カテゴリー別アーカイブ: 後継者の学校 代表 大川原基剛

【後継者の事例】経営者としての財務の見方をしらない後継者が犯してしまった間違い!?

会社名:株式会社S和菓子店
会社規模:売上高5億円、従業員20名
業種:和菓子の製造販売・小売り

 

吉田B作(息子) 40歳:代表取締役社長 (2年前に事業承継)
吉田K太郎(父親) 65歳:前社長(現在は引退)

※ここでは便宜的に「決算書」≒「財務諸表」として表現しています。

 

吉田B作さんは、S和菓子店の後継者として2年前に親であり先代社長である吉田K太郎さんから、会社の代表権を受け継ぎ代表取締役となりました。吉田K太郎さんは、代表退任後は地元の市議となり、政治活動を中心に活動をしており、今では会社にはほとんど来ていません。

B作さんは、大学卒表後、大手菓子メーカーに就職し6年勤めた後、K太郎さんに呼ばれ29歳の時にS和菓子店に入社しました。B作さんは、大手菓子メーカー時代から営業畑1本で、S和菓子店でも営業経験を活かして売上に貢献をしていました。

そんな売上に執念を持って営業をするB作さんを、徐々に認めていったK太郎さんは、事業承継を決意し2年前に代表交代をしたのでした。

 

B作さんは、営業には自信がありましたし、営業部門を率いていたので社員マネジメントにも自信が

あったのですが、財務や法律、株式のことなどは、あまり勉強をしたことがありませんでした。

 

B作さんは、経営者としては、苦手だけどやっぱり決算書くらいは見れないといけないな、と思い、勉強を始めました。知人に紹介された財務セミナーに参加したり、「決算書の見方」という本を読んだり、顧問税理士の先生にも自社の決算書を見ながら、その見方を教えてもらったりしました。

 

B作さんは、勉強のかいもあり、勘定科目の意味を知り、それぞれの科目が何を意味しているのかもわかりました。また、売上から売上原価、販売費や一般管理費を差し引いて営業利益になるなど、損益の構造についてもわかり、資産と負債と純資産の貸借対照表の構造についてもわかりました。

 

「なんだ、ルールがわかれば簡単じゃないか!」

「決算書なんて簡単じゃん!」

 

そして、それから2年がたちました。

 

「売上が下がっている!」「営業利益もさがっているじゃないか!」

B作さんは、決算書を見れるようになっていたので、会社の業績がどれくらい悪くなっているかしっかり理解することができました。

 

「営業利益が下がっている場合は!?」

税理士の先生から聞いたことや本で読んだことを思い出していました。

 

「まずは売上を回復させるためにどうするか考えよう!」

「あと経費を見直さなければ!!!コストカットしないと!!!!」

 

 

「売上を増やすために、売るための商品数を増やそう!」

「新商品をつくるために新しく機械を導入しよう!!!」

「店舗を改装して、清潔感を出して新しい顧客層にアピールしよう!!」

「コストを見直してカットした分で、営業マンを雇い入れよう!!」

 

B作さんは、営業利益の回復をさせるためにいろいろな仕掛けを試みました。銀行からお金を借りて、新しい機械を導入したり、新しく営業マンを雇ったり、店舗を新しく改装したり、その結果、商品数を増やして、新商品を打ち出したことなどで珍しさもあり、売り上げは上昇したのです。

それに合わせて利益も増加し、営業利益は、2年前と同水準に回復したのです。

 

「ふう、なんとか営業利益がもとにもどったぞ!」

 

B作さんは、一時ほっとしました。

 

 

しかし・・・・利益が出ているはずなのに、お金がない。

「お金が減っていっていないか!?」

 

「なにかおかしいかも?」と感じながらも、「利益が出たからよかろう!」と思い。

そのままにしていたのです。

 

 

そして、そのさらに3年後・・・・・世界的な不況の波が押し寄せてきたのです。

S和菓子店も、不況の波にのまれ売り上げは落ち込みました。そして、すぐに銀行に借りたお金が返せなくなってしまい、資金不足で眠れぬ日々が続くことになってしまったのです。

 

B作さんは、つぶやきました・・・「不景気にならなければ、こんなことにならなかったのに・・・」

 

 

 

さて・・・

B作さんは、苦しみを不況のせいにしていましたが、本当に不況が原因だったのでしょうか?

一要因であったかもしれませんが、B作さんの財務的采配に間違いはなかったのでしょうか?

 

この事例の失敗したポイントは、こちらのコラムで解説をご覧ください。

【コラム】後継者は、決算書をどう見るか!?

