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「巨人の星」に学ぶ昭和の事業承継②

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。この物語には昭和の事業承継が詰まっています。今回は主人公の星飛雄馬のケースです。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

皆さん、「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。

先日、ある経営者との雑談で「ここに事業承継に関する様々な事例が隠れているよね」という話で盛り上がったので、ここで整理していきたいと思います。

 

今回は主人公の星飛雄馬のケースです。

まずこの物語の時代背景と飛雄馬の家族関係を整理しておきます。

原作は梶原一騎、作画は川崎のぼる。発表時期は1966年から1971年とされています。

ちなみに「巨人の星」の続編「新巨人の星」の発表時期は1976年から1979年です。

ちょうど今、後継者として事業承継に関わる世代が生まれた年かもしれません。

 

主人公 星飛雄馬の母はすでに他界しており、家族は、父 一徹、姉 明子の3人家族です。

そうです。ご想像の通り、今回は星一徹から星飛雄馬への事業承継です。

 

 

星飛雄馬の父、一徹は元巨人軍の選手でした。

名三塁手として戦前は巨人軍で活躍していました。ところが世は大東亜戦争のさなか。一徹も従軍を余儀なくされます。

戦場では手りゅう弾を投げまくり、肩を壊してしまいます。

 

終戦とともに野球選手へと復帰しますが、かつての矢のような送球は出来ず、努力の末ある方法を生み出すのですが、それが反則だと言われ、巨人軍を去ります。

そしてこの一徹の夢を飛雄馬が継ぐことになるのです。

 

このケースは後継者である飛雄馬の意志は全く尊重されていません。

子供の頃から野球選手になり巨人軍で活躍するべく特訓されます。飛雄馬は父を信じて猛特訓に耐え抜きます。

ここで姉の明子だけが心配そうに見守るのですが、この時代、女性が口出しすることなどできないのです。

 

ちなみに後継者である飛雄馬は相当後になって、このことを後悔することになります。

アームストロング・オズマに「お前は人間じゃない。俺と同じ野球マシンだ」と言われ、

野球選手、巨人入団は自らの意志ではないのか悩みます。

 

そして、悩んだ末になんと・・・

クリスマスパーティを開きます(笑)

このエピソードは切なすぎます。

なにせ、誰も来てくれないというオチですから・・・

http://gentle-breeze.org/anime/9092/

 

 

昭和の時代の事業承継、飛雄馬のケースは完全に受け身の姿勢でした。

しかし、事業承継とは「事業」を継ぐこと。飛雄馬は何を継いだのか?

 

父一徹の夢を継いだだけなのか?

 

そのへんについては次回。

 

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「後継者と共に強い会社をつくるヒトとおカネの専門家」

児玉秀人でした。

メディカル、デンタルのサポートをしています。
「クリニックの財務が劇的によくなる秘密の方法」教えます。

財務状況を改善したら次はヒト。
「業績が30%向上する人事評価システム」教えます。

私が得意なのは以下です。
・人材採用・育成相談、人事評価システムの提供
・資金調達のための経営改善計画書の作成
・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定
・Web戦略相談など

後継者が事業承継の最初にすることとは?

後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

事業承継の主役である後継者が、まず何からやっていったらいいのか?

準備をしないで事業承継をすると、どんなことが起きてしまうのか?

そこに潜む、様々なリスクについて考えてみましょう。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井 智美です。

今日は、事業承継において、

後継者が最初にすることについてお話させていただきます。

 

「準備をしないで事業承継をすると、どんなことが起こりそうか?」

そんな視点で、日常を観察してみてみると、

そこに潜む様々なリスクが、観えてくるのではないでしょうか?

 

 

中小企業は長期政権です。

経営者と一緒に事業そのものが育ってきました。

でも、それを承継する後継者さんは、

会社や事業そのものが、身の丈に合いません。

 

後継者さんが知らない、わからないことだらけ!

