ラグビーワールドカップで見えたリーダーの心

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

今、ラグビーワールドカップが開催されています。エディジョーンズ監督率いる日本はこれまで(10/5現在)2勝1敗、歴史上最高の成績をあげています。ラグビー好きの私も寝酒とともに楽しんでいます。初戦の南アフリカ戦は、ノーサイド(試合終了のことを)直前のトライで32×34と逆転勝ち。

第2戦のスコットランド戦は、5つのトライを許すなど、45×10と完敗。

第3戦のサモア戦は26×5で勝利しました。

 

今回は会社でいえば社長にあたる「監督」から「リーダーのあり方」について考察してみたいと思います。

 

繰り返しなりますが、第3戦のサモア戦は26×5で勝利しました。

このサモア戦に向けての練習中に、選手の動きを見て、「エディジョーンズ監督が、「熱が入っていない」と激怒した」とのことです。

初戦の南アフリカ戦では、日本のラグビー、俺たちのラグビーをして、ワールドカップを楽しもうというコメントが、選手たちから聞かれました。選手たちの関心は、試合結果より、ラグビーのゲームそのものに向かっていたと思います。

第2戦のスコットランド戦で、選手は南アフリカ戦と同じ気持ちで試合に臨んだとは思いますが、格下(南ア戦の勝利によって、両者のランキングが逆転していました)相手にランキング通りの試結果を求める気持ちがあったのではないでしょうか。試合では、日本ボールの攻撃中にパスをインターセプトされてトライとなった場面が3回ありました。これがなければ、試合はもっと緊迫していたでしょうし、両軍にはスコアが示すほどの開きはなかったのです。日本選手の試合に対する姿勢が結果に表れたと思います。

エディジョーンズ監督は、そんな選手たちの気持ちを、ゲームでのパフォーマンスに集中することに気付かせるために、「喝」を入れたのでしょう。当初、選手には反発もあったようですが、監督の意図を理解したことは、サモアでの完勝が示しています。

 

優しそうで、日本人的な顔立ちのオーストラリア人、エディジョーンズ監督は、見かけによらず「激」の字がぴったりする激しい性格のようで、喧嘩屋、独裁的、扱いづらいとマスコミの評価も厳しいのです。最近、一般的に求められるリーダー像とは、大分趣を異にします。

 

民主的であることは重要ですし、部下のやる気と積極的関与は組織に不可欠ですが、ときに独裁的といわれることや、衝突が起きることも恐れない強い意思を深くもっていることが、リーダーには重要なのではないでしょうか。

あのカリスマ経営者といわれたスティーブ・ジョブスも独裁者といわれ、解雇されたりする一方でライバル企業の経営者をも魅了する人間性を持っていたといわれています。

リーダーの人間性が、従業員のパフォーマンス、ひいては満足にも繋がるのです。

サモア戦後の選手の晴れやかな顔を見て確信しました。

「千万人といえどもわれゆかん。」リーダーには確信が必要です。

この偉大なるリーダーの後継者は自らこのポジションを奪いに来てくれるのでしょうか?

 

追伸

サモア戦、個人的にはあと2トライほしかった!!

 

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