実録 事業承継~継ぐべきか継がざるべきか①~

事業承継は敷かれたレールに乗っかるだけではうまくいきません。

継ぐべきか継がざるべきか、どこかでその判断をしなければ、前に進めません。

とはいえ、事業承継って一生のうちに何回もするものでもないし、どうしていいか分からないまま、「親の気持ちもわかるし…えいやっ!継いでしまえ」。

こんなお話、実は結構あります。でも実はあるんです。判断する方法。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

実家が事業をしているけれど、今勤めている会社を辞めて継ぐべきか継がざるべきか悩まれている方、親の会社に入ったものの、実際のところ継ぐべきか継がざるべきか迷っている方。結構いらっしゃいます。本日は、そんな時どのようにその判断をするのかについてのポイントを一つお伝えします。

 

判断基準ありますか?

「継ぐべきか継がざるべきか」それは人生に関わる大きな決断です。でも、「親が困っている様子を黙って見ていられなくて」とか「小さい頃から跡継ぎとして育てられたから」という理由で、実態を知らずに代表者になってしまう方は少なくありません。

人生の一大事をそんな形で決めてしまっていいの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、後継者が感情的な部分で決めてしまうのは無理もないのです。何を基準に判断してよいか分からないのに、良いも悪いも言えません。だから、最後は「えいやっ」となってしまうのです。

判断基準?そんなのあるの?個人の判断でしょ?という声が聞こえてきそうですが、判断する基準はあります。

 

儲かってる?

言い方は悪いですが、どうせ継ぐならやっぱり儲かっている会社を継ぎたいですよね?

そこで質問です。

「継ごうかどうしようか迷っている会社ですが、本当に儲かっていますか?」

こう尋ねると、

「実は決算書を見たことが無いんです。」

とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。

儲かっているか儲かっていないか、借金がいくらあって、現預金がいくらあるか、知らないのに継ぐか継がないか判断できますか?

そうです。できませんよね?ですから決算書を見ることは、判断のための第一歩といえます。

では、決算書等は見たことある場合、もう一つ質問です。

「なぜ儲かっている(いない)のですか?」

この質問に答えられる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?決算書は外部に報告すべき事項がまとめられているものです。見るべきポイントはいくつかありますが、それはあくまで取引相手として、例えば銀行や仕入先がこの会社と取引して大丈夫だろうかと見るためのポイントです。

では、事業を継ぐか継がないかを判断するためには何をどのように見るのでしょうか?

その内容については次回!

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

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その事業あと何年もちますか?

後継者の学校の大川原です。

今回のブログでは、継いでから事業がうまくいかなくなってしまった事例を踏まえて、

後継者はどうすればよかったのか、そのポイントについて2つご説明させていただきます。

 

私は、事業承継のセミナーなどを全国各地でやらせていただいていますが、

ある地区にいったときのこと、ある経営者の方が私の話に共感して、「私も周りにもこんな方がいる」ということを教えてくれました。

 

その会社は、クリーニング店を経営していて、父親である社長が創業してから20年ほど頑張ってきて30店舗を持って営業をしていました。

社長が65歳の時に息子に事業を承継したのですが、それから約5年間後に、結果的に、会社を倒産させることになってしまった後継者がいるということでした。

 

私は、同じような話を、いろいろなところでお聞きします。

もっと早く、わたしと出会っていたら、 後継者の学校のメッセージがとどいていたら、

そんなことにならなかったかもしれないのにと、いつも悔しく思ってしまいます。

 

では、なぜ事業承継後にそんなことになってしまったのでしょうか?

 

ポイントは2つ あります。

 

ひとつは、

承継する事業がどんな状態であったのか「現状把握」をしっかりとしないままに事業をついでしまったことです。

 

・その事業はあと何年もつのか?

 

永遠に続く事業はほとんどありません。市場に合わせて形を変えていく必要がありますが、

先代が続けてきた事業がそのままの状態であとどれくらい続くのか?想定しておく必要があります。

また、そのためにも、ここ数年間がどんな状態であったのか徹底的に事業の現状を把握するのです。

 

ふたつめは、

・現状把握を踏まえて、事業承継をしたら事業をどうしていくのか後継者自身が戦略的に考えていたかどうかです。

おそらくここの後継者は、売上げが下がっていくのに、何もできずに、ただ時が過ぎてしまったのではないでしょうか。

 

・事業をどうかじ取りしていくのか、後継者としての戦略をもつ

 

後継者といっても事業を承継したら経営者です。経営者として、自身が継いだ後で会社のかじ取りをどうするのか考えておかなければ、会社は成り行きで進んでいっていしまい、結果として衰退させてしまうことになるのです。

 

先ほども書きましたが、事業はそのままではいずれ衰退してしまいます。

先代経営者も時代の流れ、市場の流れに合わせて、事業の形をすこしずつ変えながら、継続してきたのです。

そこをわかったうえで、事業の現状を徹底的に把握して、そして後継者が自らが事業をどうするのか戦略的に考えて、事業を推進しかなければならないのです。

 

 

このブログを見て、なにか事業承継における事業について気になることがありましたら、ご相談ください。

 

また、事業をどう戦略的に考えていくのか。こちらは後継者の学校にベーシックコースで非常にわかりやすくお伝えしています。学んだあとですぐに実践で生かしていただきたいと考えています。

 

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

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ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 大川原 基剛

 

 

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