 

それって、自分が生まれる前に埋め込まれた経営上の問題が、

継いでから表面化してくるかもしれないってことでもありますよね。

 

つまり、あなたのせいじゃない、

全く知らないことの責任を、

経営者としてとらなくてはいけないってことですよね。

 

取引先や社員への責任、社会への責任がある中、

自分が全く関与していないこと、

知らないことの蓄積から起きてくることに、

後継経営者として責任をとらなければいけないなんて、

本当に怖い話です。

 

自分と一緒に会社が成長してきた創業者なら、

会社のあらゆる部分に神経が行き届いているでしょう。

 

後継者であるあなたも、まずは「知らない、わからないこと」を知る。

それが事業承継に向けて最初にすることです。

 

そんなこと、あたりまえだよ。

言われなくてもわかってるよ。とおっしゃる方もいるでしょう。

 

 

でも、本当にどこまでリアルにわかっているでしょうか?

 

 

長年のコンプライアンスの問題で、崩壊する会社。

同族問題が悪化して、崩壊する会社。

従来の事業が立ち行かなくなり、崩壊する会社。

オーナーや会社の借金で、崩壊する会社。

風土や人の問題で、崩壊する会社。

 

巷では、日々こんなニュースが流れています。

 

これらはすべて、

何かのきっかけで問題が表面化しただけにすぎません。

 

すでに埋め込まれていた経営上の爆弾が、

時を経て爆発したにすぎないのです。

 

 

あなたがこれから人生懸けて経営していく会社を、

できるだけ健全な状態で、あなたが手に入れるために、

まずは、現状把握からはじめてください。

 

事業承継の主役であるあなたが、

何を知っていて、何を知らないか。

それを知ってほしいのです。

 

 

生きた事業は止めることができません。

 

でも、あなたが後継者のうちなら、立ち止まって考えることが出来ます。

 

今なら、事業承継について、向き合って考えることができます。

 

 

・事業の、過去は?現状は?将来は?

 

・会社の、過去は?現状は?将来は?

 

・このまま手を打たないと、どうなるのでしょうか?

 

・あなたは、どのような承継をしますか?

 

 

これらに向き合うことが、

あなたが「真の経営者」になるための、事業承継のスタートとなります。

 

 

お笑いの大御所、明石屋さんま さんは、

「生きてるだけで、まるもうけ」というポリシーから、

娘さんに「いまる」と名付けたそうです。

 

 

そう、

人は、いつ何があるか、

明日どうなるのかなんて、誰にもわかりません。

 

 

実は、後継者さんの中には、ある日突然、社長が倒れて、連れ戻され、

なんの準備もないまま会社を継いだ、という方が少なくないのです。

 

「こんなはずじゃなかった。」

 

「まさか、こんなことになるなんて・・・・・」

 

「もっと早く準備をしておけば、よかった。」

 

「先代に、もっといろんなことを訊いておけばよかった」

と後悔している方も多いと聞きます。

 

 

でも、会社のことを知らなければ、

社長に何を訊いたらいいのかさえ、わかりませんよね。

 

逆に言うと、会社のことを知れば、

承継の前に、社長と一緒に解決しておけることもあるはずです。

 

 

そして、継ぐ対象となる会社のことを知るからこそ、

本当の決意と覚悟ができます。

 

自分が決めた、自分が選んだという、納得感も生まれてきます。

納得感は、あなたのパワーを、より発揮させてくれる源となります。

 

とは、言っても、

「何を “取っ手” に 現状把握したらいいの?」と思いますよね。

 

 

はい、次回はそのことに触れていきますので、楽しみにお待ちくださいね!

 

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経営計画は、守らないといけない?

