カテゴリー別アーカイブ: 会社と個人の財務

備えるか備えないか

後継者の学校パートナーの熊倉智光です。

知り合いからの相談事例ですが、

娘婿に事業承継をしたら2,3年後には大赤字に転落してしまったようです。

事業承継の現場ではよくあることです。

なんでこんなことが起きてしまうのでしょう。

 

こんにちは、後継者の学校の熊倉智光です。

 

 

さて、

今日は私の知り合いからの相談事例をご紹介したいと思います。

 

とある運送会社で社長は60歳を過ぎた女性が勤めていて事業も安定していました。

 

そろそろ、事業を承継したいとのことで、娘婿に全てを任せたみたいです。すると2,3年後に大赤字に転落。

 

慌てて前代表が舵取りを取り直すということがあったようです。

 

私の知り合いは以前から、事業承継に時間を掛けてじっくり取り組みべきだと進言していたようですがそれを全く聞き入れずに来たようです。

 

『身から出た錆』

 

と、言っていましたがその一言で固唾けるにはあまりにも恐ろしい失敗だと思います。

 

日本人は、予防や備えに乏しい人種と言えます。これは、震災や近年の労働トラブル、相続対策についても垣間見えるところだと思います。

(生命保険の加入率は高いそうです)

 

後継者の皆様は周囲でそう感じるとこはありませんか??

 

事業承継については、必要性は感じてはいるものの、優先順位が低いようです。

それは現経営者の考えであり、これから事業を、人を引き継ぐ後継者の立場としてそれでいいのかはよく考える必要があります。

 

そうでないと、上述したような事態に成りかねない。事業が順調で引き継いでも急下降なんてよくある話しです。

 

常に、自分に満足せず、まだまだ、まだまだという姿勢が経営者の資質に必要ではないでしょうか。

 

後継者の皆様、後継者の学校では、後継者インタビューを推奨しています。

 

無料ですので、お気軽にご連絡ください。

 

明日の御社の経営を語りましょう!

 

 

今回はここまでですが、後継者の学校でもこのあたりの学びができますので、

プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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http://school-k.jp/program/

 

プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

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http://school-k.jp/interview/

 

 

「財務の把握②」 【マンガ・事業承継】

後継者の学校の小峯です。マンガで事業承継の本質について、なるべくわかりやすくお伝えしていきますので、

よろしくお願いいたします。今回は、財務の把握②についてお伝えします。

まんが5

 

こんにちは

 

後継者の学校の小峯です。

 

経営者としての本質的な財務の見方は、『後継者の学校』で開催しているセミナーなどで詳しくお伝えしていますが、

まずは「売上高」や「営業利益」を見てください。

これらは損益計算書に載っています。

そして、できれば数年分取り寄せて、どのように推移しているか調べてください。

 

今回、後継者の皆さんに特に意識して見ていただきたい指標は、「負債」です。

貸借対照表に載っています。

 

負債額がどれくらいあるのか知っていますか?

どれくらい毎月返済しているか知っていますか?

 

後継者インタビューでは半分以上の方が把握できていませんでした。

 

なぜ「負債」を把握することが重要なのでしょうか?

後継者の方はまだ経営者になる前の状態です。

しかし、経営者になるときには、連帯保証人として負債を背負うことになります。

 

その負債は背負っても大丈夫な金額でしょうか?

今ならば会社を生き返らせる別の一手が打てるかもしれません。

もしかしたら、今の会社を継ぐ以外にも新しい会社をつくって事業と従業員を引き受けるなど、別の選択肢があるかもしれません。

 

後継者である今のうちに、しっかりと会社の現実と向き合ってほしいと思います。

 

同時に、会社の持つ良いところや価値とも向き合ってください。

 

後継者として、何を受け取り、どんな価値を生み出していくのか、今から少しずつ考えてみませんか?

 

後継者の学校のプログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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「財務の把握①」 【マンガ・事業承継】

後継者の学校の小峯です。マンガで事業承継の本質について、なるべくわかりやすくお伝えしていきますので、

よろしくお願いいたします。今回は、財務の把握①についてお伝えします。
まんが4

 

こんにちは

 

後継者の学校の小峯です。

 

今回は財務についてです。

財務を把握することを、苦手とする後継者の方が多いようです。

経営者になるまでは、なかなか身近に感じないのかもしれません。

この傾向は、後継者インタビューでも顕著に表れました。

 

皆さんは、決算内容を見たことがありますか?

