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後継者にまつわる小説あれこれ(その5)

後継者の学校パートナーで司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでもそのようなものを感じてもらえるものをこれから少し紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

後継者の学校パートナー司法書士の木村貴裕です。

私は移動の時間はもっぱら読書にあてております。

地下鉄に乗ることが多く外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「極楽カンパニー」原宏一 著(集英社)

 

「天下り酒場」など著者の作品を数冊を立て続けに読んで、「握る男」がちょっと事業承継ともいえる話だったのですが、今回はこの小説を取り上げたいと思います。

書店員さんが火を付けた作家さんということのようで、書店員さんありがとうございます。重版され面白い小説を手に取ることができるようにしてくれて。

 

定年後、暇をもてあましていた主人公が、意気投合したもう一人の定年退職者と「会社ごっこ」を始めて、それがやがて全国的な広がりをみせていく、という話。

なんかこの要約ではあまり内容がわかりませんよね。

まぁそれは皆さんが手に取ってみてのお楽しみとしておきましょう。

 

この小説からは、「企業理念」を取り上げたいと思います。

 

創業者?の二人は、まず企業理念を作ることから始めます。

「ごっこ」らしい企業理念ですが、主人公は以後忠実にそれに従って会社を経営していこうとします(経営と言ってもあくまでも「ごっこ」ですが)。

 

あなたの職場に企業理念というものはありますか。

無いところも多いのではないでしょうか。

ここでは特に無いといけないという話をするつもりはありません。

無くても事業活動にさほど影響がないこともあるいでしょうし、例えあったとしても、実際とかけ離れてしまっているということもあるかもしれません。

 

創業者のもとでは、創業者の考え、指し示す方向がそもそも会社の指針であり、従業員はそれに従い一つにまとまって行動するという形でしょう。

 

しかし、事業承継したばかりの後継者に同じような求心力があるかというと、なかなか難しいものがありますよね。

 

そんな後継者経営においては、企業理念が重要になってくると思います。

企業理念として、その会社の存在意義、不易なる価値を見いだし掲げることにより、皆が一つの方向を向いて行動に移していくことができるからです。

 

もちろん、後継者が独りよがりで考えたものでは、皆がそっぽを向いてしまう可能性もありますので注意が必要です。

 

小説のごっこ会社はバカバカしいくらい様式にこだわります。ごっこだから当たり前ですが会議のための会議など、現実では無駄だと切り捨てられている行動もきちんとします。

 

そして、「現実の社会ではただのお題目になってしまっている企業理念も、額面どおりに実現する会社にしよう」と話し合います。

現実の会社は理念の実現を目指して行動していないと皮肉っています。

 

後継者が企業理念に取り組む際には、その前提として現状把握も必要になるでしょう。

地に足の付いていない理念を掲げても、誰も納得しませんし求心力は生まれません。

 

それにより組織が活力を持ち、その実現のために行動できるものであるべきだから、一朝一夕ではできないかもしれませんが、企業理念の再構築には取り組むべき価値があります。

 

最後に、著者の特徴は、荒唐無稽な設定から、いつの間にやら妙な現実感を伴って話に引き込まれる話の運びにあります。

一度手にとってみて下さい。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

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ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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2代目が、父親よりも会社を上手く経営する8つのポイント その③

後継者の学校パートナーで社会保険労務士の千野康幸です。

あんた背中が煤けてるゼ

現状を把握せよ!

己を知り、敵を知れば百戦して危うからず

根拠のない自信は、認めません!

 

みなさん

ダメです。

ダメダメです。

また時間を空けてしまいました。

ホントすんません。

 

2代目が、父親よりも会社を上手く経営する8つのポイントと言うタイトルで書かせて頂いております。

前回はポイント②として「覚悟のススメ」!について書きました。

自分のすべては己の力であると自覚し、どう生きるか覚悟をするという内容でした。

 

さて、今回はポイント③として、現状把握をせよ!をお伝え致します。

 

さてみなさん、根拠のない自信ってありません?

 

大丈夫!

