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事業承継とプライベート④〜男女トラブルの視点から〜

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えします。前回に引き続き,離婚と経営に関するお話です。

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,後継者の方が会社を継ぐにあたって知っておくべき知識・視点等についてお話しをしていますが,今回もその続きです。なお,このお話は第2回目・第3回目のお話が前提となっていますので,そちらを確認されたい方は,次のリンクに飛んでください(第2回目第3回目 )。

 

第2 そもそも株とは?

前回,株が財産分与の対象となる場合,会社の経営にどう影響を及ぼしてくるのでしょうか,という問いかけで終わりました。

この問いに答えるためには,株とは何なのかをイメージしてもらう必要があります。これについては,後継者の学校の他のパートナーの方々も触れていると思いますので,詳しいことは省きますが,「株(正確には株式)を持つ」ということは,その会社を所有する(≒経営に口を出せる)ということを意味します。なので,後継者は,事業承継をするためには,株を持たないといけません。

 

第3 株が財産分与の対象になると?

もうお分かりだと思いますが,そんな大事な役割を果たす株が,財産分与の対象になったらどうでしょう?極端な例をあげれば,会社の株全100株を社長である元夫が持っていた場合,財産分与により,その半分を元妻に分けることになります。そうなると,社長は経営の意思決定を自由に行うことができません。

また,株を妻に与えることを防ぐために,その代わりとしてお金を渡すということも考えられますが,株価が高額になる可能性があり,その場合は経営者個人の手元から,多額のキャッシュがなくなることになります。

 

第4 最後に

このように離婚というプライベートな問題であっても,経営者や後継者となると,経営に関する問題も現れてきます。離婚を検討されるのであれば,単に男女の別れとしてだけでなく,上記の点についても頭に入れておかれると良いと思います。

 

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!。

 

歴史に学ぶ後継者経営(徳川家光)

私主に日本の歴史から後継者経営に学べる題材をとって、皆さんと一緒に後継者経営とは、を考えて参りたいと思います。その第一回目は、徳川家光に学ぶ「後継者の決意と覚悟、そして諸大名との契り直し」です。

後継者の皆様

 

はじめまして!

 

今回、初めてブログを上梓いたします。私は後継者の学校パートナーの石橋治朗と申します。

公認会計士、税理士の資格を有しておりますが、後継者支援を中心として活動しております。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

 

私はこのブログを通じて、事業承継はどのようにすればうまくいくのか、後継者経営にはなにが大切なのだろうか、創業者経営とはなにが違ってくるのか、を皆さんと一緒に考えていきたいと思っております。

そして、それを考えて行くにあたって、私は主として日本の歴史からヒントを得たいと思います。歴史を学ぶことが昔から好きというのもあるのですが、日本は世界でも有数なほど歴史の長い国であり、過去の事跡がたくさん残っていることにいつも感謝します。

その中には、当然のことながら、後継者にとって有益な行跡やエピソードがいっぱい詰まっております。

それらを紹介しつつ、皆さんや私にとってそこから何か得られないだろうか、それを一緒に考えていきたいと思います。「温故知新」という言葉を一度は耳にされたことがあると思いますが、過去の事跡に学ぶことで、新しい知恵や発見があるかもしれません。

そして、自らの宿命を受け入れて、運命を切り拓くことで日本の歴史を形作ってきた人たちの生き様を見つめることで、私たちもまた、連綿と続く日本の歴史に貢献できる存在になれる、垂直に生きる存在になれるのではないでしょうか。そのような志を持って、このブログを始めたいと思います。

 

初めてとなる今回、皆さんに紹介したいのは、徳川家光のエピソードです。

 

徳川家光、ご存じでしょうか。江戸時代の徳川幕府、三代目の将軍です。

かの有名な、徳川幕府を創設した初代将軍である徳川家康の孫であり、二代目将軍の徳川秀忠の嫡男です。

 

NHKで日曜に放映されている大河ドラマですと、相当前に放映された「春日局」に徳川家光は出てきます。

しかし、テレビの歴史ドラマといえば戦国時代か江戸幕末と相場が決まっているので、戦国時代が終わった平穏な時代の徳川将軍というのは、知名度は高い方ではないですね。

 

しかし、徳川家光は将軍という地位を確立したという意味で、日本の歴史に画期的な寄与を果たした人物だと私は思っております。

 

徳川家光の祖父と父である徳川家康と秀忠は、関ヶ原の戦いを始めとする自らの輝かしい戦歴と実力により、徳川幕府の諸大名から将軍と認められた存在です。いわば、自分の実力で事業を作り上げた創業者ですね。

しかし、徳川家光は全く合戦の経験がありません。合戦の経験がなく、その実力も未知数であるという、ある意味で典型的な後継者ですね。合戦の経験がないというのに将軍に就任していいのか?