「新社長」の方は全員が把握されていました。

決算内容を知らずに経営はできませんから、これは順当ということでしょう。

 

一方、「後継者」の方は、半分くらいの方が決算内容を見たことがないようです。

 

決算には、会社のお金について書いてあります。

当然お金のことは重要ですよね。

「ウチの会社はどこからお金を集めているのか」

「どこにお金を使っているのか」

「どれだけ売上があるのか」

「どれだけ利益がでているのか」

これらはすべて決算書に載っています。

知らずに経営はできません。

 

ところが、

いざ貸借対照表、損益計算書を見てみると、「たくさんの指標」「たくさんの数字」があってわからなくなってしまいます。

 

それぞれの指標の意味はwebなどで調べればわかりますが、経営者として何をみて何を考えればいいのかが分からない、という方が多いようです。

 

本当に知らなくてはいけない数字や、管理しなくてはいけない数字は多くはありません。

 

後継者の皆さんには、あまり苦手意識を持たずに、まずは貸借対照表、損益計算書を手元に揃えて、眺めていただきたいと思います。

 

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事業承継におけるキャッシュ(現金)の重要性

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

経営において事業ドメインを定めて損益計算書(P/L)上で黒字化することは財務上最初に目指さなければならないところですが、損益計算書(P/L)上黒字なのに手元にお金がない・・・そんなケースについてお話します。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

 

皆さん、「黒字倒産」って聞いたことありますでしょうか?

 

事業が立ち行かなくなるには理由があります。

シンプルに言うと手元に支払いのためのキャッシュ(現金)が無くなったとき、会社は倒産します。

 

つまり黒字倒産とは「利益が出ているのに会社がつぶれてしまうこと」なんです。

シンプルな卸売業の場合、商品を仕入れて利益を乗せて販売先に卸します。

この取引自体は、本来なら仕入先にお金を払って販売先からお金をもらえば何の問題もありません。

P/L上は黒字です。

 

ところが多くの場合、販売先が支払い(売掛金)をすぐに払ってくれるわけではありません。

しかし、仕入れの支払いは約束通りに行われないと信用にかかわります。

 

会計上これを表す指標は「必要運転資本」と言います。

売ったお金を回収してから、買ったお金を払えばお金は忙しくありません。

しかし、多くの場合その反対なのが実情です。

 

私の得意なクリニックを例に説明しますと

 

病院に行った人は窓口でお金を払います。

多くの場合健康保険を使って3割負担して、7割の支払いは国がします。

 

病院側はその診療に対する「診療報酬点数」を計算して、「社会保険診療報酬機関」というところに請求をします。

これは月に1回行われて、間違いがあると返戻されます。

 

こうして概ね入金まで1か月から2か月ほどかかります。

 

しかし、その間もスタッフのお給料やボーナス、お薬などの仕入れ先への支払いは現金で行わなければなりません。

そのために必要なのが、「必要運転資本」つまりキャッシュなのです。

 

 

それは当たり前ですよ!と言われてしまいそうですが、それだけではありません。

 

キャッシュを潤沢に持つとどんないいことがあるのか?

1. 仕入先の信頼が厚くなる

支払を期日通りに行うことで信頼が生まれます。信頼が生まれることでより有益な情報を得たり、

前金やまとめ買いで仕入価格を増やし利益を増やすことができます。

 

2. 金融機関からの信頼が厚くなる

現金を持つと銀行借り入れだけでなく、様々な資金の調達方法の選択肢が増えます。

さらに財務諸表がスリムになり、見た目もよくなります。

 

3. 従業員からの信頼が厚くなる

辞めてしまう優秀な従業員の本音の退職理由は「上司、経営者の仕事の仕方が気に入らなかった 23%」

その他は全て給与、評価の不満です。(リクナビNEXT調べ)

裏を返せば「不安」だから辞めていくのです。会社にお金がないのが不安なのです・・・

 

4. 精神的余裕が生まれる

手元資金に余裕があると経営に専念できます。資金繰りが忙しいとほとんど仕事になりません。

こういうところを従業員は見ています。

 

5. 安い税金が選べる

利益を現金で残すためには税金を払わなければいけません。現金が手元にあれば有利な税金を選ぶことができます。

 

 

結論: キャッシュを潤沢に持つと儲かる

 

ではどうすればいいのか?

