カテゴリー別アーカイブ: 人と組織のコーチ 笠井智美

事業承継期に後継者が知っておくべき統治基盤、オーナー経営者とは?

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家、笠井智美です。

あなたが継ごうとしている会社は、実際誰の会社なのか、ご存知ですか?

オーナー経営者として、事業承継の前に知っておかなければならない株のことを、

考えてみましょう。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

人や組織の成長プロセスをデザインして、

そこに集う人たちが自ら望む未来を実現するお手伝いをしています。

 

 

前回は財務のお話でした。

そもそも景気が変動するのは当たり前。

いい時ばかりは続きません。

その時に耐えうる力を、

会社に蓄えていくことが大切だというお話をさせていただきました。

 

 

さて、今回は経営の4つの要素のひとつである、

「統治基盤」についてお伝えします。

 

統治基盤とは、企業を統治するための基盤のことです。

 

企業は誰かがオーナーとして所有し、

誰かが経営者として経営することによって統治されています。

 

本来は、企業の統治において、オーナーと経営者の立場は別なのです。

 

パブリック企業は、所有と経営が分かれていることが前提です。

しかし、オーナー企業は、所有と経営の一致が前提となります。

 

つまり、社長が経営していて、会社のオーナーでもあるというのが、

オーナー経営者なのです。

 

事業承継をするということは、

あなたが「オーナー経営者」として、会社を統治する基盤を確立し、

その基盤を確保していくことでもあります。

 

 

地盤が緩いところ、土台が弱いところに、どんな立派な家を建てても、

長年住むうちに、傾いてきたり、歪みが出たり、壁にひびが入ったりするでしょう。

災害など、何かあった時に一気に崩れてしまうかもしれません。

 

会社も一緒です。

 

経営の打ち手には優先順位があり、

土台が弱いところにどんな手を打っても無駄になってしまうのです。

 

 

経営の土台となる統治基盤には、

4つの押さえどころと、2つの側面があります。

 

今回は、1つ目の押さえどころ「オーナー」としての側面から、

株式の重要性について、お伝えします。

 

例えば、生前贈与で税金を少なくしましょうと、

税理士さんにアドバイスを受けたとします。

 

でも、そのために株が分散してしまったら、

発言権のあるオーナーが複数いる状態になり、

あなたは何の決定権もない経営者になってしまうかもしれません。

 

それでは、オーナー経営者とは言えないですよね。

 

同族が上手くいっている時は、それで問題ないかもしれませんが、

こじれてしまうと、サスペンス劇場みたいに、

ドロドロの関係になってしまうものです。

 

そして、同族株主それぞれに配偶者や子どもがいれば、

その方が所有している株は、

いずれ相続されて、もっと分散していきます。

 

株主の誰かが借金を背負ってしまい、

株が人手に渡ってしまうことだってあり得ます。

反社会的勢力のもとに、渡ってしまう可能性だって、

ゼロではありませんよね。

 

一株でも、悪意がある人が持つと、大変なことになりうるのが、

こわいところです。

 

もしも、株を所有する同族間で主導権争いが起きれば、

場合によっては連帯保証した会社の借金だけ背負わされて、

経営者の座を追われる可能性だってあります。

 

 

オーナー経営者じゃないと立場が弱いってこと、

わかっていただけましたでしょうか?

 

何もなく、みんな仲良くしているときは、

さして影響はないのだけれど、

ずっと、皆が幸せに生きていくために、

オーナー社長として、やっておかなくてはいけない基盤整備があるのです。

 

現経営者だって、不死身ではありません。

いつ、認知症や事故などで意識が無いという状況になるか、

予想はできません。

 

不測の事態で、人の心が揺さぶられ、魔がさし、

何かが噴出してくるかもしれません。

 

後継者の学校では、プログラムの中で、さらに詳しく学んでいきます。

 

皆の幸せのために、株主名簿の確認は、お早めに!

 

 

後継者の学校は、後継者を経営者に育てるプログラムをご用意しています。

詳しくはホームページをご覧ください

 

後継者の学校
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気になる方は、ぜひ一度、後継者インタビューをお試しくださいね。

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事業承継期に後継者が知っておくべき「財務体質と経営戦略」の関係

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

本日は、財務見ずして経営戦略は立てられないということについて、書かせていただきました。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

人や組織の成長プロセスをデザインして、

そこに集う人たちが自ら望む未来を実現するお手伝いをしています。

 

前回は、財務体質を知るうえで必要な2つの指標と、

資産についてのお話をさせていただきました。

 

今日は、経営の4つの要素の中の、財務のお話の4回目です。

 

財務というと、P/Lばかり見て一喜一憂する経営者の方もおられますが、

「何のために資産を買う?何のために借金をする?資産をどう活かす?」と、

B/Sを見て、事業と財務をどのように連動させていくのかを考えるのが、

経営者の仕事です。

 

財務は、事業と両輪で見なければならないのです。

 

 

さて、後継者のあなたがこれから手に入れる会社は、

次のどちらでしょうか?

