後継者が事業承継の最初にすることとは?

後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

事業承継の主役である後継者が、まず何からやっていったらいいのか?

準備をしないで事業承継をすると、どんなことが起きてしまうのか?

そこに潜む、様々なリスクについて考えてみましょう。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井 智美です。

今日は、事業承継において、

後継者が最初にすることについてお話させていただきます。

 

「準備をしないで事業承継をすると、どんなことが起こりそうか?」

そんな視点で、日常を観察してみてみると、

そこに潜む様々なリスクが、観えてくるのではないでしょうか?

 

 

中小企業は長期政権です。

経営者と一緒に事業そのものが育ってきました。

でも、それを承継する後継者さんは、

会社や事業そのものが、身の丈に合いません。

 

後継者さんが知らない、わからないことだらけ!

 

それって、自分が生まれる前に埋め込まれた経営上の問題が、

継いでから表面化してくるかもしれないってことでもありますよね。

 

つまり、あなたのせいじゃない、

全く知らないことの責任を、

経営者としてとらなくてはいけないってことですよね。

 

取引先や社員への責任、社会への責任がある中、

自分が全く関与していないこと、

知らないことの蓄積から起きてくることに、

後継経営者として責任をとらなければいけないなんて、

本当に怖い話です。

 

自分と一緒に会社が成長してきた創業者なら、

会社のあらゆる部分に神経が行き届いているでしょう。

 

後継者であるあなたも、まずは「知らない、わからないこと」を知る。

それが事業承継に向けて最初にすることです。

 

そんなこと、あたりまえだよ。

言われなくてもわかってるよ。とおっしゃる方もいるでしょう。

 

 

でも、本当にどこまでリアルにわかっているでしょうか?

 

 

長年のコンプライアンスの問題で、崩壊する会社。

同族問題が悪化して、崩壊する会社。

従来の事業が立ち行かなくなり、崩壊する会社。

オーナーや会社の借金で、崩壊する会社。

風土や人の問題で、崩壊する会社。

 

巷では、日々こんなニュースが流れています。

 

これらはすべて、

何かのきっかけで問題が表面化しただけにすぎません。

 

すでに埋め込まれていた経営上の爆弾が、

時を経て爆発したにすぎないのです。

 

 

あなたがこれから人生懸けて経営していく会社を、

できるだけ健全な状態で、あなたが手に入れるために、

まずは、現状把握からはじめてください。

 

事業承継の主役であるあなたが、

何を知っていて、何を知らないか。

それを知ってほしいのです。

 

 

生きた事業は止めることができません。

 

でも、あなたが後継者のうちなら、立ち止まって考えることが出来ます。

 

今なら、事業承継について、向き合って考えることができます。

 

 

・事業の、過去は?現状は?将来は?

 

・会社の、過去は?現状は?将来は?

 

・このまま手を打たないと、どうなるのでしょうか?

 

・あなたは、どのような承継をしますか?

 

 

これらに向き合うことが、

あなたが「真の経営者」になるための、事業承継のスタートとなります。

 

 

お笑いの大御所、明石屋さんま さんは、

「生きてるだけで、まるもうけ」というポリシーから、

娘さんに「いまる」と名付けたそうです。

 

 

そう、

人は、いつ何があるか、

明日どうなるのかなんて、誰にもわかりません。

 

 

実は、後継者さんの中には、ある日突然、社長が倒れて、連れ戻され、

なんの準備もないまま会社を継いだ、という方が少なくないのです。

 

「こんなはずじゃなかった。」

 

「まさか、こんなことになるなんて・・・・・」

 

「もっと早く準備をしておけば、よかった。」

 

「先代に、もっといろんなことを訊いておけばよかった」

と後悔している方も多いと聞きます。

 

 

でも、会社のことを知らなければ、

社長に何を訊いたらいいのかさえ、わかりませんよね。

 

逆に言うと、会社のことを知れば、

承継の前に、社長と一緒に解決しておけることもあるはずです。

 

 

そして、継ぐ対象となる会社のことを知るからこそ、

本当の決意と覚悟ができます。

 

自分が決めた、自分が選んだという、納得感も生まれてきます。

納得感は、あなたのパワーを、より発揮させてくれる源となります。

 

とは、言っても、

「何を “取っ手” に 現状把握したらいいの?」と思いますよね。

 

 

はい、次回はそのことに触れていきますので、楽しみにお待ちくださいね!

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です