こんにちは。後継者の学校の大川原です。
あるデータでは、事業承継で苦労したことは断トツ1位で「後継者育成」と出ていました。
なぜ、後継者育成が一番苦労したことなんでしょうか?
”事業承継”で一番苦労したことは、「後継者育成」と言っている経営者が6割という集計データが帝国データバンクが行ったアンケートの結果としてありました。
ちなみにそのデータの第2位が「事業の将来性」で3割、第3位が「従業員の理解」で3割弱でした。
実に倍の数値で、「後継者育成」に苦労した方が多いということです。
どうして、「後継者育成」がダントツで苦労したことに挙げられているのでしょうか?
その答えのポイントとして、「経営者が後継者を育てるのは初めて」ということがあるのではないでしょうか。
第2位の「事業の将来性」も第3位の「従業員の理解」も経営者にとってみたら、これまでの経営者人生で幾度となく考えて実施してきたことだと思いますが、「後継者の育成」は、経営者のほとんどが初めての経験なのではないでしょうか。
初めてだからわからない。わからないから苦労をするのです。
よく、経営者から「後継者は、まだまだ半人前だから任せられない」という言葉を聞くことがあります。
しかし、どうしたら任せられるのか?一人前とはなにか?基準を問うと明確に答えられる方は多くありません。
おそらく、経営者の感覚的にまだ任せられないと感じているのではないかと思います。
その感覚は概ね間違っていないとは思いますが、ただ、明確な基準がないと後継者を育てるにしても、どこをどうしたらよいのかわからないのではないでしょうか?
後継者に何が足りないのか?と問われてもあいまいな答えになってしまっては、後継者もどうしたらよいのかわかりません。
では、どうなったら任せられるのか?
その基準について、少し触れたいと思います。
まず、経営者になるための最も大事なポイントは経営の知識ではないということです。
当然知識も必要ですが、知識は一番ではありません。知識だけでは経営はできないからです。
ちなみに、私は中小企業診断士という経営の知識を持っているという国家資格をもっていますが、この中小企業診断士のほとんどは経営をすることはできません。知識しか持っていないからです。
経営者に中には、経営の知識はなくても、すばらしい経営をされている方がたくさんいらっしゃいます。
知識よりも大事なことはなんでしょうか?
それは、経営者としての覚悟と経営するための行動や思考です。
心・技・体で分けると、”心”と”体”の部分です知識の”技”は最後になります。
これが経営者となるために、まず必要な部分だと考えています。
では、経営者としての”心”(覚悟)と”体”(思考・行動)はどう鍛えるのでしょうか?
私は、それは経験でしか鍛えられないものだと考えています。
お勉強で鍛えられるものではないので、経営の現場でしか鍛ていくことができないのではないでしょうか。
ただ、
経営者としての覚悟とは何か?
経営者として必要な行動や思考とは何か?
をということを知らないと、
鍛えることすらできませんので、経験の前にまずは知ることが大事になります。
それが何かを知ってから、実践の中で経験し鍛え続ける。
そして、そこに経営の知識やノウハウを組み合わせていく。
そうすると、経営者としての心技体がバランスよく鍛えられて、後継者が本物の経営者に成長していくと考えています。
逆に経営者は、この心技体の視点で後継者がどの程度成長しているのか見定めて、その成長をサポートするとよいと思います。
いかがでしたでしょうか?
なにか気づきになることはありましたでしょうか。
後継者の学校では、当然知識だけでなく、この心技体を体系的に理解して鍛えるための学びが充実しておりますので、
後継者が経営者として成長するための最適な学びの場となっております。
まずは、定期的に入門講座を開催しておりますので、
気軽に参加して、事業承継と後継者経営を前に進ませるきっかけにしていただければと思います。
【直近の「入門講座」情報】
○東京校
2017年2月16日(木)19:00~21:00
→ http://school-k.jp/pre-tokyo-20170216/
2017年2月27日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-tokyo-20170227/
○大阪校
2017年2月22日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-osaka-20170222/
2017年3月29日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-osaka-20170222/
○九州校
2017年2月25日(土)13:30~15:30
→ http://school-k.jp/pre-kumamoto-201701/
お気軽にご参加くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役 大川原 基剛