カテゴリー別アーカイブ: 司法書士 木村貴裕

後継者にまつわる小説あれこれ(その13)

novel

司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでも何か感じてもらえそうなものをこれから少しずつ紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

後継者の学校パートナーで司法書士の木村貴裕です。

私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「これは経費で落ちません! 経理部の森若さん」青木祐子 著(集英社)

 

タイトル、そして裏表紙に、「営業部のエースが持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代。」」とあったので、てっきり池井戸潤著の「不祥事」に登場する花咲舞のような女性が主人公の話かと勘違いしていました。

勝手な予想に反して、大変おとなしく波風を立てるのを嫌う女性でした。

 

主人公の視点を中心に、たまに他の登場人物の視点を交えて、社内の人間模様を描く作品です。

読後、主人公(のような女性?)に会ってみたいと思ったし、その先の物語が気になるというなかなか楽しめる作品でした。

 

が、しかし、どうも納得のいかない部分が多いのです。

 

本意ではありませんが、作品にけちを付けているように受け取られるだろうなぁというのを覚悟の上で申し上げると、

いくつか生じる問題の解決方法に「それで良いのでしょうか、森若さん。」と問いたい気持ちがわき上がってきます。

 

コンプライアンス上問題だ、と大上段にかまえるつもりはありませんが、今回は小さな問題かもしれないが、小さなほころびがやがて大きなほころびになりはしないかと不安になります。

 

「放っておいたら後々大きな問題に発展するかもしれない。ああ、社内のこのたるんだ空気をなんとかしたい。」と。

でもこの思いをストレートにぶつけるとどうなるのでしょうか。

 

実はここで考えたいのは、後継者が第三者的な目で社内を見ると、色々改善したいところが目に付き、それらに着手するも、社員からはどんどん浮いた存在になっていく。

正論を言い、正しい行いをしているはずなのに、皆からはうっとうしがられ疎外感を味わう。

 

そういう経験をされた後継者も少なくないのではないでしょうか。

 

この「将来的に問題になる前になんとかしたい。」という思いは間違っているわけではありません。

会社を少しでも良くしたいという気持ちは大切です。

 

でもそれを行動に移す前に知っておきたいこと、注意しなければならないことがあります。

 

後継者候補、もしくはもう後継社長となっているかもしれませんが、まだ会社に馴染んでいない浮いた存在のままで、ストレートに正論をぶつけても良い反応は返ってこないでしょう。

 

後継者の学校では、後継者や後継者候補のために、人・組織の問題や独自のリーダーシップ論など事業承継に関する幅広い内容のプログラムを用意しています。

 

ご興味のある方は、一度ご連絡下さい。

 

今回紹介した小説は、「風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室」という話の続編のようです。

そちらも読んでみようと思います。

 

もしよろしければ、皆様も一度手に取ってみて下さい。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

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後継者にまつわる小説あれこれ(その12)

司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでも何か感じてもらえそうなものをこれから少しずつ紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

後継者の学校パートナーで司法書士の木村貴裕です。

私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「ローカル線で行こう!」真保裕一 著(講談社)

 

赤字ローカル線の再生を託されたのは、地元出身の新幹線カリスマ・アテンダント というお話し。

帯に、読めば元気が出てくる痛快鉄道再生ミステリー とあります。

はい、確かに元気がでます。

 

運行本数も減らし、社員を半数近くまで人員整理をしてなお走れば走るほど赤字がかさむ状態。

経営陣にそっぽを向く、というより皆がてんでばらばらの方向を向いているような社員、社内の覇気のなさ、風紀の乱れ。

なかなか厳しい状態です。

 

そんな状況から、新社長が、持ち前の知恵と度胸で社内を活気づかせていきます。

 

打ち手はそれほど目新しいとは言えないものですが、明るく前向きに取り組み、副社長や社員ひいては地域まで巻き込んで、やがて皆が同じ方向を向いて進んで行こうという雰囲気になっていきます。

 

