといった感じでした。)

多田さんの言葉の中には、自分達の研究の明確な現状認識、世代を繋ぐ長い時間軸の中での果たすべき役割と覚悟、次の世代への深い愛情と強い信頼、人類の未来に対する希望と自信が詰まっているように感じられます。(少々オーバーですか?)

失敗こそが財産といっても、莫大なお金を使って行う実験ですから、緻密な考察に基づいて、綿密な計画のもと、一定の研究成果を目指して、日々の実験とその評価を積み上げていく地道な作業(目指す現象が現れる確率は50億分の1だとか)が、ノーベル賞にもつながる成果となって現れるわけです。

創業の時、あるいは、会社を引き継ぐとき、その会社が長く続いてくれることを望まない人はいないと思います。

50年後、100年後の我が社はどのような姿になってほしいのか?

そして、そのためには今日何をしなければならないのか?または、してはならないのか?

「日々の積み重ねが大切!」といってもお金も人も限られるなか、やみくもに突っ走るのは無鉄砲すぎます。限られた経営資源をどう使っていけばよいのか?従業員やその家族のためによりよい未来を獲得して、理想の会社をつくり上げるには、目標到達までのシナリオが必要です。

経営者の学校では、そのシナリオ作りも学べます。

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

企業の不祥事とノーベル賞と経営者冥利

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

相次ぐ大企業の不正問題。その根本的原因は何なのか?長い人類の歴史の中で人は何を学んできたのか?繰り返される不祥事は後継者にとっては事業承継前に絶対に知っておかなければ命取りになる大変な問題です。この問題に対して個人的に切り込んでみました。

 

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

フォルクスワーゲンの不正ソフトウェアの問題が世界を駆け巡りました。

「日本への影響は、ディーゼル車の販売延期程度かなぁ。」と思っていたら。今度は、マンションの基礎杭のデータ改ざんや手抜き工事が発覚しました。

フォルクスワーゲン社はソフトウェアの改修で、マンションを販売した三井不動産、杭工事を請け負った旭化成建材は、マンションの建替えで莫大な費用負担を抱え込んでしまうことになりそうです。

そのほかに、課徴金や損害賠償金なども相当な額になることが見込まれています。加えて、関連会社を含めた企業イメージは大きく毀損される結果となりました。支払うこととなった代償は、社会的影響も含めてあまりにも大きい。

目の前の利益のために不正を働く、その代償は、得ることができた利益とは比べようのない額の金銭的損失と社会的信用の失墜。今回の事件の主人公となった企業はいずれも名の通った大企業です。もちろん、だからこそ大きなニュースにもなるのですが…。

梶田隆章さんがノーベル賞を受賞されたことは、このブログでもお話させていただきました。

(以前のブログ↓)
http://blog.school-k.jp/okabe3/

「ニュートリノに質量があることを発見」して、それまでの定説を覆し、宇宙物理学に大きく貢献したということだそうです。難しすぎてよくわかりませんが、昔、コペルニクスやガリレオが初めて唱えた地動説は常識となり、「太陽が地球の周りをまわっている。」と考える人は、一部の宗教的理由を除いて誰もいないと思います。(断言できませんけど)

そして、今はアインシュタインの相対性理論や量子論、超ひも理論など、とても私などでは理解不能なほど科学技術は進歩して、私たちの生活もどんどん便利になってきました。

一方で代償の大きさはわかっているのに、繰り返される企業の不祥事。それも、あんな大企業で。社長さんたちは、いい大学を出て頭がいいはずだろうに…。

何故でしょうか。(ここからは全くの私見なので、この先は読まれている皆さんでお考えくださって結構です)

その差は、知識の蓄積とそれを実践する対象の違いにあるのではないでしょうか。

自然科学の知識は、文献や実験データで着実に蓄積され、時代を超えて研究者間で伝承されて行きます。そして、その知識を実践する相手も基本的に自然界、機械などで、だれがやっても同じ結果となることで事実として認められることになります。

一方、人間や社会を相手にする経営を考えてみますと、知識は、文献などを通して得ることができるでしょう。しかし、その実践の場は、激しく変化する市場(社会)でり、十人十色の従業員(人間)相手であって、自然科学の場合のように同じことは起こるとは限りません。というより、同じことは決して起こらないのです。

さらに、文献などに残された先人たちの知識は、データ化された自然科学と違い、受け取る側の解釈がまちまちですし、その実践は、機械装置ではなく生身の人間の行為にります。実践されて初めて知識として意味があるとすれば、人間が一生を終えるとその知識は本当の意味では承継されないのです。そういえば、哲学の主題は、2千年以上昔のプラトンや孔子の時代から「いかにあるべきか」です。