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

事業計画、経営計画を考えてみます。

計画作成は、まず現状を認識して、あるべき姿=目標とのギャップを埋めていくプロセスです。

経営者たる者、一度決めた計画は、きちんと計画通り進めて、予定通り、いや、それ以上の成果を上げるのは、至上命題です。「か?」

 

もちろん、それに越したことはありません。

思ったようにいかないのが世の中の常ですよね。

経営者の意思決定は、すべての材料がそろったうえで行われることは、まずありませんよね。限りある情報、制約条件の中、その時点で最良の答え(満足化原理)をだし続けるのが経営といえます。

多くの制約のなか作られる経営計画は、その情報量においても、そもそも未来は予測できないということにおいても、限界があるのです。

ではなぜ、計画を立てるのでしょうか。

答は、「計画通りにいかないとき、『何故?』の問いの原点にするため」なのです。

会社を取巻く情勢を分析し、社内の状況を把握して我が社の行く先を従業員に示すことは、経営者として、特に重要な役割です。

しかし、もっともっと重要な経営者の仕事は、会社、従業員、取引先、そして最も大事なお客様を守ることです。不測の事態、とまではいかなくとも、業績が停滞したとき、果敢かつ沈着な経営判断が、特に求められるところです。

経営計画は、徹底した現象分析のもと合理的な判断を積み上げて作られます。分析的な手法、細部に掘り下げて物事を理解する還元主義的な考え方は、保守的な要素を常にはらんでいるものです。また、出来事の相互の関係や人々の機微関係など現象をトータルに理解する視点は欠落しがちです。これは、患部を外科的に処置する西洋医学と体全体としての機能に着目する東洋医学を例にとるとわかりやすいかもしれません。

果敢で沈着な経営判断をするためには、予断を排することが重要です。目の前に起こっている事態に的確に対応するためには、自らが決定した経営計画でさえも「予断」となって会社に襲い掛かってくることも覚悟すべきなのです。

事業が予定通り進まないとき、事前の計画通りの結果を求める事態が、不祥事につながっているのではないでしょうか?フォルクスワーゲン然り、基礎杭業界然りです。

困ったときに、従業員とともに考える場を経営計画は与えてくれるのです。

事実は多くを語ってくれます。謙虚に受け止めること、そして、大胆に戦うこと、かつ、優しく扱うこと。

経営の現場には、人を育ててくれる材料だらけです。

後継者の学校は、ヒトに着目します。

 

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「巨人の星」に学ぶ昭和の事業承継①

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。「この巨人の星には事業承継に関するヒントがいろいろあるね」とある経営者との雑談の中から出てきました。これから何回かにわたって「巨人の星」に学ぶ昭和の事業承継について書いてみたいと思います。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

皆さん、「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。

先日、ある経営者との雑談で「ここに事業承継に関する様々な事例が隠れているよね」という話で盛り上がったので、ここで整理していきたいと思います。

その経営者も後継経営者です。 10年前に都内にあるお父様の経営する印刷工場に入社しました。

当時はネット印刷などの新業態が台頭してきた時代でもあり、経営は芳しくなかったそうです。

それでもなんとか家業を繁盛させようと彼は懸命に勉強し得意先を回って、新しいものを生み出そうとしていました。

しかしながら、お父様はそのやり方に違和感を感じ毎晩のように喧嘩し、言い争い、決して楽しい日々ではなかったそうです。

結果的には彼がお父様を追い出す形になり、工場は閉鎖。今はお得意様を引き継いでクリエイティブ全般を引き受ける新会社を興しました。

今でも、親子関係は円滑には、いってないようです。

 

彼は今でもこういいます。

「親父には悪いことした・・・今、児玉さんから聞く話を当時知っていればなあ」

 

そんな彼のお誘いで共通の友人に自分の写真を撮ってもらいました。

その撮影の中で雑談するうちに「巨人の星」の話になり、盛り上がったというわけです。

 

おっと、「巨人の星」の話が出ない第1回目となってしまいました。

次回、本題に入っていきます。

 

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「後継者と共に強い会社をつくるヒトとお金の専門家」
児玉秀人でした。

私が得意なのは以下です。

・人材採用・育成相談、人事評価システムの提供 ・資金調達のための経営改善計画書の作成
・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定
・Web戦略相談