人生何とかなるさ!

 

ポジティブな感じで!!

明日を憂い立って仕方ないさ!

歌でも唄おう!キリギリス的な・・・

 

バカヤロー

戦場で油断した奴は命を落とす!

と、赤い彗星も言っています。

 

 

みなさんは何か目標を持っていますか?

その目標を達成するために、まず何が必要でしょう?

 

例をあげて考えてみましょう!

例えばダイエット

10㎏痩せたい・・・

 

10㎏痩せるのにまず必要なものってなんでしょうね。

まず必要なのは・・・

現在の体重が何㎏なのかです。

 

え?

わかっている?

だからマイナス10㎏なんだ?

ホントに?

 

では質問を変えましょう。

そもそもなんでダイエットする人はなぜ、ダイエットしたいんでしょうね。

痩せたい理由・・・

健康のため?

いやいや本当はモテるためでは?

まあどちらでも良いのですが、健康のためとしましょうか。

ダイエットをして今より健康になるためには、

どんな体形になるべきなんでしょうか?

そして今より健康になるために減らすべき体重は?

主観では言えますよね。

〇㎏と。

 

ですが、本当に健康のことを考えたら、

ベストな体重ってあるはずなんですよ。

 

では、それは何㎏なのか・・・

その答えは、あなた自身にあります。

今の健康状態はどうなっているか?です。

 

そもそも、健康のためにダイエットって言いますが、

現在の健康状態では何㎏減量、増量しなければ

ならないって知ってますか?

まぁ、実際は正確に〇㎏ではなく、〇㎏~〇㎏になってしまうのでしょう。

 

また、モテるために痩せたいって、何㎏なんでしょう?

あなたが素敵に見える体重、筋肉の付き具合、

または、意中の人が好む体形・・・

 

目標を達成するためにどうなるべきなのか?

があるはずなのです。

 

つまり、何が言いたいかというと

何か目標を達成するためには、

現状を正確に知って、どの様な状態になれば良いのかを

知る必要があるということです。

 

特に会社経営では正確に現状を把握する必要性があります。

例えば、来週までにいくら現金が必要か?

この金額を1円でも間違えれば、倒産することだってあるんですよ!

 

また、計画をよく練らずに取り敢えず見切り発車したプロジェクト!

もし見積りの数字が間違っていたとしたら?

笑えないでしょうね。

 

世の中の会社経営がうまく行かない殆んどは、

現状をキチンと把握していないからです。

 

現状把握の精度が高ければ、打つ手も間違いにくい。

現状把握が間違っていればいるほど、打つ手も間違い、

間違った打ち手は時として会社経営に致命傷を負わせるのです。

 

もし、みなさんがこれから会社継ぐとしたら、

会社の現在の状況を正確に知ることなく会社継ぎますか?

よくよく分析すると、倒産間近で社長になり、連帯保証人になって

多額の借金を負うとしても?

 

また、既に継いでしまって未だ会社の状況が良くわからない方、

本当は、倒産に近づいているのに会社の命運を的外れな手法で

運営していないと言えますか?

 

なんとかなるさ~

それはポジティブな発想ではありません。

現状から目を背けているだけです。

 

ポジティブとは、現状を把握しその状況のなかで

決して目標を諦めないマインドを言います。

 

面倒くさがって「今」を見つめない人のことではありません。

 

会社経営には現状把握を真剣に考えなければなりません。

現状把握しないで経営することは、

広い海で現在地も分からずに

海図も羅針盤もなく、航海するのと同じです。

 

みなさん、これから会社を継ぐ方も

もう継いだ方も

今のあなた自身の現状を把握しましょう!