 

A.    こんなに投資して、これだけしか儲かっていない。

 

B.    小さな投資で、これだけの利益を生み出している。

 

 

「収益性」を表すROAと、「安全性」を表す純資産比率は、

経営において一番大事な指標です。

 

経営者は、売上目標だけでなく、

ROAと純資産比率を、

それぞれ何パーセントにするかの目標を持っていただきたいですね。

 

 

ROAは、預金の利率以上は稼がないと、

何もしないで銀行に預けておいた方がマシ、

ということになります。

 

 

社長が会社を儲かる体質にしないと、

社員がいくら頑張っても利益は上がりません。

 

経営戦略は、いかに日々頑張るか以前に、

体質そのもので、既に決まっているのです。

 

 

それにね、

純資産のうち半分以上は、

返さなくていいお金じゃないと、恐いですよね。

 

景気は変動するのが当たり前なのに、

景気が下がったら会社がつぶれるのは、

安全性(純資産比率)が低いからなのです。

 

このように、ROAを見ながら、どう事業に投資するかを考え、

収益性と安全性をバランスよくマネジメントするのが、

経営者の役割なのです。

 

 

財務諸表は、関係者すべての幸も不幸も左右します。

 

財務諸表を見ないということは、

周りの人の幸福を放棄したことになりますよ。

 

事業承継のファーストステップは、

まず後継者のあなたが、会社の現状を把握することです。

 

あなたが手に入れる会社が、

現金を生み出す会社になっているのかを、

継ぐ前に確かめておきましょう!

 

 

さて、最後にクイズです!

 

「指標を見る時は、必ず○○の財務諸表を使ってくださいね!」

 

この、○○とは何でしょう?

 

正解は・・・・・

 

前回のブログの中に、その意味を埋め込んであります。(^^)

 

じっくり読んで、考えてみてくださいね。

 

 

 

後継者の学校は、後継者を経営者に育てるプログラムをご用意しています。

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事業承継期に後継者が知らなきゃこわい「財務体質」のお話

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

後継者の方の中には、「実はここだけの話、財務のことは、ほとんど知らないんです。」という方もおられます。

大丈夫、あなただけではありません。これから学べばいいのです。今日は、財務に体質があるというお話を書かせていただきます。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

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今日は、経営の4つの要素の中の、財務のお話の3回目です。

 

さて、あなたは会社の財務に体質があるって、ご存じでしたか?

「財務体質」といいますが、

いったいどんな体質のことでしょう?

 

太りやすい体質? 痩せやすい体質?

お金に愛される体質?

 

まぁ・・・そんな感じかな。(^^:)

 

個人の健康状態に関して、体質改善という言葉が、

使われることがありますよね。

 

会社の財務にも体質があります。

 

その財務体質がどうなっているかによって、

新規事業に参入する前に、

「まず、財務体質の改善からですよ!」と、

アドバイスさせていただく場合があります。

 

新規事業が軌道に乗るまで持ちこたえられるのか、

どのくらいまでの負荷に耐えられる財務体質なのか、

それによって、戦略・戦術が変わってくるものなのです。

 

会社の財務体質を見る指標は2つあります。

 

 

≪儲かる体質かどうか?≫

 

「どれだけの総資産を使って、どれだけの利益を生み出したか?」

ということを見る指標です。

 

つまり、「投資に対するリターンはどれくらいか?」ということ。

これを収益性といいます。

 

その収益性を見る指標が、総資産利益率です。

リターン・オン・アセッツの略、ROAと呼ばれています。

 

ROA = 利益/総資産

 

 

≪つぶれにくい体質かどうか?≫

 

「総資産」というのは、そもそも事業をしなければいらなかった

土地や建物や機材やお金(運転資金)のことです。

 

つまり資産を「持っている」という言い方はしますが、

実は、この事業をするために、すでに使っているということですよね。

 

そうなんです。

 

資産 = 「使ったお金」なのです!

 

総資産というのは、土地や建物や機材を買うために、

銀行から借りたり、創業者が資本金として出資したりして、

事業をするために集めたお金で、形成されています。

 

集めたお金の中で返す必要のあるお金を「負債」、

返す必要のないお金を「純資産」と言います。

 

「集めたお金の中で、返す必要のないお金がどれだけ占めているか?」

それが安全性を示す、純資産比率(自己資本比率)です。

 

純資産比率(自己資本比率) = 純資産/総資産

 

 

資産が大きくなればなるほど、

事業に大きな投資をしているわけですから、

それに見合った利益が上がらなければ、

儲からなくなり、会社は潰れやすくなります。

 

例えば個人の生活だって、

大きな家、立派な家具、外車、別荘、クルーザー、

自家用ジェット機などの資産をたくさん持っていたら、

維持費や管理費が大変でしょう。

パーティーやお付き合いもあって、衣装代や交際費もかかるでしょう。

莫大な財産は、持っているだけで、毎月お金が掛かります。

 

もしも、ローンを組んでいたら、月々の支払いも、利息も上乗せされます。

加えて、月々の生活費もいります。

それ以上の収入がないと、自己破産しかねません。

 

今月の支払いが間に合わない。

あ、友達に貸したお金、返してもらおう!

