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事業承継の本当の意味について、考えてみませんか?

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

今日は、事業承継において、会社の現状を何を起点にして知っていくか?

事業承継の本当の意味とは?そんなことを考えていただくきっかけを提供します。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー 笠井 智美です。

前回は「事業承継の主役は後継者」、

そして、継ぐ対象となる会社のことを知ることが大事、ということをお伝えしました。

そもそも、あなたが知らないことに対して、決意も覚悟もできませんよね。

 

大きな声じゃ言えませんけど、

決算書も見せずに「覚悟はあるのか?!」なんて迫るなんて、そりゃあ理不尽な話ですよ。誰とは言いませんけどね。

 

会社の現状を知らないのに、この先どうしたらいいかなんて、わかるわけありませんよね。

 

あなたが手に入れようとしている会社が、

あなたが経営して、

この先価値を生み出し続けていくための「価値創造機」が、

今、どんな状態なのか?

 

・燃料が切れて、途中で止まってしまうなんてことに、ならないかしら?

・ネジが緩みかけていて、このまま動かし続けると、部品がばらばらに飛び散って、周りに被害が及んでしまう可能性はありませんか?

・どこかに亀裂が入っていて、動かしているうちに、いずれパキーンと割れてしまいそうな箇所はありませんか?

・そもそも、「価値創造機」が乗っかっている土台は、本当に大丈夫なのかしら?
もしかしたら、ちょっとした地震で、地盤沈下してしまう地質かもしれませんよね?

 

さあ、こんな観点から、現状把握を始めていきましょう。

現状把握は、幸せな事業承継の鍵ですからね!

 

あ、大事なことをお伝えするのを忘れてました。

そう、とーっても重要なこと。

 

 

それは、事業承継の本当の意味。

つまり、この2つの質問に答えられることです。

 

  1. あなたは、この会社が、これまでどんな価値を生み出してきた「価値創造機」か、本当に知っていますか?
  2. あなたは、経営後継者として、どんな価値を生み出していくために、その「価値創造機」を手に入れますか?

 

 

この質問の答えを見つけるために、現状把握を始めましょうね!

それが事業承継のファーストステージです。

具体的な戦略・戦術は、ファーストステージをクリアしてからのことです。

ここは、焦らないでね。

 

 

物事には、必要な順番というものがあります。

 

お料理だって、下ごしらえをしてから調理に入らないと、おいしく頂けないですよね。

 

壁の色を塗り替えるのだって、

表面の凹凸に鑢をかけて整えてからでないと、綺麗に仕上がりませんよね。

 

どれだけ道具やパーツを集めても、

ドミノが倒れるように流れを作ってあげないと上手くいきません。

 

そして、全体が俯瞰できていないと、細部に適切な流れは作れません。

 

つまり、会社の現状を把握することが、経営全体を俯瞰することでもあるのです。

 

では、経営全体を俯瞰するために、

「何を “取っ手” に 現状把握したらいいの?」ってことですよね。

 

おすすめは、経営を4つの要素に分けて観ていくことです。

 

経営の4つの要素とは、

・事業

・財務

・人・組織・風土

・統治基盤

 

この4つの要素ごとに、あなたが手に入れる会社が、現在どういう状況にあるのかを把握・分析し、課題と可能性を見つけること。

それが事業承継のファーストステージの目標です。

 

じゃあ、ファーストステージの目的は?

あなたの決意と覚悟が定まることです。

 

会社の現状・課題・可能性が見つかるということは、

決意と覚悟をする対象が観えたということですよね。

 

つまり、それは、

事業承継の本当の意味を問う2つの質問に、

「その時点での答え」が出せるということでもあります。

 

  1. あなたは、この会社が、これまでどんな価値を生み出してきた「価値創造機」か、本当に知っていますか?
  2. あなたは、経営後継者として、どんな価値を生み出していくために、その「価値創造機」を手に入れますか?