後継者の学校では基礎を学んだ後継者に専門家がサポートを行います。
このエピソードに胸がざわついた
そんな後継者(経営者)の方!
まずは後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。
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「後継者と共に強い会社をつくるヒトとおカネの専門家」

児玉秀人でした。

 

メディカル、デンタルのサポートをしています。
「クリニックの財務が劇的によくなる秘密の方法」教えます。

財務状況を改善したら次はヒト。
「業績が30%向上する人事評価システム」教えます。
私が得意なのは以下です。

・人材採用・育成相談、人事評価システムの提供
・資金調達のための経営改善計画書の作成
・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定
・Web戦略相談など

「後継者の経営で会社を成長させる4つの要素」

こんにちは

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

前回は、後継者自身の鍛えどころとして「心・技・体」をお伝えしましたが、

今回は、後継者が経営する会社の鍛えるポイントを4つの要素でお伝えします。

 

みなさんは会社を経営する時、会社のどこに力点をおいて経営をされますか?

 

利益をあげるための営業でしょうか?マーケティングですか?

それともビジネスモデルですか?人を育てることでしょうか。それともお金を増やす?

 

どれも間違っていないと思います。

 

一方で、どれかということでもありませんよね。

ただ、経営する上で知るべきこと、考えること、決めることってたくさんあって、どこまでやればいいのかわからなかったりします。

 

私自身も前に中小企業診断士という資格を取得しましたが、とった時はこれで経営がわかるぞ!と思いましたが、実際に経営補佐の実務をする時、もしくは自分自身が経営するときには、どこに力をいれていいかわからず、全体を俯瞰して全体をコントロールして進めていくのではなく、個別の課題をひとつひとつ解決していくことしかできませんでした。

 

そんなとき、経営の4つの要素について話を聞くことがあり、

たくさんのことを一気に進めようとしていてなんとなく煩雑になっていた私の頭の中で、経営の全体像がわかりやすく見えるようになっていきました。

私自身そのおかげで、やるべきことが明確でシンプルになったので、ひとつひとつ丁寧に対策を施し、会社全体の成長につながるようになったのです。

 

 

 

その4つの要素というのは・・・

 

「ビジネスモデル」、「統治基盤」、「人・組織」、「財務・資金」、の4つのことです。

以下イメージ図です。

4要素

(画像をクリックすると拡大します)

 

ビジネスモデルは、売上を生み出すためのビジネス/事業をどうするか、攻め手のことです。

統治基盤は、会社を守るためのコンプライアンスや株式など、守り手のことです。

人組織は、攻め手も守り手も担う人材や組織がどうなのか?どうするのか?というところです。

財務・資金は、攻め手も守り手も活かすお金や会計がどうなのか?どうするのか?というところです。

 

この4つの要素はいずれも関連し合っていますが、上記の図を経営者を頂上とする山のように見てみてください。

 

経営者はその山の頂上にいて、4要素すべてに目を配り、マネジメントすることが仕事になります。

たまに、ビジネスにばかり力を入れて、ほかの人・組織や資金・統治基盤が見えていない経営者の方がいらっしゃいますが、そうすると、問題が起きても気付かず、いつの間にか会社が崩壊してしまったりするので、経営者は、全体に目を配りマネジメントすることが必要なのです。

 

逆に、経営者もしくは後継者でなければ山のてっぺんで全体に目を配りマネジメントすることはできないのです。

従業員ではできないのです。

 

特に後継者は近視眼になりがちなので、山のてっぺんでしっかりとした視点をもつことが必要です。

後継者のみなさんには、ぜひ山のてっぺんから会社を見て経営する視点を養っていただきたいと願っています。

その際には、わかりやすく4つの要素で会社を見てみることをお勧めします。

 

今回はここまでですが、後継者の学校ではもっと詳しくこのあたりの学びができますので、

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「後継者を導く江田島平八」
後継者の学校代表の大川原基剛でした。

金融機関が語る「事業承継時に後継者が事前に学ぶべきこと」

児玉写真後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

後継者は経営者になるとき、どのような勉強が必要なのでしょうか?現場での経験、人心掌握術、お金の事、株の事・・・いろいろありますが、中小企業を支援しているある信用金庫さんがおっしゃっていた興味深いお話をシェアさせていただきたいと思います。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

皆さん、金融機関とのお付き合いは得意でしょうか?