 

うーん、ほんとに、返ってきますかね? 貸したお金・・・・。

相手も返せる状況にあるか、わかりませんよね?

 

給料日まで、待ってよ、って言うかもしれませんし、

こっそり引っ越しちゃってて、返してもらえないかもしれません。

 

貸したお金は、あてになりませんね。

 

じゃあ、財産を全部売り払って、借金を清算しよう、

ローンを返済してしまおう!って?

 

まぁ、ちょっと待ってください。

よぉ~く考えてみましょうよ(^^:)

 

その財産、今の実際の価値はどれくらいなのかな?

時価にすると、いったいどれくらいになるのかな?

 

果たして購入した時と同じ額で、売れるのでしょうか?

 

 

たぶん、残りますよね、借金が・・・・

 

これを漢字4文字で、「債務超過」と言います。

 

 

法人でも、同じことが言えます。

 

 

つまり、資産が増えたら、

それに見合う利益を稼がないといけません。

 

資産は持っているだけで、収益性が悪くなるのです。

 

ちょっと利益があがったからといって、

安易に自社ビルを建てるとか、土地を買うとかは、

お勧めいたしません。(^^:)

 

資産はあくまで儲かるために持つものです。

 

「持っているor買おうとしているその資産は、利益を生むか?」

そして、その資産は、本当に利益を生み続けるでしょうか?

 

災害や不測の事態に陥った場合や、

当てが外れたときには、どうなりますか?

 

ぜひ、企業として資産を持つ意味を、見直してみてくださいね。

 

 

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今さら訊けない・・・・財務3表って、なあに?

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

後継者の方の中には、「実はまだ、財務の知識がないんです。」という方もおられます。今日は、財務の基礎中の基礎を、ちょっとだけ書いておきますね。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

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今日は、経営の4つの要素の中の、財務のお話の2回目です。

 

 

前回は、「財務は会社の血液である」というお話をしました。

財務を見ずして、経営判断はできません!

 

でも、財務ってどうやって見るのでしょう?

 

簿記から勉強しないと無理ですか?

 

 

いえいえ、そんなことはありません。(^^)

 

財務諸表の仕組みと、

経営のために必要な、見るべきポイントを押さえておけば大丈夫です。

 

 

ところで、財務諸表ってどんなものでしょう?

 

これからご紹介する3つの書類が、

財務諸表のうち、財務3表と言われるものです。

この3つを押さえておけば、経営に活かすことができます。

 

細かい数字は必要ありません。

大切なのは、全体を俯瞰して、

経営の指標となる、財務の本質を抑えることです。

 

言葉は少し堅苦しい感じがするかもしれませんが、

これをお読みになって、

こんなものなんだなぁ、と概略が掴めればいいですよ。

 

さぁ、これから財務3表さんたちをご紹介しますので、

ぜひ、お友達になってくださいね!

 

≪貸借対照表(B/S)≫

 

一定時点の財政状態がわかります。

持ってるもの(総資産→土地や建物や機材やお金)がどれだけあって、

返さなきゃいけないお金(負債)がどれだけあって、

正味の自分の会社のお金(純資産)が、どれだけあるのか?

ということが書いてあります。

創業から積み重なってきた集大成です。

 

 

≪損益計算書(P/L)≫

 

一定期間内にどれだけ儲けが出たかわかる書類です。

一定期間に、どれだけの収益が上がり、費用を差し引いた利益が、

どれだけ残ったか?ということが書いてあります。

1年間の成績表みたいなものです。

 

 

≪キャッシュフロー(C/F)≫

 

一定期間における現金預金の増減の状況を示すものです。

この書類で、現金が減ったのか、増えたのか、

それは何故なのか?ということを見ていきます。

営業活動、投資活動、財務活動がある中、どこで増減したのか、

その意味合いが大事なのです。

 

P/L 上で、いくら利益が出ていても、

営業活動で現金預金が増えていない場合は、

事業を見直さなきゃ、いけませんよね。

 

また、B/S上でいくら純資産が大きくても、

現金預金が底をつけば、会社は破たんしてしまいます。

 

まずは、現金預金の残高と、

キャッシュフロー(現金預金の増減)を見て下さいね。

 

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経営にとって、財務は血液みたいなもの

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

事業承継では、つい事業をどうするかということに目がいきやすいのですが、財務面をしっかり押さえていないと経営者とは言えません。

よもや、お金のことは親父がなんとかしてくれてるはずだなんて思ってませんよね?