 

 

ただし、ファーストステージをクリアするには、もう一つの鍵がいります。

それは、何かって?

それは・・・・・・・後継者の学校でお会いしたときに!

 

後継者の学校
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後継者が事業承継の最初にすることとは?

後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

事業承継の主役である後継者が、まず何からやっていったらいいのか?

準備をしないで事業承継をすると、どんなことが起きてしまうのか?

そこに潜む、様々なリスクについて考えてみましょう。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井 智美です。

今日は、事業承継において、

後継者が最初にすることについてお話させていただきます。

 

「準備をしないで事業承継をすると、どんなことが起こりそうか?」

そんな視点で、日常を観察してみてみると、

そこに潜む様々なリスクが、観えてくるのではないでしょうか?

 

 

中小企業は長期政権です。

経営者と一緒に事業そのものが育ってきました。

でも、それを承継する後継者さんは、

会社や事業そのものが、身の丈に合いません。

 

後継者さんが知らない、わからないことだらけ!

 

それって、自分が生まれる前に埋め込まれた経営上の問題が、

継いでから表面化してくるかもしれないってことでもありますよね。

 

つまり、あなたのせいじゃない、

全く知らないことの責任を、

経営者としてとらなくてはいけないってことですよね。

 

取引先や社員への責任、社会への責任がある中、

自分が全く関与していないこと、

知らないことの蓄積から起きてくることに、

後継経営者として責任をとらなければいけないなんて、

本当に怖い話です。

 

自分と一緒に会社が成長してきた創業者なら、

会社のあらゆる部分に神経が行き届いているでしょう。

 

後継者であるあなたも、まずは「知らない、わからないこと」を知る。

それが事業承継に向けて最初にすることです。

 

そんなこと、あたりまえだよ。

言われなくてもわかってるよ。とおっしゃる方もいるでしょう。

 

 

でも、本当にどこまでリアルにわかっているでしょうか?

 

 

長年のコンプライアンスの問題で、崩壊する会社。

同族問題が悪化して、崩壊する会社。

従来の事業が立ち行かなくなり、崩壊する会社。

オーナーや会社の借金で、崩壊する会社。

風土や人の問題で、崩壊する会社。

 

巷では、日々こんなニュースが流れています。

 

これらはすべて、

何かのきっかけで問題が表面化しただけにすぎません。

 

すでに埋め込まれていた経営上の爆弾が、

時を経て爆発したにすぎないのです。

 

 

あなたがこれから人生懸けて経営していく会社を、

できるだけ健全な状態で、あなたが手に入れるために、

まずは、現状把握からはじめてください。

 

事業承継の主役であるあなたが、

何を知っていて、何を知らないか。

それを知ってほしいのです。

 

 

生きた事業は止めることができません。

 

でも、あなたが後継者のうちなら、立ち止まって考えることが出来ます。

 

今なら、事業承継について、向き合って考えることができます。

 

 

・事業の、過去は?現状は?将来は?

 

・会社の、過去は?現状は?将来は?

 

・このまま手を打たないと、どうなるのでしょうか?

 

・あなたは、どのような承継をしますか?

 

 

これらに向き合うことが、

あなたが「真の経営者」になるための、事業承継のスタートとなります。

 

 

お笑いの大御所、明石屋さんま さんは、

「生きてるだけで、まるもうけ」というポリシーから、

娘さんに「いまる」と名付けたそうです。

 

 

そう、

人は、いつ何があるか、

明日どうなるのかなんて、誰にもわかりません。

 

 

実は、後継者さんの中には、ある日突然、社長が倒れて、連れ戻され、

なんの準備もないまま会社を継いだ、という方が少なくないのです。

 

「こんなはずじゃなかった。」

 

「まさか、こんなことになるなんて・・・・・」

 

「もっと早く準備をしておけば、よかった。」

 

「先代に、もっといろんなことを訊いておけばよかった」

と後悔している方も多いと聞きます。

 