 

 

後継者の学校で伝えている事業承継のもっとも大事なところが気軽に学べる入門講座がオススメです。

以下、直近の入門講座情報です。よろしくお願いします。

 

【直近の「入門講座」情報】

 

○東京校

2017年9月12日(火)19:00~21:00

2017年9月25日(木)19:00~21:00

→ http://school-k.jp/pre-tokyo-201709/

 

○九州校

2017年9月14日(木)18:30~20:30

→  http://school-k.jp/pre-kumamoto-20170914/

 

【後継者の事例】事業承継の準備をしないで経営者になってしまった後継者

株式会社T食品工業
売上高20億円、従業員50名
*関連会社あり

田中正(父)65歳:代表取締役会長
田中一郎(兄)40歳:代表取締役社長 ※後継者
田中次郎(弟)35歳:従業員
田中勝(叔父)60歳:取締役営業部長

 

加工食品の製造、販売を業とする株式会社T食品加工の後継者,田中一郎さんは、3年前に代表取締役社長に就任しました。ただ,その際同時に,父で前社長の田中正さんが、代表取締役会長に就いたため、実質的な経営権は父の正さんが握ったままで,一郎さんが経営者として意思決定することはあまりありませんでした。

でも,一郎さんは、それでもよかったのです。
自分が経営する自信はなかったし、むしろ、まだ元気な父が経営をしてくれるなら、自分は何もしないでよいと思い。気が楽になっていました。

一郎さんは、後継者の時、銀行が主催する後継者塾に200万円を出して通ったことがありました。ですが,今となっては何を勉強したのか、まったく残っていなかったので、経営することに対してはよくわからず、受け身だったのです。

そんなある日、父で会長の正さんが突然倒れました・・・。
幸い、命に別状はありませんでしたが、長期入院をすることになってしまいました。

病室のベッドの上で父である正さんは、一郎さんに告げました。
「おれはもう経営することはできない。お前も、もう社長なのだから自分で経営をはじめてくれ。」
といって、印鑑と通帳を渡したのです。
「え・・・」
突然の申し出に、言葉を失ったのですが、少しして気を取り直し、
「今、おれがやらなければだれがやるんだ!」と、
ふつふつと「親父の代わりに、やってやる!」という気持ちが
湧きあがってきました!

しかし・・・実は、そこから地獄の日々が始まったのでした・・・。

次の日、一郎さんが会社に行くと,従業員はみんな,会長の事情を知っていて、全体的に重い空気になっていました。

「これからは、おれがしっかりしないといけない。おれがみんなをひっぱるんだ!」
そう思い、一郎さんは気持ちを高めて、全従業員を集めて話をしました。

「親父が倒れたことは、みんな知っていると思う。
これからはおれが経営者となって、この会社を導いていこうと思います。みなさんよろしくお願いします。」

従業員はみんな,一郎さんの話を聞いていましたが、だれも反応しませんでした。
いえ、反応できなかったのでしょう。一郎さんは,従業員の目が,期待ではなく、不安に溢れているように感じました。

夕方になり、3人の社員が一郎さんのもとを訪ねました。

(従業員)「こんな時に申し訳ないが、やめさせてほしい。」
(一郎)「え、なんで?」
(従業員)「俺たちは、会長に育てられて、会長に恩義があるから今までやってきたが、一郎さんの経営についていくつもりはない。」

一郎さんは、従業員との信頼関係を作るためのコミュニケーションをほとんどしていなかったので、こんなときに引き留めるすべを知りませんでした・・・。結果、引き留めも虚しく、3人は辞めていきました。

また、一郎さんは、決算書を見たことはありますが、財務のことはよくわからず、会長と経理担当に任せていました。
しかし,経営するためには、財務を知らないといけないだろうと思い、一郎さんは,経理担当に
「会社の財務について教えてほしい!」
と相談をしましたが、帰ってきた返事は、
「一郎さんは、財務なんてみなくても大丈夫です!自分がちゃんとやってますから!財務状態も良好ですし!」
といったものでした。
それを聞いて少し安心したのですが、なにか違和感も感じた一郎さん。友達である税理士の山田さんに当社の財務状態を確認してほしいと相談をしました。

そして,なんとか情報をかき集め、山田さんに確認をしてもらうと,その結果、
「複数の会社を経由する取引等をしていて、実際の財務状態が見えにくい状態になっている。情報が足りないので定かではないが、もしかしたら実質的には赤字かもしれない。また、もしかしたらだれかが横領しているかも・・・」
ということが判明したのです。

一郎さんは、自分は社長だったのに何も知らなかったと反省するとともに、でもそれを知って、経営者としてどうすればいいんだろう・・・とさらに頭を悩ませてしまいました。

このように,蓋を空けてみると,事業自体はうまくいっていなかったのです。食品加工の現場には日々出向き、関わっていたのに、うまくいっていなかったなんて、一郎さんはまったく知りませんでした・・・。

事業を立て直さなければ・・・・・でも、経営者として何をすればよいのだろう・・・。

一郎さんは、事業が赤字、財務状態は不明確、しかも人が辞めていく,という状態で、
それでも、なんとか会社を復活させなければ!と、寝ずに1から勉強をしたり、さまざまな人に相談したりして、苦しみながら必死に経営して、もがきました。

しかし、やることすべてが裏目にでていくのです。

専門家とともに新たな評価制度を導入し,従業員のモチベーションアップと働き方改善を試みましたが、逆に従業員から信用を無くすことになりました。

このように一郎さんは、専門家に相談していたし、経営の勉強もしていたので、経営のための知識はなんとか得ていましたが、「後継者が経営する」ということがどういうことかまったくわかっていなかったのです。