事業承継とプライベート①〜男女トラブルの視点から〜

後継者の学校パートナーの佐藤祐介です。

男女トラブルと事業承継,一見すると両者は全く関係ないように思えます。ですが,中小企業(家族経営の場合は特に)の場合,両者は密接に関係します。後継者は事業承継をするあたり,自身のプライベートが会社に影響を与え得ることを知っておく必要があります。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

前回までは,労働法にスポットをあててお話をしてきましたが,今回からは,タイトルからもお分かりのように,分野をガラッと変えてみたいと思います。

私は,最初にこのブログで自己紹介をさせていただいた際,自身の専門分野の一つとして,離婚や男女問題を挙げさせていただきましたので,この視点から記事を書いてみようと思います。事業承継は「公」の側面が強いですが,プライベートはその名のとおり「私」です。一見すると両者は無関係のように思えます。しかし,離婚や男女問題というものを介すと,両者は切っても切り離せない関係となっていきます。そして,それは中小企業に多い家族経営のようなところであればあるほど,その影響はより強くなってきます。

 

第2 具体例

例えば,夫が経営し,その妻が経理を担当する会社を想像してみてください。そのような会社において,夫婦が離婚又は別居することとなり,妻が経理を行わなくなった,これでは会社がうまく回りません。更にその妻が他の従業員から慕われていた場合には,経営者である夫の求心力の低下は避けられません。そして,その原因が従業員との不倫であったりすると・・・。

 

第3 最後に

いかがでしょうか。確かに男女トラブルはプライベートのお話ですが,それは経営に大きな影響を及ぼしうるとイメージしていただけたかと思います。

後継者は会社を継ぐにあたっては,自身の問題が会社に影響を与えるのだというのを自覚しておく必要があると思います。次回以降は,今回のような話を,より法律の要素も交えてお話ししたいと思っています。

なお,後継者の学校では,今回私が指摘した問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,私にお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評を得てきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューを受けてみてください。

 

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実録 事業承継~株の事知っていますか?⑤~

後継者の学校パートナーの河合由紀子です。

前回は、なぜ経営者主体の株式移転になってしまうのか、また移転するときの経営者の気持ちについてお伝えしました。今回は、前回の内容も踏まえて、株式の移転はどのような考え方に基づき進めればよいかについてお伝えしたいと思います。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

このブログでは私自身の事業承継の経験を踏まえ、またお客様の事業承継の現場からより具体的なお話をご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。

本日も、引き続き株の移転のお話です。前回は、現経営者主導で、早々に後継者に株式を移転してしまう理由と、その時の経営者の気持ちについてお伝えしました。今回は、そういった事情を踏まえて、株式移転はどのような考え方に基づいて進めていくと上手くいくかについてお伝えしていきたいと思います。

 

後継者が自ら動く

前回書きました通り、経営者の多くは、後継者に安心して事業を任せることはできないと考えながらも、相続税の対策として仕方なく、あるいは株を渡せば息子も少しはしっかりするかもしれないという思いで株式を移しているのが実態です。

ところで、以前から書いてきましたように、事業承継の「主役は後継者!」です。なぜなら、事業を引き継ぎ、その後の会社の業績を良くするのも悪くするのも、後継者次第だからです。

では、具体的に主役になるにはどうすればいいか。後継者自ら現状を把握して、この会社を継いでどのように売り上げを伸ばし、お世話になってきた取引先を大切にしながら、社会に貢献して、どのような組織作りをして…と、自分で会社を運営していくならという将来像を描き、行動が変わってくれば、経営者はどう感じるでしょうか。少し安心できるのではないでしょうか。そうです。まず後継者が主体的に事業承継を考え、行動し始めることです。

そして、描いた未来を実現するために、後継者が株式の取得についてもしっかり戦略を練って自ら動き出す必要があるのです。後継者が主体的に事業承継を考えた時、全てが動き出すといっても過言ではありません。

ただ、実際に株式を取得していく際には、押さえるべきポイントがあります。これらを外すとかえって大変なことになってしまう場合もありますので注意が必要です。

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

また、お得に参加できる「放課後勉強会」や無料で受けられる「後継者インタビュー」好評実施中です。ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