 

でも、会社のことを知らなければ、

社長に何を訊いたらいいのかさえ、わかりませんよね。

 

逆に言うと、会社のことを知れば、

承継の前に、社長と一緒に解決しておけることもあるはずです。

 

 

そして、継ぐ対象となる会社のことを知るからこそ、

本当の決意と覚悟ができます。

 

自分が決めた、自分が選んだという、納得感も生まれてきます。

納得感は、あなたのパワーを、より発揮させてくれる源となります。

 

とは、言っても、

「何を “取っ手” に 現状把握したらいいの?」と思いますよね。

 

 

はい、次回はそのことに触れていきますので、楽しみにお待ちくださいね!

 

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後継者は、従業員一人一人の「持ち味や能力」を語れるようになろう。

笠井さん後継者の学校パートナーの笠井智美です。

事業承継期の人・組織づくりには、そこにいる従業員一人一人の持ち味や能力を後継者が把握して、それぞれとパートナーシップを創っていくことが重要です。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井智美です。

後継者が事業承継期の悩みとして挙げられる中に、

従業員との人間関係があります。

 

もっとこうして欲しいとか、もっとこうなって欲しいとか、

これが出来てないじゃないかとか、

ついついそんなところばかりに目が行って、

従業員一人一人の、既に持っている能力や特徴を、

見落としてはいないでしょうか?

 

人を活かすためには、

その人がどんな活かしどころを持っている従業員さんなのか?

どんな時に力を発揮し、どんな時に力を発揮できなくなるのか?

その人のバックグラウンドや、何を大事にしている人なのか?

やりがいを感じるのはどんな時なのか?

この先どうなりたいと思っているのか?

そして、今何を思っているのか?

これらを知ろうとする姿勢が重要です。

 

そうやって相手に意識を向けることで、

相手にあったコミュニケーションがとれるのです。

 

まずは、従業員さん一人一人を、観察してみましょう。

 

それをするうちに、

これまであなたに観えていなかった従業員さんの姿が、

観えてくるはずです。

 

その時こそ、

従業員さんとパートナーシップを創り出すベースが整った時です。

 

 

もしもあなたが、自分の頭に収まる以上の未来を実現したいなら、

人を活かす経営が必要ですよね。

 

そのためには、従業員さんたち一人一人の中に、

活かせる力をたくさん発見してみてください。

 

自分の中に活かせる力を発見してくれる人を、

従業員さんが信頼しないはずはありません。

 

「認める」ことから始まる、従業員さんとの信頼関係の構築。

 

自律的な人材の育成と組織づくりは、そこから始まります。

 

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後継者は自分のトリセツを持とう!

笠井さん後継者の学校パートナーの笠井智美です。

自分がどんな時に力を発揮し、どんな時に力を発揮しづらいか?自分を客観視することで、あなたらしくリーダーシップを発揮することができ、周りをどう活かすかが観えてきます。

今日は後継者自身が、自分のトリセツ(取扱い説明書)を持つことをお勧めする理由についてお伝えします。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井智美です。

このブログでは、後継者の方々が自分の人生や事業承継に向き合い、

経営者としてのリーダーシップを発揮して、

経営革新を起こしていくための自己革新のプロセスについて、

書かせていただいております。

 

今日は後継者自身が、自分のトリセツ(取扱い説明書)を持つことを

お勧めする理由についてお伝えします。

 

中小企業では経営者の物事の捉え方、考え方や行動の特性が、

直に経営に影響を及ぼします。

つまり、経営者が自分を客観視できていないと、

判断を誤って、まわりを巻き込んでしまう危険がありますよね。

 

そもそも自分は、どんなものの捉え方をしやすいのか?

どんな時に活き活きと力を発揮し、どんな時に力が発揮できなくなるのか?

何に捉われやすく、どんなことに影響されやすいのか?