つい最近、現実に業績を伸ばしている社長の話を伺う機会がありましたが、一つ一つのことに気を遣い、一つ一つのことをきちんと積み重ねていく、もしかしたらその一つ一つの打ち手はそれほど目新しいことではないのかもしれませんが、それを丁寧に継続していくというのはなかなかできることではありません。

 

それどこかで聞いたことがあるよ、ということでも実際に取り入れ継続していくのは難しい。

そういうことができるかどうかが大きな差になるのだと痛感しました。

 

後継者経営でも必要な自社の強みの再確認、小説では今までもうひとつ生かせていなかった沿線や社員の良さを見いだしあるいは再確認し、それを強みに変えたりして、盛り立てていきます。

 

色々取り上げたい箇所があるのですが、もう一つだけ。

 

新社長に就任する際に、異例人事に納得のいかない株主を前に、5ヶ月で結果がでなければ首を切ってもらって結構という啖呵を切ります。

 

経営者である取締役は、会社所有者である株主に自分を選んでもらわなければなりません。

株式会社では当たり前の構図なのですが、現実の後継者や後継者候補には株主と取締役の違いが今ひとつわかっていない方がいらっしゃいます。

 

これもつい最近あった現実の話なのですが、代表取締役になればそれで会社のことを全て自由に出来る、自分のものになると考えていらっしゃる方がいました。

株式に関しては全く気にしていない様子。

 

そもそもご自身を経営者に選ぶ権限がご自身にあるかどうかもわからないのに、そして、経営者になったとしても首を切られる可能性があるなんてことをこれっぽっちも心配している様子も感じられない。

 

業績が上がらなければ首を切ってもらって構わないと主人公は言いますが、現実に起きたらたまったものではありませんよね。

株式を掌握していないというのは、そういう危険性があるということです。

もっと言えば、収益があがる仕組み作りができたとたん首を切られる可能性もあります。

そんな状態で力が発揮できる人は少ないのではないでしょうか。

 

小説の主人公は、実は二人。

先ほど紹介した新幹線アテンダントの新社長(女性)と、出向してきている県庁職員の副社長(男性)。

 

副社長の変化なども楽しめます。

 

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先に紹介したように痛快鉄道再生ミステリーとありますが、それはどんな内容かは読んでからのお楽しみとしておきましょう。

 

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後継者に知っていて欲しい会社の登記(その5)再掲

司法書士の木村貴裕です。

以前「後継者に知っていて欲しい会社の登記」というタイトルで連載していた記事のある回を再掲したいと思います。

来る10月1日から会社登記の添付書類に株主リストというものが加わります。

株主名簿とは少し違うのですが、でもそれが無いと始まらないなので、その回をもう一度取り上げます。

整備していない会社は早急に対処してくださいね。

 

こんにちは、後継者の学校パートナー、司法書士の木村貴裕です。

 

株式会社の「所有」と「経営」。

会社を所有している人、これが株主で、会社を経営している人が、役員。

 

役員はその会社の登記内容を確認すれば良いのですが、誰が株主かを知るにはどうすれば良いのかというところで前回は終わりました。

 

さて、株主を知る方法ですが、、、

いわゆる中小企業で、株主を外部から知る方法はほぼありません。

身も蓋もない答えですが。

 

知るには会社内部の資料を見るしかありません。

 

では会社内部の資料とは何でしょうか。

 

「株主名簿」という言葉が頭に浮かんだ方が多いのではないでしょうか。

はい、正解です。

でも、満点ではありません。

 

「私のとこの会社に株主名簿なんてあったっけ。」

と思われた方も多いのではないでしょうか。

特に後継者や後継者候補の方には。

 

会社法の規定に以下のようなものがあります。

「第125条 株式会社は、株主名簿を(中略)備え置かなければならない。」

このように定められているにもかかわらず、後継者の方が感じたとおり、たぶん多くの会社は備え置かれていないのが現状ではないでしょうか。

 

株主名簿もきちんと作成されていない場合に、ではどうやって株主を調べましょうか。

 

決算書類の中に「別表二」というものがあり、それに株主名や持株などが記載されています。

しかし、これはあくまで税務申告用に作成された書類で、困ったことに正確とは言い切れないものがあります。

 

