後継者は経営者になるとき、どのようにステージが上がるのか?をある歯科医院の先生とお話していたら、キャッシュフロークワドラントの話になりました。深めていくと面白い発見があったので共有したいと思います。
後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。
「キャッシュフロークワドラント」という言葉を聞いたことがありますか?
十数年前に流行った「金持ち父さん・・」のロバート・キヨサキさんが著書の中で触れていた言葉です。
(気になる方は検索してください)
4つの収入の得方の分類で、左と右では「労働収入」と「権利収入」に分けられ、
左側は収入の増加は労働時間の増加と比例し、右側は反比例すると本には解説されています。
E=従業員
S=自営業者
B=ビジネスオーナー
I=投資家
都内のある歯科医院の院長先生とお話した時のことです。
その方は後継者で10年前に現在のクリニックを承継されて院長になられました。
経営者と職人ついて話していただいた内容をシェアさせていただきたいと思います。
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歯科医というのは技術者です。
しかし、ひとたびクリニックを構えれば「経営者」になります。
多くのクリニック経営者がそうであるように、歯科医院の経営者もまた「経営」という未知のものが好きではない傾向があるようです。
大学でも就職先でもそんなことは誰も教えてはくれないのです。
多くの社会人がそうであるように 大学を出たからといって、すぐに一人前になれるわけではありません。 自分の診療の技術を高めるために学び続けなければいけません。
与えられた環境ですべてが学べるほど甘くもありません。
そして、E=従業員であることの限界が見えてくると開業準備が始まります。
S=自営業者 のステージに行くわけです。
とここまでは順調なストーリーであり、このまま歯科医師人生を全うする人も少なくありません。
職人としての誇りを持ち、自営で家族を養う。素晴らしい生き方です。
ただ、このあとにも進もうとすれば道はあります。
・分院展開をしてより多くのキャッシュポイントを持とうとする場合
・事業承継してご子息または第3者に渡す場合
こんなケースが出てきます。
これがまさに
S=自営業者からB=ビジネスオーナーへの転換期だということです。
この転換がうまくいかないと
・分院つくっても忙し過ぎて夜も眠れない・・・
・親父はいつになったら、医院を譲ってくれるんだ・・・
ということになるのだなということになりました。
ビジネスオーナーになれたかどうかは収入と時間の関係を見れば判断できます。
収入は増えていくのに労働時間が減っているのであればビジネスオーナーになっていると言えます。
分院の場合は自分より優秀な技術者、経営者を雇う器量があるかどうか、権限移譲ができるかどうかが重要になります。
「これは自分じゃできないな~この人がいてよかった。この人大事にしよう。」
こう本心で思えるようになるまでは、S=自営業者 のままです。
事業承継もそれと同じだと
後継者が自分より優秀な「親父」を S=自営業者 として乗っ取ることができたら
B=ビジネスオーナーになり、真の経営者になるのだなと
これは創業と承継の「受け取るもの」の大きな差なのではないかと思うわけです。
なかなか面白い議論になりました。
このエピソードに胸がざわついた
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児玉秀人でした。
私が得意なのは以下です。
・資金調達のための経営改善計画書の作成
・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定
・ホームページコンサルティング(1クール6か月)
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