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後継者にまつわる小説あれこれ(その7)

司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでも何か感じてもらえそうなものをこれから少しずつ紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

後継者の学校パートナーで司法書士の木村貴裕です。

私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「シャッター通りに陽が昇る」広谷鏡子 著(集英社)

 

この小説を読んでいるときに、中学生の息子から「何を読んでるの?」と問われたので逆に「シャッター通りって何か知ってる?」と問い返すと、「さびれた商店街」という簡潔明瞭な回答をしたので感心しておりました(はい、親ばか丸出しです)。

 

いきなり余談から始まりましたが、

 

さて物語は、瀬戸内の城下町を舞台に、かつては賑わっていた商店街の復興に主人公が立ち上がり、個性豊かな人たちと共に奮闘します。

 

こう書くと聞こえは良いのですが、

果物屋の一人娘でアラフォーの主人公は、大学から一人東京で過ごしていたのですが、父が病に倒れたことをきっかけに、退職し地元へ戻ってきます。

失恋もし仕事にも行き詰まり感もあって、正直ちょっとこれ幸いという感じで。

カバー裏の説明でも「ドロップアウトして戻ってきた」と書かれています。

 

両親からは家を継げと直接言われたことはないが、周りからは将来はお婿さんをもらって家業を継ぐということが当たり前のように思われているのに嫌気がさし、高校卒業を機に東京へ出て行きます。

 

上京する頃は、家業に対して抱く印象は垢抜けせずぱっとしないもの、それにも増して自身が小さな町に縛られ、何やらレールをしかれているような感じがたまらなく嫌になっている状態でした。

 

継ぐのが当たり前。

 

後継者候補の方たちも、周りからそのような目で見られることが多く、中には主人公のように選択肢の無い閉塞感を抱き、反発する方も少なくないと思います。

 

積極的に「継ぐ」という意思決定をした人のほうが少ないかも知れませんね。

この場合の「積極的な」には、「決まっているのだから仕方が無い」とか「漠然とそう思っていたから、はなから他の選択肢なんて考えなかった」というのはもちろん除きます。

 

物語の主人公は、行きがかりで参加することになった商店街の復興事業に関わっていくいくうちに、両親への感謝や地域への愛情、色々な思いを深めていく中で家業を継ぐことを決意し覚悟を決めます。

 

家業の果物屋について何も知らなかったということも知り、復興事業を進める中で仲間や友人の指摘で自身の長所や短所を知り、それらを素直に受け止め、不安を抱えながらもわくわくした気持ちを抱きながら、自身の成長と事業の成功を目指して歩み始めます。

 

タイトルから受ける印象のとおり、明るい読後感の一冊です。

一度手にとってみてはいかがでしょうか。

 

消極的だったり漠然とした気持ちからの行動、と、自身の本心から決意覚悟しての行動。

当然、前者より後者の方が力が発揮できるのは想像に難くないと思います。

 

後継者の学校では、主人公がたどった、自己と事業の客観視や積極的な決定覚悟を促すプログラムを用意しています。

ご興味のある方は、一度ご連絡下さい。

 

後継者の学校では無料セミナーを行っています。

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

経営の技☆ 決算書を見て1分で会社を読み解く極意!

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

事業承継を控えた後継者は、決算書を読めなければ会社の状況が分からず、自身が経営する会社の現状も把握しきれないですよね。

今回のブログでは、私から速攻で決算書を見て会社の状況を理解するための”技”についてお伝えします。

 

こんにちは

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

 

今回は、後継者経営に役立つ経営の技について少し紹介していきたいと思います。

 

 

後継者のみなさんは、普段関わらないからか財務、決算書といった数字面が苦手だという方が多いと感じています。

実際、後継者インタビューの結果でもそれは明らかになっていて、

決算書を見たことある後継者は、67%いましたが、

純資産の額を知っているという後継者は、44%でした。

 

 

そこで、財務を得意分野とする私から、すぐに簡単に決算書を読み解くための極意をお教えします。

この方法は、私がコンサルタントとしてある会社さんに決算書を拝見させていただいたときに、1分程度でその会社の状況を判断するために用いる技です。

ただ、ぜんぜん難しくないので、最後までご覧ください。

 

皆さんは、はじめて決算書を手に取ったとき、決算書のどこから見ていきますか?

ぜひ、専門家の方もぜひ考えてみてください。

 

売上高がいくらか?利益がいくらか?でしょうか。

 

会社の目の前の状況を知るためにはそれでいいのかもしれませんが、

もっとその会社を知るためには、売上高から見るよりも、もっと効果的に会社の状況を判断することができるのです。

 

 

 

それは、その「会社の年数」と、貸借対照表いわゆるB/Sと呼ばれている資料の右下にある「純資産の額」を見ます。

 

「純資産の額」中には、その会社の歴史が反映されています。いままでの歴史が積み上げて詰まっています。

 

どれだけ利益を積み上げてきたのか、それとも食いつぶしているのか。

資本金は、増やしてきたるのか。変わらないのか。

 

ここを見るだけで、会社がどういう歴史を経て今に至るのかがわかりますし、そこまでのストーリーが想像され、

私はノスタルジックな気分にさえなってきます。

 

 

会社は生き物です。

 

 

それまでの歴史を踏まえて、次の歴史が作られていきます。

 

 

ですので、決算書を拝見ときは、その時点が良いか悪いかだけでなく、それまでの歴史とそれからの歴史をイメージしながら見てみるとおのずとその会社の状況がわかってくるのです。

 

もちろん、具体的に見ていくためには、もう少し時間をかけますが、その時も技を使います。

その話は、また今度したいと思います。

 

今回は、ここまででです。

 

ブログを見て,ちょっと経営の勉強をしたいなと思った後継者の方

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「後継者を導く江田島平八」

後継者の学校代表の大川原基剛でした。

 

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