 

無意識のままでは、コントロール不能ですが、

意識できれば、予防策をとったり、サポート体制をとることもできます。

また、どんな時に自分のバイタリティが発揮できているのかに気付けると、

それを経営に意識的に活かすこともできます。

ほうっておいてもパフォーマンスを発揮するところを、

活かさない手はないですものね。

 

そして、自分を観察して、自分のトリセツを作るように、

周りの人を観察して、自分やチームを助けてくれる特徴を、

見つけてみてもいいですね。

 

この人は、どんな時にどんな力を発揮する人なのか?

どんな時に活き活きと能力を発揮してくれるのか?

どんな時に、力を出せなくなってしまうのか?

 

それが観えてきたら、その人への関わり方も、

より相手が力を発揮できるような関わり方になっていくでしょう。

 

自分を知って、相手を活かす。

相手を知って、自分を活かす。

 

互いを活かしあって、

共に目指すところを実現していく。

 

そんなパートナーシップを社員さんたちと築きたい方は、

ご自身のトリセツから作ってみて下さい。

 

どうやって作るかって?

ほら、スポーツ選手がよくやっていますよね?

サッカーノートみたいなもの。

うまくいったとき、うまくいかなかった時を観察し続けると、

おのずと自分のトリセツが出来てきます。

ぜひ、そのトリセツを経営に活かして下さいね。

 

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後継者が経営者になるための自己成長は、自分の人生と向き合うことから

笠井さん後継者の学校パートナーの笠井智美です。

あなたが経営後継者になるのは何の為ですか?

あなたが自分の人生を懸けて会社を継ぐのは、何の為ですか?

この質問の答えが経営の軸となり、事業承継における様々な壁を超える力を解放する鍵となります。

 

 

こんにちは。後継者の学校パートナー、エグゼクティブコーチの笠井智美です。

コーチングやキャリアカウンセリングを使って後継者の自己革新のプロセスを促し、後継者の成長と組織づくりを連動させ、経営革新をサポートしています。
(笠井については、こちらから→http://tomomilog.seesaa.net/

今日は、事業承継と後継者の人生の関わりについてお伝えします。

 

さて、唐突ではありますが、
あなたは何のために事業承継をしますか?

 

家業を持つ家に生まれたから、親が社長だから、
周りから後継者だといわれて育ってきたから、
自動的に自分が継がなきゃいけない。この道しかない。
もう決まっていることだから。

ほんとにそうでしょうか?

 

そんなことはありません。

 

他人次第、環境次第で、あなたの人生を犠牲にする必要はありません。

もし、本当は継ぎたくないのなら、継がない覚悟をすればいいのです。

 

あなたが継がないと決めたなら、
他に誰が継ぐのか、経営のプロを雇うのか、
会社をM&Aするのか、廃業する準備に入るのか、
すべてが前倒しに動きはじめます。

 

あなたが経営後継者になるのは、何のためですか?
あなたが自分の人生を懸けて会社を継ぐのは、何のためですか?

 

この質問に答えをもたないのであれば、
会社を継ぐのはやめてもいいんです。

 

むしろ、やめたほうがいいかもしれません。

 

あなたが事業承継のプロデューサーとして、
適任者を探したらいいではありませんか。

 

そして、あなたが生きたい別の人生をしっかり生きたほうが、
きっとあなたは幸せになれるでしょう。

 

 

ところであなたが生きたい人生は、どんな人生ですか?

 

親のようにはなりたくない、親のような経営者になりたい。
親とは違う経営をしたい。

 

これらは、どれをとっても基準は親です。

親次第の人生を、これから先もずっと送りますか?

 

親や先代と比較しながら経営をしていくと、上手くはいきません。

観るべきところは、そこではないから。

 

 

あなたは、何を大事に生きていますか?

 

あなたにとって価値のある人生、
納得感がある人生とはどんなものですか?

 

あなたはその命を遣って、何を実現したいですか?

あなたはその人生を通して、どんなことを創り上げますか?