 

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後継者に知っていて欲しい会社の登記(その5)

後継者の学校パートナーで司法書士の木村貴裕です。

「知っていて欲しい会社の登記」というタイトルなのに、登記内容を見てもわかりませんよという話の続きです。

 

こんにちは、後継者の学校パートナー、司法書士の木村貴裕です。

 

株式会社の「所有」と「経営」。

会社を所有している人、これが株主で、会社を経営している人が、役員。

 

役員はその会社の登記内容を確認すれば良いのですが、誰が株主かを知るにはどうすれば良いのかというところで前回は終わりました。

 

さて、株主を知る方法ですが、、、

いわゆる中小企業で、株主を外部から知る方法はほぼありません。

身も蓋もない答えですが。

 

知るには会社内部の資料を見るしかありません。

 

では会社内部の資料とは何でしょうか。

 

「株主名簿」という言葉が頭に浮かんだ方が多いのではないでしょうか。

はい、正解です。

でも、満点ではありません。

 

「私のとこの会社に株主名簿なんてあったっけ。」

と思われた方も多いのではないでしょうか。

特に後継者や後継者候補の方には。

 

会社法の規定に以下のようなものがあります。

「第125条 株式会社は、株主名簿を(中略)備え置かなければならない。」

このように定められているにもかかわらず、後継者の方が感じたとおり、たぶん多くの会社は備え置かれていないのが現状ではないでしょうか。

 

株主名簿もきちんと作成されていない場合に、ではどうやって株主を調べましょうか。

 

決算書類の中に「別表二」というものがあり、それに株主名や持株などが記載されています。

しかし、これはあくまで税務申告用に作成された書類で、困ったことに正確とは言い切れないものがあります。

 

あとは、会社設立時の定款などの書類(設立時に作成した定款を原始定款と言います。)、過去の議事録など、保存されている書類を丹念に読み解いていく作業が必要になるかもしれません。

当初の株主は誰で、その後誰かに株が譲渡されていないかなど。

場合によっては、亡くなっていたり、全く面識もなく連絡がとれなくなっている方が含まれているかも。

 

会社の所有者である株主。

その重要な存在が、普段の経営では意識されず結構放ったらかしにされているのが現状かもしれません。

それでも日々は困らず、会社は回っているので。

 

でも、何か事が起こったときに、その放っておいたツケを払わなければならないことになるやもしれません。

それもかなり大きなツケを払うのは、事業承継する後継者が多い。

 

不安になった後継者や後継者候補の方、その感覚は間違っていません。

株主名簿がきちんと作成されていて、それをご自身で確認したことがあるという方以外は少し不安になって当然です。

 

今回は心のもやもやを煽る形で終わります。

ごめんなさい。

 

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2代目が、父親よりも会社を上手く経営する8つのポイント

後継者の学校パートナーの千野康幸です。

みなさん

ご無沙汰してしまいました。

 

2代目が、父親よりも会社を上手く経営する8つのポイントと言うタイトルで書かせて頂いております。

前回はポイント①として立場を誤解してはいけない!について書きました。

受け身にならず、自らが主体にならなければ事業承継は果たせないという内容でした。

 

さて、今回はポイント②として、「覚悟のススメ」をお伝え致します。

 

覚悟のススメ・・・

結婚する気あるの?

パートナーから突然言われて、ドキッとした経験ないですか?

 

いや~

ドキッとしますよね?実際。

まだ心の準備が・・・

覚悟できてないです・・・

 

え?

お前だけだ?

いやいやいや

いるはずだ!

まだまだいるはずだ!!

 

ところで・・・

ブログが約1ヵ月ぶりに更新・・・

すんません。

どえりゃー怒られました。

頑張って書きます。

見捨てないで下さいね。

 

さて、話しを戻します。

後継者として悩まれている皆さん、そもそも会社継ぎたいですか?

 

いやいやいや!

継ぎたい、継ぎたくないではなくて継がなきゃならんでしょう・・・

って思ってません?