自然科学の知識は、順調に効率よく蓄積され、膨大な量であり、それらを勉強し理解することは、凡人の私には不可能です。経営にもつながる「いかにあるべきか」は2千年以上の間、今日的問題であり続けています。そして、あの松下幸之助さんも80年の人生をかけて学び、実践されてきたのです。いつもとは言いませんが、できる限り的確な経営判断を続けていくためには、知識とそれを的確に実践し結果を出す能力(=コンピテンシー)が必要です。

自分の一生をかけて学び、実践するということは、松下幸之助さんと私たちとは同じであると言えます。一生かけて会社を経営することで、松下さんに少しでも近づけるとすれば、そして家族や従業員が幸せになるとすれば、経営者冥利に尽きますよね。ひょっとしたら、追い越せるかも・・・。

 

PS

コンピテンシーについては、後継者の学校でも取り上げます。

※コンピテンシー:成果を導く地頭。思考・行動特性。すなわち、モノの見方・考え方・動き方。

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

ノーベル賞受賞者の「心・技・体」

後継者の学校パートナーで中小企業診断士の岡部眞明です。

今年も日本人がノーベル賞を受賞しました。北里大学の大村智さん、東京大学の梶田隆章さんです。

お二人の意識・知識・行動から学ぶ後継者が事業承継に備えて持つべき「心・技・体」についてお話します。

 

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

今年も日本人がノーベル賞を受賞しました。医学・生理学賞は、「寄生虫によっておこる感染症の治療法の発見」によって北里大学の大村智さん、物理学賞は「ニュートリノに質量があることを発見」し、それまでの定説を覆した東京大学の梶田隆章さんです。

10月6日、7日と2日続けての吉報に日本中が沸きました。私も同じ日本人として誇らしい気持ちになります。

大村さんは、受賞の記者会見で、「とにかく人のためになることを考えなさい。」という祖母の教えを忘れず「常に世の中のためになる研究を心がけ。」土壌の微生物をコツコツ集め続けたそうです。また、梶田さんは、「きちんと(研究を)やっていけば、何かに結びつく、自分の進んでいる道が正しいと思って頑張った。」と研究を進めました。

おふたりのこの言葉からは、仕事に取り組む一本の芯、決意を感じ取ることができます。

また、このおふたりは同じような発言をされています。大場さんは、「微生物がやってくれたことを私が見つけただけで、そんなに自慢できることではない。賞は微生物にあげたい。」、梶田さんは「ニュートリノに感謝をしたい。それから、ニュートリノは宇宙線がつくるものなので、宇宙線にも感謝したい。」と。自分たちの成果は、研究対象から教わったものということでしょうか。

おふたりは、「世の中のためになる」ために「何かに結びつく」という「自分の道」を「きちんと」「コツコツ」研究を進め、「感染症の治療法」や「物理学の定説を覆す」という大きな成果を「微生物」や「ニュートリノ」からいただいたわけです。

従業員を牽引し成果をあげる経営者の方に鍛えていただきたいものがあります。

それは、心(=経営に対する決意と覚悟)、技(=ビジネス知識)、体(=結果をもたらす行動)です。

受賞のおふたりに重ねて見ると、「世の中のため」に「自分の道」という決意・覚悟(心)を以て、いろいろな課題を解決しながら(=体)、研究分野に対する知識(=技)を拡大させて、大きな成果に結び付けています。

おふたりは、何年何十年と毎日、コツコツ仕事を積み重ねてきたわけです。

二宮尊徳は「積小為大」と言ったそうです。これは、日々の積み重ねの大切さのたとえとされています。

残念ながら、受賞のおふたりや二宮尊徳ほどの心・技・体を持ち合わせない身としては、「積小」だけは同じくらいできそうです。そして、それは成果となって現れるでしょう。

「できなかった場合でも、それを反省することで何とか成長したい」。などと思う私は論外かもしれませんが。

PS.