あとは、会社設立時の定款などの書類(設立時に作成した定款を原始定款と言います。)、過去の議事録など、保存されている書類を丹念に読み解いていく作業が必要になるかもしれません。

当初の株主は誰で、その後誰かに株が譲渡されていないかなど。

場合によっては、亡くなっていたり、全く面識もなく連絡がとれなくなっている方が含まれているかも。

 

会社の所有者である株主。

その重要な存在が、普段の経営では意識されず結構放ったらかしにされているのが現状かもしれません。

それでも日々は困らず、会社は回っているので。

 

でも、何か事が起こったときに、その放っておいたツケを払わなければならないことになるやもしれません。

それもかなり大きなツケを払うのは、事業承継する後継者が多い。

 

不安になった後継者や後継者候補の方、その感覚は間違っていません。

株主名簿がきちんと作成されていて、それをご自身で確認したことがあるという方以外は少し不安になって当然です。

 

今回は心のもやもやを煽る形で終わります。

ごめんなさい

 

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後継者にまつわる小説あれこれ(その11)

司法書士の木村貴裕です。

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後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「盗賊会社」星新一 著(新潮社)

 

星新一さんと言えばショートショート。

ショートショートと言えば星新一さん。

なんですが、これ平成生まれの方とかにも通じますか?

 

昭和43年に刊行されたものが文庫になっているのですが、「色あせない」という言葉はまさにここで使いたい。

 

「本質的なもの」とか「真理」とか言ってしまうと何かたいそうで違ってしまいそうな、でもそう表現したくなるような、生活や商売、現象や心理など、今の話ばかり。

 

今回は表題の「盗賊会社」を取り上げます。

れっきとした泥棒を営業とする会社の社員が主人公の話です。

 

カバーの内容紹介を抜粋すると、「そんな仕事があったのかと内心うらやましがる人も多いかもしれない。平凡な日常のくり返しにあきあきしている人ならば・・・」。

 

話の中身は、仕事の内容も当然ですが、労使交渉の場面もあったりします。

ここで経営者側の言い分がでてきます。

読者としては、大変もっともな言い分だと妙に感心したりして。

でも、、、

 

ここからは、ショートショートに変な解説や解釈を入れるのは愚の骨頂とお叱りを受けるのを覚悟して少しだけ続けます。

 

面白そう(?)な仕事なのに、社員である主人公はあまり生き生きしていません。

仕事として、職場として、何かが欠けているのです。

 

経営者としては、従業員がともに頑張ってくれるような何かを示したり、伝えなければならないのでしょうね。

 

話を少し事業承継にずらせますが。

創業期はがむしゃらに突き進んできた、ともに会社を成長させてきた、ということで従業員と一体感があり、その何かは要らなかったかもしれません。

 

でも後継経営者は、その一体感を従業員と共有できる立場にはいません。

その何かが重要になってくると思います。

 

はい前回同様ですが、続きは後継者の学校で一緒に考えてみませんか。

 

後継者の学校では、後継者や後継者候補が、従業員と新たな関係をつくりだすためのプログラムを用意しています。

 

ご興味のある方は、一度ご連絡下さい。

 

36編からなるこの文庫は、1編がどれも6ページほど。

ショートショートなので当たり前なのですが、一駅かからないくらいの読みやすさ。

読書離れと言われますが、久しぶりにまたは初めて手に取るには最適の読み物だと思います。

 

このブログも一駅で読めるようにと思っているのですが、短いと中途半端になって、伝えたいことが表現できていないのではという不安で一杯です。

人に何かを伝えるって本当に難しいですね。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

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後継者にまつわる小説あれこれ(その10)

司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでも何か感じてもらえそうなものをこれから少しずつ紹介したいと思います。

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私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

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今回紹介するのは、

 

「被取締役新入社員」安藤祐介 著(講談社)

 

被取締役は、「とりしまられやく」と読みます。

過去にドラマにもなったようですが、残念ながら私は知りませんでした。

 

小中高といじめられ続け、何をしても失敗続き、28歳独身で不細工な、(ひどい表現ですが)史上最低のダメ男が、なぜか一流企業に採用される。

それは、ある特命を遂行するためだった。

 