・・・・それから、2年ほど経ち、苦しみもがきながらも、なんとなく経営者としてやるべきことが見えてきたころ、父親である正さんの容態が急変し、他界しました。

母親は亡くなっていたため、相続は弟の次郎さんと一郎さんの二人で行なうことになりました。そして,生前父から仲良くするようにと言われていたので、二人は,遺産分割において会社の株式を等分するということになり、その結果,父の保有していた800株(80%)を、一郎さんが400株(40%)、次郎さんが400株(40%)で相続することになりました。
ちなみに、のこりの20%の200株は、叔父で取締役営業部長の田中勝さんがもっていました。

正さんの御葬式が終わり,相続関係の処理も終わったある日、弟の次郎と叔父が社長室にやってきて、こう告げました。
(次郎)「一郎さんの経営では会社がつぶれてしまうので、これからは俺がやるから」

(一郎)「?!。どういうこと?」

(次郎)「叔父さんと俺とで60%の株式を所有しているから、取締役を解任できるんだ。兄さんには辞めてもらうよ。」

(一郎)「!!!!!!」

一郎さんは,株式について何も知りませんでした。当たり前に相続時に二郎さんと半半にしていたのです。言うまでもなく,叔父さんの持分など頭にはありませんでした。

兄弟だから、親族だからと安心して、信用していましたが,気がついたときには時既に遅し。いままで寝ずにもがいてきた努力も水の泡、一郎さんはくやしさがこみ上げてきましたが、どうすることもできませんでした。

一郎さんはこれまでを振り返り,経営者として何も知らなかったこと、そして経営者になるまでに何の準備もしていなかったことを、深く深く後悔したのです。
これから、どう生きていけばいいんだろう・・・。

 

この事例の失敗したポイントは、こちらのコラムで解説をご覧ください。

【コラム】後継者が経営者になる準備をしていないと、会社をつぶす!?

 

後継者育成のジレンマ

こんにちは。後継者の学校の大川原です。
あるデータでは、事業承継で苦労したことは断トツ1位で「後継者育成」と出ていました。
なぜ、後継者育成が一番苦労したことなんでしょうか?

 

”事業承継”で一番苦労したことは、「後継者育成」と言っている経営者が6割という集計データが帝国データバンクが行ったアンケートの結果としてありました。

 

ちなみにそのデータの第2位が「事業の将来性」3割、第3位が「従業員の理解」3割弱でした。
実に倍の数値で、「後継者育成」に苦労した方が多いということです。

 

どうして、「後継者育成」がダントツで苦労したことに挙げられているのでしょうか?

 

その答えのポイントとして、「経営者が後継者を育てるのは初めて」ということがあるのではないでしょうか。

 

第2位の「事業の将来性」も第3位の「従業員の理解」も経営者にとってみたら、これまでの経営者人生で幾度となく考えて実施してきたことだと思いますが、「後継者の育成」は、経営者のほとんどが初めての経験なのではないでしょうか。

 

初めてだからわからない。わからないから苦労をするのです。

 

よく、経営者から「後継者は、まだまだ半人前だから任せられない」という言葉を聞くことがあります。

 

しかし、どうしたら任せられるのか?一人前とはなにか?基準を問うと明確に答えられる方は多くありません。
おそらく、経営者の感覚的にまだ任せられないと感じているのではないかと思います。
その感覚は概ね間違っていないとは思いますが、ただ、明確な基準がないと後継者を育てるにしても、どこをどうしたらよいのかわからないのではないでしょうか?
後継者に何が足りないのか?と問われてもあいまいな答えになってしまっては、後継者もどうしたらよいのかわかりません。

 

では、どうなったら任せられるのか?

その基準について、少し触れたいと思います。

 

まず、経営者になるための最も大事なポイントは経営の知識ではないということです。

当然知識も必要ですが、知識は一番ではありません。知識だけでは経営はできないからです。
ちなみに、私は中小企業診断士という経営の知識を持っているという国家資格をもっていますが、この中小企業診断士のほとんどは経営をすることはできません。知識しか持っていないからです。
経営者に中には、経営の知識はなくても、すばらしい経営をされている方がたくさんいらっしゃいます。

 

知識よりも大事なことはなんでしょうか?

 

それは、経営者としての覚悟と経営するための行動や思考です。
心・技・体で分けると、”心””体”の部分です知識の”技”は最後になります。
これが経営者となるために、まず必要な部分だと考えています。

 

では、経営者としての”心”(覚悟)と”体”(思考・行動)はどう鍛えるのでしょうか?