「銀行は晴れているときに傘を貸し、雨が降ったら取り上げる」などと言われ、何だか苦手だなと思われる経営者の方も少なくありません。昨今では「倍返しだ!」みたいなテレビドラマの影響もあって、何だか怖いところのイメージもありますよね。

 

しかし、本来金融機関というのは事業において大切なパートナーです。

あなたの事業を客観的に分析し継続的に社会に価値を生み出せるように、わかりやすく言うと儲かるように、もっとわかりやすく言うと「ちゃんと金利を払って期限通りに返済してくれる」ように必死にお手伝いしたいと思っている人たちです。

 

話は少しそれますが、創業の時によく聞く話で

「銀行で法人口座をつくろうとしたら、犯罪者を見るような目で見られて断られた!」

「すごくめんどくさそうに対応されて、キレそうになった!」

こんな話があります。

 

なぜこんなことが起こるかというと、

これは小さな会社を創業するときに都銀、いわゆるメガバンクに行った時の話です。

 

ざっくりですが金融機関の中ではこんな区分けがあります。

都銀 大手企業担当

地銀 地元の大手、及び中小企業担当

信用金庫、信用組合 中小及び零細企業担当

 

つまり担当が違うので信用金庫等の方が親切に対応してくれるわけです。

もちろん、業績が好調で儲かってくればメガバンクも相手にしてくれますが・・・

こんなこと金融機関の人は絶対に言えませんけど、客層は選んでいます。

 

話が少しそれましたが

その中小零細に親切な信用金庫の方と事業承継について

お話した時のことです。

 

事業承継がうまくいっているケースはどんなケースですか?

と質問したところ

「後継者がしっかりしているところは大体うまくいきます」

「後継者がぼーっとしているところはかなり厳しいですね」

 

これを聞いてまさに我々後継者の学校で進めている

「後継者主導の事業承継」の優位性を確信しました。

 

ちなみにその担当者に後継者の学校のプログラムを見ていただいたところ

こんなお言葉をいただきました。

 

「これはまさに中小零細企業用のMBAですね!」

「これなら実務に落とし込める」

「後継者だけじゃなくて中小零細の経営者も絶対これ勉強した方がいいですよ」

 

このエピソードに胸がざわついた
そんな後継者(経営者)の方!
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児玉秀人でした。

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・資金調達のための経営改善計画書の作成
・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定
・Web戦略相談

 

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ここだけは知っておきたい!キャッシュフロー計算書の読み方

福岡さん後継者の学校パートナーの福岡雅樹です。

キャッシュフロー計算書は、会社のキャッシュが増えたか減ったか、その増減した理由は何なのかを表したものです。

事業承継をするにあたり、後継者の方は自社のキャッシュフロー計算書がどのようになっているか、把握しておきたいところです。

 

後継者の学校パートナーで、公認会計士・税理士・中小企業診断士の福岡です。

前回まで損益計算書、貸借対照表についてお話ししてきましたので、今回はキャッシュフロー計算書についてお話しします。

 

キャッシュフロー計算書は、会社のキャッシュの流れを表したもので、1年間でキャッシュが増えたのか減ったのか、その増減した理由が何なのか?を表したものです。

 

損益計算書と何が違うのか?とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、損益計算書とキャッシュフロー計算書は似て非なるものです。損益計算書は、収益と費用との差額で利益を出しているのに対し、キャッシュフロー計算書はキャッシュの動きを表しているのです。

例えば、200万円の車を購入した場合、原則として200万円をそのまま費用にすることはできず、一定期間をかけて徐々に費用としていきます。そのため、損益計算書上は費用200万円とはなりません。他方、200万円が出て行っていることは事実ですので、キャッシュフローは▲200万円となり、損益計算書とキャッシュフロー計算書の間で差が生じることになるのです。

借入金も同様です。借入金を返済した場合、単に債務を返済しただけなので、損益計算書上では費用として現れてきませんが、お金を返しているので、キャッシュフロー計算書上は借入金を返した分だけマイナスとなるのです。

 