 

では

また次回お会いしましょう。

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

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許認可事業者の事業承継

後継者の学校パートナーで弁護士の佐藤祐介です。

事業承継をする際,意外と見落としがちなポイントがあります。それは,事業に対する許認可です。これを見落としてしまうと最悪の場合,事業承継を断念せざるを得ないことにもなりますので,注意する必要があります。

事業承継をするにあたっては,後継者の方が,自分自身と向き合ったり,継ぐべき会社と向き合ったりして継ぐ覚悟を持たなければならない。そして,後継者の方が主体的に事業承継に取り組んでいかなければならない。表現は違えど,後継者の学校のパートナーそれぞれが,各ブログで同趣旨の内容を書いてきたと思います。

ただ,上記覚悟だけでは超えられない壁があります。

少し大げさかもしれませんが,その壁の一つに許認可があります。意外に見落としがちなので,今回はこれをテーマにしたいと思います。

さて,特定の事業を営む際には,行政手続を経て許認可を受けなければならないことがあります。たとえば,私の実家は酒類販売業を営んでいますが,その場合,税務署長の免許が必要になります。

このような許認可は,その事業主体に対して与えられるものですので,原則として別の事業主体に承継されることはありません。もっとも,例外的に承継が認められることがありますので,その場合は法律に定められた手続きをすることで,承継をすることが可能です。そして,この手続は,各業種ごとに様々な違いがあるので,コストやスケジュールをしっかりと把握して対応していく必要があります。簡単な例をあげれば,個人事業主を前提としますが,建設業の場合は,相続によって単純に承継することは出来ないのに対し,旅館業は相続による承継が可能です。事業承継をしたものの,無許可等の期間が生じてしまい,取引ができなくなったということは避けたいですよね。

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!

変えられるものと変えられないもの

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

申年の平成28年もひと月が過ぎ、2月になってしましました。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」などといいます。何かと、忙しい年度末。

多くの会社では、この時期決算期を迎え、1年間の業績の評価が数字となって表れてくるのを前に、追い込みの時期になっていることと思います。

売上はどうか?経常利益は?その前に、入金は、資金繰りは?・・・。

世の中、ベースアップするみたいだし、従業員の来年度の給料はどうする。

中国経済の落ち込み、原油安、マイナス金利・・・この先、景気は?日本経済の先行きは?

社長の悩みは尽きることがありません。

でも、たとえにあげた社長の悩み。読者のみなさんが解決できることはどれでしょうか?

売上や利益、入金や出金の状況を把握して、資金繰りを調えることは当然必要なことですね。特に、中小企業では。しかし、経理部長や営業部長でなく、社長自ら、常に資金繰りを考えている現状は、あまり、良い状況とは言えませんね。その分、お客様や商品、サービスに振り向ける時間や頭脳が削られていることを反省すべきともいえます。従業員の給与も、世間がアップするからうちも上げるではなく、「気持ちよく働いてもらい、業績を向上させるには、どんなことをすべきなのか。」と、組織や処遇を考えた方がよいですよね。

中国経済や原油安、マイナス金利、景気、日本経済の先行き。もちろん、関係します。でも、私たちが直接働きかけて何とかなるものではありません。残念ながら。

私たちにできることは、それらによる悪い影響は最小限に抑え、良い波には乗れるよう備えを怠らないことですね。

大事なお客様と従業員そして家族の満足の最大化のために、できること、やるべきことをしっかりやること、そして、その結果を受け入れる潔さを旨とすることではないでしょうか。

「神よ、かえることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできないものと、変えることのできるものとを、識別する知恵を与えたまえ(ラインホルド・ニーバー 神学者 教会での説教「致知」12月)」

かくいう私も結構あきらめ悪いですが・・・。

 

後継者の学校は、そんな経営者をサポートします。

 

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株が分散していると、大変なことになってしまう?

