後継者にまつわる小説あれこれ(その6)

後継者のパートナーで司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでも何か感じてもらえそうなものをこれから少しずつ紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

司法書士の木村貴裕です。

私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「かばん屋の相続」池井戸潤 著(文藝春秋)

 

「下町ロケット」の佃航平も確か親父の会社を継いだんじゃかと言われそうですが、今回取り上げるのはこれです。

表題作含め六編の小説が収録されている短編集です。

 

作品の全てが都市銀行や信用金庫などの銀行員の視点で描かれています。

 

表題作である「かばん屋の相続」というタイトルを見ると、多くの方が実際に起こったお家騒動を思い浮かべるでしょう。

かばん屋、遺言書による兄弟二人の争いと、ここまでは同じですが、当然ですが物語はオリジナルです。

 

物語は、社長が急逝し、会社を手伝っていた次男にではなく、社業には一切関わっていなかった大手銀行員の長男に会社の全株を相続させるという内容の遺言書があったというところから始まります。

ちなみに銀行員である兄ではなく、その会社の担当者の信金マンの視点から描かれています。

 

この物語を取り上げた理由は、事業承継とはいうが、「何を承継するのか」ということです。

 

前回の企業理念でお伝えした、その会社の存在意義、不易なる価値とは何なのかというところにもつながってきます。

 

継ぐべきものが見えていた者、見えていなかった者、それによってそれぞれの将来の明暗をわけることになるのですが、継ぐべきものは何なのかを見極めるというのは、実際には言うは易く行うは難しなのかもしれません。

 

でも事業承継では、それらを選別するチャンスでもあります。

いかにうまく継ぐべきでは無いものを切り離すことができるのかというのも生き残りには不可欠になってきます。

 

池井戸潤氏の作品の多くは、力強かったり穏やかだったり色々ですが読者に明るい読後感を与えてくれるものが結構多いですよね。

この短編集もほとんどがそのような作品です。

 

一度手にとってみて下さい。

 

ちなみに私は作者の作品で銀行を舞台にしたものでは「オレたちバブル入行組」のシリーズも好きですが、一番好きなのは「シャイロックの子供たち」です。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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