 

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

人や組織の成長プロセスをデザインして、

そこに集う人たちが自ら望む未来を実現するお手伝いをしています。

 

今回は経営の4つの要素の中の、財務のお話です。

 

財務と聞くと、ちょっと気後れする方や、

細かい勘定科目とかがよくわからないとか、

なんとなく苦手意識が出てくる方もおられるかもしれませんね。

 

でも、心配は無用です。

 

 

押さえておいてほしいのは、税務申告のための数字ではなく、

経営に必要な数字を見ることです。

 

 

では、経営にとって、財務っていったいなんなのでしょう?

 

どんなにいい商品やサービスを提供できても、

どんなに可能性のある新規事業を思いついても、

お金が無かったら、何もできません。

 

お金が無かったら、価値を提供し続けていくことなんてできないし、

社員を雇い続けることも、社員の生活を支え続けることもできません。

 

 

そんなことくらい、もう知ってます?(^^:)

 

そうですよね、きっと・・・・

 

頭では。

 

 

そう、“頭でだけ”知ってるんですよね。

 

実際には、多くの後継者さんから、こんな声を聴いています。

 

財務諸表を見たことがないとか、財務諸表の意味がわからないとか、

財務諸表の読み方がよくわからないとか、

細かい数字だけ追ってしまうとか・・・・・。

 

財務の本質がわかっていないと、

数字を経営に生かすことはできません。

 

 

経営にとって、財務とは血液みたいなもの。

 

例えばフィギュアスケートの羽生選手が、どんなに鍛えて、

素晴らしい身体を創り上げて、

素晴らしい技をもっていても、

血液の流れが滞っていたら、4回転ジャンプどころじゃありませんよね。

 

血液の流れが滞って、あちこち壊死が始まっているのに、

トリプリサルコウなんて、とても飛べませんよね。

無理して飛んだら、かえって大怪我をするかもしれませんよね。

 

この場合の血液が、企業経営においての「財務」だと考えてみて下さい。

 

 

もしも、お金のないときに売り上げを上げたら、

いったいどうなるでしょう?

 

仕入の費用や経費も増えて、出ていくお金も多くなります。

取引先からの代金だって、すぐに頂けるとは限りませんよね。

 

月末払いなどの、売掛金になるケースは珍しくありません。

 

売れれば売れるほど、キャッシュが無くなっていくかもしれません。

 

つまり、企業活動における、自社の財務の体質を知らなければ、

経営はできないということなのです。

 

なのに、なのに、

後継者さんの多くは、自分が手に入れる会社の財務体質を知らないで、

継いでから大変な目に合うケースが、とても多いです。

 

財務体質次第で、

どんなにいい新規事業のアイディアがあっても、

業務拡大のチャンスが来ても、

「GO!」の判断をしてはいけない時もあるのです。

 

経営判断は、会社の状態にあったものでなければ、

逆に命取りになります。

 

 

財務体質次第で、継いではいけない会社だって、

あるかもしれないのです。

 

マンガの北斗の拳の主人公・ケンシロウの超有名なセリフ、

「お前はもう死んでいる。」みたいな感じです。

 

後継者であるあなたがぼんやり待っていたら、

「すでに死んでいる会社」を受け取るような事態に

陥るかもしれないのです。

 

たしか以前のブログの中で、事業承継は

「生きた会社」を受け取ることだとお伝えしましたよね。

 

覚えてますか?(^^:)

 

財務体質によっては、

事業承継というより、企業再生になってしまうケースもあるのです。

 

 

どうですか?

 

 

想像しただけで、恐ろしくなっちゃいますよね。

 

財務は会社の血液です。

 

いずれあなたが手に入れる会社が、

まさに今、血を流しながら、

長距離マラソンをトップスピードで走っているとしたら?

 

一刻も早く出血を止めなければいけません。

 

とにかく、まずは会社の財務体質を把握しましょう。

 

 

大丈夫ですよ(^^:)

ここまで脅しておいて、放置したりしませんから。

 

 

後継者の学校で、手取り足取り?仲間と学んでいただけます。

 

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当たり前の枠の外にこそ、可能性がある

笠井さん後継者の学校パートナー 人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

あなたの会社や業界には、どんな“当たり前”が存在しているでしょう?自分たちが知らず知らずのうちに、基づいていること、信じ込んでしまっていることに気づくことで、経営革新の扉が開きます。