後継者の学校の大川原です。

今回のブログでは、株式が分散しているばかりに、ついでから会社を去らなければならなくなってしまった事例を踏まえて、

後継者はどうすればよかったのか、そのポイントについてご説明させていただきます。

ある会社の事例です。

 

Z社は、創業して40年ほど経つ建設会社でした。祖父が会社を創業し、後継者のA氏は、3代目になります。

3年前に事業を承継しましたが、代表取締役として就任しただけで、株式の承継はされていません。

Z社の株式はたくさんの人が保有していましたが、

その構成は、筆頭株主である父親が30%、親族が20%、創業から一緒にやってきた従業員が20%、そのほかが30%という株主構成でした。

 

ある日、古くからの従業員であり株主でもあるB氏が突然、

「臨時株主総会を招集する」と言い出したのです。

 

A氏が 「どうして?」と尋ねると

 

B氏は「あなたはもうこの会社を去ってもらいます」と退任をつきつけたのです。

 

B氏は裏で株主に根回しをA氏の退任の同意をとってまとめていたのでした。

あとでわかったのですが、B氏は父親も親族にも根回しをして同意をとっていました。

 

そして、A氏は創業社長の孫であり、2代目社長の息子であるにもかかわらず、会社を去らなければならなくなったのです・・・・

 

後継者にとっては悲劇的な事例ですが、稀なケースではありません。

どの企業でも起こり得る内容なんですね。

 

 

 

では、そんなことになってしまったのでしょうか?

 

そのポイントを3つあげてみますと

 

・後継者が、株という権利をまったくもっていなかった

株(議決権)という権利をもたずに経営をするというのは、権利がなく責任だけがある状態になります。

大企業の経営者であれば高額の報酬という対価で責任を負って仕事をするということもあるかと思いますが、

中小企業の経営者は違います。権利をもたずに経営していると、いつ後ろからナイフでさされるのかわからないのです。

 

・後継者が、代表になる前に株式を集めていなかった

代表になる前に株式を集められるだけ集めるべきだったと思います。

よく相続で株式を承継することを考える方が多くいらっしゃいますが、それは後継者にとっては高いリスクになりますのでお勧めしておりません。

株は事業承継前に後継者が買い取る。 これが基本です。

詳しい話は本講座教えているので、興味のある方はご相談ください。

 

・後継者が、株主に経営活動の同意をとり、根回しをしていなかった

買い取りをしなかった株主も含めて、株主回りなどをして、しっかりと日々の経営活動を説明して同意をしてもらいながら、後継者が自ら経営していくことを後押ししてもらうような根回しを、このA氏はしていなかったと思います。

もし、株主回りをしていたら、もしかしたら結果が違ったかもしれません。

 

 

いずれにしても、中小企業にとって、株式や株主は、それぞれ会社の支配権、支配者と言い換えられるものです。

後継者からは意外と軽視されがちですが、とてもとてもとても大事なことなので、かならず押さえておいてください。

 

まずは、まさかこんなことになろうとは・・・とならないように、株主名簿を確認することから始めましょう。

 

 

このブログを見て、株式や事業承継について気になることがありましたら、ご相談ください。

 

また、後継者が株式についてどう考えていくのか。

こちらは後継者の学校にベーシックコースで非常にわかりやすくお伝えしています。

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 大川原 基剛

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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Photo credit: pierofix via VisualHunt.com / CC BY-NC-ND

自分のスタイルを貫く覚悟

後継者と現経営者では、資質や性格の違いにより本来得意とするリーダーシップの発揮の仕方は異なることの方が多いと思います。

それでも、現経営者は無意識に自分と同じスタイルを求め、後継者もそうあらねばと無意識に思い込み、そして従業員も大きな変革を望まないのが普通だと思います。

それでも、自ら得意とするスタイルを貫かねばうまくいかないのも事実です。だから後継者には自分の強みを知り、自分なりのスタイルを確立し、それを貫く覚悟が必要です。

 

2月から後継者の学校のパートナーになりました知識茂雄と申します。

主にコーチとしてコーチングとコミュニケーション系の研修を提供しています。今後、特にチームビルディング、組織活性化の観点から後継者支援にも力をいれていきたいと思っています。

 

私は、仕事柄人それぞれの多様性、特に人それぞれに異なる強み視点での多様性を活かすことの重要さを説くことが多いです。

 

その点を事業承継に当てはめたとき、例えそれが親子という関係性であったとしても、現経営者と後継者の資質や性格、すなわちどこに強みがあるかも異なることが多く、それゆえに後継者が悩み苦しむことが多いのではないかと思います。

