セブン&アイHDの鈴木前会長の引退劇を見て感じること。後継者が現実と正面から向き合い覚悟を決める必要があるのと同じように、経営者もまた事実と向き合い覚悟を決める必要があります。
後継者の学校パートナーの知識茂雄です。
セブン&アイHDの鈴木前会長の突然の引退問題がメディアを賑わせています。
「老害だ。」
「潮時を見誤った。」
「晩節を汚した。」
事ここに至って、散々な言われようです。
どんなに優秀な経営者であっても、いずれ、必ず事業承継の問題に突き当ります。
そして、この問題が難しいのは、自ら向き合おうとした人にしかその問題は見えないということです。
目をそむけようと思えば、いくらでもそうすることができるのです。
「まだまだ自分でやれる。」
「今はまだその時期ではない。」
「時期がくれば自ずと誰かが台頭してくるだろう。」
そう考えているうちに、時間はどんどん過ぎていきます。
優秀であればあるほど、実績を残せば残すほど、将来、いや本来目の前にあるはずの問題に向き合う意識は希薄になっていくのかもしれません。
(鈴木前会長がそうだったのかどうかは知る由もありませんが。)
後継者には後継者としての、事業を引き継ぐものとしての覚悟が必要です。
それと同時に、もう一人の当事者である経営者もまた、後進に道をゆずる覚悟が必要です。
その覚悟には、”自らの経営スタイルをそのまま踏襲する後継者は存在しない”という事実と向き合う覚悟も含まれるはずです。
これは、たとえ親子であっても異なる人格と資質を持つ以上、厳然たる事実です。
そして、自らが実績を上げていればいるだけ、向き合いたくないはずの事実です。
それでも、そことしっかりと向き合い、覚悟を決めた経営者だけが次世代へのバトンをしっかりと渡せるのだと思います。
経営者のそうした覚悟は、後継者にもしっかりと伝わり、受け継ぐ覚悟を決める勇気となるでしょう。
そして、また、そんな後継者の姿を見て、経営者は最大限の支援をするでしょう。
理想論かもしれないけれど、本質だと思います。
「後継者の学校」では、事業承継の本質を捉えた学びを提供しています。
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