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変えられるものと変えられないもの

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

申年の平成28年もひと月が過ぎ、2月になってしましました。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」などといいます。何かと、忙しい年度末。

多くの会社では、この時期決算期を迎え、1年間の業績の評価が数字となって表れてくるのを前に、追い込みの時期になっていることと思います。

売上はどうか?経常利益は?その前に、入金は、資金繰りは?・・・。

世の中、ベースアップするみたいだし、従業員の来年度の給料はどうする。

中国経済の落ち込み、原油安、マイナス金利・・・この先、景気は?日本経済の先行きは?

社長の悩みは尽きることがありません。

でも、たとえにあげた社長の悩み。読者のみなさんが解決できることはどれでしょうか?

売上や利益、入金や出金の状況を把握して、資金繰りを調えることは当然必要なことですね。特に、中小企業では。しかし、経理部長や営業部長でなく、社長自ら、常に資金繰りを考えている現状は、あまり、良い状況とは言えませんね。その分、お客様や商品、サービスに振り向ける時間や頭脳が削られていることを反省すべきともいえます。従業員の給与も、世間がアップするからうちも上げるではなく、「気持ちよく働いてもらい、業績を向上させるには、どんなことをすべきなのか。」と、組織や処遇を考えた方がよいですよね。

中国経済や原油安、マイナス金利、景気、日本経済の先行き。もちろん、関係します。でも、私たちが直接働きかけて何とかなるものではありません。残念ながら。

私たちにできることは、それらによる悪い影響は最小限に抑え、良い波には乗れるよう備えを怠らないことですね。

大事なお客様と従業員そして家族の満足の最大化のために、できること、やるべきことをしっかりやること、そして、その結果を受け入れる潔さを旨とすることではないでしょうか。

「神よ、かえることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできないものと、変えることのできるものとを、識別する知恵を与えたまえ(ラインホルド・ニーバー 神学者 教会での説教「致知」12月)」

かくいう私も結構あきらめ悪いですが・・・。

 

後継者の学校は、そんな経営者をサポートします。

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program

 

ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program#!blank/acty5

 

将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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http://school-k.jp/program/

 

プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

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事業承継成功の秘訣は、先人たちへの感謝の気持ち

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

事業承継成功の秘訣は、先人たちへの感謝の気持ちを持つことです。

様々な環境の移り変わりを経て、生き続けてきた会社、困難を乗り越えてきた会社の歴史の物語を味わうことで、あなたの後継者としての使命が見えてくるかもしれません。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。

前回は、経営の4つの要素(事業、財務、人・組織・風土)から、

あなたが手に入れる会社の現状を把握して問題を分析し、

課題と可能性を見つけることが、

事業承継のファーストステップだというこということをお話ししました。

 

 

さて、経営の4つの要素の説明の前に、

まずは、あなたが手に入れる会社についてのイメージを、

掴んでいただきたいと思います。

 

 

会社のホームページなどで、

その会社の沿革が紹介されていますよね。

 

 

沿革というのは、

物事の移り変わりや今日までの歴史、変遷のことです。 (デジタル大辞泉より)

 

 

創業者がどういう思いを持って創業し、

その会社がどんな法人としての人生を歩んできたか。

 

 

会社は法人とも言いますが、

法人というのは、ある一定の目的をもつ団体や財団に、

個人(自然人)と同じ権利能力を法によって

認められている存在のことです。

 

 

法人としての山あり谷ありの人生、

つまり会社の歴史を時系列で観ていくことによって、

どんな時代背景の中で、どんな時代に向かっているときに、

会社の事業がどう成長したのか、どう行き詰ったのかなど、

外部環境・内部環境と照らし合わせながら、

整理していってほしいのです。

 

 

できれば創業者や先代、古くからの番頭さんなど、

生き証人のインタビューを交えて、

その会社のドキュメンタリー番組を作るような感覚で

取り組んでほしいのです。

 

当時の会社や従業員さん、街の様子などの写真もあれば、

ぜひ見せてもらってくださいね!

 

そうすることによって、

今後の外部環境や内部環境の分析を踏まえた事業展開への感覚が、

研ぎ澄まされていきます。

 

 

激流を乗り超えて、今の会社の歴史を築き上げてきた方たちのお話を伺うと、

先人たちへの感謝や尊敬の念が、きっとあなたに湧いてくるはずです。

 

 

その気持ちは、あなたのコミュニケーションに自然に現れ、

今後の事業承継に伴う経営改革を進めていく上で、

周りの人の協力を得たり、

様々な交渉をするときに、大きな力を発揮します。

 

 

後継者さんの中には、

お父さんと会社に関して、あまり話す機会がなかったという方もおられます。

 

また、特に後継者さんが息子さんの場合は、

父としては息子の成長を喜びながらも、男としてのプライドや対抗心から、

後継者さんとの今後に関する話し合いを、

なんとなく避けてしまうというケースもあります。

 

 

親子間での承継の場合は、このような家族の心情と、

会社のことが絡み合って混同してしまうことで、

事業承継が複雑になり、進みにくくなってしまうのです。

 

 

もうすでに、若い後継者さんには、効率の悪いこと、無駄なこと、

変えたほうがいいことなどの会社の改善点が、

観えているかもしれません。

 

しかし、もっと良くしたいという気持ちのあまり、

ついつい指摘から入ってしまって、

相手に聴く耳を持ってもらえず、

先に進めなくなってしまっては本末転倒です。

 

「あいつは、まだまだや!」と鶴の一声で、

権限を渡してもらえないということが起きてしまうかもしれません。

 

経営権もないのに、個人保証で借金だけ背負わされてしまったり、

会長が口を出し続け、

社員がどちらの言うことを訊いたらいいのか迷ってしまい、

業務に支障をきたしてしまうなんてことにもなりかねません。

 

そんな状態では、社内のガバナンスが効かなくなって、

思わぬ不正や事故を招くことにも繋がります。

 

指摘から入って、内部に敵を作ってしまうことを防ぐためにも、

会社の沿革を知り、

「なぜ今そうなっているのか?

どんな背景や意図やビジョンがあって、今そうなっているのか?」を理解し、

相手を尊重しながら、

あなたが操縦しやすい会社に、

少しずつチューンナップしていくことが重要です。

 

 

ぜひ、会社の沿革をできるだけ詳しく整理してみてください。

きっと、いろんなことが観えてくると思いますよ!

 

 

そんなこと、ちょっと改まっては切り出しにくいですか?

 

 

たとえば、社内用の動画を創るとか、冊子を作るとか、

なんかそんなことと絡めてみるのもいいかもしれませんよ。

 

事業承継成功に向け、先人たち(経営者や既存の従業員さんたち)への

感謝の気持ちをもってスタートしましょう。

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
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Photo credit: Christopher.Michel via Visual hunt / CC BY