 

現経営者、特に創業経営者の場合は、自分自身の強みを活かして事業を発展させてきたはずで、自分なりの確立したやり方を無意識に後継者に求めてしまうのは、ある意味自然なことでしょう。

 

そしてまた後継者としても、そんな現経営者の姿を見て、自分もまたそうあらねばと無意識に思い込んでしまうのも致し方無いことだと思います。

 

また、例え薄々自分には自分なりの得意なやり方があり、それが現経営者と異なるものだと認識していたとしても、現経営者のやり方に慣れている従業員のことを考えると、大きく経営スタイルを変えることに躊躇することもあるでしょう。

 

それでも、やはり自分が不得手とするやり方を捨て、得意なやり方を貫いた方が自分のパフォーマンスが上がるのも事実だと思いますし、経営者自身のパフォーマンスが会社全体としてのパフォーマンスにも大きく影響するのも事実です。

 

例えば、現経営者が独断型のリーダーシップを強みとしていたとして、後継者が調和型、調整型のリーダーシップを強みとしているならば、独断型のリーダーシップを求められるのは苦痛でしかありません。

 

多くの人の意見を聞き、合意点を求めることが最適解に近づく早道だと考える人にとって、自分一人で決めるというのは自然にできることでは決してなく、当然そのやり方では自分の最高のパフォーマンスは出せません。

 

だから、後継者に求められるのは、自己理解を深め、自分の強みを知り、自分の固有のスタイルを確立してそれを貫く覚悟です。

 

そしてそれは、並大抵の覚悟ではないのかもしれません。

 

「後継者の学校」では、そんな覚悟を決めた後継者、そしてまだ悩みの渦中にある後継者に寄り添い支援します。

 

まずは、「後継者インタビュー」を受けてみませんか?今抱えている悩みを語るだけでもすっきりしますよ!

 

ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

 

Photo credit: mgysler via VisualHunt.com / CC BY-NC-SA

事業承継とプライベート⑤〜男女トラブルの視点から〜

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えします。このテーマの最後として,不倫を取り上げたいと思います。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,お話しをしていますが,今回でいったんこのテーマの最終回としたいと思います。最終回のテーマは「不倫」についてです。この記事は,もともと企画していたものですが,期せずして芸能ニュースも賑わっており,タイムリーな感じになりました。

 

第2 不倫が会社経営に与える影響は?

私は,職業柄,不倫問題を取り扱うことが多いです。不倫というと,プライベートの問題と捉えがちですが,会社経営にも影響を与える可能性があります。なぜなら,不倫のケースとして,社内不倫,すなわち上司部下での不倫が多く見られるからです。

たとえば,後継者として,先代の会社の社員として勤務していたとしましょう。そこで,部下と不倫をしていた場合,後に「セクハラだ!」と言われてしまう可能性があります。そうなってしまうと,後継者としての立場を追われることもありえます。

また,経営者の立場でそうなった場合,社内のモラルや指揮の低下等は覚悟しなければならないかもしれません。

さらに,これは後継者・経営者共通の話ですが,不倫が原因で夫婦関係が悪化すれば,仕事へも影響を及ぼします。

 

第3 最後に

このように不倫というプライベートな問題であっても,経営に与える影響は大きいです。なので,軽い気持ちで踏み出した一歩が,(悪い意味で)大きな一歩になってしまうことを頭の片隅においていただければと思います。

 

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。

興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

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実録 事業承継~継ぐべきか継がざるべきか②~

事業承継は敷かれたレールに乗っかるだけではうまくいきません。継ぐべきか継がざるべきか、どこかでその判断をしなければ、前に進めません。とはいえ、事業承継って一生のうちに何回もするものでもないし、どうしていいか分からないまま、「親の気持ちもわかるし…えいやっ!継いでしまえ」。こんなお話、実は結構あります。でも実はあるんです。判断する方法。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

実家が事業をしているけれど、継ぐべきか継がざるべきか悩まれている方、結構いらっしゃいます。本日は、前回に引き続き、そんな時どのようにその判断をするのかについての具体的な方法を一つお伝えします。

 

総勘定元帳って見たことありますか?