 

まずは、それを言葉にして下さい。

 

その自分と向き合ってこそ、

はじめて“継ぐもの”の価値が観えてきます。

“継ぐもの”の活かし方が観えてきます。

 

“継ぐもの”の価値が観えなければ、
本当の意味で継ぐかどうかを、検討することはできません。

 

継ぐかどうかを、あなた自身が検討しなければ、
事業承継の主体者になれるわけがありません。

 

ぜひ、ご自身の軸、基準をもつために、
自分の人生(キャリア)と向き合ってみて下さい。

 

ただ、これは1人でやるより、しっかりとトレーニングを受けているプロとやることをお勧めします。

 

なぜなら、以前ブログに書かせていただいたように、
人のもつ変化への抵抗感で自己防衛が起きて、

軸にたどり着かなかったり、
無意識に周りの人の望むことが出てきたりして、

フェイクで自分をごまかしてしまう可能性があるからです。

 

親族間の事業承継は、会社の経営に親子の情や確執が絡んできます。

親族だからこそ、親子だからこその難しさがあります。

 

それを超えるためには、明確な軸・志が鍵になります。

志が明確であればあるほど、公私を切り分けることが出来るようになってくるのです。

 

後継者が自分の人生をしっかり見つめ、
自分の内なる志を発見すれば、
それはやがて企業の存在理由である企業理念として、
従業員や取引先を巻き込んでいきます。

 

リーダーとして掲げるべき旗をもつために、
皆を導く方向性を示せるようになるために、
これから起きてくる様々な困難を乗り越える力を持つために、

「何のために継ぐのか? 何を実現するあなたなのか?」

親や親族や利害関係者の思惑を一旦横において、
自問自答してください。

このプロセスが、あなたの後継経営者としての能力を解放します。

 

志をもったあなたが発する言葉は、
その重みや伝わり方が変わってきます。

 

それが、この先の承継戦略を進めていく上で、
重要な意味を持つことは、想像に難くないですよね。

 

ぜひ、あなた自身の人生と後継経営の接点を見つけてくださいね。

 

 

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後継者だからこそ、従業員を活かすリーダーシップが発揮できる

後継者の学校パートナーの笠井智美です。笠井さん

経験も浅く、まだ未熟な後継者が、既にある組織にリーダーとして入っていくには、

いろいろとご苦労があるでしょう。けれど、創業者とも先代経営者とも違う、

後継者だからこその、組織活力を高めるリーダーシップがあります。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井智美です。

今日は、エグゼクティブコーチとして、

後継者のリーダーシップについてお話します。

(笠井については、こちらから→http://tomomilog.seesaa.net/)

 

経済が右肩上がりの成長を遂げた20世紀は、いい学校、いい会社にはいれば、

年功序列の終身雇用でお給料も右肩上がり。

 

創業者や先代経営者の時代は、

大量生産、大量消費で、モノを作れば売れ、がんばれば結果が出る。

先進国の後を追っていれば成功するというような、

ある意味、答えのある時代でした。

 

そんな時代は、引っ張るタイプのリーダーで、結果は出ていました。

しかし21世紀は、何が起こるかわからない、

何が起こっても不思議ではない、

答えも成功のセオリーも無い、混沌とした時代です。

 

インターネット上では様々な情報が行き来し、

企業を取り巻く環境の変化は、どんどんスピードを増していきます。

 

経済社会では、商品やノウハウだけでなく、

毎日のように海外資本も行き来します。

 

そんな多様な世の中では、リーダーが全てを掌握することは、

殆ど不可能です。

 

リーダーが引っ張っていくこということは、

「リーダーの限界が組織の限界」となる危険が伴います。

 

引っ張るリーダーが止まれば、引っ張られているだけの人たちは、

当然止まってしまいます。

 

「リーダーの限界が組織の限界」とならないために、

後継経営を担うリーダーに求められる能力は、

メンバーに“自ら力を発揮してもらう”能力です。

 

では、人はどんな時に力を発揮するのでしょうか?