黒字倒産という言葉を耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。

黒字倒産とは、損益計算書上では利益が出ているにも関わらず、キャッシュがなくなって倒産してしまったことを言います。まさに損益計算書とキャッシュフロー計算書の違いから生じる落とし穴ですね。

 

それでは、キャッシュフロー計算書の見るポイントをお伝えしますので、キャッシュフロー計算書をご準備下さい。

(キャッシュフロー計算書は貸借対照表、損益計算書と違い、作成されていない場合もあります。その際は、顧問税理士さん等に作成できないか、相談してみて下さい。)

 

キャッシュフロー計算書の一番下に、期末時点キャッシュの残高が載っていて、その2行ほど上に1年間でのキャッシュの増減額が記載されています。まず、ここを見ると1年間でキャッシュが増えたか減ったか把握できます。

次に、キャッシュフロー計算書は上から① 営業活動によるキャッシュフロー、② 投資活動によるキャッシュフロー、③ 財務活動によるキャッシュフローに区分されているのをご確認下さい。この①~③を合計すると、1年間のキャッシュの増減額と一致します。

つまり、キャッシュが増減した理由は、①~③に分けて分析ができるのです。

 

①は、営業活動を行うことによって獲得されたキャッシュを表しており、ここがプラスであれば営業活動を行ったことでキャッシュを獲得できたことを表しています。②は設備投資等によって使われたキャッシュであり、設備投資を行えばキャッシュはマイナスになり、設備を売却したのであればキャッシュはプラスになります。③はお金を借りたのであればキャッシュがプラスになり、返済したのであればキャッシュはマイナスになります。

 

①はプラスになっていることが良い状態でありますが、②、③は会社のおかれた状況によってプラスがいいのかマイナスがいいのか異なります。ただ、言えることは①はプラスで、かつ①~③を合計したらプラスになっているのが、望ましい状態でしょう。

 

このように自社のキャッシュの状況がどのようになっているかを把握し、今後、どのようにキャッシュを増やしていくかを検討することは、後継者の方が事業承継を行っていくにあたり大切なことだと思います。そのため、キャッシュフロー計算書をご覧になったことがない方は、是非、一度お手にとって見てみて下さい。

 

後継の学校でも、キャッシュフロー計算書を読むポイントについてご説明していますので、仲間と一緒に学習したい方は、是非、後継者の学校にもご参加下さい!

 

後継者の学校
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経営の技☆ 資金繰り改善!資金状況はグラフで捉える!

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

資金繰り・・・中小企業の経営者が悩むポイントのひとつですよね。「資金の調達・運用。資金のやりくり。かねぐり。」 そしてその足元で資金がどんな状態でどのような動きをしているか把握するために必要な「資金繰り表」ですが、これがクセモノです。さてどうやって攻略しましょう。

 

こんにちは

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

 

今回も、後継者経営に役立つ経営の技、「資金繰り」について少し紹介していきたいと思います。

 

中小企業の経営者が悩むポイントのひとつですよね。資金繰り・・・

資金繰りとは、「資金の調達・運用。資金のやりくり。かねぐり。」 (fromデジタル大辞泉)となりますが、これをしっかりとやっていくためには、足元で資金がどんな状態でどのような動きをしているか把握する必要があります。

 

把握できていないと、調達をどこからいつどのようにするか、運用をどうするか、やりくりどうするかなど、決められないでしょう。

 

ということで、用いられるのが「資金繰り表」というものですが、これがクセモノなのです。

 

資金繰り表って、経営するには必須のツールですし、金融機関からも提出を求められたりしますので、経理部門などが一生懸命にシコシコつくるのですが、実は資金繰り表って決算書類(P/LやB/S)と違って統一されたルールってないのです・・・

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そんな資金繰り表だから、いろいろと問題があります。

 

・資料づくりのための材料が不足しているので作るのがめんどう

・未来の資金予測をしてもあっているかどうか検証が大変

・作成者の能力によって表が作成されるので見にくい

・金額だけの表示だと見づらいし、大きいのか小さいのか判断しづらい

などなど・・・

 

ということで、経営判断をするための資料としてはとても不確かなものになりかねないのです。

果たして、不確かな資料で調達をどこからいつどのようにするか、運用をどうするか、やりくりどうするかなど、決められるでしょうか?

