こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。
今日は、事業承継において、会社の現状を何を起点にして知っていくか?
事業承継の本当の意味とは?そんなことを考えていただくきっかけを提供します。
こんにちは。後継者の学校パートナー 笠井 智美です。
前回は「事業承継の主役は後継者」、
そして、継ぐ対象となる会社のことを知ることが大事、ということをお伝えしました。
そもそも、あなたが知らないことに対して、決意も覚悟もできませんよね。
大きな声じゃ言えませんけど、
決算書も見せずに「覚悟はあるのか?!」なんて迫るなんて、そりゃあ理不尽な話ですよ。誰とは言いませんけどね。
会社の現状を知らないのに、この先どうしたらいいかなんて、わかるわけありませんよね。
あなたが手に入れようとしている会社が、
あなたが経営して、
この先価値を生み出し続けていくための「価値創造機」が、
今、どんな状態なのか?
・燃料が切れて、途中で止まってしまうなんてことに、ならないかしら?
・ネジが緩みかけていて、このまま動かし続けると、部品がばらばらに飛び散って、周りに被害が及んでしまう可能性はありませんか?
・どこかに亀裂が入っていて、動かしているうちに、いずれパキーンと割れてしまいそうな箇所はありませんか?
・そもそも、「価値創造機」が乗っかっている土台は、本当に大丈夫なのかしら?
もしかしたら、ちょっとした地震で、地盤沈下してしまう地質かもしれませんよね?
さあ、こんな観点から、現状把握を始めていきましょう。
現状把握は、幸せな事業承継の鍵ですからね!
あ、大事なことをお伝えするのを忘れてました。
そう、とーっても重要なこと。
それは、事業承継の本当の意味。
つまり、この2つの質問に答えられることです。
- あなたは、この会社が、これまでどんな価値を生み出してきた「価値創造機」か、本当に知っていますか?
- あなたは、経営後継者として、どんな価値を生み出していくために、その「価値創造機」を手に入れますか?
この質問の答えを見つけるために、現状把握を始めましょうね!
それが事業承継のファーストステージです。
具体的な戦略・戦術は、ファーストステージをクリアしてからのことです。
ここは、焦らないでね。
物事には、必要な順番というものがあります。
お料理だって、下ごしらえをしてから調理に入らないと、おいしく頂けないですよね。
壁の色を塗り替えるのだって、
表面の凹凸に鑢をかけて整えてからでないと、綺麗に仕上がりませんよね。
どれだけ道具やパーツを集めても、
ドミノが倒れるように流れを作ってあげないと上手くいきません。
そして、全体が俯瞰できていないと、細部に適切な流れは作れません。
つまり、会社の現状を把握することが、経営全体を俯瞰することでもあるのです。
では、経営全体を俯瞰するために、
「何を “取っ手” に 現状把握したらいいの?」ってことですよね。
おすすめは、経営を4つの要素に分けて観ていくことです。
経営の4つの要素とは、
・事業
・財務
・人・組織・風土
・統治基盤
この4つの要素ごとに、あなたが手に入れる会社が、現在どういう状況にあるのかを把握・分析し、課題と可能性を見つけること。
それが事業承継のファーストステージの目標です。
じゃあ、ファーストステージの目的は?
あなたの決意と覚悟が定まることです。
会社の現状・課題・可能性が見つかるということは、
決意と覚悟をする対象が観えたということですよね。
つまり、それは、
事業承継の本当の意味を問う2つの質問に、
「その時点での答え」が出せるということでもあります。
- あなたは、この会社が、これまでどんな価値を生み出してきた「価値創造機」か、本当に知っていますか?
- あなたは、経営後継者として、どんな価値を生み出していくために、その「価値創造機」を手に入れますか?
ただし、ファーストステージをクリアするには、もう一つの鍵がいります。
それは、何かって?
それは・・・・・・・後継者の学校でお会いしたときに!
後継者の学校
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