 

自分より現場の経験もスキルもある従業員さんたちに、

先代より関係性も薄く、恩を感じているわけでもない後継者からの、

指示や命令や指図に、なかなか従ってもらえないことってありますよね。

 

トップダウンのやらされ感の中では、

従業員は余分に力を出してはくれません。

 

そればかりか、やる気がなくなり、不満もたまりやすくなります。

反発が増幅して、会社の風土が悪くなるかもしれません。

 

他人にやらされるのではなく、

「よし、やってやろう!」と自らひと肌脱ぐとき、

人は力を発揮します。

 

いたずらでも、ナンパでも、

自ら思いついた作戦を実行する時って、ワクワク感がありますよね。

 

事の大小関わらず、自分が決めた道を歩むときの、

内側から湧き上がる決意と覚悟と使命感。

そしてそれをやり遂げた時の達成感。

 

あなたにも、そんなご経験があるのではないでしょうか?

 

リーダーが独りで抱え込んでしまっては、

メンバーの出番は創れません。

 

リーダーから言われたことを、ただやるだけ。

上からの指示、命令、指図に、ただ従うだけ。

 

これでは、メンバーの自発性も創造性も育ちませんよね。

そして、リーダーの思いつく程度の結果しか出せないかもしれません。

 

メンバーそれぞれが進むべき方向性を共有し、目的を把握し、

それに基づいて自分で判断して行動できるように環境を創る。

 

目指すことのために、互いの役割を認識して力を発揮する組織に導く。

 

そんなサーバント型(奉仕型)のリーダーシップは、

既に会社や従業員がいる後継者の立場だからこそ、

やりやすいスタイルと言えるでしょう。

 

サーバント型のリーダーシップは、この混沌とした時代に、

リーダーの頭に収まる以上の“未来を実現する力”を引き出すことができます。

 

後継者は、まだ会社の色に染まっていないからこそ、

周りに触発を起こせる存在です。

後継者はカリスマ性もない、力も十分ではないからこそ、

周りの人にこれまで以上の力を発揮させ、

組織の活力を高めることが出来るのです。

 

何が起こるかわからない、

多様な価値観が溢れる答えの無い時代に必要なのは、

志のもと、人を活かして課題を解決していくリーダーシップです。

 

メンバーの出番を創るために、

従業員一人ひとりに、どんな特徴や能力があるのか?

何を大事に思っている人なのか?

その言動の背景をよく観てあげてください。(評価の目ではなくてね。)

 

どんな想いで今まで働いてきてくれたのか?

ぜひ、聴いてあげてください。(面談とかではなく、まずはさりげなくね。)

 

事業承継期における後継者のリーダーシップは、そこから始まります!

 

 

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後継者が押さえておきたい、人の持つ「変化への抵抗感」とは?

笠井さん後継者の学校パートナー 笠井智美です。
リーダシップ開発・組織開発から経営革新をサポートしています。

経営は人。事業承継期に後継者が経営改革を始めようとするとき、“人”について押さえておきたい観点をお伝えします。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー 笠井智美です。
リーダシップ開発・組織開発から経営革新をサポートしています。

 

後継者の方のご相談にのっていると、
会社のために良かれと思っていろいろと問題点を指摘したり、
会社のためを思って新しいやり方を提案したのに、
現社長や社員さんたちの反発を食らい、
孤立してしまったというお話を聴きます。

 

あなたも、もしかしてそんな渦中におられませんか?