周りからそう思われても仕方がないですし、普通そう思いますよ。

まして当時は、日本でも有数の実力主義だった戦国時代が終わったばかりであり、自分の実力で領土を広げた腕自慢の合戦名人があまた残っていました。

これまで自分の頭を押さえていた家康と秀忠がいなくなった時が絶好のチャンス、そのときが来たら素人の将軍をとっととやっつけて幕府をひっくり返しあわよくば自分の天下、と思った大名は少なくなかったかもしれないのです。

 

 

そのような、ある意味で非常に緊迫した状況を前にして、徳川家光はどのような行動を取ったでしょうか?

 

 

 

将軍職を家光に譲った後も後見人としてサポートしていた徳川秀忠が1632年に逝去し、いよいよ徳川家光が単独で将軍を務める時がやってきます。

徳川秀忠の葬儀が終わったところで、徳川家光は江戸城の大広間に諸大名を集め、なんと次のように堂々と言い放ちます。

 

「東照宮(徳川家康)が天下を平定なさるに際しては、あなた方の力を借りた。秀忠公も元はあなた方の同僚であった。しかし、わたしは生まれながらの将軍であるから前二代とは格式が違う。

従って、あなた方のあつかいは以後、家臣同様であると心得られたい。もしもそれに異論がある者は、遠慮せずともよい。早々に国に戻って戦の準備をなされよ!」

 

現代であれば、なんとも「上から目線」と受け取られかねない発言ですよね。いったい、あなたの祖父や父は誰のおかげで将軍になれたのか、という声が聞こえてきそうです。

 

しかしながら、その家光の発言を聞いて、独眼竜の異名で有名な伊達政宗は平伏します。

 

「滅相もございませんぬ。この政宗をはじめとして、他に異論のある者などおるはずがございません!」

 

歴戦の英雄である伊達政宗の言動に押されるように、周りの諸大名も同じように次々と平伏していきます。こうして、全ての大名が徳川家光に平伏し、家光を将軍として認めたのです。

 

 

家光がこの宣言によって成し遂げたことはなんでしょうか。私が考えるに、ここで家光は将軍と諸大名との関係を変えたのだと思います。将軍と諸大名との関係を新しい時代に合わせて結び直したということ、少し難しい(若干古風な)表現をすると「契りを結び直し」たということです。

※後継者の学校では、これを「契り結び」と言い、プログラムの中で具体的なやり方について教えています。

 

実力で諸大名の上に立っていた前二代とは違い、「生まれながらの将軍」という権威で諸大名を統治するというように、徳川家光は将軍と諸大名との関係を全く変えてしまいました。ここで注意すべきは、決して一方的に強要するのではなく、反論の余地を認めています。

まあ、反論というよりは反乱と言った方がいいのですが…。さすがに武士らしく、物騒な「反論」ではあります。

 

 

そこで諸大名が平伏することで「新しい、将軍と諸大名との関係」を受け入れたこととなり、ここに徳川家が代々将軍職により諸大名を統治する権威と正当性が確立しました。家光以降の徳川家の後継者は、生まれながらの将軍として認められることになるのですから、力関係にかかわらず他の大名が取って代わることはできなくなったのです。

 

そして、この「新たな関係」を宣言するに当たっての家光の覚悟と決意は、生半可なものではなかったと思います。家光と親密であった伊達政宗は前もって宣言の内容を聞かされていたとも伝えられていますが、その政宗もかつては秀吉や家康と天下の覇権を争った梟雄でしたから、そうそう簡単に平伏するようなタイプではありません。