ということで、その任務は、天性のダメ人間ぶりを発揮し、ストレスのはけ口になることにより他の社員の心に余裕を持たせ、それにより社内の士気向上を図り、ひいては業績アップにつなげていくという無茶苦茶なもの。

当初は上層部の思惑通りに事が運ぶのですが、、、

 

今回は主人公でなく、ある大手企業で社長まで上り詰めた優秀な父を持つ、主人公の同僚に焦点をあてたいと思います。

 

彼は、コネで入社したという負い目もあり、父を見返したい一心で仕事に取り組んでいます。

(ちょっとチャラい印象なのですが。)

順調に見えた矢先、あることをきっかけにダメ人間だった主人公が仕事で成果を出し始めるのと反対に、焦りも手伝ってか失敗の連続に。

 

退職まで考えた後、自分を改めます。

「悟りでも開いたのではないかと思うくらい、人に対する接し方が、劇的に変わった。(文中まま)」

 

上司の陰口を言わなくなり、先輩を敬い、時には頼り、肩の力が抜けた感じで仕事に取り組みます。

 

主人公が与えた影響が大きいようです。

 

主人公が後半で一つの大きな仕事を成し遂げるのですが、その時の主人公の心境に、

「自分ひとりではなく、チームプレーで成し遂げた仕事だ。」

「自分にできないことは、他の人間の力を借りればいい。」

とあり、それを

「そんな当たり前のこと」と考えている場面があります。

 

後継者や後継者候補の方は、当然これから一人で仕事をしていくのではありません。

目標に向かって周りの人と一緒に仕事に取り組んでいくことになります。

 

小説の主人公も、同僚も、それぞれのプロジェクトでは中心となって、いわゆるリーダーとなって仕事に取り組みます。

リーダーシップを発揮しなければならない場面です。

 

人は当然それぞれ違います。

でも特に肩書きを与えられると「リーダーは、」「トップは、」こうでなくてはと、身近で優秀な人と同様になろうとしてしまいがちです。

 

皆さんは、リーダーシップとはどのようなものだと考えますか。

あなたの考えているリーダーシップが、あなたを縛って、悪いことにあなたにリーダーシップを発揮させていないのかもしれませんよ。

 

続きは、後継者の学校で。

 

最後は、ちょっともったいぶってみました。

 

後継者の学校では、後継者や後継者候補が、リーダーシップを発揮するためのプログラムを用意しています。

 

ご興味のある方は、一度ご連絡下さい。

 

小説の帯に「元気が出るお仕事小説」とありますが、偽りなしです。

一度手にとってみてください。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

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後継者にまつわる小説あれこれ(その9)

司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでも何か感じてもらえそうなものをこれから少しずつ紹介したいと思います。

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地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「仏果を得ず」三浦しをん 著(双葉社)

 

純粋に面白いので読んで欲しい小説で、ここで取り上げるのはどうかなぁと、ずっと悩んでいたのですが、まぁ四の五の言っててもしょうが無いので紹介します。

 

人形浄瑠璃・文楽の若き義太夫が主人公の物語です。

高校の修学旅行で文楽を観劇した主人公は、後に師匠となる老義太夫の語りに圧倒され、心奪われ、ついには一生をかけてやってみようと決意し、文楽の世界に飛び込みます。

 

義太夫の神髄を極めるため芸に打ち込む日々、そこに心乱す女性が現れたりして、という青春小説です。

 

後継者や事業承継に関係するものをということで続けておりますが、この話は今までとは少し違うと感じるかも知れません。

 

もちろん承継に関する話なのですが、自身の芸を極めるという、どちらかというと経営者というのではなく職人的なと読んだ方は感じるかも。

余りにも文楽に夢中で、純粋にその真髄を探る姿勢は、少し嫉妬すら覚えます。

 

「あぁ、こんなにも自分の好きなことにのめり込めたら幸せだろうなぁ」と感じる方も多いかもしれません。

 

