金魚のお話

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

今日は、金魚のお話です。

「皆さんが、金魚を飼っているとします。ところが、金魚鉢を床に落としてしまいました。

金魚鉢は割れ、金魚は床ではねています。そんな時、皆さんはどうしますか?」

この原稿を書いているのは、今は、3月11日です。東日本大震災から、5年目を迎えました。そして、今日は、あの時と同じ金曜日です。

なので、昨年、韓国の高校生が岩手県の陸前高田市を訪問したときに、復興の取組みについてレクチャーしていただいた、なつかしい未来創造(株)の田村満社長が、高校生になげかけた質問の言葉から始めさせていただきました。

震災当時、田村社長は(株)高田自動車学校を経営(現在も社長です。)していました。この、自動車学校は高台にありましたので、被害は少なかったといいます。そこで、支援物資の配布や、自衛隊の前線基地として使われていました。(私も、岩手県には何度か支援に

入りましたが、高田自動車学校の練習コースは勿論、敷地全部にトラックと人が満杯の状態でした。)

その後、田村社長をはじめとする地元企業の社長さんたちは、陸前高田市などと協力して震災復興事業に取り組みます。

そのなかで、復興まちづくりの会社として、立ち上げたのが、なつかしい未来創造(株)だったというわけです。

さて、みなさんの答えは「急いで、金魚を掬って水の中に入れる。」ですよね。金魚をほおっておいて、金魚鉢の替えを探す人は、あまり(まったく)見たことはありませんね。

田村社長は、津波被災地のかさ上げや強大な堤防ばかりの復興事業ではなく、(もちろん、必要なものもありますが)人々の心や暮らしの復興こそが重要だと言いたかったのだと思います。地震のない韓国の高校生たちも真剣な表情でうなずいていました。

会社に引き戻して考えてみると。会社を大きくすること、売上を上げることに、(ここでは、金魚鉢=器としての会社)目が行きがちの毎日ですが、何のための会社か?と考えてみます。

 

次は、銀座九兵衛店主今田洋輔さんの言葉です。

「法政大学の坂本光司先生が、会社というのは社員の生活をよりよくするための手段だ、と書かれているのを読んで、なるほどなぁと思いました。私も面接の時によく言うんですが、仕事というのはもちろん報酬を得るためにやるというのもあるけれども、やって楽しいとか、この道を突き詰めたいというような気持ちがなければ続かないと思うんです。会社というのは、そういう社員一人ひとりの思いを実現するための手段だと私は考えています。そのためには商売も上手くいっていなくてはいけないし、それによってまた社員の生活がよくなるし、表裏一体なわけです。」(「致知」2016.2月号)

会社とは、会社に関係するすべての人を幸せにするためにあるんですね。中身の状態を保つための器ですよね。器だけしかない器は、器の意味がない!これは、後継者の学校の根っこにある考え方と一緒です。というより、そのものです。

みんなを幸せにする、その責任と特権を持っている経営者って、やっぱりすごいですね。

そんな経営者を目指して学んでいきたいものです。

後継者の学校では無料セミナーを行っています。

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

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ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

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