鍛えるべき経営者の心・技・体については、「後継者の学校」で学べます。

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

ラグビーワールドカップで見えたリーダーの心

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

今、ラグビーワールドカップが開催されています。エディジョーンズ監督率いる日本はこれまで(10/5現在)2勝1敗、歴史上最高の成績をあげています。ラグビー好きの私も寝酒とともに楽しんでいます。初戦の南アフリカ戦は、ノーサイド(試合終了のことを)直前のトライで32×34と逆転勝ち。

第2戦のスコットランド戦は、5つのトライを許すなど、45×10と完敗。

第3戦のサモア戦は26×5で勝利しました。

 

今回は会社でいえば社長にあたる「監督」から「リーダーのあり方」について考察してみたいと思います。

 

繰り返しなりますが、第3戦のサモア戦は26×5で勝利しました。

このサモア戦に向けての練習中に、選手の動きを見て、「エディジョーンズ監督が、「熱が入っていない」と激怒した」とのことです。

初戦の南アフリカ戦では、日本のラグビー、俺たちのラグビーをして、ワールドカップを楽しもうというコメントが、選手たちから聞かれました。選手たちの関心は、試合結果より、ラグビーのゲームそのものに向かっていたと思います。

第2戦のスコットランド戦で、選手は南アフリカ戦と同じ気持ちで試合に臨んだとは思いますが、格下(南ア戦の勝利によって、両者のランキングが逆転していました)相手にランキング通りの試結果を求める気持ちがあったのではないでしょうか。試合では、日本ボールの攻撃中にパスをインターセプトされてトライとなった場面が3回ありました。これがなければ、試合はもっと緊迫していたでしょうし、両軍にはスコアが示すほどの開きはなかったのです。日本選手の試合に対する姿勢が結果に表れたと思います。

エディジョーンズ監督は、そんな選手たちの気持ちを、ゲームでのパフォーマンスに集中することに気付かせるために、「喝」を入れたのでしょう。当初、選手には反発もあったようですが、監督の意図を理解したことは、サモアでの完勝が示しています。

 

優しそうで、日本人的な顔立ちのオーストラリア人、エディジョーンズ監督は、見かけによらず「激」の字がぴったりする激しい性格のようで、喧嘩屋、独裁的、扱いづらいとマスコミの評価も厳しいのです。最近、一般的に求められるリーダー像とは、大分趣を異にします。

 

民主的であることは重要ですし、部下のやる気と積極的関与は組織に不可欠ですが、ときに独裁的といわれることや、衝突が起きることも恐れない強い意思を深くもっていることが、リーダーには重要なのではないでしょうか。

あのカリスマ経営者といわれたスティーブ・ジョブスも独裁者といわれ、解雇されたりする一方でライバル企業の経営者をも魅了する人間性を持っていたといわれています。

リーダーの人間性が、従業員のパフォーマンス、ひいては満足にも繋がるのです。

サモア戦後の選手の晴れやかな顔を見て確信しました。

「千万人といえどもわれゆかん。」リーダーには確信が必要です。

この偉大なるリーダーの後継者は自らこのポジションを奪いに来てくれるのでしょうか?

 

追伸

サモア戦、個人的にはあと2トライほしかった!!

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

元官僚が伝える伝統的倫理観と強みのシナジー

後継者学校のパートナーの岡部眞明です。
中小企業診断士、行政書士です。

文部科学省で先端科学技術や産学官連携など科学技術政策の国家戦略の全体調整の仕事を主に財政面から担当してきました。我が国の伝統的倫理観と企業が持っている技術などの強みとのシナジーをサポートしたいと考えています。

「三方よし」と言われますが、事業承継は、経営者、事業承継者、従業員とその家族、会社を取り巻く全ての人の人生にまでかかわる問題なのです。

事業承継は、その責任と託し託されるものを、本当に価値あるものとして引き継いでこそ意味があるものであり、関係者はその責任を全うする義務があり、利益を享受する権利も有しているのです。

高齢化社会と言われます。高齢化は中小企業の経営者も同じです。
会社は長く続きますが、人には限りがあるのは事実です。
「三方よし」は近江商人の行動哲学と言われますが、会社には従業員や取引先など多くの人々(ステークホルダー)があり、それらの人々の生活を維持していく責任があります。

経営者には、誰かに会社を託さなければならない時期が必ず訪れ、正しく渡す義務があるのです。

一生懸命築き上げた会社を誰にどのように託すのか、その後の生活はどうなるか、経営者にとって重要な問題です。

一方、託される会社はどうなっているのか、従業員は?取引先は?許認可は?受け取る側にとっての関心事項は山のようです。

事業承継の場面では、会社の過去と現在そして未来に関して、良いことも悪いことも全て明らかにされなければなりません。

事業承継は経営の全てが詰まっています。

「三方よし」の三方は「売り手」「買い手」「世間」と言われますが、事業承継は、経営者、事業承継者、従業員とその家族、会社を取り巻く全ての人の人生にまでかかわる問題なのです。
事業承継は、その責任と託し託されるものを、本当に価値あるものとして引き継いでこそ意味があるものであり、関係者はその責任を全うする義務があり、利益を享受する権利も有しているのです。
後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