 

私は、それは経験でしか鍛えられないものだと考えています。
お勉強で鍛えられるものではないので、経営の現場でしか鍛ていくことができないのではないでしょうか。

ただ、
経営者としての覚悟とは何か?
経営者として必要な行動や思考とは何か?
をということを知らないと、
鍛えることすらできませんので、経験の前にまずは知ることが大事になります。
それが何かを知ってから、実践の中で経験し鍛え続ける。

そして、そこに経営の知識やノウハウを組み合わせていく。

そうすると、経営者としての心技体がバランスよく鍛えられて、後継者が本物の経営者に成長していくと考えています。
逆に経営者は、この心技体の視点で後継者がどの程度成長しているのか見定めて、その成長をサポートするとよいと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか?
なにか気づきになることはありましたでしょうか。

後継者の学校では、当然知識だけでなく、この心技体を体系的に理解して鍛えるための学びが充実しておりますので、
後継者が経営者として成長するための最適な学びの場となっております。
まずは、定期的に入門講座を開催しておりますので、
気軽に参加して、事業承継と後継者経営を前に進ませるきっかけにしていただければと思います。

 

【直近の「入門講座」情報】

○東京校
2017年2月16日(木)19:00~21:00
→ http://school-k.jp/pre-tokyo-20170216/

2017年2月27日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-tokyo-20170227/

○大阪校
2017年2月22日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-osaka-20170222/

2017年3月29日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-osaka-20170222/

○九州校
2017年2月25日(土)13:30~15:30
→  http://school-k.jp/pre-kumamoto-201701/

お気軽にご参加くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

代表取締役 大川原 基剛

なんのために事業承継するの?

こんにちは。後継者の学校の大川原です。

「なんのために事業承継をするのか?」

この問に、経営者の皆さん、後継者のみなさんは、どのように考えますか?

おそらく、人によって、さまざまな考え方があると思います。
ただ、もし「自分のために事業承継をする」という答えばかりだったら、とてもさみしくなりませんか?

 

今回は、何のために事業承継をするのか?について、整理して考えてみたいと思います。
みなさんは、「事業承継」をなぜするのか?考えたことがありますか?

ちなみに、質問すると例えば、こんな声が聞こえてきます。

経営者は,

  • 自分の代で終わりにしたくない
  • 後継者(息子)に渡したい
  • お金がほしい
  • 引退したい

後継者にとっては、

  • 先代がやってきたことを終わらせたくない
  • 親孝行がしたい
  • お金がほしい
  • 求められているので、期待に応えたい

 

などの声が聞こえてきます。
どれもおそらく本心だと思いますが、本質的にはどうでしょうか?

 

逆に考えてみましょう。事業承継をしないという場合。

その場合も、事業の買い手を見つけたり、もしくは清算するにしても段取りが必要になります。

 

なぜでしょうか?

 

それは、これまで経営していくなかで積み上げてきた「価値」があるからです。

 

”歴史”、”信頼”、”利益”、”人材”、”風土”など、確かに毎年、毎月、毎日積み上げられてきた価値がそこにはあるため、
たとえ終わらせたいと思っても、簡単に終わらせられないのです。

 

だったら・・・
その価値を誰かに継いでほしいと願うのが、経営者にとっての事業承継ではないでしょうか。

それを受け継ぐ後継者は、
事業を真新しいものにする革命家でなくてよいと思います。

一代では成しえない未来の価値をつくるために、
ただ、確実に価値を生み出し、事業承継をして、さらに次の世代、未来へ価値をつないでいく大事な存在。

そんな風に考えると、事業承継に大きなロマンを感じます。

私たちは、そんな未来をつくる後継者を心血注いてサポートしていきます。

 

まずは、入門講座で事業承継の本質と全体像について、聞きにきてください。
前に進むきっかけがつかめると思います。
定期的に開催しておりますので、以下に直近の開催情報をアップしておきますので、ご覧ください。

【直近の「入門講座」情報】

○東京校
2017年2月16日(木)19:00~21:00
→ http://school-k.jp/pre-tokyo-20170216/

2017年2月27日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-tokyo-20170227/

○大阪校
2017年2月22日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-osaka-20170222/

2017年3月29日(木)18:30~20:00
→ http://school-k.jp/pre-osaka-20170222/

○九州校
2017年2月25日(土)13:30~15:30
→  http://school-k.jp/pre-kumamoto-201701/

お気軽にご参加くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

代表取締役 大川原 基剛

事業承継は4つに分けて考える

こんにちは。後継者の学校の大川原です。

「事業承継」と一言でいっても、その範囲は広範囲に渡ります。株のことがあったり、事業そのもののことがあったり、従業員との関係があったり、親族との確執があったり、個人の相続が関係してきたり・・・・
当然、後継者が代表になることがその大きなイベントになりますが、事業承継を4つに分けて考えてみると、結構すっきりと考えられます。

さて、事業承継で具体的に考えなければならないことは、どんなことがあるでしょうか?