たとえ将軍とはいえども、家光の決意と覚悟に隙があればあわよくば、という気持ちがなかったとは言えないでしょう。

しかし、政宗はこのときに、まさに家光の将軍としての覚悟と決意を見て取ったのではないでしょうか。この天下において将軍の後継者として生まれ落ちた孤独を受け入れて、「生まれながらの将軍」へと突き抜けようとした強い飛躍の意志を感じ取り、気がついたら自然に平伏していた。私はそのように想像します。

 

そして、将軍が就任するたびにこの決意と覚悟は継承されていき、ここに15代続くこととなる徳川家の覇権がしっかりと確立されました。

この契りには、当然のことながら自分を将軍として従う諸大名に対して、統治するという責任を負うという決意も含まれています。

 

 

この徳川家光から、後継者経営に学べることは何でしょうか。

幕府の将軍ほどの決意は、そうそう持てるものではございませんが、それでも後継者として社長に就任することはなみなみならぬ決意と覚悟を必要とすることは、皆さんもご存じの通りです。徳川家光の感じていた後継者としてのプレッシャーと孤独には、共感できるところはないでしょうか。

もしかすると自分と敵対することになり、戦場で相まみえることになるかもしれない相手に対して、家来になれと宣言することにどれほどの勇気が必要か、私は想像するだけでもその重みを感じて汗が出ます。

それでも、創業者と後継者とは違うのです。能力も、自分に従うこととなる人たちとの関係も、やるべきこともそれまでとは違うものが求められます。その違いと向き合って、現状と将来を見つめ直してそれに合った新たな理念を練り直し、その理念に基づいて自分に協力してくれる人々と新しい関係を結び直す。

これがまず後継者経営にとって大切なスタートとなるということを、徳川家光の事蹟は教えてくれているように思うのです。

 

ブログを読んで興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非後継者の学校の説明会にご参加下さい。

その前に、まず後継者インタビュー(無料)を受けてみて下さい。時間はそれほどかかりません。だいたい、30分~1時間ほどです。

事業承継に関する自身の悩みが整理され、すっきりすると好評です。お気軽にお問い合わせいただければと思います。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

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長々とおつきあいいただきまして、ありがとうございました。次回以降もまた、歴史から有名なエピソード、あまり知られていないエピソードを紹介しつつ、後継者経営について考えていきたいと思っています。

 

後継者の学校

http://school-k.jp/

事業承継とプライベート③〜男女トラブルの視点から〜

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えする第2弾です。離婚の際,単にお金と親権の話をすればよいと思っていませんか?もしかすると,そのお金の話のときに会社の経営に関わる話が潜んでいるかもしれません。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

引き続き「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,後継者の方が会社を継ぐにあたって知っておくべき知識・視点等についてお話しをしています。今回は,その第3弾として,前回のお話しの続きです(前回の私の記事はこちら です。)。

 

第2 財産分与とは?

さて,前回,「財産分与」という言葉を出しました。そして,この離婚の際によく問題となる財産分与が,会社の経営に影響を及ぼしうると指摘しました。

もっとも,そもそも財産分与とは何かが分からないと話しが始まりませんので,まずは財産分与の考え方を簡単にお話しします。なお,ここでお話しするのはあくまでも財産分与の大まかなアウトラインですので,本格的な問題までは当然網羅できておりませんので,ご了承ください。

財産分与とは,夫婦が結婚中に協力して築き上げた財産を,離婚に伴って,夫と妻に平等に(原則半分ずつです。)分けるというものです。たとえば,夫がサラリーマン,妻が専業主婦という家族において,結婚後,1000万円のお金を貯めたとします。その場合,離婚する際は,その1000万円を500万円ずつ分けるということになります。

そして,株も取り引き対象とされているように,財産的価値を持つ可能性があり,財産分与の対象となるのです。

 

最後に

では,株が財産分与の対象となるというのが,会社の経営にどう影響を及ぼしてくるのか。それは次回以降に話しをしたいと思います。

 

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

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後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!。

後継者にまつわる小説あれこれ(その4)

司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでも何か感じてもらえそうなものをこれから少しずつ紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

後継者の学校パートナーで司法書士の木村貴裕です。

私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「翻訳会社「タナカ家」の災難」千梨らく 著(宝島社)

