ウルトラマラソンで考える社長の年齢と事業承継

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

先日、岩手県で開催された「岩手銀河100㎞チャレンジマラソン」に参加しました。結果は二年ぶりの完走。

制限時間14時間ぎりぎりの13時間31分1秒の817位、60代男性の部83位という成績でした。

今年は、強い風が吹き、時より雨も混じる寒いコンデションでしたが、そのコンデションが功を奏したのか、完走者が例年よりずいぶん多かったようです。(参加者は、約2,500人位?)

この大会は、このところ毎年参加していますが、今回は4回目です。完走できたのは今回を含めて2回目、完走率は50%。これをどう見るか?私個人のことはこれくらいにして、私の成績から見えてく、元気な高齢者の姿です。

私は、制限時間まで30分しか残っていない、ほぼビリ(完走を報告した電話での女房の第一声です)の順位です。

私の順位から全完走者数を840人、60歳以上を90人と推定することにします。完走者のうち60歳以上の割合は10.7%です。

日本全体の60歳以上の割合は、33.0%(総務省統計局ホームページ「日本の統計」から筆者計算)と比べると少なく見えますが、若い人に混じって、10人に一人は60歳以上の人が100㎞の距離を走りきったのですから、高齢者(統計上は65歳以上ですが)パワーに改めて脱帽といったところでしょうか。

ところで、日本の社長の平均年齢は、上昇を続け2016年では、61.19歳、年齢分布では70代以上が全体の24.12%で増加傾向(60代社長の割合は減少傾向)ということです。

(「2016年全国社長の年齢調査」(株)東京商工リサーチホームページより)

この二つからは、60代になっても体力的にも元気で、70代になってもまだまだ頑張っている日本の社長の元気な姿が見えてきます。

なるほど、事業承継が進まないはずですね。

「元気で頑張っているんだからいいことじゃないですか。」

もちろん、そのとおりです。でも、事業承継について、一般的に言われているように、「とにかくきちんと、サラリーマンが定年退職する年齢までには、事業承継を考えないとダメ、無責任」とまでは言わなくてもいいのではないでしょうか、とも言えそうです。だって、元気なんですから、100㎞完走するくらい。

私が出場した大会が開催されたのは、6月11日、一月前です。筋肉痛が回復し、トレーニングを開始できたのが2週間後、足のマメが何とか治ったのは昨日です。(なので、ブログを書く気力も回復したのでしょう)

私の40代の100キロマラソン所要時間は8時間、表彰台には駆け上がるほどで、筋肉痛はありませんでしたし、休養も自分へのご褒美としての1週間だけでした。

確実に、落ちているのです、体力も気力も。でも、世間で言われていることに合わせる必要はありません。

61.19歳社長の体力は、100㎞完走する人と同じくらいあるのです。しかし、落ちてきていることも認めなければなりません。統計の社長のように70歳代になだれ込むのではなく、今から、じっくり進めればいいのです。

自分の人生、自分の会社なのですからね。でも、自分の会社は、ずーっと続いてほしいですよね。自分らしく、しっかり続いてくれるように、今からでも遅くありません。

始めましょう、事業承継。自分らしく。

後継者の学校
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