後継経営者の第一の役割は、自社を存続させることです。その役割さえ見失わなければ、変えざるべきものと変えるべきものの峻別は自ずとできるはずです。
前回のブログでは、後継者が現経営者と異なる資質や性格を持つならば、それに合わせた自分なりのリーダーシップのあり方を貫くべきと書きました。
一方で、その逆のようなこともまた起こりがちなのではないかと思います。
すなわち、豊富な経験と実績を持つ現経営者とは違う自分なりのやり方でやってこそ自分の価値があると思い込み、ことさら現経営者のやり方を否定し、変えようとしてしまうことです。
これもまた、後継者の勘違いと思い込みによって起こり得ることだと思います。
後継者は本来いるだけで価値のある存在です。
ことさらに自分の存在価値をアピールする必要など、本来ないはずなのです。
確かに、いち早く自分のことを経営者として従業員に、そしてステークホルダーに認めて欲しいと思い、”自分だけの”実力で何か成果を出したいと思う気持ちはわかります。
それでも、そこで立ち止まって、踏みとどまって思い出して欲しいのです。
後継経営者としての自分の本来の役割は何なのかということを。
後継経営者の第一の役割は、なんといっても自社を存続させることです。
そのためには、今あるリソースを、現経営者の豊富な経験からくる知恵を含めて最大限活用することです。
もちろん、何かを変えることが必要なタイミングは必ずあります。
しかしながら、変えること自体が目的化してはいけないのです。
変えざるべきものと変えるべきもの。
それは、本来の目的を見失わなければ、自ずと見えてくるはずです。
「後継者の学校」では、後継者、経営者としてのスキルだけでなく、心=マインド、あり方の部分も大切に扱います。
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