台風10号の被災地でのボランティア活動への誘い

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

台風10号の直撃を受けてひと月経過しようとしている岩手県の被災地にボランティア活動に行ってきました。

きっかけは、ある岩手県議会議員から打ち合わせの相手に入った電話でした。「ボランティアが不足している。特に、平日が・・・。」

幸い?仕事があまり混んでいなかった9月28日と29日、人的被害のいちばん多かった岩泉町と市街地が冠水した久慈市で活動しました。

前日の27日深夜に文部科学省の方の参加も得て東京を出発、29日深夜に帰る強行軍でしたが、現地の被災した方々にお話を聞いたり、久慈市長、岩泉町長とも面会させていただくことができました。

作業は、家の中や敷地内の泥の掻きだしが主なものでしたが、ご存じのように天候が不順な日が続いた今年ということもあったのでしょうか、被災ひと月が経とうとしている泥は、まさに泥炭のような状態で厚く縁の下や家の周りに積もっていました。

岩泉町では農家での作業、久慈市では体の不自由な息子さんを持つおばあさんの家の周りの泥だしでした。岩泉町では、田んぼが川原のように小石で覆われてしまっていましたし、いたるところで車がひっくり返っていました。もちろん、盛岡市や隣の久慈市とをつなぐ道路や橋は復旧工事のために工事中のところが何か所もありました。

久慈市市内では、ひと月たった今でも各戸で泥だし作業に追われていました。早朝のボランティアセンターに私たちを訪ねてくれた伊達町長は、20名の死者がでたうえに、いまだに行方不明者もいて、家のなくなった方が300世帯に上る惨状に打ちひしがれているようにも見えました。70億円にも上る被害を受けた久慈市の遠藤市長は、国や県をはじめとする関係各方面への支援要請に飛び回っている様子で、被害の状況を丁寧に説明してくれました。

雨が運んだ土砂は厚く積もっており、さらに縁の下など狭いところから掘り出す作業はとても被災された個人の家で処理しきれるものではありません、だからこそひと月という時間が経過した今も、復旧作業が行われているのでしょう。

「水は、胸まで来たんだよ。ほれほれ、ここまで泥の跡がついているでしょう。」「冷蔵庫もテレビもみんなダメになっちゃったんだ。」「ケルヒャー。泥の中から救い出したんだよ。長靴の泥落してってくれよ。」「初めてのことで、びっくりしちゃったよ。」作業をしながらのからっとした会話に、皆さんの強さや優しさを、そして、無念さを感じることができました。作業終了後の私たちのバスに何度も頭を下げるおばあさんに、まだまだ続く被災地のつらい現実も感じました。

支援要請に走り回ってる遠藤市長も早朝から町内で陣頭指揮を執っていた伊達町長からも、復旧への並々ならぬ意思があふれて見えました。

現場でしか感じ取ることができない現実というものは、もちろんあるのですが。現地でしか感じられないことは、つらい状況におかれた人の思いや人の真実なのだと思います。

ボランティアでわかることは、実は多いのです。ほんのちょっとの活動で、人のことが勉強できる、実は貴重な機会であったりします。まだまだ、需要はあります。出かけてみてはいかがでしょう。高速道路の無料措置もあります。(手続きは少し面倒ですが)

農家に迷い込んだ野良ネコ「ネコ助」も人懐っこかったし、ホテルで飲んだ地酒もおいしかったなぁ。

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