事業承継期に後継者が知っておくべき統治基盤、オーナー経営者とは?

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家、笠井智美です。

あなたが継ごうとしている会社は、実際誰の会社なのか、ご存知ですか?

オーナー経営者として、事業承継の前に知っておかなければならない株のことを、

考えてみましょう。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

人や組織の成長プロセスをデザインして、

そこに集う人たちが自ら望む未来を実現するお手伝いをしています。

 

 

前回は財務のお話でした。

そもそも景気が変動するのは当たり前。

いい時ばかりは続きません。

その時に耐えうる力を、

会社に蓄えていくことが大切だというお話をさせていただきました。

 

 

さて、今回は経営の4つの要素のひとつである、

「統治基盤」についてお伝えします。

 

統治基盤とは、企業を統治するための基盤のことです。

 

企業は誰かがオーナーとして所有し、

誰かが経営者として経営することによって統治されています。

 

本来は、企業の統治において、オーナーと経営者の立場は別なのです。

 

パブリック企業は、所有と経営が分かれていることが前提です。

しかし、オーナー企業は、所有と経営の一致が前提となります。

 

つまり、社長が経営していて、会社のオーナーでもあるというのが、

オーナー経営者なのです。

 

事業承継をするということは、

あなたが「オーナー経営者」として、会社を統治する基盤を確立し、

その基盤を確保していくことでもあります。

 

 

地盤が緩いところ、土台が弱いところに、どんな立派な家を建てても、

長年住むうちに、傾いてきたり、歪みが出たり、壁にひびが入ったりするでしょう。

災害など、何かあった時に一気に崩れてしまうかもしれません。

 

会社も一緒です。

 

経営の打ち手には優先順位があり、

土台が弱いところにどんな手を打っても無駄になってしまうのです。

 

 

経営の土台となる統治基盤には、

4つの押さえどころと、2つの側面があります。

 

今回は、1つ目の押さえどころ「オーナー」としての側面から、

株式の重要性について、お伝えします。

 

例えば、生前贈与で税金を少なくしましょうと、

税理士さんにアドバイスを受けたとします。

 

でも、そのために株が分散してしまったら、

発言権のあるオーナーが複数いる状態になり、

あなたは何の決定権もない経営者になってしまうかもしれません。

 

それでは、オーナー経営者とは言えないですよね。

 

同族が上手くいっている時は、それで問題ないかもしれませんが、

こじれてしまうと、サスペンス劇場みたいに、

ドロドロの関係になってしまうものです。

 

そして、同族株主それぞれに配偶者や子どもがいれば、

その方が所有している株は、

いずれ相続されて、もっと分散していきます。

 

株主の誰かが借金を背負ってしまい、

株が人手に渡ってしまうことだってあり得ます。

反社会的勢力のもとに、渡ってしまう可能性だって、

ゼロではありませんよね。

 

一株でも、悪意がある人が持つと、大変なことになりうるのが、

こわいところです。

 

もしも、株を所有する同族間で主導権争いが起きれば、

場合によっては連帯保証した会社の借金だけ背負わされて、

経営者の座を追われる可能性だってあります。

 

 

オーナー経営者じゃないと立場が弱いってこと、

わかっていただけましたでしょうか?

 

何もなく、みんな仲良くしているときは、

さして影響はないのだけれど、

ずっと、皆が幸せに生きていくために、

オーナー社長として、やっておかなくてはいけない基盤整備があるのです。

 

現経営者だって、不死身ではありません。

いつ、認知症や事故などで意識が無いという状況になるか、

予想はできません。

 

不測の事態で、人の心が揺さぶられ、魔がさし、

何かが噴出してくるかもしれません。

 

後継者の学校では、プログラムの中で、さらに詳しく学んでいきます。

 

皆の幸せのために、株主名簿の確認は、お早めに!

 

 

後継者の学校は、後継者を経営者に育てるプログラムをご用意しています。

詳しくはホームページをご覧ください

 

後継者の学校
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