 

帯に「日本ラブストーリー大賞シリーズ」とあります。

うーん、取り上げて大丈夫なんでしょうかと、自分に問いかけております。

私は大丈夫なんですが、著者には申し訳ない。

著者の意図しない方向へ話が行くと思います。

 

社員を家族、社訓を家訓と呼ぶちょっと変わった実務翻訳会社が舞台です。

家長(もちろん社長のことです)の田中氏が亡くなったところから物語は始まります。

経営者が倒れてばたばたの承継。。。事業承継小説の王道(?)です。

 

オーナー経営者である社長には、離婚を境に幼いときに別れたままの一人息子がおりまして、彼は18歳で渡仏し10年後に帰国して(そのまた約9年後の)現在ではシェフのみならずレストランチェーン経営者としても脚光を浴びる存在になっております。

 

ちなみに主人公は、閉所恐怖症になってCAを退職した女性従業員です。

 

社長に相続人がいたことを亡くなって初めて従業員たちは知り、連絡がついたその相続人である息子は決算書等からここ数年赤字であることなどを見て会社を清算するという決断をします。

 

しかし、従業員らが懇願するので、自身が社長になり当面給料半減を含む厳しい提案を従業員全員がのむことなどを条件に会社を存続することに。

 

従業員は創業者の色に完全に染まっている、というか創業者に惹かれて集まってきた人ばかりなので、自分色に染めようと社訓から全否定するような態度の現社長に反発しながら再建を図っていきます。

 

しかし現社長は、従業員たちが漠然としか意識していなかった会社の価値をより明確にしたりして、リスクをとりながらも高付加価値化を進め、利益を生み出す会社に改革していきます。

この物語では、従業員が一つの方向を向いて、各々の役割を把握し、協力し合っていくというのも成功の大きな要素であると思います。

 

母から聞いていた話の影響もあり、父である前経営者に反発心ばかり抱いていた(従業員が心酔しているのでちょっと嫉妬も感じられる)息子も最後には、父のやりかたを多少なりとも認める心境に変化していく。

 

最後は、番頭格である従業員に経営等の全てを引き継がせる形で会社から去るので、この事業承継は結局従業員への承継ということになるのでしょうか。

 

たぶんですが、いきなりこの従業員が継いでいたら会社の存続はなかったと思われます。

 

創業者に感謝し尊敬する心は大変重要ですが、冷静に会社の分析をして、その価値を明確にし、悪い部分は切り離し、事業を再構築していくということができたから存続していくことができたと思います。

 

現実には後継者も含め内部にいる者は、冷静に会社を分析するということがなかなか難しいものです。

物語では息子が、同業他社との比較から特筆すべき価値を見つけたり、反対に危機管理のなさを指摘したりと、かなり冷静に(清算してもよいと思っているので冷淡に)分析します。

 

当たり前と思っていることに実は大きな価値があったり、その逆もしかりで、それに気づき理解し何かの行動につなげることはなかなかできることではありません。

時には外部の目を入れてゼロベースで見直すことが重要になってきます。

 

なお、帯には、

「ヘンテコな会社をめぐる、笑いあり、涙あり、翻訳ウンチクありの人情エンターテイメント!!」

とありますので、今回の紹介文は著者にとってはかなり迷惑だと思います。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

後継者の学校のプログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

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「次へのステップ①」 【マンガ・事業承継】

後継者の学校の小峯です。マンガで事業承継の本質について、なるべくわかりやすくお伝えしていきますので、

よろしくお願いいたします。今回は、次へのステップ①についてお伝えします。

まんが11

こんにちは

 

後継者の学校の小峯です。

 

後継者の方が最初に取り組むべきこととして、

会社の現状把握について考えてきました。

 

会社の現状について大枠で把握できるようになったら、

次は何に取り組むべきでしょうか?