主人公が「女殺油地獄(近松門左衛門作の人形浄瑠璃ですが、ものすごいタイトルですよね)」の登場人物である与兵衛の心情をくみ取ろうとするくだりで、「あらかじめ定めづけられた生への疑問」という言葉がでてきます。

 

生まれついた家により選択の余地が無くその人生が定められていることへの疑問。

 

主人公の仕事にのめり込む姿、世襲、この物語には後継者や後継者候補の心を刺激せずにはおかないものが多くあります。

 

ちなみに文楽の世界は、その家に生まれた者もいるが研修所出身者も多数いるとのこと。

 

自身の人生を単に窮屈に感じて過ごすのか、前の世代が造り次の世代に残したもの、残そうとしているものを受け取り、そこに自身の思いや考えを加え生かすのか。

 

色々な刺激を感じたい方、単に面白い小説が読みたい方、いずれでも是非ご一読を。

少なくとも、文楽観劇に一度は行ってみようと思うこと間違いなしの一冊です。

 

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ご興味のある方は、一度ご連絡下さい。

 

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後継者にまつわる小説あれこれ(その8)

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今回紹介するのは、

 

「総会屋錦城」城山三郎 著(新潮社)

 

表題作を含む7編からなる短編集です。

今回取り上げるのは、その中の一編「メイド・イン・ジャパン」。

 

著者はご存じ経済小説の先駆者。

この本は初期の頃の作品集で、どれもなぜだか気だるい印象を残すものばかりです。

 

「メイド・イン・ジャパン」の主人公は後継経営者で、戦前は先代の元で胃腸剤メーカーだった会社を、戦後の市場の変化にともない主人公自身の主導で湿度計メーカーへと業態を大きく変え、事業を拡大していきます。

 

想像できない人が多くなったと思いますが、「メイド・イン・ジャパン」といえば、当時は粗悪品の代名詞。

日本製というだけで、世界では売れない状態です。

 

湿度計の輸出をめぐって、粗悪品やダンピングで市場を荒らす同業者と、アメリカが日本製品に関税をかけようとする動き、この二つの敵と戦う主人公。

 

気だるい印象を残す話が多いと書きましたが、実はこの作品も。

でも、いくつかの作品に共通しているのは、主人公が気概を持って行動しているというところでしょうか。

 

やるせない現状の中、もがきながらも筋を通そうとする姿勢。

胸に迫るものがあります。

 

この作品には、主人公ともう一人、ライバル会社の経営者が登場します。

彼は、主人公には市場を荒らす「一発屋」とさげすまれている存在ですが。

 

もしかすると、読んでいてどちらの経営者の姿勢にちかしいものを感ずるのかは人それぞれなのかもしれません。

 

というのは、

 

主人公は、「将来」を思い、信念を持って真っ向勝負を挑みます。

しかし、物語の最後ではかなり苦戦を強いられる状態になっていきます。

かたやライバル会社は、「今」を最重要視して業績を伸ばしていきます。

立派なことを言っても、食っていけなければどうしようもないという感じでしょうか。

 

ライバル会社の姿勢に眉をひそめるかもしれません。

でも現実には、主人公のような姿勢で経営をすることができるでしょうか。

 

また、主人公の言葉は正論です。

しかし、周りは「正論であっても、現実はそれでは、やっていけないよ。」と冷たい態度です。

 

主人公は周りから浮いた存在になっています。

後継者や後継者候補にはご自身と少し重なるものを感じる方がいるかも知れませんね。

 

小説の主人公がその後どうなっていくのかは定かではありません。

しかし、現実を生きる後継者は、当然浮いた存在のままでいるわけにはいきません。

現実と向き合い、課題を解決して前へ進んでいかなければなりません。

 

後継者の学校では、後継者や後継者候補が、現状を把握し課題解決を促すプログラムを用意しています。

 

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城山三郎氏の作品は、多くは今とは時代背景が違っていますが、それでも色あせない作品ばかりです。

未読の方は一度手にとってみてはいかがでしょうか。

 

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後継者の学校
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後継者にまつわる小説あれこれ(その7)

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今回紹介するのは、

 

「シャッター通りに陽が昇る」広谷鏡子 著(集英社)

 