決算書を見ることは、継ぐか継がないかの判断をする際に必要不可欠です。では、決算書のデータの基になっている、総勘定元帳ってご存知ですか?

決算書には、貸借対照表という会社の資産、負債等が記載されているものと、損益計算書という会社の一年間の活動の結果いくら利益がでたか、またその利益は売上から何をいくら差し引いて出たのかが記載されているものがあります。

この決算書に載っている数字は、日々のお金の動きなどを帳簿に記録して、集計されてまとめられたものです。だから、日々のお金の動きなどを詳しく知ろうと思えば、集計される前の個々の記録が分かる「総勘定元帳」というものを見ます。

 

本当に正しい数字?

総勘定元帳を見れば、決算書よりは詳しい情報を得ることができます。しかし、継ぐか継がないかの判断をするためには、総勘定元帳だけでは不十分です。私は税理士事務所を経営しておりますので、お客様の会計に関わらせていただいています。中小企業の場合、ほとんどが税務会計ベースの会計処理をされています。これは、税法という法律に「このように処理しなければならない」と書かれている方法で処理しているということです。この処理方法が会社の実態に合っていれば良いのですが、実際は合っていないことの方が多いです。会社が稼ぐ本当の力を知るには、実態に合わせた処理をしていくことが必要です。

また、決算書に載っている財産の金額は時価でないものもありますので、会社の本当の財産や債務を知るためには、実態をつかむことが必要です。実態をつかむ方法は、一つ一つ確認していくしかありません。この作業を会社を継ぐ前にしていくことにより、なぜ利益がでているのか、あるいはなぜ赤字なのかという根本的な原因にまで辿りつくことができます。

会計というと敬遠されがちですが、どんどんブレイクダウンしていき詳しい資料をみることによって、数字だけではなく事業そのものや組織の状態まで知ることができます。顧問税理士任せにせず、自ら細かい資料まで自ら見ていくことにより、継いだ後も会社のコントロールがしやすくなりますのでオススメです。

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

また、お得に参加できる「放課後勉強会」や無料で受けられる「後継者インタビュー」好評実施中です。ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

事業承継と後継者と私

現在、後継者の学校 九州での立ち上げの準備をしています。

3月で退職することが決まっておりまして(つまり独立するんですが、あ!言っちゃったw)、

そこで感じていることを書いてみました。

 

こんにちは。

後継者の学校パートナー、司法書士の村中順子です。

 

後継者の学校を九州でも開催したいと思うようになって、かれこれ1年近く経ちました。

おかげさまで6月に九州(熊本)で開講予定です。(準備真っ只中で頭がパンクしそうですが・・)

 

私は、なぜ事業承継・後継者支援をしたいのか・・・

 

実は、忘れられない後継者の方との出会いがあります。

その方は、事情があって後継者の立場で入社していた親の会社を退職することになりました。会社を去った後に、その方とは知り合ったのですが。

 

「当然、入社した時は自分が継ぐことに何の迷いもなかった。でも、内情を知るにつれ、このままではいけないという使命感が生まれ、組織改革が必要と思った。当時は、自分が絶対に正しいと思っていた。でもそれが結果的に、親である現経営者への批判につながっていたこと、従業員の士気を下げる発言、行動であったことに気が付けなかった。」

 

次第に、自分の居場所が会社にない、自分だけが社内で浮いている、と感じるようになり、挙げ句親との衝突も多くなり勘当を言い渡された。親子の縁を切られるくらいなら、「会社を守るために自分が去った方がいい」。

 

それぞれの立場で意見は異なると思いますが、私は、このお話を聞かせていただいた時に、心底もったいない!と思いました。

ひとえに会社を想い、社員を想い、経営者(親)を想い、その結果、うまくいかない。(なんだよそれ~)

 