 

大きく2つのポイントがあります。

1つは、より詳細な会社の現状を把握していくことです。

もう1つは、経営者になるための自分自身を鍛えることです。

 

より詳細な会社の現状把握ですが、

まずは自分で現状把握が十分できていないと思う分野について、

引き続き現状把握を進めてください。

 

それから、客観的にどれだけ会社の現状を把握できたか、

知るためのいい指標があります。

「M&Aに必要な書類リスト」です。

M&Aとは、会社が会社を吸収合併することです。

 

M&Aを行う際には吸収合併する会社の現状をしっかりと把握して、

会社を手に入れるべきかどうか検討します。

課題を明らかにし、可能性を見出すことで、

事業を成長させるシナリオを作成するわけです。

 

事業承継はM&Aとは異なりますが、

新しい経営者が今までの会社の現状を把握するところは同じです。

自社を客観的に評価する参考になると思います。

 

会社の現状把握により会社の可能性や課題を自分で見つけてください。

これらが分かってくると、これから何をすべきか考える土台となります。

 

「M&Aに必要な書類リスト」は、

web等で調べていただいてもいいのですが、

後継者インタビューを受けていただいた方にプレゼントしています。

ご興味のある方は後継者インタビューを受けてみてくださいね。

 

 

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実録 事業承継~継ぐべきか継がざるべきか①~

事業承継は敷かれたレールに乗っかるだけではうまくいきません。

継ぐべきか継がざるべきか、どこかでその判断をしなければ、前に進めません。

とはいえ、事業承継って一生のうちに何回もするものでもないし、どうしていいか分からないまま、「親の気持ちもわかるし…えいやっ!継いでしまえ」。

こんなお話、実は結構あります。でも実はあるんです。判断する方法。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

実家が事業をしているけれど、今勤めている会社を辞めて継ぐべきか継がざるべきか悩まれている方、親の会社に入ったものの、実際のところ継ぐべきか継がざるべきか迷っている方。結構いらっしゃいます。本日は、そんな時どのようにその判断をするのかについてのポイントを一つお伝えします。

 

判断基準ありますか?

「継ぐべきか継がざるべきか」それは人生に関わる大きな決断です。でも、「親が困っている様子を黙って見ていられなくて」とか「小さい頃から跡継ぎとして育てられたから」という理由で、実態を知らずに代表者になってしまう方は少なくありません。

人生の一大事をそんな形で決めてしまっていいの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、後継者が感情的な部分で決めてしまうのは無理もないのです。何を基準に判断してよいか分からないのに、良いも悪いも言えません。だから、最後は「えいやっ」となってしまうのです。

判断基準?そんなのあるの?個人の判断でしょ?という声が聞こえてきそうですが、判断する基準はあります。

 

儲かってる?

言い方は悪いですが、どうせ継ぐならやっぱり儲かっている会社を継ぎたいですよね?

そこで質問です。

「継ごうかどうしようか迷っている会社ですが、本当に儲かっていますか?」

こう尋ねると、

「実は決算書を見たことが無いんです。」

とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。

儲かっているか儲かっていないか、借金がいくらあって、現預金がいくらあるか、知らないのに継ぐか継がないか判断できますか?

そうです。できませんよね?ですから決算書を見ることは、判断のための第一歩といえます。

では、決算書等は見たことある場合、もう一つ質問です。

「なぜ儲かっている(いない)のですか?」

この質問に答えられる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?決算書は外部に報告すべき事項がまとめられているものです。見るべきポイントはいくつかありますが、それはあくまで取引相手として、例えば銀行や仕入先がこの会社と取引して大丈夫だろうかと見るためのポイントです。

では、事業を継ぐか継がないかを判断するためには何をどのように見るのでしょうか?

その内容については次回!

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

また、お得に参加できる「放課後勉強会」や無料で受けられる「後継者インタビュー」好評実施中です。ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

その事業あと何年もちますか?

後継者の学校の大川原です。

今回のブログでは、継いでから事業がうまくいかなくなってしまった事例を踏まえて、

後継者はどうすればよかったのか、そのポイントについて2つご説明させていただきます。

 

私は、事業承継のセミナーなどを全国各地でやらせていただいていますが、

ある地区にいったときのこと、ある経営者の方が私の話に共感して、「私も周りにもこんな方がいる」ということを教えてくれました。

 

その会社は、クリーニング店を経営していて、父親である社長が創業してから20年ほど頑張ってきて30店舗を持って営業をしていました。

社長が65歳の時に息子に事業を承継したのですが、それから約5年間後に、結果的に、会社を倒産させることになってしまった後継者がいるということでした。

 

私は、同じような話を、いろいろなところでお聞きします。

もっと早く、わたしと出会っていたら、 後継者の学校のメッセージがとどいていたら、

そんなことにならなかったかもしれないのにと、いつも悔しく思ってしまいます。

 

では、なぜ事業承継後にそんなことになってしまったのでしょうか?