 

いいんですよ。

会社なんて継がなくて。

 

だって貴方の人生なんだもの。

決めるの自分じゃん。

 

だけど、親父を安心させてやりたいし・・・

今の会社投げ出して違うことやるわけには行かないし・・・

 

解ります。

難しい立場ですもんね。

後継者って。

 

ですが、考えてみて下さい。

本当にやりたい事を諦めて親父さんの会社に集中できますか?

イヤイヤ仕事して親父さんより会社経営上手くできますか?

あなたの人生、会社に捧げられますか?

 

大丈夫!とハッキリ言えない方は覚悟をおススメ致します。

 

どんな覚悟か・・・

それは会社を継ぐ覚悟です。

自分の手で会社を継ぎ、経営していく決意です。

 

この決意と覚悟

持つことが出来なければ、会社を継いではいけません。

 

気合が足らん!!

だからお前はダメなんだ!

そんな意味ではないんです。

 

よく周囲から言われませんか?

覚悟が足りない・・・って

 

違うんです。

周囲があなたに投げかけている決意と覚悟ではないんです。

 

あなたの人生をどのような道で生きて行くのか?

その決意と覚悟です。

 

会社を継ぐ決意をしたのであれば、

それは会社を継ぎたいと自ら決意したことです。

そして会社を継ぎたいと自ら決意したからこそ、

己に責任があるんだ、と思う覚悟です。

 

逆にです。

会社を継がなかったのならば、継がない決意をすべきですし、

継がないことによって手に入らなかったものに後悔しない覚悟が必要です。

 

後継者の皆さんは、大変難しい立場にいらっしゃいます。

ですが、己の道は己が決め、己が背負うものだと考えて下さい。

これは後継者とか経営者とか普通の一般人とか関係ありません。

 

人生すべて己が決めた道なのです。

 

生まれは自分では決められない・・・

こんな親の元に生まれるんじゃなかった!

こんな田舎より都会に生まれたかった!

 

言いたいことはあるでしょうが、

自分が、自分に生まれてきたのは

己の実力です。

今、ある地位は己の力で手に入れたはずなのです。

親の七光り

なんて言葉がありますが、七光りできる環境に生まれたのも自分

生まれなかったのも自分

そしてその七光りが落ち目になってしまっても自分の力と責任なのです。

 

そう考えて生きて行かなければ、

人生をずっと蹲って座り込んでいる

生きることを止めている状態です。

 

成功するためには、僅かでも動き出さなければなりません。

 

あなたに会社を受け継ぐ覚悟はありますか?

決意と覚悟は、ハイそうですかって決まるものではありません。

自分の人生をどう進んでいくのか、しっかり見据えるものです。

 

自分の人生を良く見つめて下さい。

これから会社を継ごうとする人

覚悟はありますか?

自信がなくて、覚悟ができない・・・

必要なのは自信ではありません。

自信は後継者の学校でつけましょう(笑)

自分がやる!

という覚悟です。

 

もう会社を継いでいる方、覚悟は出来ましたか?

まだという方

今一度人生を見つめ直してみましょう。

 

親父の会社を継がないとどんな人生がありますか?

その人生は自分が満足するものですか?

 

もし、会社を継がなくて

弟なんかが会社を継いで大成功した場合

嫉妬しませんか?

 

私だったら嫉妬で狂ってしまいますね(笑)

 

会社を継ぎ、経営することは大変な覚悟を要求されます。

だからこそ、自分の人生をかけてやっていくものなんです。

そして自ら会社を継ごう、経営しようと決意すれば、

きっとあなたの力は大きく変わって行きます。

そしてその決意に覚悟をもって行えば、どんな人生であれ

満足が行くものになるはずです。

 

私の知っている後継者の方(後継者支援はしてません)で

父親の会社を継いだことを50歳にもなって後悔している方がいらっしゃいます。

先代と確執があり、不景気になったり、人手不足になったりして困ったことがあると

先代の父親のせいにします。

「お前のせいだ、死んでやる」と脅すそうです。

先代も80歳になるのに未だに引退できそうにありません。

 

こんなマインドでは成功なんてしません。

上手くいかないのは、全部自分のせいなんです。

 

私も21歳の時に人生に絶望し引きこもりになりました。

納得いかない人生に終止符を打とうと、

本気で自殺することも考えたこともあります。

 

こんな人生は親のせいだ!