 

ということで、ここからがお伝えしたいことです。

 

ズバリ!資金の動きを把握するためにまずすべきことは、資金の動きをグラフにすることです。

ああ、そんなことか・・と思わずにまずはやってみてください。

 

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月内の動きをみるためには、一日の終わりの残高をならべてみればよいですし、

年間の動きをみるためには、月末の残高をならべてみればよいのです。

 

それを過去と照らし合わせたりなどをして、

 

その資金の動きのトレンドを見てください。必ず事業の資金の動きにはトレンドがあります。

 

数字で見ると、どんな動きをしているのかピンとこないと思いますので、まずグラフにしてみてください。

そうすると、資金の動きが簡単にわかるようになります。

そして、なんでこのような動きをしているのか、そこを考えてみてください。

 

なれてくると資金の動きが体の内部を駆け巡る血液のように感じることができると思います。

そうなれば資金繰りについては、70%くらいはできたのと同じようなものです。

 

あとは、その動きを踏まえて、調達や運用、やりくりを考えればよいのです。

 

ちなみにこのやり方は、私がある会社の財務として、子会社数社を含めて30の銀行口座の資金を動かし、管理していた頃、その資金を効率的かつ効果的に動かし、資金の調達・運用。資金のやりくりを最大限経営に活かすために編み出した技なので、超実践的な技といってもよいです。

 

ぜひお試しください。

 

 

※ちなみに、「キャッシュフロー計算書」というのがありますが、これはまったくの別物です。

一年間の資金の増減要因を明確にするため、ルールに沿って作成する決算書類となります。

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ブログを見て,ちょっと経営の勉強をしたいなと思った後継者の方

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「後継者を導く江田島平八」

後継者の学校代表の大川原基剛でした。

ここだけは知っておきたい!貸借対照表の読み方

福岡さん後継者の学校パートナーの福岡雅樹です。

貸借対照表には、会社の資産や負債の状況が載っています。

経営を行うにあたっては、貸借対照表の内容を把握しておくことが、とても重要になってきます。

今回は、貸借対照表に載っている項目の読み方ついて解説したいと思います。

 

 

後継者の学校パートナーで、公認会計士・税理士・中小企業診断士の福岡です。

前回は損益計算書についてお話ししましたので、今回は貸借対照表についてお話ししていきたいと思います。

 

貸借対照表は、損益計算書に比べてわかりにくいので軽視されがちですが、貸借対照表にはとても大事な情報が多く載っているので、私たち専門家はとても重要視しています。

 

貸借対照表の内容を把握しておくことは、後継者が事業承継するにあたって非常に大事なことですので、前回と同様に是非、可能であれば会社の決算書を片手にお読みください。

 

貸借対照表には、資産と負債の状況が記載されています。

 

貸借対照表は、大きく資産の部、負債の部、純資産の部の3つに分けることができます。

資産の部には、会社が保有している財産が載っており、負債の部には、会社が負っている債務が載っています。

また、純資産の部には、資産の部の合計額から負債の部の合計額を差し引いた金額が載っています。

 

それでは、資産の部の中身を見ていきましょう。

資産の部には、預金、売掛金、固定資産など、会社が保有している様々な資産が載っています。

みなさんの会社の貸借対照表には、どのような項目が載っているでしょうか?

資産なので、これらの金額が大きければ大きいほどいいと思われがちですが、実はそうでもないのです。

例えば、預金はゼロに等しいにもかかわらず、利用価値のない土地が多額に載っていたらどうでしょうか?

これでは会社が何か活動しようとしても、原資がないので身動きのとれない状況になってしまっています。

あるいは、預金がないので倒産寸前かもしれません。

つまり、会社は将来の事業を行っていくために必要な資産をバランスよく持っていることが大切なのです。

 

次に負債の部です。負債の部には、買掛金、未払金、借入金等の負債が載っています。

負債は、ゼロにするのが理想の状態でしょうか?

負債というとマイナスのイメージがありますが、例えば将来有望と見込まれる事業があり、それに投資するために借入をするとしたらどうでしょうか?