こんにちは。後継者の学校パートナー

人・組織・風土づくりの専門家 笠井智美です。

人や組織の成長プロセスをデザインして、

そこに集う人たちが自ら望む未来を実現するお手伝いをしています。

前回は、経営の4つの要素の中の、人・組織・風土づくりに必要なコミュニケーションについて、“褒める”と“認める”の違いを例に、お伝えさせていただきました。

社員さんが本来持っている能力を発揮するには、

どんなチーム作り、組織作りがいいのか、

まず、現状の社員さんたちの状態をよく観てあげることから始まります。

そして、そこにいる人達をよく観察していると、

会社の風土=会社としての「思考・行動の当たり前」も観えてきます。

「当たり前」というのは、ある意味“盲点”でもあります。

なぜなら、私たちの脳には、

情報を出来るだけ省エネで処理しようとする性質があり、

ある一定の“枠組み”で物事を捉えるからです。

そうなると、その“枠組み”の外のことは、視野に入ってきません。

見えていない=盲点ですよね。

だからこそ、枠組みの外には、可能性があると言えます。

「わが社にとって当たり前だから」、

「業界にとって常識だから」、となっていたら、

私たちは通常、わざわざ改めて「何故そうなの?」

「ホントにこれでいいの?」「他にないか?」なんて、

探ろうとしなくなります。

枠組みの中に映っている当たり前の景色を。

何の疑いもなく毎日見て過ごしていきます。

でも、もしその景色を違うところからみたら、

どう見えるでしょうか?

例えば日清食品のカップヌードルの開発秘話は、

当たり前の枠が外れたことで、

世界的な大ヒット商品が生まれたという見方ができます。

当時、拡大を続けてきた国内の即席めん市場が

翳りを見せ始めていました。

日清食品の創業者 安藤百福氏は、

丼にお湯を入れるだけで食べられるチキンラーメンを

海外で商品展開しようと、欧米に視察旅行に行きます。

アメリカのスーパーに商談に行き、試食をしてもらおうとしますが、

日本には当たり前にある「丼やお箸」がありません。

すると、商談相手はチキンラーメンを小さく割って紙コップに入れ、

お湯を注いでフォークで食べ始めたのです。

その光景に、安藤氏は衝撃を受けます。

フォークで食べられる容器入りインスタントラーメン「カップヌードル」は、

こんなきっかけで生まれ、世界に広がっていきました。

風土や文化などの“当たり前”が違うところに触れると、

自分たちが“無意識に基づいているもの”に気づきます。

そこに気づくと、違う枠組みからの景色も見ることができるのです。

経営革新は、自分たちの当たり前を、

「本当にそうか?」「他にないか?」と疑うことから始まります。

まだ、どっぷりと会社の中に浸かっていない、

後継者のあなただからこそ、

会社の盲点が見えるかもしれませんね!

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後継者が知っておきたい“褒める”と“認める”の違い

笠井さんこんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。

今回は、人の力を引き出すコミュニケーションについてお伝えします。自律的な社員を育てるためには、褒めて育てるのか、認めて育てるのか?そもそも、“褒める”と“認める”の違いってどんなことなのでしょうか?

前回は、経営の4つの要素の中の、

人・組織・風土づくりについて、お話しさせていただきました。

今回は、その中で少し触れた、“認める”ということについて、

掘り下げてみたいと思います。

 

現経営者のカラーに染まっている会社の中で、

後から入ってきた後継者さんが次の時代を担っていくには、

社員さんに、いかに力を貸してもらえるか、

いかに力を発揮してもらうかが重要になってきます。

 

後継者であるあなたが、社員さんと信頼関係を構築し、

リーダーとして認められなければ、

これから行っていく改革案に聴く耳を持ってもらうことも、

力を発揮してもらうこともできません。

 

そのためには、まず、あなたが社員さん一人ひとりの、

課題もいいところも含めて、“認める”ことが第一歩となります。

 

ところで、似たような意味に使われることが多い言葉に、

“褒める”という言葉があります。

 

“褒める”と“認める”、いったいどう違うのでしょうか?

 

褒めるというのは、基準が褒める側にあります。

「○○ができたから、えらいね。」

「100点取ったから、すごいね。」みたいな感じです。

つまり、背景に上下関係や評価の質があります。

 

他人に評価されるためにやるということは、裏を返せば、

誰かに評価されなければやらないということでもあります。

つまり、受け身の状態ですね。

 

また、個人が評価されることが動機付けで動く環境では、

他人と協力することよりも、

自分が評価されることにエネルギーを注ぎ、

“本質的な”チームや組織での結果に機能しなくなります。

 

そもそも他人の評価で動いているということは、

自律的な社員になるはずはないのです。

 

そればかりか、やらされ感が募り、

メンタル不全の引き金になりかねません。

 

成果主義で、比較や評価でがちがちにしながら、

自律的な社員、自ら考えて会社のために動く社員を育てたいなんて、

相反することなのかもしれませんね。

 

昇進や給与の額を決める人事評価制度は必要ですが、

人材育成や、組織の活性化、風土づくりは、

互いに尊重しあうコミュニケーションのベースがあってこそです。

 

では、“認める”というコミュニケーションとは、

具体的に言うと、どんなことでしょうか?