本気で思っていました。

 

責任を取れと、父と母に詰め寄ったこともあります。

上手くいかないのは、自分のせいではない、

世間が悪いんだ

時代が悪いんだ

親が悪いんだ

 

・・・こんな風に考えている人間に

誰が力を貸すでしょうか?

成功しますか?

 

皆さんが経営者になってもそうです。

赤字なのは、不況のせいだ

世間が悪いんだ

どんなに理由を並び立てても、言い訳にしかなりません。

こんな考えを持つ経営者のもとに、

有能な社員が集まりますか?

 

21歳のとき

私には自分という人間で、

生きて行く覚悟が足りませんでした。

自分の無力さを言い訳していただけです。

 

自殺をしようと思い、

自分で自分を殺せないと分かった時に

私の覚悟が決まりました。

 

死ねないのなら、生きて行くしかない

生きるなら、無力のままでいたくない

 

この身体と魂で生きて行く・・・

 

覚悟してからは行動が変わりまた。

どうやって生きる力を手に入れるか?

 

そこで出会ったのは社会保険労務士という資格でした。

合格するために、人生で初めて勉強に打ち込みました。

6ヵ月の短期間で合格できたのも、

覚悟があってのことだと思います。

 

その後の人生は紆余曲折ありましたが、

今ではこうしてブログを偉そうに書けるようになっています。

 

覚悟があれば、己の力不足を補完しようとする

覚悟があれば、利益が出るように工夫をする

覚悟があれば、周囲が協力してくれるようになる

 

必ず、自分で何とかしようと行動します。

そして一生懸命に行動しているからこそ

周囲が力を貸してくれるのです。

 

今、上手くいっていない方

覚悟は足りてますか?

 

父親よりも上手く経営したいなら、父親以上の覚悟を持ちましょう!

 

 

覚悟のススメ!

自分のすべては己の力

どう生きるか決意をし、覚悟をする。

そして、自分自身を認めてあげる。

 

富める時も病める時も生涯、会社を愛しますか?

会社を継ぐならば、会社と結婚する覚悟を持ちましょう!

 

では

また次回お会いしましょう。

 

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経営とコンプライアンス

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

不正、不祥事はなぜ繰り返されるのか?企業にとって命を奪われかねないような不祥事が続きますが、これらが起こる原因は何か?コンプライアンスとは何なのか?考察してみたいと思います。

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

前に取り上げた建設基礎杭のデータ不正はついに業界全体の問題に発展してしまいました。

何度も繰り返される企業の不祥事にうんざりという方も多いかと思います。しかし、胸に手を当ててよーく考えてみましょう。「自分だったら・・・」。元受会社から、「工期を守れ」と言われ、データの取り損ねには「データがないなんて言うことは、ありえない。」と言われる。やむに已まれず、ついつい・・・。そして、その代償はとてつもなく大きなものになってしまうのです。

コンプライアンスとよく言われます。決まりを守ることは当然です。でも、お得意様との今後の関係や、売上のことなどいろいろなことが頭をめぐります。

そんな時、会社とは?経営者とは?と考えてみましょう。

経営学の泰斗、P.ドラッカーはこんなことを言っています。

「企業にとって、社会との関係は自らの存立のかかわる問題である。企業は社会と経済のなかに存在する。ところが企業の内部にあっては、自らがあたかも真空に独立して存在していると考えてしまう。事実マネジメントの多くも、自らの事業を内部から眺めている。

しかし企業は、社会と経済のなかに存在する被創造物である。社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる力を持つ。企業は、社会や経済の許しがあって存在しているのであり、社会と経済が、その企業が有用かつ生産的な仕事をしているとみなす限りにおいて、その存続を許されているに過ぎない。」(P.ドラッカー「マネジメント」)