自社のお金だけではできない事業を、銀行等の力を借りて行うのです。

借入をして新しい事業に投資し、今まで以上の収益を上げられるとしたら、その借入はいい借入かもしれません。

つまり、負債もゼロにすることがいい訳ではなく、やはり事業の状況とのバランスが大切になってくるのです。

 

純資産の部は、その名の通り会社の実質的な資産が載っていることから、この金額が大きければ大きいほど、対外的な信用も得られやすくなるのです。

純資産の部は、毎年、利益を積み重ねていくことで大きくなっていきます。

したがって、ご自身の会社の純資産の部を見て金額が多額になっていれば、過去にコツコツと利益を蓄積してきた会社であることが推測できるのです。

(※ それ以外にも純資産の部の増加要因はありますが。)

 

貸借対照表は、木の年輪と同じと言われることがあります。年輪を見ることで、その木がどのように生長してきたか読み取ることができるのと同じように、貸借対照表に計上されている資産や負債を見れば、その会社がどのような歴史を経て今の資産、負債の状況になってきたのか、推測することができます。

また、現在保有している資産や負債の状況を表しているので、現在持っている資産等を生かして、今後、どのように経営を行っていくか、といった検討も可能になります。

 

どのような状態の貸借対照表が望ましいかは、その会社の事業の状況によって異なるので一概に言うことはできません。

ただし、一般的には、①流動比率、②当座比率、③自己資本比率等の指標を見て、状況の善し悪しを判断することとされていますので、参考にして頂ければと思います。

 

このように貸借対照表は、過去の会社の状況を把握することもできるとともに、将来行う事業を検討するためにも大事なものとなりますので、事業承継をするにあたって、後継者は必ず見ておきたいものです。

 

後継の学校でも、決算書を読むポイントについてご説明していますので、仲間と一緒に学習したい方は、是非、後継者の学校にもご参加下さい!

 

 

後継者の学校
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経営の技☆ 決算書を見て1分で会社を読み解く極意!

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

事業承継を控えた後継者は、決算書を読めなければ会社の状況が分からず、自身が経営する会社の現状も把握しきれないですよね。

今回のブログでは、私から速攻で決算書を見て会社の状況を理解するための”技”についてお伝えします。

 

こんにちは

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

 

今回は、後継者経営に役立つ経営の技について少し紹介していきたいと思います。

 

 

後継者のみなさんは、普段関わらないからか財務、決算書といった数字面が苦手だという方が多いと感じています。

実際、後継者インタビューの結果でもそれは明らかになっていて、

決算書を見たことある後継者は、67%いましたが、

純資産の額を知っているという後継者は、44%でした。

 

 

そこで、財務を得意分野とする私から、すぐに簡単に決算書を読み解くための極意をお教えします。

この方法は、私がコンサルタントとしてある会社さんに決算書を拝見させていただいたときに、1分程度でその会社の状況を判断するために用いる技です。

ただ、ぜんぜん難しくないので、最後までご覧ください。

 

皆さんは、はじめて決算書を手に取ったとき、決算書のどこから見ていきますか?

ぜひ、専門家の方もぜひ考えてみてください。

 

売上高がいくらか?利益がいくらか?でしょうか。

 

会社の目の前の状況を知るためにはそれでいいのかもしれませんが、

もっとその会社を知るためには、売上高から見るよりも、もっと効果的に会社の状況を判断することができるのです。

 

 

 

それは、その「会社の年数」と、貸借対照表いわゆるB/Sと呼ばれている資料の右下にある「純資産の額」を見ます。

 

「純資産の額」中には、その会社の歴史が反映されています。いままでの歴史が積み上げて詰まっています。

 

どれだけ利益を積み上げてきたのか、それとも食いつぶしているのか。

資本金は、増やしてきたるのか。変わらないのか。

 

ここを見るだけで、会社がどういう歴史を経て今に至るのかがわかりますし、そこまでのストーリーが想像され、

私はノスタルジックな気分にさえなってきます。

 

 

会社は生き物です。

 

 

それまでの歴史を踏まえて、次の歴史が作られていきます。

 

 

ですので、決算書を拝見ときは、その時点が良いか悪いかだけでなく、それまでの歴史とそれからの歴史をイメージしながら見てみるとおのずとその会社の状況がわかってくるのです。

 

もちろん、具体的に見ていくためには、もう少し時間をかけますが、その時も技を使います。

その話は、また今度したいと思います。

 

今回は、ここまででです。

 

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「後継者を導く江田島平八」

後継者の学校代表の大川原基剛でした。

 

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