後継者の学校でお伝えしている「後継者の陥る8つの罠」の中で「決意・覚悟 欠落の罠」というのがございます。これは徹底した現状分析を行った上で、本気の決意と最後までやりきる覚悟があるのかどうか、言い換えればそこに「あきらめない理由」が存在するかどうかを自分自身で客観視していただきます。 そもそも「決意・覚悟のスイッチ」が入る瞬間とはどんな時なのでしょうか? 実際の事例をもとにお伝えしたいと思います。
後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。
私のクライエントには歯科医院の院長先生が多くいらっしゃいます。
その後継者の方々とお話する機会が多くあります。
大学で勤務されていたり
他のクリニックで修行されていたり
すでにご自分で開業されていたり
置かれている環境は様々ですが
ある先生のお話がとても印象的だったのでシェアさせていただきます。
他にも同様のお話をいくつかお聞きさせていただきましたが、偶然なのか全員がほぼ同じ理由で「決意・覚悟」ができたそうです。
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その先生はとある東京の下町のご出身で
お父様はクリニックの創業院長。
大学を卒業後お父様とは別の開業医の先生のもとで
みっちり修行をされていました。
ご自分の診療にも自信が出てきて
そろそろ独立を考えていました。
診療技術はもとより医院経営においても、学習意欲は非常に旺盛な先生で、自ら求めて、とある有名な歯科医院経営コンサルタントの門をたたきます。
数々の成功医院をサポートしていたコンサルタントに
その先生はご自身の悩みを打ち明けます。
「これが父の医院の経営状況です」
「月の収益がこれくらいで・・」
「経費がこうなっていて・・・」
「カルテ数が・・平均点数が・・・」
「私は父の医院を継いだ方がいいのでしょうか?」
「それとも自分で別の場所に開業したほうがいいのでしょうか?」
数々の成功医院をサポートしていた
カリスマコンサルタントは即答しました。
「こんな医院を継いだら偉いことになりますよ」
「先生は絶対に自分で開業したほうがいい!」
気持ちいいぐらいに一刀両断された後、その先生の中に不思議な感情が芽生えます。
「この人が言うんだから、きっとそうなんだろう」
「・・・でも」
「本当に継がないほうがいいのだろうか」
「俺は本当にそれで納得できるのか?」
一晩の間、居間と台所を行ったり来たりしながら
自問自答を繰り返した結果・・・
「やっぱり親父の医院を継ぎたい」
「自分が育った場所で今も暮らしているみんなのために医院を続けたい」
「自分を育ててくれた親と地域の皆さんに恩返ししたい」
そんな気持ちが、じわり・・じわり・・と
まるで岩の隙間から水が湧き出てくるように
少しづつではあるが確かな太い気持ちに
固まっていく感じがしたそうです。
しかし
現実は甘くありません。
カリスマコンサルタントも頼れません。
そんな逆境の中
新規開業よりも大きな借金をして
お父様の医院を改装し承継開業されました。
今はまだ、先の事はわかりませんが
その先生の一語一句には
決意と覚悟がにじみ出ていました。
こんな話を埼玉のある先生と話していたところ
「児玉さん、実は僕も全く同じ経験をしたんですよ」と
ちなみにその埼玉の医院の先生は大成功されています。
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事業を承継する場合の決意というのは、なかなかすんなりとはいかないようですね。
今回のエピソードではカリスマコンサルタントの「やめなさい」の一言でスイッチが入ったようです。
事業承継における後継者の決意・覚悟はゼロベースで考える必要があります。
決めつけられた反発心がスイッチになることもあるという事例でした。
本物の決意かどうか?
本気の覚悟できているか?
スイッチが入った時に白熱灯のようにパッと明るくなるのか
水銀灯のようにじわじわと光の強さを増していくのかで
わかるのかもしれません。
このエピソードに胸がざわついた
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私が得意なのは以下です。 ・ 資金調達のための経営改善計画書の作成
・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定
・ホームページコンサルティング(1クール6か月)
・人材採用・育成コンサルティング(1クール6か月)
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