後継者の学校パートナーの知識茂雄です。
被災地熊本の企業に今求められるは、この苦難を乗り越え立ち上がるためのレジリエンス(回復力、復元力)です。
そしてそのレジリエンスは様々なコミュニティとのつながりにより発揮されるものです。
事業承継とは、そのコミュニティとのつながりという大きな財産を承継するということでもあります。
平成28年熊本地震から50日が経過しました。
被災地熊本に住んでいると、50日経った今でも日常の生活から”地震”を切り離すことはできません。
未だ多くの人たちが避難生活を余儀なくされる一方で、街中では多くの人が行き交い日常を取り戻しつつあります。
熊本県内の多くの企業も大きな被害を受け、企業活動再開に向けてもがいています。
地元熊本に根ざした多くの老舗企業とて例外ではありません。
そういった企業が、先の見えない中で、それでも復興に向けて前を向いていけるのは、地域の期待と支えがあるからに他なりません。
今回の震災で150年近くの歴史を持つ醸造所も壊滅的な被害を受けました。
そして、その復興を先頭に立って支援しているのは、地元商店街の方たちです。
それはなぜか?
その企業が常に地元のコミュニティに対して貢献し続けてきた、すなわち公益性を追求し続けてきたからに他ならないと思います。
そして、そうやって築いてきた地域コミュニティとのつながりは、企業にとっても財産となるべきものです。
最近、心理学の世界では、レジリエンス(回復力、復元力)という言葉が注目を集めています。
まさに今、熊本の企業にはこのレジリエンスが求められています。
個人におけるレジリエンスは、人とのつながりを感じることによって得られるものだとも言われています。
「自分は一人ではない。」
こころの支えとなる他者の存在が、苦難を乗り越える原動力となります。
これは、企業においても言えることだと思います。
地域を始めとする様々なコミュニティとのつながりがあって初めて、企業はレジリエンスを発揮できます。
そしてそのつながりは、一朝一夕に築けるものではありません。
事業承継とは、このコミュニティとのつながりという大きな財産を承継することでもあるのです。
「後継者の学校」では、事業承継の本質を捉えた学びを提供しています。
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