この小説を読んでいるときに、中学生の息子から「何を読んでるの?」と問われたので逆に「シャッター通りって何か知ってる?」と問い返すと、「さびれた商店街」という簡潔明瞭な回答をしたので感心しておりました(はい、親ばか丸出しです)。

 

いきなり余談から始まりましたが、

 

さて物語は、瀬戸内の城下町を舞台に、かつては賑わっていた商店街の復興に主人公が立ち上がり、個性豊かな人たちと共に奮闘します。

 

こう書くと聞こえは良いのですが、

果物屋の一人娘でアラフォーの主人公は、大学から一人東京で過ごしていたのですが、父が病に倒れたことをきっかけに、退職し地元へ戻ってきます。

失恋もし仕事にも行き詰まり感もあって、正直ちょっとこれ幸いという感じで。

カバー裏の説明でも「ドロップアウトして戻ってきた」と書かれています。

 

両親からは家を継げと直接言われたことはないが、周りからは将来はお婿さんをもらって家業を継ぐということが当たり前のように思われているのに嫌気がさし、高校卒業を機に東京へ出て行きます。

 

上京する頃は、家業に対して抱く印象は垢抜けせずぱっとしないもの、それにも増して自身が小さな町に縛られ、何やらレールをしかれているような感じがたまらなく嫌になっている状態でした。

 

継ぐのが当たり前。

 

後継者候補の方たちも、周りからそのような目で見られることが多く、中には主人公のように選択肢の無い閉塞感を抱き、反発する方も少なくないと思います。

 

積極的に「継ぐ」という意思決定をした人のほうが少ないかも知れませんね。

この場合の「積極的な」には、「決まっているのだから仕方が無い」とか「漠然とそう思っていたから、はなから他の選択肢なんて考えなかった」というのはもちろん除きます。

 

物語の主人公は、行きがかりで参加することになった商店街の復興事業に関わっていくいくうちに、両親への感謝や地域への愛情、色々な思いを深めていく中で家業を継ぐことを決意し覚悟を決めます。

 

家業の果物屋について何も知らなかったということも知り、復興事業を進める中で仲間や友人の指摘で自身の長所や短所を知り、それらを素直に受け止め、不安を抱えながらもわくわくした気持ちを抱きながら、自身の成長と事業の成功を目指して歩み始めます。

 

タイトルから受ける印象のとおり、明るい読後感の一冊です。

一度手にとってみてはいかがでしょうか。

 

消極的だったり漠然とした気持ちからの行動、と、自身の本心から決意覚悟しての行動。

当然、前者より後者の方が力が発揮できるのは想像に難くないと思います。

 

後継者の学校では、主人公がたどった、自己と事業の客観視や積極的な決定覚悟を促すプログラムを用意しています。

ご興味のある方は、一度ご連絡下さい。

 

後継者の学校では無料セミナーを行っています。

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program

 

ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program#!blank/acty5

 

将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

後継者にまつわる小説あれこれ(その6)

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後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

司法書士の木村貴裕です。

私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「かばん屋の相続」池井戸潤 著(文藝春秋)

 

「下町ロケット」の佃航平も確か親父の会社を継いだんじゃかと言われそうですが、今回取り上げるのはこれです。

表題作含め六編の小説が収録されている短編集です。

 

作品の全てが都市銀行や信用金庫などの銀行員の視点で描かれています。

 

表題作である「かばん屋の相続」というタイトルを見ると、多くの方が実際に起こったお家騒動を思い浮かべるでしょう。

かばん屋、遺言書による兄弟二人の争いと、ここまでは同じですが、当然ですが物語はオリジナルです。

 

物語は、社長が急逝し、会社を手伝っていた次男にではなく、社業には一切関わっていなかった大手銀行員の長男に会社の全株を相続させるという内容の遺言書があったというところから始まります。

ちなみに銀行員である兄ではなく、その会社の担当者の信金マンの視点から描かれています。

 

この物語を取り上げた理由は、事業承継とはいうが、「何を承継するのか」ということです。

 

前回の企業理念でお伝えした、その会社の存在意義、不易なる価値とは何なのかというところにもつながってきます。

 

