後継者の学校パートナーで司法書士の木村貴裕です。
小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。
ほんの少しでもそのようなものを感じてもらえるものをこれから少し紹介したいと思います。
後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。
後継者の学校パートナー司法書士の木村貴裕です。
私は移動の時間はもっぱら読書にあてております。
地下鉄に乗ることが多く外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。
経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。
後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。
今回紹介するのは、
「極楽カンパニー」原宏一 著(集英社)
「天下り酒場」など著者の作品を数冊を立て続けに読んで、「握る男」がちょっと事業承継ともいえる話だったのですが、今回はこの小説を取り上げたいと思います。
書店員さんが火を付けた作家さんということのようで、書店員さんありがとうございます。重版され面白い小説を手に取ることができるようにしてくれて。
定年後、暇をもてあましていた主人公が、意気投合したもう一人の定年退職者と「会社ごっこ」を始めて、それがやがて全国的な広がりをみせていく、という話。
なんかこの要約ではあまり内容がわかりませんよね。
まぁそれは皆さんが手に取ってみてのお楽しみとしておきましょう。
この小説からは、「企業理念」を取り上げたいと思います。
創業者?の二人は、まず企業理念を作ることから始めます。
「ごっこ」らしい企業理念ですが、主人公は以後忠実にそれに従って会社を経営していこうとします(経営と言ってもあくまでも「ごっこ」ですが)。
あなたの職場に企業理念というものはありますか。
無いところも多いのではないでしょうか。
ここでは特に無いといけないという話をするつもりはありません。
無くても事業活動にさほど影響がないこともあるいでしょうし、例えあったとしても、実際とかけ離れてしまっているということもあるかもしれません。
創業者のもとでは、創業者の考え、指し示す方向がそもそも会社の指針であり、従業員はそれに従い一つにまとまって行動するという形でしょう。
しかし、事業承継したばかりの後継者に同じような求心力があるかというと、なかなか難しいものがありますよね。
そんな後継者経営においては、企業理念が重要になってくると思います。
企業理念として、その会社の存在意義、不易なる価値を見いだし掲げることにより、皆が一つの方向を向いて行動に移していくことができるからです。
もちろん、後継者が独りよがりで考えたものでは、皆がそっぽを向いてしまう可能性もありますので注意が必要です。
小説のごっこ会社はバカバカしいくらい様式にこだわります。ごっこだから当たり前ですが会議のための会議など、現実では無駄だと切り捨てられている行動もきちんとします。
そして、「現実の社会ではただのお題目になってしまっている企業理念も、額面どおりに実現する会社にしよう」と話し合います。
現実の会社は理念の実現を目指して行動していないと皮肉っています。
後継者が企業理念に取り組む際には、その前提として現状把握も必要になるでしょう。
地に足の付いていない理念を掲げても、誰も納得しませんし求心力は生まれません。
それにより組織が活力を持ち、その実現のために行動できるものであるべきだから、一朝一夕ではできないかもしれませんが、企業理念の再構築には取り組むべき価値があります。
最後に、著者の特徴は、荒唐無稽な設定から、いつの間にやら妙な現実感を伴って話に引き込まれる話の運びにあります。
一度手にとってみて下さい。
この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。
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