このことには、
私たち人間の「生き物としての本能」が深く関係しています。

生物である私たちには、恒常性維持の本能が備わっています。
これは精神や身体を、一定の状態に保つ役割を果たしていて、

環境が変化する中でも何とか現状を維持して、

自分の状態が一時的に変化を迫られたとしても何とか元に戻して、

自分が生きられると“信じている”思考や行動を司る枠組みや状態のままで、生き続けようとする力でもあります。

 

組織や学校や家庭の中で日々飛び交っている、

「ああしなさい。こうしなさい。」

様々な指示や命令や指図のコミュニケーション。

 

これが時には、「あなたは、そのままではだめだ。」という、

“自分という存在を否定するメッセージ”として届いてしまうことがあります。

 

今のままを否定し、相手にとって“今生きている”という、
ある意味“生き物としての正解”を否定し、

「あなたは、そのままではだめだから、変わりなさい。」

というメッセージとして、恒常性維持の本能を持っている領域の脳が、認識してしまうのです。

 

それは生物としての「存在の否定=命の危険」ということでもあります。

自分の存在を否定されると、脳の仕組みとしての自己防衛システムが作動します。

 

自分を正当化したり、相手と敵対したり、 感じないふりをしたり、人は様々な形で自己防衛をし、様々な形で自分の存在証明をしようとします。

 

逆に、相手のこれまでの業績や取り組みを尊重し、相手を認め感謝することは、相手の存在(命)を肯定することでもあります。

 

存在を肯定されれば、人の本能は「命が安全、安心である。」と感じます。

 

そして、自分の存在を肯定してくれる相手、わかってくれる相手を、私たちは信頼しますよね。

 

 

現社長や社員さんたちも、
信頼する相手の言葉には耳を傾けてくれるでしょうし、
自己防衛にエネルギーを奪われずに、
会社の目指す方向を理解して、アイディアを出してくれたり、
協力してくれたりするでしょう。

 

これから先の未来、
新しい価値を生み出し続けていくために後継者が行う経営改革は、みんなの力を引出すチーム力や組織力で実現可能となっていきます。

 

それを創り出すのが後継者のリーダーシップです。

そのために、人が持つ“変化への抵抗感”を踏まえて、
事業承継・経営革新へのコミュニケーションを起こしていきましょう。

 

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後継者には、継ぐことを “自分で選び直す時間” が必要です

後継者の学校パートナーの笠井智美です。笠井さん

事業承継って、何から手を付けていいのかわからない。

経営の勉強って、広すぎてどう始めたらいいのかわからない。

自分が継ぐつもりでいるけれど、この先やっていけるのか、本当は不安がいっぱい。

そんな思いを抱える後継者のあなたが、自分と向き合い、経営を学び、仲間とともに成長する場所。それが「後継者の学校」です。

今回は、後継者が能力を発揮するために必要な基礎の基礎。後継者としての成長回路のスイッチについて、お伝えします。

 

 

初めまして。後継者の学校パートナーメンバーの笠井智美です。

後継者のリーダーシップ開発、人・組織・風土づくりから、経営革新の支援をしています。

 

創業時とは大きく変わっている事業環境の中で、身の丈に合わない会社を受け継ぐ後継者の“心と行動のスイッチ”を入れ、経営者の腕力で引っ張っていくのではなく、社員が自律的に力を発揮できる組織をつくり、人の成長と会社の成長を連動させて、真の事業承継を成功させるサポートをしています。

 

資格等

・(一社)軍師アカデミー認定1級コンサルタント

・エグゼクティブコーチ、コミュニケーショントレーナー

・キャリアコンサルティング2級技能士

・BG inc.Partner コンサルタント

・プレゼンスクリエイト 代表
http://www.presence-c.com/プロフィール/

 

 

今回は自己紹介を交えて、後継者としての成長回路のスイッチについて、お伝えします。

 

 

私は、北一硝子や運河で知られる北海道 小樽市の出身です。

工務店と飲食店を営む両親のもと、幼い頃から商売の話を聴きながら育ちました。

三姉妹の長女の私は、「将来自分がお店を継がなくちゃいけないのかな?」

「職人さんをまとめなきゃいけないのかな?」と、

誰かに言われたわけでも無いのに、なんとなくそう思っていたのです。

 