ちょっと考えてみてください。。。

 

 

例えば、リストアップすると、
・株式の承継のこと
・代表交代の時期のこと
・後継者をだれにするか
・事業承継の相談相手のこと
・従業員のこと
・これからの経営のこと
・後継者の育成のこと
・コンプライアンスのこと
・会社の財務状態のこと
・経営者(親)が亡くなったときのこと
・引退後の経営者のこと
・親族のこと
・親子間の関係のこと
・相続税のこと
・個人のお金のこと
・・・・などなど。
まだまだ、あげられると思います。

しかし、たくさんあるなあ・・・と、眺めているだけでは前に進みません。
事業承継で考えるべきことを一つ一つ整理していくと、大きく以下の4つの要素に分けることができます。
整理をすると、事業承継の対策が偏っているかどうかを見立てることができますし、何をすべきかも見えてきます。

ちなみに、この区分に一般的なルールはありません。私の経験や知見をもとにわかりやすく整理したものですので、参考にしていただければと思います。

4区分

 

1.事業承継の準備

事業承継(代表交代)を円滑に行い、”問題”や”しこり”を残して継いだ後で問題が表面化しないように、全体最適をコーディネイトして事業承継を準備をする「事業承継の準備」があります。

2.後継者経営

事業承継後に後継者が自らの手で経営を推進していく「後継者経営」があります。後継者が経営するための、現状把握や未来を描くこともここに含めています。
代表交代後に、後継者の経営で先代まで繋いできた価値をさらに成長させていけるかどうか。この段階が事業承継の最も一部であると考えます。

3.後継者育成

事業承継を前に進めるキーマンは後継者。後継者自身が成長する機会としての”後継者育成”も事業承継の大きな要素です。経営者は後継者を育てたことが初めてなので、難しいと感じることがありますので、じっくりと戦略的に成長の機会を作ることが大事です。

4.相続対策

経営者(親)が亡くなったときに、相続の問題がおこならいように事前に”相続対策”を立てておく必要があります。
特に、相続で株式や土地の権利が分散すると事業ができなくなる可能性もあるので注意が必要です。

 

この4つに切り分けて考えてみてください。
上記に挙げた、事業承継で考えなければならないことも、このいずれかに入ると思いますので、当てはめてみてください。

 

ちなみに、後継者の学校は、この「3.後継者育成」の支援を中心としてプログラムを展開しておりますが、当社のパートナーである専門家チームがそれ以外の「1.事業承継の準備」、「2.後継者経営」、「4.相続対策」をスムーズに成功させるために活躍しています。

こうした後継者の学校の基本的な考え方を聞ける入門講座を定期的に各地で開いておりますので、ご興味があれば、聞きに来てください。

 

 

【直近の「入門講座」情報】

○東京校
2017年2月16日(木)19:00~21:00
→ http://school-k.jp/pre-tokyo-20170216/

○大阪校
2017年1月31日(木)18:30~20:00
→  http://school-k.jp/pre-osaka-20170131/

○九州校
2017年2月25日(土)13:30~15:30
→  http://school-k.jp/pre-kumamoto-201701/

 

お気軽にご参加くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

代表取締役 大川原 基剛

事業承継の現実と専門家のミスマッチ

こんにちは。後継者の学校の大川原です。

最近、いろいろなところで事業承継の話をさせていただいていますが、どうやら専門家の視点が現場の経営の視点から離れていっている気がします。おかしな事業承継支援にならなければよいのですが・・・

私は、月に4回くらいは全国のどこかで事業承継の話をさせていただいているのですが、

その対象は、経営者だけでなく、後継者、あとは専門家(士業)向けなどに話をさせていただいています。

 

私たち後継者の学校のメッセージは一貫したもので、

事業承継のキーマンは後継者で、主体的に動かなければ未来がない。

そして、それを支えるのが経営者。

相続と事業承継は別もので、同じと考えるから事業承継が受け身になる!

などといったメッセージですが、

 

受け取る反応は、聴講していただいている人によってさまざまではあります。

 

よく聞く反応としては。

経営者からは、

「他の事業承継のセミナーでテクニカルな話をきいてもよくわからなかったけど、わかりやすかった。その通りだと思う。」

となどがあり

 

後継者からは、

「まさに自分が考えていたモヤモヤの正体がわかった。」

「自分がやらなければいけないんだと、心をあらたにした。」

などと、反応していただきます・

 

一方で、専門家に話をすると

「本質はわかるけど、そうはいっても、そんな簡単じゃない。」

「概要はいいから、もっと具体的なテクニックを教えてほしい」

「後継者がそもそもいないんだから、そんな話をされても・・・」

などといったネガティブな反応が目立ちます。

 

私は、ちゃんと伝えきれなかった自分を反省するとともに、

その反応の差を見ると、事業承継に関して経営者後継者と専門家の間に大きな隔たりがあるのでは?と心配になってしまいます。

 

経営者が専門家だと思って事業承継の相談をした相手が、実は事業承継の大事なところを知らずにアドバイスをする・・・そんな状況を想像すると、その後どうなったのか結果を聞くのが怖いですね。

 

ですので、私の想いとしては、

経営者と後継者のみなさんには、事業承継について何が本当に大事なのか、自ら考えてみていただきたいと思いますし、

専門家のみなさんには、事業承継のリアルな現場の思いを受け止めて、事業承継に本当に大事なところをわかったうえで支援をしていいただきたいと、切に願います。

 

そうして未来に繋がる事業承継がたくさん成功して、価値を世代を超えて積み上げていけば、次の世代の日本の経済はもっとよくなると考えています。

 

ご興味があれば、当社の入門講座で事業承継の本質と全体像について聞きに来てください。

 

【直近の「入門講座」情報】

 

