タグ別アーカイブ: 財務体質

事業承継期に後継者が知っておくべき「財務体質と経営戦略」の関係

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

本日は、財務見ずして経営戦略は立てられないということについて、書かせていただきました。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

人や組織の成長プロセスをデザインして、

そこに集う人たちが自ら望む未来を実現するお手伝いをしています。

 

前回は、財務体質を知るうえで必要な2つの指標と、

資産についてのお話をさせていただきました。

 

今日は、経営の4つの要素の中の、財務のお話の4回目です。

 

財務というと、P/Lばかり見て一喜一憂する経営者の方もおられますが、

「何のために資産を買う?何のために借金をする?資産をどう活かす?」と、

B/Sを見て、事業と財務をどのように連動させていくのかを考えるのが、

経営者の仕事です。

 

財務は、事業と両輪で見なければならないのです。

 

 

さて、後継者のあなたがこれから手に入れる会社は、

次のどちらでしょうか?

 

A.    こんなに投資して、これだけしか儲かっていない。

 

B.    小さな投資で、これだけの利益を生み出している。

 

 

「収益性」を表すROAと、「安全性」を表す純資産比率は、

経営において一番大事な指標です。

 

経営者は、売上目標だけでなく、

ROAと純資産比率を、

それぞれ何パーセントにするかの目標を持っていただきたいですね。

 

 

ROAは、預金の利率以上は稼がないと、

何もしないで銀行に預けておいた方がマシ、

ということになります。

 

 

社長が会社を儲かる体質にしないと、

社員がいくら頑張っても利益は上がりません。

 

経営戦略は、いかに日々頑張るか以前に、

体質そのもので、既に決まっているのです。

 

 

それにね、

純資産のうち半分以上は、

返さなくていいお金じゃないと、恐いですよね。

 

景気は変動するのが当たり前なのに、

景気が下がったら会社がつぶれるのは、

安全性(純資産比率)が低いからなのです。

 

このように、ROAを見ながら、どう事業に投資するかを考え、

収益性と安全性をバランスよくマネジメントするのが、

経営者の役割なのです。

 

 

財務諸表は、関係者すべての幸も不幸も左右します。

 

財務諸表を見ないということは、

周りの人の幸福を放棄したことになりますよ。

 

事業承継のファーストステップは、

まず後継者のあなたが、会社の現状を把握することです。

 

あなたが手に入れる会社が、

現金を生み出す会社になっているのかを、

継ぐ前に確かめておきましょう!

 

 

さて、最後にクイズです!

 

「指標を見る時は、必ず○○の財務諸表を使ってくださいね!」

 

この、○○とは何でしょう?

 

正解は・・・・・

 

前回のブログの中に、その意味を埋め込んであります。(^^)

 

じっくり読んで、考えてみてくださいね。

 

 

 

後継者の学校は、後継者を経営者に育てるプログラムをご用意しています。

詳しくはホームページをご覧ください

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

 

気になる方は、ぜひ一度、後継者インタビューをお試しくださいね。

後継者インタビューお申し込みはこちらから
↓↓↓↓↓↓↓↓
http://school-k.jp/interview/

クリニックの事業承継③ 財務戦略について

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

私はクリニックの相談にのらせていただくことが多いです。クリニックの経営は財務のこと人事採用教育のこと、相続問題にマーケティングのことなど相談事は多岐にわたります。クリニックの事業承継は一般と何が違うのでしょうか。そのあたりをつづっていきたいと思います。本日はクリニックの財務戦略についてです。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

 

クリニックの財務戦略というと

一般の方は

「医者は儲かる」

 

そんな風に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

あるデータによれば、

東京のある区では赤字の医療法人は1件もないと言われています。

 

しかし、その一方で地方の病院やクリニックは

M&Aの対象になっています。

 

クリニックの財務が苦しくなる原因の多くは

「財務という概念がない」ことにあると思っています。

 

医療行為の原価のほとんどは人件費です。

薬品や材料等もありますが、比率は高くありません。

 

その一方で、診療科目にもよりますが設備投資には

大きなお金をつぎ込むことになります。

 

規模の割に大きい投資をする代表例は歯科医院です。

 

最近は開業ともなれば4000万から多ければ7000万円くらいのお金を用意しなければなりません。

 

それも個人で・・・

 

大学を卒業して30万円くらいのお給料で

7000万円貯めるのに何年かかるのでしょう・・・

そう考えると、親の医院を継ぐという選択肢は

悪くないかもしれません。

 

 

ところがそう甘くはないのです。

 

よっぽど流行っている医院は良いのですが、

多くの場合歯科医師は患者さんたちと一緒に年を取ります。

 

つまり患者さんの多くは先生と同年代ということになります。

高齢化とともに患者数も自然減している場合がほとんどです。

 

そこに若先生が帰ってくれば、若い人たちをもっと診て

全体に患者数を増やしたくなるのは自然ななりゆきです。

 

若先生が入ってきても若い人たちが望む治療を

(例えば予防に重点を置いた診療スタイルなど)

行おうとすれば、旧設備の撤去や内装の変更、配管の変更など

新築よりも費用が掛かることはざらです。

 

 

その無理な設備投資が経営を圧迫していることは

少なくないのです。

 

 

医院経営は年数がたち安定すれば

ROAも純資産比率も高めになる傾向があります。

 

ゆえに設備投資、もっと言えば資金の調達方法に

問題があるケースが多いのです。

 

開業時や承継時の多額の銀行借入がその理由です。

 

売上アップ、銀行借入無しで財務改善する方法教えています。

 

このエピソードに胸がざわついた

そんな後継者(経営者)の方! まずは

後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。 後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/interview/

 

 

 

「後継者と共に強い会社をつくるヒトとおカネの専門家」

児玉秀人でした。

 