受験勉強をしながら、いずれ家業を継ぐなら、こんな勉強しても無駄なんじゃないかと

悩みはじめた私は、思い切って親に尋ねてみました。

親の答えは「女の子に継がせるつもりはない。そんなことは、考えなくていいから、

あなたは好きなことをしなさい。」でした。

 

ほっとする反面、少し気が抜けたような変な感覚があったのを、今でも覚えています。

無意識に親の築いてきたもの対する“おぼろげな使命感のようなもの”があったようです。そう、無意識のうちに。

 

というわけで、私の呪縛は解け、銀行員を経て、結婚・出産・子育ても終わり、

自分の志の軸で選んだ仕事をさせてもらっています。

 

親はよく、小さな飲食店にやって来るお客さんの話を聴き、相談相手になっていました。

現在 相談業務をしている私は、相談にのるところだけ、受け継いだといえるのかもしれません。

 

後継者の方にお話を伺うと、「子どもの頃、なりたい職業を訊かれるのが嫌だった。」という方が多いです。もしかしたら、「継がねばならない」とか、「自分はなりたいものになれない」って、どこか自分で制限していたのかもしれませんね。

 

そして、後継者と呼ばれる今。それって、本当にあなたが選んだあなたの人生でしょうか?

納得感はありますか?

 

実は、後継者の学校のプログラムには、後継者が自身の成長回路のスイッチを入れるために、自分の人生(キャリア)を見つめる時間が盛り込まれています。

 

「自分は本当に継ぎたいのか?」

「何のために継ぐのか?」「これから先、どんな人生を送りたいのか?」

「何を大事にしていきたいのか?」「何を目指していくのか?」

親や家族、親戚や利害関係者の思惑から離れて、自分を明確にしていくのです。

 

そして、もう一つ向き合うことがあります。

自分が継ぐべき会社のこと、経営の状態を、あなたはどのくらい知っていますか?

 

もしかしたら、会社の実態がどうやったら掴めるのか、わからないまま、

日常の業務や経済団体の会合や飲み会に、忙しく追われてはいないでしょうか?

 

 

自分を知って、この先何を学び、どう力をつけていくかが見えてきます。

会社を知って、まず何からやって行ったらいいのかを、考えることができます。

 

自己の客観視と自社の客観視を行ったり来たりしていくうちに、

親次第、環境次第ではなく、自身が「生み出したい価値」という軸に照らして、

“継ぐこと”を自分で選ぶことが出来るのです。

 

肚が決まれば、人は強い!

やらされるのではなく、自分で選んで自分で決めた仕事だからこそ、

より力を発揮することができるのです。

 

既に社員も取引先もあり、事業が日々動いている、

自分の身の丈に合わない会社の経営者になる。

しかもいつ何どき、準備も勉強も追いつかないうちに

ある日突然「その日」がやって来るかもわからない。

 

創業者なら、小さい失敗を重ねながら、

自分と一緒に会社も成長して来たでしょう。

 

しかし後継者は、まだ未熟なのに会社や周りへの影響力や責任だけは、大きいのです。

つまり、最短距離での成長が求められます。

 

そして、事業承継を迎える時期の会社は、

ビジネスモデルも崩壊しかかっていることが少なくないです。

 

普通に経営するだけでなく、経営革新をするための経営力を身に付けるために

早く成長しなければいけない後継者は、

ご自身を、より力が発揮できる状態にしておく必要があります。

 

自分と向き合い、会社の実態を知り、未来を描く。

そんな“継ぐことを自分で選び直す時間”が、

あなたの成長回路のスイッチをONにします。

 

どうせ人生を懸けるなら、あなたが力を発揮できる、

あなたらしい経営をしたいですよね。

 

私たちと一緒に“後継者の学校”で、後継者としての成長回路に踏み出してみませんか?

 

気になる方は、ぜひ一度、後継者インタビューをお試しくださいね。

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