○東京校

2017年1月26日(木)18:30~20:00

→ http://school-k.jp/pre-tokyo-201701/

2017年2月16日(木)19:00~21:00

→ http://school-k.jp/pre-tokyo-20170216/

 

○大阪校

2017年1月31日(木)18:30~20:00

→  http://school-k.jp/pre-osaka-20170131/

 

○九州校

2017年2月25日(土)13:30~15:30

→  http://school-k.jp/pre-kumamoto-201701/

 

お気軽にご参加くださいませ。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 大川原 基剛

経営と事業承継を前進させる”きっかけ”を得る無料講座

後継者の学校の大川原です。

後継者の学校で《無料》で開催している「入門講座」についてご紹介いたします。

 

後継者の学校の入門講座は、

「事業承継や会社経営を前にして、何をすればわからなかったけど何をすればよいのかわかった」と、ほとんどの後継者に評価をしていただいているように、事業承継と後継者経営を前に進ませる”きっかけ”を得るため学びの講座です。

 

90分の中で、後継者の事例も考えていただきながら、事業承継と経営に対する考え方をしっかりとわかっていただきます。

 

なぜ入門講座をするのか、

巷には、事業承継の仕方を学ぶ講座、後継者が経営を学ぶ講座はたくさんありますが、

一方で、後継者が学ぶ理由をしっかりと伝えている講座は数少ないと感じています。

 

「なんのために事業承継をするのか?」「なんのために学ぶのか?」

後継者自身がそういった根本的なものにきづけなければ、学んでも使えない知識になってしまう可能性があります。

 

ですので、事業承継や後継者経営を前に進めるために、仕事以外で学ぶことは必須ですが、

学ぶ前に、まずは、学ぶ理由(目的)、前に進む理由(目的)を得ることが必要だと考えています。

 

入門講座では、事業承継の本質や全体像に触れながら、後継者が事業承継や後継者経営を学ばなければならない理由について、わかるための講座です。

まずは、入門講座できっかけを作っていただけば、その後のすべての学びが、どんな学びであっても後継者の糧になると考えています。

 

 

 

 

入門講座では、具体的に以下のような内容をお伝えしています。

 

1・事業承継の実態について

・当たり前のことだけど、気づいていない事業承継の実態についてデータをもとに共有します

2・後継者の事例検討

・後継者A氏の事例を検討することで、必要なことが見えてきます

3.事業承継で陥る罠について

・後継者が事業承継ではまりやすい罠について説明します。罠にはまっていると最悪の状態になる可能性があります。

4.事業承継の本質について

・事業承継を進めるうえで、ほかでは語られないもっとも大事なことをお伝えします。

5.事業承継の全体像について

・これ他にはない事業承継の全体像について、説明します。

6.後継者が事業承継を進めるためにやるべきこと

・そのうえで、後継者がやるべきことを整理してお伝えします。

7.後継者の学校で学べること

・これらを踏まえて、最後に「後継者の学校」で学べること、得られるものについてご案内します。

※主催地域によって多少異なる場合があります。

 

これをを90分でお伝えし、事業承継の本質に気づいていただくための講座です。

 

だから、この入門講座を受けていただくことで、

後継者の皆さんが事業承継や会社経営を進めるために、何をすれよいのかわかっていただけるのです。

 

まずは、入門講座だけでも受けていただき、前に進むきっかけをつかんでいただければ幸いです。

 

【直近の「入門講座」情報】

 

○東京校

2016年7月25日(月)18:00~19:30

詳細はこちら↓
http://www.school-k-program.com/

 

○九州校

2016年7月2日(土)9:30~11:30 (特別講座)

詳細はこちら↓
http://www.school-k-program.com/#!preseminar-kumamoto-2/f2pnk

 

 

ベーシックプログラムについてはこちらをご覧ください。興味のある方は、見学も可能です。

http://www.school-k-program.com/#!basic-tokyo/acty5

 

将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 大川原 基剛

 

後継者の学校に参加した後継者の生の声2 (宝飾品関係/後継者)

 

みなさんこんにちは

後継者の学校の代表の大川原です。

 

今回は、後継者の学校をみなさんにもっと知ってもらうために、

後継者の学校に参加していただいた後継者の生の声をインタビュー形式でお届けいたします。

 

今回の生の声は、東京校で受講していただいた宝飾品関係の後継者の方です。

 

インタビュアー:大川原基剛(後継者の学校 代表)

後継者の学校は、どんなところでしたか?

私にとって、先生であり、協力者であり、仲間である人たちに出会えた場所です。また、自分が後継者になる自覚、決意、覚悟が強まった場所でした。

後継者の学校とは、どのように出会いましたか?