 

「あなたのこんなところが(こうしてくれたことが)、

私にとってこんな風に助かっている。ありがとう。」

 

このように、評価の基準を満たしていることではなく、

その人が貢献してくれていることへの気づきや感謝、

つまり自分やチームへの影響を伝えるコミュニケーションです。

 

自分が人の役に立っている、リーダーやチームや会社の

役に立っているという貢献を本人が認識することは、

自分が周りに影響を与えられる存在であるという自己効力感

(自己に対する信頼感、有能感)が高まることにつながり、

全体性から自分の役割を認識した、

自発的な行動への動機づけにもなっていきます。

 

しかし、悲しいかな、

他人の欠点や、できていないところに目がいきやすいのも

人間の性ですね。

 

だからこそ、意識して、ささいなことでいいので、

いいところや、貢献してくれていることや、

お陰様を見つけて、

社員さんに伝えてあげてほしいのです。

 

それを見つければ見つけるほど、

あなたの社員さんを見る目が変わり、

社員さんを信頼でき、社員さんも、

それを伝えてくれるあなたを、

リーダーとして信頼してくれます。

 

できないことや知らないことがいっぱいある、

身の丈のままの後継者であるあなたを、

リーダーとして認めて、協力してくれるようになるでしょう。

 

また、自分より勤続歴が長く、現場の仕事を知っている社員さんとも、

“認める”コミュニケーションなら、信頼関係を築くことができますよね。

 

そして、コミュニケーションは伝搬します。

あなたが社員さんを“認める”コミュニケーションをしていれば、

きっと、社員さん同士が互いに認め合い育ちあう風土が

できてくるはずです。

 

もちろん、現経営者にも、その貢献を認めるコミュニケーションを、ね!

 

 

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人・組織・風土づくりの第一歩とは?

笠井さんこんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。

自社を良くするヒントは、自社の中にあります。会社の現状を把握しながら、 会社の過去と現在を把握し、未来にどんな価値を生み出せるのかを探っていきましょう。 今回は、人・組織・風土についてのお話です。

 

前回は、経営の4つの要素の中の、

事業の現状を知ることについてお伝えしました。

そして、現状把握をするために、

環境整備のお掃除を始めましょう!と、

お伝えさせていただきました。

(前回までのブログはこちら↓)

http://blog.school-k.jp/category/writer/kasai-t/

 

いかがでしたか?

やってみました?(^^)

実際にやってみた方は、

少しずつ変化が現れてきているはずです。

 

環境整備に取り組むと、

業務の流れが理解でき、物の配置について社員さんとの会話も増え、

社員さんお一人お一人の考え方や特徴も、

なんとなーく、わかってくるものですよね。

 

と、いうことで、今日は経営の4要素「人・組織・風土」の

現状把握をする観点をお伝えしますね。

 

・会社の組織図、経営理念、意思決定の仕組み、

人事制度はどうなっているのか?

 

・会社の風土は、どうなのか?

 

・会社のキーマンとなる人物は誰か?

社員間のパワーバランスや派閥はどうなっているか?

 

・社員の年齢構成はどうなっているか?

(技能やスキルの伝承がスムーズにできるのか?)

 

・社員一人一人のプロフィールや背景

(個人の価値観、思考や行動の特性、家族構成や家族の状況)

 

・社員一人一人の業務スキルや帰属意識の度合い、社内での役割

 

大企業では、転勤・転属や毎年の新卒採用などで新陳代謝を良くして

組織活力をあげることをしています。

 

しかし、雇用の人数が少ない規模の中小企業では、

長期間 同じ場所・同じ顔ぶれで仕事をしていくことが多いですよね。

 

もちろん、アットホームで良い面もありますが、

考え方が似通ってきて、視野が狭くなり、

発想力や想像力が鍛えにくい状況にもなります。

 

もしかしたら上司との関係性の中で、

意見があっても、言わないようにしていることがあるかもしれません。

言っても無駄と、思っているかもしれません。

 

人は、その人が置かれている状況や、

本人の内面的な状態などによって、

本来持っている力を発揮したり、しなかったりするものです。

 

どんなにいい業務の仕組みを考えても、

改革案を出しても、

人が動かなければ、運用はできませんし、定着もしません。

また、特に少人数の会社では、

人間関係のしこりが際立ちやすいという側面もあります。

 

大事なことは、社員さんたちの力を

最大限発揮してもらえる環境を創ることです。

 

そのためには、あなたと社員さんが信頼関係で結ばれ、

あなたが求心力を持ちながら、

社員さん同士が互いに認め合い、

ともに成長しあう風土を創っていくことなのです。

 

経営は人。

 

手始めに、人・組織・風土の現状把握を通して、

社員さんたちの良いところをたくさん発見していただきたいと思います。

 

そして発見した良いところや貢献してくれていることを、

さりげな~く、言葉にして、ご本人に伝えてあげてくださいね。

 

人は、自分をちゃんと見ていてくれて、

認めてくれる人を信頼するものです。

 

逆に、この程度にしか思われていないのかなど、

“本人”が正当に評価されていないと感じているときは、

マネジメントへの不信感も募るし、力も発揮してくれません。

 

一人一人を「認める」コミュニケーションを実践していただければ、

きっとあなたと社員さんたちとの信頼関係が増して、

互いに認め合い、尊重しあう風土づくりの第一歩になるはずです。(^^)