 

ポイントは2つ あります。

 

ひとつは、

承継する事業がどんな状態であったのか「現状把握」をしっかりとしないままに事業をついでしまったことです。

 

・その事業はあと何年もつのか?

 

永遠に続く事業はほとんどありません。市場に合わせて形を変えていく必要がありますが、

先代が続けてきた事業がそのままの状態であとどれくらい続くのか?想定しておく必要があります。

また、そのためにも、ここ数年間がどんな状態であったのか徹底的に事業の現状を把握するのです。

 

ふたつめは、

・現状把握を踏まえて、事業承継をしたら事業をどうしていくのか後継者自身が戦略的に考えていたかどうかです。

おそらくここの後継者は、売上げが下がっていくのに、何もできずに、ただ時が過ぎてしまったのではないでしょうか。

 

・事業をどうかじ取りしていくのか、後継者としての戦略をもつ

 

後継者といっても事業を承継したら経営者です。経営者として、自身が継いだ後で会社のかじ取りをどうするのか考えておかなければ、会社は成り行きで進んでいっていしまい、結果として衰退させてしまうことになるのです。

 

先ほども書きましたが、事業はそのままではいずれ衰退してしまいます。

先代経営者も時代の流れ、市場の流れに合わせて、事業の形をすこしずつ変えながら、継続してきたのです。

そこをわかったうえで、事業の現状を徹底的に把握して、そして後継者が自らが事業をどうするのか戦略的に考えて、事業を推進しかなければならないのです。

 

 

このブログを見て、なにか事業承継における事業について気になることがありましたら、ご相談ください。

 

また、事業をどう戦略的に考えていくのか。こちらは後継者の学校にベーシックコースで非常にわかりやすくお伝えしています。学んだあとですぐに実践で生かしていただきたいと考えています。

 

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program/

 

ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program#!blank/acty5/

 

将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 大川原 基剛

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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人気グループ解散騒動にみる事業承継に潜む罠

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

最近人気アイドルグループの解散騒動から浮き彫りになった所属事務所の事業承継問題をニュース等でお聞きになった方も多いと思います。後継者支援の専門家として彼らはどのような罠に陥っていたのか考察してみたいと思います。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

 

皆さん、人気アイドルグループの解散騒動はご記憶に新しいと思います。

 

年末の紅白歌合戦の話題が出始めたころから、所属事務所の後継者問題が取りざたされており、後継者問題を取り扱う上でも気になっておりました。

 

真偽のほどは報道で伝えられた範囲でしかうかがい知ることはできませんが、どのような罠にはまっていた可能性があるのかを想像してみたいと思います。

 

【後継者の立場誤解の罠】

まず、後継者候補と噂されている人物が2人いたということです。

そして承継する現経営者も含め、「事業承継=相続」と認識していた可能性があります。

それゆえに「受け身」の姿勢にならざるを得ず、混乱を招いたと思われます。

 

そこに勘違いを生んだことの一つに

【家と経営混同の罠】があったのかもしれません。

「事業承継=相続」だとするならば、親族に譲るのが当然という意識が芽生えます。

 

それは後継者候補がそれぞれ独立してマネージャーとなり

別々のグループを育て、成功に導くという戦略が競い合いのような形となり

【理念戦略不在の罠】におちいった可能性があります。

 

そのほかの部分、知識経験、現状把握や問題の重要度の認識など、

想像できない部分ですが

 

 

一つだけ言えるとすれば

 

【決意・覚悟欠落の罠】に嵌っていたのかなと思います。

会社全体のことを自分事として捉えていれば、

ライバルもまた大事な経営資源であり

そこには感謝しかないはずです。

 

 