私が生まれてから、父が会社を設立しましたし、父親から好きなことをやれと言われていたので、小さいころは自分が社長になるなんてほとんど意識していませんでした。 それから新卒採用として父親の会社に入ったのですが、周囲から社長の息子=後継者と見ていただくようになり、自身でも「自分は後継者」というのを意識するようになりました。 ただ、そう意識したところで、事業承継するにしても経営するにしても、何をしたらいいかわからない。何を考えていけばいいかもわからない。という状況だったので、不安がだらけだったのです。 そこで、この不安が何かを知るために、まずは同じような境遇の後継者の仲間を作ろう。と思って、いろいろな会に参加を始めました。そこで、ある人から後継者はいないけど、後継者の学校をやっている人がいるよ!と聞かされ、まさにそこだ!経営の学びもできて仲間もできる場所だと直感し、すぐに紹介をしてもらったのが後継者の学校との出会いでした。

後継者の学校へは、入る前は何を期待していましたか?また、実際に入ってみてどうでしたか?

入る前は、「何をしたらいいかわからない・・」という不安を取り除いてくれるきっかけ、そのための“学び”と“仲間”を期待していました。 実際入ってみると、「何をしたらいいかわからない」といったモヤモヤするだけの不安はなくなりました! 一方で、どう進めようか?どう判断しようか?という一歩進んだ不安に変わりました。 学びの内容は、思っていたより実務的でした。もっと学校のお勉強的な感じをイメージしていましたが、事例などをもとに、経営の理論だけでなく実際の現場でどうするべきなのか?学びました。

学校で出会った仲間とはどんな関係ですか?

相談できる相手ですし、一緒に飲める、遊べる仲間です!心のよりどころですね。

後継者の学校では、どんなことを学びましたか?

事業承継や経営についてはほとんど知らなかった私ですが、経営の基礎知識から経営者としての行動、考え方まで幅広く学びました。

特によかった学びはなんですか?

決意・覚悟と現状把握、契り結びのあたりが特によかったです。いまでも普段から意識しています。

逆に難しかった学びはありますか?

経営をシンプルに噛み砕いて伝えていただいたので、幅広くやったはずですが、なぜか難しくは感じませんでした。

運営やカリキュラムについて気になった点はありますか?

結構融通をきかせていただき自由に参加させていただきました。カリキュラムもスッとはいってくる流れで、気になるところなどありませんでした。

後継者の学校に来る前と比べて、ご自身がどう変わったと思いますか?

以前から事業承継には関心はありましたが、特になにかをするなど考えることもしてなかったのですが、後継者の学校に行ってから、日ごろから活動を事業承継に紐づけて考え、行動するようになりました。 具体的には、経営会議に参画するようになり経営することへの意識が大きく変わった点や、多くの人との交流をひろげるための活動範囲がひろがり、それがまた売り上げにつながったりしています。

最後に、今後どのような経営者になっていきますか?

社員、お客様、仕入先など関わる全ての人に幸福を感じてもらえるような経営者になっていきたいです! ありがとうございました!

 

以上

このインタビュー内容は、当社HPにも掲載されておりますので、ご覧ください。

http://school-k.jp/

 

以上を読んでいただいて、後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、

まずは入門講座(無料)から参加してみてはいかがでしょうか。

入門講座案内:http://www.school-k-program.com/

直近のスケジュール//

東京校入門講座:5月23日18時~19時半

大阪校入門講座:4月26日18時半~20時

 

プログラムの内容紹介はこちらのページから

後継者の学校プログラム

 

講座参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

後継者インタビュー

 

株式会社後継者の学校

代表取締役 大川原基剛

後継者の学校に参加した後継者の生の声1 (不動産関係/後継経営者)

みなさんこんにちは

後継者の学校の代表の大川原です。

 

今回は、後継者の学校をみなさんにもっと知ってもらうために、

後継者の学校に参加していただいた後継者の生の声をインタビュー形式でお届けいたします。

 

今回の生の声は、東京校で受講していただいた不動産関係の後継経営者の方です。

 

インタビュアー:大川原基剛(後継者の学校 代表)

後継者の学校は、どんなところでしたか?

最初は先生が上段から構えてご指南いただける「学校」なのかと思っておりましたが、実際は、実力に合せて並走してくれるコーチや悩みを分かち合える同志がいる「学び舎」といった場所でしたね。

後継者の学校とは、どのように出会いましたか?

仕事上の知り合いから大川原さんをご紹介いただき、後継者インタビューを受けるところから始まりました。

後継者の学校へは、入る前は何を期待していましたか?また、実際に入ってみてどうでしたか?

正直言うと、あまり期待はしておりませんでした。「創業社長の後を継ぐ」という漠然としたものに対して、何らかの道筋ができたらいいなという程度です。 実際に入ってみたら、後継者が実際に直面した実例をもとに、どのように準備すべきか系統立てて理解でき、それによって少なからず経営に対して自信が持てました。これは期待以上の効果でした。

学校で出会った仲間とはどんな関係ですか?

良き相談相手ですね。私よりも年下が多いですが、私がからかわれてます(笑)。でもそんな冗談が言い合える関係ができたことはお金には代えられない財産です。卒業後もゴルフを共にしたりしてますよ。 とはいえ経営者としては先輩ですので学ぶべきところはしっかり学びあえる仲です。

後継者の学校では、どんなことを学びましたか?

徹底的に自己分析と自社分析を行う視点が大事なことを学びました。先代や従業員が見えないところで苦労してきたことを後継者は見落としがちで、ついつい見立てが甘くなる。だからこそよりシビアに見ることが大事だと学びました。

特によかった学びはなんですか?