メディカル、デンタルのサポートをしています。

「クリニックの財務が劇的によくなる秘密の方法」教えます。

 

財務状況を改善したら次はヒト。

「業績が30%向上する人事評価システム」教えます。

私が得意なのは以下です。

 

・人材採用・育成相談、人事評価システムの提供

・資金調達のための経営改善計画書の作成

・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定

・Web戦略相談など

歯科後継者塾|歯科の事業承継を5日間で学ぶ

事業承継期に後継者が知らなきゃこわい「財務体質」のお話

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

後継者の方の中には、「実はここだけの話、財務のことは、ほとんど知らないんです。」という方もおられます。

大丈夫、あなただけではありません。これから学べばいいのです。今日は、財務に体質があるというお話を書かせていただきます。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

人や組織の成長プロセスをデザインして、

そこに集う人たちが自ら望む未来を実現するお手伝いをしています。

 

今日は、経営の4つの要素の中の、財務のお話の3回目です。

 

さて、あなたは会社の財務に体質があるって、ご存じでしたか?

「財務体質」といいますが、

いったいどんな体質のことでしょう?

 

太りやすい体質? 痩せやすい体質?

お金に愛される体質?

 

まぁ・・・そんな感じかな。(^^:)

 

個人の健康状態に関して、体質改善という言葉が、

使われることがありますよね。

 

会社の財務にも体質があります。

 

その財務体質がどうなっているかによって、

新規事業に参入する前に、

「まず、財務体質の改善からですよ!」と、

アドバイスさせていただく場合があります。

 

新規事業が軌道に乗るまで持ちこたえられるのか、

どのくらいまでの負荷に耐えられる財務体質なのか、

それによって、戦略・戦術が変わってくるものなのです。

 

会社の財務体質を見る指標は2つあります。

 

 

≪儲かる体質かどうか?≫

 

「どれだけの総資産を使って、どれだけの利益を生み出したか?」

ということを見る指標です。

 

つまり、「投資に対するリターンはどれくらいか?」ということ。

これを収益性といいます。

 

その収益性を見る指標が、総資産利益率です。

リターン・オン・アセッツの略、ROAと呼ばれています。

 

ROA = 利益/総資産

 

 

≪つぶれにくい体質かどうか?≫

 

「総資産」というのは、そもそも事業をしなければいらなかった

土地や建物や機材やお金(運転資金)のことです。

 

つまり資産を「持っている」という言い方はしますが、

実は、この事業をするために、すでに使っているということですよね。

 

そうなんです。

 

資産 = 「使ったお金」なのです!

 

総資産というのは、土地や建物や機材を買うために、

銀行から借りたり、創業者が資本金として出資したりして、

事業をするために集めたお金で、形成されています。

 

集めたお金の中で返す必要のあるお金を「負債」、

返す必要のないお金を「純資産」と言います。

 

「集めたお金の中で、返す必要のないお金がどれだけ占めているか?」

それが安全性を示す、純資産比率(自己資本比率)です。

 

純資産比率(自己資本比率) = 純資産/総資産

 

 

資産が大きくなればなるほど、

事業に大きな投資をしているわけですから、

それに見合った利益が上がらなければ、

儲からなくなり、会社は潰れやすくなります。

 

例えば個人の生活だって、

大きな家、立派な家具、外車、別荘、クルーザー、

自家用ジェット機などの資産をたくさん持っていたら、

維持費や管理費が大変でしょう。

パーティーやお付き合いもあって、衣装代や交際費もかかるでしょう。

莫大な財産は、持っているだけで、毎月お金が掛かります。

 

もしも、ローンを組んでいたら、月々の支払いも、利息も上乗せされます。

加えて、月々の生活費もいります。

それ以上の収入がないと、自己破産しかねません。

 

今月の支払いが間に合わない。

あ、友達に貸したお金、返してもらおう!

 

うーん、ほんとに、返ってきますかね? 貸したお金・・・・。

相手も返せる状況にあるか、わかりませんよね?

 

給料日まで、待ってよ、って言うかもしれませんし、

こっそり引っ越しちゃってて、返してもらえないかもしれません。

 

貸したお金は、あてになりませんね。

 

じゃあ、財産を全部売り払って、借金を清算しよう、

ローンを返済してしまおう!って?

 

まぁ、ちょっと待ってください。

よぉ~く考えてみましょうよ(^^:)

 

その財産、今の実際の価値はどれくらいなのかな?

時価にすると、いったいどれくらいになるのかな?

 

果たして購入した時と同じ額で、売れるのでしょうか?

 

 

たぶん、残りますよね、借金が・・・・

 

これを漢字4文字で、「債務超過」と言います。

 

 

法人でも、同じことが言えます。

 

 

つまり、資産が増えたら、

それに見合う利益を稼がないといけません。

 

資産は持っているだけで、収益性が悪くなるのです。

 

ちょっと利益があがったからといって、

安易に自社ビルを建てるとか、土地を買うとかは、

お勧めいたしません。(^^:)

 

資産はあくまで儲かるために持つものです。

 

「持っているor買おうとしているその資産は、利益を生むか?」

そして、その資産は、本当に利益を生み続けるでしょうか?

 

災害や不測の事態に陥った場合や、

当てが外れたときには、どうなりますか?

 

ぜひ、企業として資産を持つ意味を、見直してみてくださいね。

 

 

後継者の学校は、後継者を経営者に育てるプログラムをご用意しています。

詳しくはホームページをご覧ください

 

後継者の学校

http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

 

気になる方は、ぜひ一度、後継者インタビューをお試しくださいね。

後継者インタビューお申し込みはこちらから
↓↓↓↓↓↓↓↓
http://school-k.jp/interview/