そういう意味では「人に依らず理念に依れ」とでも申しましょうか

良質なエンターテイメントの提供に主眼をおいて、

崩壊の回路に進んでいかないでほしいなと思います。

 

 

このエピソードに胸がざわついた

そんな後継者(経営者)の方! まずは

後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

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「後継者と共に強い会社をつくるヒトとおカネの専門家」

児玉秀人でした。

 

メディカル、デンタルのサポートをしています。

「クリニックの財務が劇的によくなる秘密の方法」教えます。

 

財務状況を改善したら次はヒト。

「業績が30%向上する人事評価システム」教えます。

私が得意なのは以下です。

・人材採用・育成相談、人事評価システムの提供

・資金調達のための経営改善計画書の作成

・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定

・Web戦略相談など

 

「会社の把握まとめ」 【マンガ・事業承継】

後継者の学校の小峯です。マンガで事業承継の本質について、なるべくわかりやすくお伝えしていきますので、

よろしくお願いいたします。今回は、会社の現状把握まとめについてお伝えします。

まんが10

 

こんにちは

 

後継者の学校の小峯です。

 

事業承継を行って経営者になったら、

事業・財務・人事/組織・統治基盤について把握し、

バランス感覚を伴った決断をしていくことが求められます。

 

そのためにも、まずは会社の現状について把握していきましょう。

会社についての可能性や課題が分かってくると、

これから何をすべきか考える土台となります。

 

今まで解説の中でいくつか質問をしました。

もう一度、見なおしてみてください。

もし、わからない、知らない項目があったら、

それらを把握するところから始めてみてはいかがでしょうか?

 

そのなかで、苦手とする分野がはっきりわかった場合には、

今後意識して情報を集めるようにしてください。

 

特に財務について把握が十分でない方が多いようです。

専門家になる必要はありませんが、

会社の運営が安全な状態か(安全性)、

資産を効率よく活用して収益を上げているか(収益性、効率性)

などについて、大枠を把握することが重要です。

 

新社長の方は、これらの質問にはすべて回答できています。

今のうちから経営者と同じ視点に立ち、

今後の自分なりのシナリオを考えていきましょう。

 

なお、今回の質問項目は、

簡易的に会社の現状把握をはじめるきっかけとして用意したものです。

これだけで会社の現状把握が十分だと保証するものではありませんので

ご了承ください。

 

 

 

後継者の学校のプログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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http://school-k.jp/program/

 

プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがでしょうか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/interview/

 

 

神話に学ぶ心の持ちよう

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

最近読んだ本(「小さな修養論②」藤尾秀昭 致知出版社)から興味深い神々のおはなしです。

 

その神々は、皆さんご存知の、ギリシャ「オリンポスの神々」です。

あるとき、といってもギリシャ時代ですからとてもとても昔のお話です。

「幸せになる秘訣をどこに隠したら、人間がそれを見つけた時にもっとも感謝するか」

を話し合ったそうです。

「高い高い山の上がいい」

「いや、深い深い海の底だ」

「それよりも、地中深く埋めるのがいい」

などと議論百出だったそうです。

そんななか一人の神様が「人間の心の一番深いところに隠すのが一番だ」と提案したそうです。

すると神様全員が「それがいい」を賛成したそうです。

その後、人が幸せになるには自分の心の持ちようが肝心になったそうです。

このお話しは、わりと有名ですが、残念ながらこのすばらしい提案をしてくださった神様のお名前は存じ上げませんが、チルチルとミチルが探していた青い鳥は、自分達が飼っていたハトでした。

幸せは他に求めるものではないということですよね。

そして、著者の藤尾氏は、本気になることを求めます。

「本気になると

世界が変わってくる

自分が変わってくる

変わってなかったら

まだ本気になっていない証拠だ

本気な恋

本気な仕事

ああ

人間一度

こいつを

つかまんことには」(坂村真民)

 

「なんでもいからさ

本気でやってごらん

本気でやれば

たのしいから

本気でやれば

つかれないから

つかれても

つかれが

さわやかだから」(相田みつを)

 

経営者・後継者には、会社に関係するみんなの幸せを考える責任と喜びがあります。

後継者の学校は後継者の本気をサポートします。

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Photo credit: katerha via VisualHunt.com / CC BY