実録 事業承継~後継者が決して忘れてはいけないこと③

後継者の学校パートナーの河合由紀子です。

前回は、後継者はどんな存在なのか、また、後継者が存在する意味について考えてみました。後継者はその存在だけで会社の未来を明るくします。しかし、後継者が忘れてはならない大切なことを忘れてしまい、間違った考え方に陥ってしまうとどうなるでしょう。本日は、後継者が決して忘れてはいけない大切なことについてお伝えしたいと思います。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

このブログでは、私自身の事業承継の経験を踏まえ、またお客様の事業承継の現場からより具体的なお話をご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。

本日は、前回に引き続き後継者が事業を承継していく際に、決して忘れてはいけないことについて書かせていただきます。

 

忘れていた大切なこと

ある後継者が陥った間違いについて、前回書かせていただきました。後継者が「社長のやり方は古くて時代遅れだ」と感じることはよくある話です。これは当然といってもいいかもしれません。違和感を持つことは悪いことではありません。ただ、後継者は既に形になっている生きた事業を引き継ぐと言う意味で、明らかにゼロから創業する場合と異なります。

従業員がいて得意先や仕入先、金融機関などの取引先があり、お金が回り、商売が成り立っているのです。それを引き継ぐという立場にある後継者は、確かにその存在自体素晴らしいものですが、すでに目の前に引き継ぐことのできる会社が存在することも素晴らしいことなのです。だから、引き継ぐ会社がどのようにして成り立ってきたかを知り、そして、まずはこれまで会社を支えてきてくれた人々に『感謝すること』が最も大切なことなのです。

 

感謝が大切な理由

従来のやり方に違和感を覚え、改革しなければ我が社は生き残れないと必死になる後継者は多いです。引き継ぐ会社の事を愛し、危機感を感じ、みんなが幸せになるためにと頑張っているのに、オヤジからは反対され、古参の社員からは疎まれ、重要な人物が退職し、と様々な障壁にぶつかるという事態に、悩み苦しんでいる後継者の方によくお会いします。

こういった方は、真面目で優秀な方が多いです。しかし、目の前の問題をどうにかしようと思うあまり、これまでの歴史、なぜ引き継ぐことのできる会社があるのかを真剣に考えたことがない、あるいは気にしていない方が多いように感じます(実は私もその一人でした。)。口先では感謝していると言うものの、心底感謝しているかというと、感謝しきれていないのです。

「なんでこんな状態になるまで放っておいたんだ。」「企業とは名ばかりの個人事業の延長じゃないか。」心のどこかで先代や古参の社員がやってきたことを否定してしまう自分がいて、それが普段の言動に反映されてしまうのです。しかし、逆の立場だったらどうでしょうか。これまで一生懸命やってきたことを否定されて、後から入ってきた後継者のやり方に右へならえと賛同する気になるでしょうか?

もう一度言います。まずは『感謝』です。協力を得るには、後継者が感謝の気持ちをもつこと!これが、後継者が決して忘れてはいけないことなのです。時には腹も立つでしょう。思い通りにいかず、「頑固おやじ!」「石頭!」と思う時もあるでしょう。でも、引き継ぐことができるものを残してくれたことには、感謝しても余りあるのではないでしょうか。ついつい、分かっていても忘れてしまう、当たり前だけれどなかなかできないことかもしれません。普段から、これまでがあるから今があり未来があるという思いを持って、感謝できるところを意識して探すのも心の鍛錬に良いかもしれません。

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

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備えるか備えないか

後継者の学校パートナーの熊倉智光です。

知り合いからの相談事例ですが、

娘婿に事業承継をしたら2,3年後には大赤字に転落してしまったようです。

事業承継の現場ではよくあることです。

なんでこんなことが起きてしまうのでしょう。

 

こんにちは、後継者の学校の熊倉智光です。

 

 

さて、

今日は私の知り合いからの相談事例をご紹介したいと思います。

 

とある運送会社で社長は60歳を過ぎた女性が勤めていて事業も安定していました。

 

そろそろ、事業を承継したいとのことで、娘婿に全てを任せたみたいです。すると2,3年後に大赤字に転落。

 

慌てて前代表が舵取りを取り直すということがあったようです。

 

私の知り合いは以前から、事業承継に時間を掛けてじっくり取り組みべきだと進言していたようですがそれを全く聞き入れずに来たようです。

 

『身から出た錆』

 

と、言っていましたがその一言で固唾けるにはあまりにも恐ろしい失敗だと思います。

 

日本人は、予防や備えに乏しい人種と言えます。これは、震災や近年の労働トラブル、相続対策についても垣間見えるところだと思います。

(生命保険の加入率は高いそうです)

 

後継者の皆様は周囲でそう感じるとこはありませんか??

