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実録 事業承継~後継者が決して忘れてはいけないこと②~

前回、なぜ後継者が受け身になってしまうのか、その理由の一つをお伝えしました。他にも大きな理由がありますが、それは後継者の学校で…ということにしまして、今回は受け身になってしまいがちな後継者ですが、後継者はどんな存在なのか、後継者が存在する意味について考えてみました。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

このブログでは、私自身の事業承継の経験を踏まえ、またお客様の事業承継の現場からより具体的なお話をご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。

本日は後継者が事業を承継していく際に、決して忘れてはいけないことについて書かせていただきます。

 

後継者はどんな存在ですか?

残念ですが、「後継者?『ぼんぼん』やね。」と言われる方は多いです。

それは、後継者に主体性が無いように見え、お人よしで苦労知らずという印象から言われるのでしょう。でも、そうなってしまう理由があることは前回お伝えしました。

ここで、まず後継者の存在について考えてみましょう。「後継者がいる」のと「後継者がいない」のとで現在の事業の可能性や広がりは感覚的にどうでしょうか?どちらの方が、様々な事柄に関して長期的な視点で意思決定することができるでしょうか?もちろん「後継者がいる」方が長期的な視点で現在の意思決定をすることができますよね。

そうです。後継者はその存在だけで会社の可能性を広げることができるのです。もちろん、経営者となるには様々な知識を身につけなければなりません。知識だけではなく、人として成長しなければならないでしょう。その前に、経営者になる決意と覚悟も大切です。ただ、間違いないのは、後継者の存在自体が、会社の将来を明るくするということです。

 

ある後継者が陥った間違い

後継者の存在自体、会社にとって素晴らしいことですが、後継者は経営者になっていく存在であるということを忘れてはいけません。当たり前の話に、そんなことを忘れるなんてあり得ないだろうと思われるかもしれません。しかし、主体性のないままに、後継者の立場でいると実は勘違いした行動をとってしまうことがあるのです。

ある後継者の方が、父親である社長に不満を持っていました。「やり方が古い、時代遅れだ。」「自分が経営したらもっとこうするのに。」そんな思いから、勝手な行動をすることも度々ありました。社長は意見の衝突はあるけれど、これから先を託していく息子になんとか成長してもらいたいという気持ちで、ある程度のことは大目に見ていました。後継者である息子の行動は段々エスカレートしていき、とうとう独立するとまで言い出しました。社員は動揺するし、業務は滞るしで大変です。

独立すること自体悪いことではありません。市場の変化によりこれまでの事業が上手くいっていないこともあるでしょう。先のことを考えると、父親の事業をソフトランディングさせるために、後継者が別の事業を立ち上げておくということも、事業承継の戦略の一つです。

ただ、この後継者は後継者として最も大切な、「忘れてはいけないこと」に気づいていませんでした。だから、様々な問題を巻き起こしてしまうことになってしまったのです。

この「忘れてはいけないこと」については次回をお楽しみに。

 

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