 

 

後継者の学校は、後継者を経営者に育てるメソッドをご用意しています。

詳しくはホームページをご覧ください

 

後継者の学校
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環境整備で、経営脳を育てる

こんにちは。笠井さん

後継者の学校パートナー
「人・組織の専門家」笠井智美です。

会社の中に神経を行き届かせるための最高のトレーニングは社内の環境整備。自社を良くするヒントは、自社の中にあります。なぜそうなっているのかを読み解きながら、経営脳を鍛えましょう。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。

前回は、「あなたが手に入れる会社のイメージを掴むために、

会社の沿革をできるだけ詳しく整理してみてください。」

ということをお伝えしました。

 

そして、できれば創業者や先代や番頭さんなど、

会社の歴史を創ってきた方たちにインタビューをして、

時代背景がわかる写真なんかも揃えてみて、

ドキュメンタリー番組のプロデューサーになったぐらいのつもりで、

会社の歴史を整理してみることをご提案させていただきました。

 

どうでしょう?

 

やってみました?

 

実際にやってみた方には、

いろいろなことが観えてきたのではないでしょうか?

 

 

出来事を追うだけでなく、会社の歴史を知るごとに、

ご自身の中に湧いてくるものを、しっかり感じてくださいね。

 

 

意識しないと逃してしまうくらいの感覚ですが、

繰り返すうちに感度が上がってきます。

 

 

その湧いてくる感覚をとらえ続けることが、

前々回の私のブログでお伝えした、

事業承継のファーストステージをクリアするための

“もう一つの鍵”を見つけるヒントになりますよ。

 

 

では、そろそろ経営の4つの要素の現状を把握することについて、

お伝えしていきますね。

 

様々な見方はあるでしょうが、

私たち「後継者の学校」では経営の要素を、

事業、財務、人・組織・風土、統治基盤という、

4つのカテゴリーに分けて観ていきます。

 

 

まずは、「事業」についてどんなことを観ていくのかを、

ざっくりとお伝えするとこんな感じです。

 

・お客様はどんな人?(顧客・市場)

 

・どういう人が、

どういう理由で当社を選んでくれているのか?(提供価値)

 

・その人は、どんなライフスタイルを送っているのか?

(環境・社会情勢・将来性)

 

・経営資源や流通経路はどうなってる?

(自社の強みや業務プロセス、チャネルなど)

 

 

これらの観点で、今、自社の事業がどうなっているのかを、

客観的に把握していきます。

 

「へぇ・・・そうなんだ。」と

頭でわかったつもりになってはいけませんよ!

知識は知識のままにしておいては使えません。

 

知っているだけでは、現実は何も変わらないのです。

 

 

いずれあなたが手に入れる会社が、これから先、

どんな土俵で価値を生み続けていくのかを見極めるための、

大事な作業です。

 

できるだけ詳細で正確な情報が必要になってきます。

 

現状把握を誤れば、それに基づく分析も、戦略も戦術も、

全て変わってしまいますのでね。

 

 

その為には、まず環境整備ですよ!

 

現状を把握するには、

書類を揃える必要がありますからね。

 

 

そして、環境整備をしながら書類を整え、

在庫や商品、備品など、

事務所や倉庫の中を整理・整頓していくと、

自然に会社の隅々まで、あなたの体が広がっていきます。

 

会社の中に神経が行き届き、

会社がどんどん自分のものになっていく。

 

そんなイメージです。

 

大掃除が終わったところでしょうが、

ぜひそこから1歩進めて、環境整備を進めてみてください!

 

 

 

何かいろいろやることが重なって、

頭の中がごちゃごちゃしている時って、

気が付くと部屋の中まで散らかっているという

ご経験はありませんか?

 

時間や物や空間とのコミュニケーションでもある環境は、

あなたの脳の中の状態が外に

現れているということでもあります。

 

 

逆もまた真なりで、環境を整備すると、

頭の中が整理されていき、

脳の中が大事なことに気付きやすい状態になっていきます。

 

あなたは経営後継者として、

これからさまざまな判断や決断をしていきますよね。

 

誰も経営者に指示なんかくれません。

 

 

環境整備で、物や書類を捨てるか捨てないか、

残すのなら何のために残すのか、

仕事の流れや効率を理解した上で、

どう物を配置し活かすのか、などを考え判断していくことは、

経営者としての判断力や決断力を、

小さなサイズで鍛えるトレーニングにもなります。

 

 

どんなに経営を知識として学んでも、

その知識を使いこなすための思考や行動など、

いわゆる経営者としての身体能力みたいなものがなければ、

どんな素晴らしい知識も、活かすことはできません。

 

ぜひ、実際に環境を整備して、頭の中をクリアにし、

ファイリングを整えながら、

仕事の流れやお客様の情報を掴んだり、

「何を捨てて、何を捨てないか」を分けながら、

経営者として必須な判断力や決断力を、

小さなサイズからトレ-ニングしていってくださいね。

 