やはり「契り結び」ですね。個別に従業員と話し合い、後継者としての自分への信任を得る言葉をもらうことで、こちら側にとっては非常に勇気が要る行為でした。でも学ばなければ行動できなかったことだと思います。

逆に難しかった学びはありますか?

個人的に、会計がこれから伸ばすべき分野なので歯ごたえありましたが、丁寧にご指導いただけました。これについてはさらに精進していきます。

運営やカリキュラムについて気になった点はありますか?

特にありません。カリキュラムは最初の授業で全体像を示していただいたことで体系的に理解できました。

後継者の学校に来る前と比べて、ご自身どう変わったと思いますか?

より客観的に自己分析ができるようになったと同時に、社員に対しての感謝の気持ちが増しました。

最後に、今後どのような経営者になっていきますか?

まずは50年100年と永続する会社を目指します。その為に自分自身が最優先に「得」をするのではなく、最優先に「徳」を持って社会に貢献できる経営者になります。

 

 

以上

このインタビュー内容は、当社HPにも掲載されておりますので、ご覧ください。

http://school-k.jp/

 

以上を読んでいただいて、後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、

まずは入門講座(無料)から参加してみてください。

 

入門講座案内:http://www.school-k-program.com/

直近のスケジュール

東京校入門講座:5月23日18時~19時半

大阪校入門講座:4月26日18時半~20時

 

プログラムの内容紹介はこちらのページから

後継者の学校プログラム

 

講座参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

後継者インタビュー

 

 

株式会社後継者の学校

代表取締役 大川原基剛

株が分散していると、大変なことになってしまう?

後継者の学校の大川原です。

今回のブログでは、株式が分散しているばかりに、ついでから会社を去らなければならなくなってしまった事例を踏まえて、

後継者はどうすればよかったのか、そのポイントについてご説明させていただきます。

ある会社の事例です。

 

Z社は、創業して40年ほど経つ建設会社でした。祖父が会社を創業し、後継者のA氏は、3代目になります。

3年前に事業を承継しましたが、代表取締役として就任しただけで、株式の承継はされていません。

Z社の株式はたくさんの人が保有していましたが、

その構成は、筆頭株主である父親が30%、親族が20%、創業から一緒にやってきた従業員が20%、そのほかが30%という株主構成でした。

 

ある日、古くからの従業員であり株主でもあるB氏が突然、

「臨時株主総会を招集する」と言い出したのです。

 

A氏が 「どうして?」と尋ねると

 

B氏は「あなたはもうこの会社を去ってもらいます」と退任をつきつけたのです。

 

B氏は裏で株主に根回しをA氏の退任の同意をとってまとめていたのでした。

あとでわかったのですが、B氏は父親も親族にも根回しをして同意をとっていました。

 

そして、A氏は創業社長の孫であり、2代目社長の息子であるにもかかわらず、会社を去らなければならなくなったのです・・・・

 

後継者にとっては悲劇的な事例ですが、稀なケースではありません。

どの企業でも起こり得る内容なんですね。

 

 

 

では、そんなことになってしまったのでしょうか?

 

そのポイントを3つあげてみますと

 

・後継者が、株という権利をまったくもっていなかった

株(議決権)という権利をもたずに経営をするというのは、権利がなく責任だけがある状態になります。

大企業の経営者であれば高額の報酬という対価で責任を負って仕事をするということもあるかと思いますが、

中小企業の経営者は違います。権利をもたずに経営していると、いつ後ろからナイフでさされるのかわからないのです。

 

・後継者が、代表になる前に株式を集めていなかった

代表になる前に株式を集められるだけ集めるべきだったと思います。

よく相続で株式を承継することを考える方が多くいらっしゃいますが、それは後継者にとっては高いリスクになりますのでお勧めしておりません。

株は事業承継前に後継者が買い取る。 これが基本です。

詳しい話は本講座教えているので、興味のある方はご相談ください。

 

・後継者が、株主に経営活動の同意をとり、根回しをしていなかった

買い取りをしなかった株主も含めて、株主回りなどをして、しっかりと日々の経営活動を説明して同意をしてもらいながら、後継者が自ら経営していくことを後押ししてもらうような根回しを、このA氏はしていなかったと思います。

もし、株主回りをしていたら、もしかしたら結果が違ったかもしれません。

 

 

いずれにしても、中小企業にとって、株式や株主は、それぞれ会社の支配権、支配者と言い換えられるものです。

後継者からは意外と軽視されがちですが、とてもとてもとても大事なことなので、かならず押さえておいてください。

 

まずは、まさかこんなことになろうとは・・・とならないように、株主名簿を確認することから始めましょう。

 

 

このブログを見て、株式や事業承継について気になることがありましたら、ご相談ください。

 

また、後継者が株式についてどう考えていくのか。

こちらは後継者の学校にベーシックコースで非常にわかりやすくお伝えしています。

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program

 

ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program#!blank/acty5

 

将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 大川原 基剛

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/program/

 

プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/interview/

 

Photo credit: pierofix via VisualHunt.com / CC BY-NC-ND