継ぐべきものが見えていた者、見えていなかった者、それによってそれぞれの将来の明暗をわけることになるのですが、継ぐべきものは何なのかを見極めるというのは、実際には言うは易く行うは難しなのかもしれません。

 

でも事業承継では、それらを選別するチャンスでもあります。

いかにうまく継ぐべきでは無いものを切り離すことができるのかというのも生き残りには不可欠になってきます。

 

池井戸潤氏の作品の多くは、力強かったり穏やかだったり色々ですが読者に明るい読後感を与えてくれるものが結構多いですよね。

この短編集もほとんどがそのような作品です。

 

一度手にとってみて下さい。

 

ちなみに私は作者の作品で銀行を舞台にしたものでは「オレたちバブル入行組」のシリーズも好きですが、一番好きなのは「シャイロックの子供たち」です。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

後継者の学校では無料セミナーを行っています。

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

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ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

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後継者にまつわる小説あれこれ(その5)

後継者の学校パートナーで司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでもそのようなものを感じてもらえるものをこれから少し紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

後継者の学校パートナー司法書士の木村貴裕です。

私は移動の時間はもっぱら読書にあてております。

地下鉄に乗ることが多く外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「極楽カンパニー」原宏一 著(集英社)

 

「天下り酒場」など著者の作品を数冊を立て続けに読んで、「握る男」がちょっと事業承継ともいえる話だったのですが、今回はこの小説を取り上げたいと思います。

書店員さんが火を付けた作家さんということのようで、書店員さんありがとうございます。重版され面白い小説を手に取ることができるようにしてくれて。

 

定年後、暇をもてあましていた主人公が、意気投合したもう一人の定年退職者と「会社ごっこ」を始めて、それがやがて全国的な広がりをみせていく、という話。

なんかこの要約ではあまり内容がわかりませんよね。

まぁそれは皆さんが手に取ってみてのお楽しみとしておきましょう。

 

この小説からは、「企業理念」を取り上げたいと思います。

 

創業者?の二人は、まず企業理念を作ることから始めます。

「ごっこ」らしい企業理念ですが、主人公は以後忠実にそれに従って会社を経営していこうとします(経営と言ってもあくまでも「ごっこ」ですが)。

 

あなたの職場に企業理念というものはありますか。

無いところも多いのではないでしょうか。

ここでは特に無いといけないという話をするつもりはありません。

無くても事業活動にさほど影響がないこともあるいでしょうし、例えあったとしても、実際とかけ離れてしまっているということもあるかもしれません。

 

創業者のもとでは、創業者の考え、指し示す方向がそもそも会社の指針であり、従業員はそれに従い一つにまとまって行動するという形でしょう。

 

しかし、事業承継したばかりの後継者に同じような求心力があるかというと、なかなか難しいものがありますよね。

 

そんな後継者経営においては、企業理念が重要になってくると思います。

企業理念として、その会社の存在意義、不易なる価値を見いだし掲げることにより、皆が一つの方向を向いて行動に移していくことができるからです。

 

もちろん、後継者が独りよがりで考えたものでは、皆がそっぽを向いてしまう可能性もありますので注意が必要です。

 

小説のごっこ会社はバカバカしいくらい様式にこだわります。ごっこだから当たり前ですが会議のための会議など、現実では無駄だと切り捨てられている行動もきちんとします。

 

そして、「現実の社会ではただのお題目になってしまっている企業理念も、額面どおりに実現する会社にしよう」と話し合います。

現実の会社は理念の実現を目指して行動していないと皮肉っています。

 

後継者が企業理念に取り組む際には、その前提として現状把握も必要になるでしょう。

地に足の付いていない理念を掲げても、誰も納得しませんし求心力は生まれません。

 

それにより組織が活力を持ち、その実現のために行動できるものであるべきだから、一朝一夕ではできないかもしれませんが、企業理念の再構築には取り組むべき価値があります。

 

最後に、著者の特徴は、荒唐無稽な設定から、いつの間にやら妙な現実感を伴って話に引き込まれる話の運びにあります。

一度手にとってみて下さい。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program

 

ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

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