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気になる方は、ぜひ一度、後継者インタビューをお試しくださいね。

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Photo credit: CannedTuna via Visual Hunt / CC BY-NC-ND

事業承継成功の秘訣は、先人たちへの感謝の気持ち

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

事業承継成功の秘訣は、先人たちへの感謝の気持ちを持つことです。

様々な環境の移り変わりを経て、生き続けてきた会社、困難を乗り越えてきた会社の歴史の物語を味わうことで、あなたの後継者としての使命が見えてくるかもしれません。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。

前回は、経営の4つの要素(事業、財務、人・組織・風土)から、

あなたが手に入れる会社の現状を把握して問題を分析し、

課題と可能性を見つけることが、

事業承継のファーストステップだというこということをお話ししました。

 

 

さて、経営の4つの要素の説明の前に、

まずは、あなたが手に入れる会社についてのイメージを、

掴んでいただきたいと思います。

 

 

会社のホームページなどで、

その会社の沿革が紹介されていますよね。

 

 

沿革というのは、

物事の移り変わりや今日までの歴史、変遷のことです。 (デジタル大辞泉より)

 

 

創業者がどういう思いを持って創業し、

その会社がどんな法人としての人生を歩んできたか。

 

 

会社は法人とも言いますが、

法人というのは、ある一定の目的をもつ団体や財団に、

個人(自然人)と同じ権利能力を法によって

認められている存在のことです。

 

 

法人としての山あり谷ありの人生、

つまり会社の歴史を時系列で観ていくことによって、

どんな時代背景の中で、どんな時代に向かっているときに、

会社の事業がどう成長したのか、どう行き詰ったのかなど、

外部環境・内部環境と照らし合わせながら、

整理していってほしいのです。

 

 

できれば創業者や先代、古くからの番頭さんなど、

生き証人のインタビューを交えて、

その会社のドキュメンタリー番組を作るような感覚で

取り組んでほしいのです。

 

当時の会社や従業員さん、街の様子などの写真もあれば、

ぜひ見せてもらってくださいね!

 

そうすることによって、

今後の外部環境や内部環境の分析を踏まえた事業展開への感覚が、

研ぎ澄まされていきます。

 

 

激流を乗り超えて、今の会社の歴史を築き上げてきた方たちのお話を伺うと、

先人たちへの感謝や尊敬の念が、きっとあなたに湧いてくるはずです。

 

 

その気持ちは、あなたのコミュニケーションに自然に現れ、

今後の事業承継に伴う経営改革を進めていく上で、

周りの人の協力を得たり、

様々な交渉をするときに、大きな力を発揮します。

 

 

後継者さんの中には、

お父さんと会社に関して、あまり話す機会がなかったという方もおられます。

 

また、特に後継者さんが息子さんの場合は、

父としては息子の成長を喜びながらも、男としてのプライドや対抗心から、

後継者さんとの今後に関する話し合いを、

なんとなく避けてしまうというケースもあります。

 

 

親子間での承継の場合は、このような家族の心情と、

会社のことが絡み合って混同してしまうことで、

事業承継が複雑になり、進みにくくなってしまうのです。

 

 

もうすでに、若い後継者さんには、効率の悪いこと、無駄なこと、

変えたほうがいいことなどの会社の改善点が、

観えているかもしれません。

 

しかし、もっと良くしたいという気持ちのあまり、

ついつい指摘から入ってしまって、

相手に聴く耳を持ってもらえず、

先に進めなくなってしまっては本末転倒です。

 

「あいつは、まだまだや!」と鶴の一声で、

権限を渡してもらえないということが起きてしまうかもしれません。

 

経営権もないのに、個人保証で借金だけ背負わされてしまったり、

会長が口を出し続け、

社員がどちらの言うことを訊いたらいいのか迷ってしまい、

業務に支障をきたしてしまうなんてことにもなりかねません。

 

そんな状態では、社内のガバナンスが効かなくなって、

思わぬ不正や事故を招くことにも繋がります。

 

指摘から入って、内部に敵を作ってしまうことを防ぐためにも、

会社の沿革を知り、

「なぜ今そうなっているのか?

どんな背景や意図やビジョンがあって、今そうなっているのか?」を理解し、

相手を尊重しながら、

あなたが操縦しやすい会社に、

少しずつチューンナップしていくことが重要です。

 

 

ぜひ、会社の沿革をできるだけ詳しく整理してみてください。

きっと、いろんなことが観えてくると思いますよ!

 

 

そんなこと、ちょっと改まっては切り出しにくいですか?

 

 

たとえば、社内用の動画を創るとか、冊子を作るとか、

なんかそんなことと絡めてみるのもいいかもしれませんよ。

 

事業承継成功に向け、先人たち(経営者や既存の従業員さんたち)への

感謝の気持ちをもってスタートしましょう。

 

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Photo credit: Christopher.Michel via Visual hunt / CC BY