「そんなことを言ったって、従業員や家族の生活を考えたら、会社を一番に考えてしまうよ。」その通りですね。ドラッカーは、「企業は利益を必要とするが、それは企業の目標を達成するために伴うリスクに備えるためであり、利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。」(前掲書)とも言っています。

経営者は、会社の今こと、将来に備えること、従業員のこと、家族のこと、取引先のこと、考えなければならないことが、たくさんあって、実際、数学の答えのような「正解」を得ることは至難の業に思えてしまう。

ご安心ください!!そうです。経営には正解なんてないんです。日々起こる難事件にその都度、最善を尽くして、できる限り、皆が、そして社会が満足する答えを導き出す。これが、経営なんです。だからこそ、経営者には、「力」と「意志」が必要なのです。

シク教の宗教家、インド人のグル・ゴービルド・シンは、「シク教徒は戦士のような聖人であるべきで、聖人のような戦士であってはならない。」といっています。正しくあるためには、強さ、ときには非情さまでも必要ということでしょう。

経営は、実に奥が深い営みですね。

後継者塾では、後継者自身の心・技・体に着目します。

 

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後継者が採用において事業承継前に知っておきたい事②

坂本さん後継者の学校のパートナーで人を中心とした経営支援専門家の坂本です。

事業承継前に採用についておさえておくと良い内容をシリーズとしてお伝えいたします。今日はシリーズの2つ目です。少人数の中小企業にとって中途採用は一大イベントです。採用した中途社員が陥りやすい罠である「人間関係 軽視の罠」とは・・・早速、ご説明します。

 

いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。後継者の学校のパートナーで人を中心とした経営支援専門家の坂本です。今回は中途採用をした時に陥ってしまう「人間関係 軽視の罠」についてのお話をさせていただきます。

 

シリーズ②という事で「人間関係」をキーワードにお送り致します。私が専門家として求職者の転職相談に乗る事がありますが、人間関係が問題で退職する方はたくさんいらっしゃいます。毎回、勿体ないという気持ちでいっぱいになりますね。

 

それだけ、人間関係は企業にとって重要な事になります。だからこそ、罠にはまらないようにする事は、事業承継前の後継者の学ぶべきポイントです。中小企業においては大企業と違って従業員の数が限られます。会社も本社のみで全員が集合する環境の会社も多いのではないでしょうか?例えば、1000人、10,000人などの規模で仕事をしてみると分かりますが、上司は数年で変わりますし、部下も変わります。今の上司と部下と定年まで一緒に机を並べて仕事する事は少ないかもしれません。

 

しかし、中小企業だと、今の上司と部下とは長い付き合いになります。部署間異動も少なく、最初の人間関係で躓いてしまうと、人間関係が上手くいかず、仕事に集中できない可能性も出てきます。このあたりを、事業承継前の後継者はしっかりとフォローをしておく事で、人材が人財となり、育つ環境を創る事が出来てきます。

 

特に、大手企業や大企業といった規模の大きな会社から転職をする方は、今までの環境に慣れているので苦労をする事が多いと予測できます。今までだったら、「●●さんとは働きたくないから異動したいです・・・」「上司が他の人が良いです・・・」というわがままを受け入れる事が出来たかもしれませんが、中小企業は全員が全員と関わるという場合が多いので、如何に一人一人が信頼関係を結ぶ事が出来るのかどうか・・・が、会社の業績にも関わってきます。

 

是非、後継者は事業承継をしてから関係を構築しようといった考えではなく、今から、従業員との関係構築に動く事で事業承継後にスムーズな経営を行う事に繋げていきましょう。途中から入社される社員へのフォローは勿論ですが、既存社員との関係も強固にしたいですね!!

本日は、罠の2つ目である「人間関係 軽視の罠」をご紹介いたしましたが、次回は3つ目についても丁寧にお伝え致します。お楽しみ下さい。

 

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