でもこれ、実はよくある話なんです。

ただ残念ながら、よくある話なんだけど、巷にあふれる話ではありません。普通こんな話、なかなか外で話しませんよね。

でもそれが、後継者の方を一人で悩むという環境に追い込むことも事実なんです。一人で悩んでいる時間なんて、後継者の方にはもったいない。(後継者の時代にすべきことは山ほどあります)

精神論ではなくて、力を発揮するための具体的な方法があって、悩みを話せて共に成長できる環境。それを作れたら、少しでも人様のお役にたてるのではないかと思って、九州での開講に向け、日々準備にいそしんでおります。

 

ご興味をお持ちの方、ぜひ後継者の学校に参加なさいませんか?いきなりはちょっと・・という方は、まずは後継者インタビュー(無料)を受けてみませんか?時間は30分~1時間ほどです。事業承継に関する自身の悩みが整理され、すっきりすると好評です。お気軽にお問い合わせ下さい。

是非、この機会に受けてみてはいかがでしょうか?

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)

ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

事業承継の現場から -そこの後継者のあなた。相談できる人はいますか?-

後継者は悩みの総合商社だと言われます。さらに苦しいのはその悩みを自身ですべて抱え込もうとしている後継者の方が多いという現状です。後継者には悩みを吐き出せる相談相手はいるのか?

ある日の後継者の方との会話からその答えが見えてきました。

 

2月から後継者の学校のパートナーになりました高浜亮と申します。主に中小企業の財務面や収益改善を中心とした経営支援を行っています。同じくらいの年代の30代の後継者と会社の成長をサポートしたいという想いで後継者の学校のパートナーになりました。

現在は九州の熊本で後継者の学校 九州校の立ち上げに奔走しています。今後も定期的にブログを書いていきますので宜しくお願い致します。

 

私は仕事柄、様々な後継者とお会いする機会があります。その中でよく聞くのが「色々と悩みはあるんですが相談できる人がいないんです。」ということです。

 

相談相手がいない・・・しかし、相談相手になりそうな人を考えてみるといくつかでてきます。

そこで、こんな質問を後継者の方にしてみました。

 

事業承継に関する相談相手として、「例えば現社長。つまりお父さんはいかがですか?」

 

「社長には相談はできませんよ。だって社長でもありますが父親でもあるため、身内にはなんか恥ずかしいのもあるし、そんなことで悩むな!と言われそうなんで・・・」

 

やはり親と子の関係であるが故に相談しにくい部分があるんでしょうね。

 

じゃあ外部で身近な人なら。「では、税理士さんはどうですか?」

「うーん。確かに税理士さんは数字の話とかはしてくれます。数字とかに関しては少し相談はできるかもしれませんが、社員との人間関係や父親とのことは話しにくいんですよね。

それに社長に話がいったりしても嫌ですし。」

 

後継者からしたら今の税理士さんは父親が選んだ税理士さん。つまり自分の味方にはなりえないって感覚があるんでしょうね。

 

「ではいろいろ所属している団体、例えば商工会や青年会議所で一緒に活動しているお仲間の後継者の方たちとかはどうですか?」

 

「立場も一緒ですし相談しやすいのでは?」

 

「そうですね。事業承継という同じ悩みを抱えてることがあるんで相談はできるかもしれません。

でもなかなか、面と向かって相談を持ち掛けるのも少し気がひけるんですよね。たまに懇親会とかで流れでそんな話にもなったりしますが、お酒も入ってるのでなんか大変だよね。お互い。で終わっちゃうんです。」

 

そう考えると後継者の相談相手って本当にいないんですね。でも後継者の方々はたくさんの悩みを抱えています。悩みを相談でき一緒に解決策を探し、導いてくれるような存在がとても重要なんですね。

 

そんな存在になるべく「後継者の学校」は発足しました。今、抱えている悩みを話すことで問題が可視化され明確になります。そんな機会を後継者の学校では「後継者インタビュー」という形で設けています。

是非、この機会に受けてみてはいかがでしょうか?

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)

ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

 

Photo credit: andreasw1966 via Visual Hunt / CC BY