 

事業承継については、必要性は感じてはいるものの、優先順位が低いようです。

それは現経営者の考えであり、これから事業を、人を引き継ぐ後継者の立場としてそれでいいのかはよく考える必要があります。

 

そうでないと、上述したような事態に成りかねない。事業が順調で引き継いでも急下降なんてよくある話しです。

 

常に、自分に満足せず、まだまだ、まだまだという姿勢が経営者の資質に必要ではないでしょうか。

 

後継者の皆様、後継者の学校では、後継者インタビューを推奨しています。

 

無料ですので、お気軽にご連絡ください。

 

明日の御社の経営を語りましょう!

 

 

今回はここまでですが、後継者の学校でもこのあたりの学びができますので、

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後継者にまつわる小説あれこれ(その1)

司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでもそのようなものを感じてもらえるものをこれから少し紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

後継者の学校パートナー司法書士の木村貴裕です。

私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

まず初回は、

 

「退職勧奨」江上剛 著(実業之日本社)

 

五十代後半の組織で働く男たちを主人公にした短編集です。

8つの物語の最後が「跡継ぎ」というそのものずばりの話。

 

100年近く続く豆腐屋の三代目を父に持ちながら、別の世界に身を置く主人公。

組織で順調に昇進していく中、家業を継いで欲しいと口には出さない父の本音に思いをはせ、その間で葛藤する姿が描かれています。

 

家業を継がずに全く別の職種に身を置く方は結構いるのではないでしょうか。

でも心の隅では、やはり最終的には継ぐべきかと漠然とした悩みを抱えている方も少なくないかも知れません。

 

この物語では、家業に少し古くさいものを感じたり継ぐのが当然という状況に反発し別の道を歩むことになった自身と、それでも家業やそれを守ってきた父を尊ぶ気持ちの間でゆれる姿に心動かされるものがあります。

 

その父が病に倒れたことを機に、主人公が思い悩んだ末に出した結論とは・・・という感じなのですが、それはこの小説を手にとってのお楽しみということにしておきます。

 

そのほかも、経営者の身の引き方や、組織内で意に反する仕事に葛藤苦悩する姿など、主人公たちをとりまく組織や家族の話です。

アラフィフ以上の方は色々身につまされる内容かもしれませんが、読後感は明るいものが多いので気軽に読んでもらえると思います。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

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「組織の把握②」 【マンガ・事業承継】

後継者の学校の小峯です。

マンガで事業承継の本質について、なるべくわかりやすくお伝えしていきますので、

よろしくお願いいたします。今回は、組織の把握②についてお伝えします。
まんが7

 

こんにちは

 

後継者の学校の小峯です。

 

後継者の方が背負うプレッシャーの1つに、

「社長らしく振舞うことを求められている」という誤解があります。

 

でもちょっと待ってください。こんなこともあるのです。

先代の社長を支えてきたある年配の社員さんの心の中を覗いてみました。

 

「自分は先代社長にお世話になって、今まで一生懸命頑張ってきた。

この会社に対して少なからず貢献してきたと思う。」

 

「今度は息子さんが社長になるのか。

お世話になった先代に恩返しするためにも頑張って支えよう。」

 

ところが、新社長は、社長に就任するなり、

「今までの事業ではもう先がない。

これからは、新事業で勝負をかけるんだ!おれについてこい!」

・・・なんて話を始めました。

 

その言葉は、会社の将来を真剣に考えての言葉だと思います。

ですが、年配の社員さんの気持ちは穏やかではありません。

 

なんだか、今までの頑張りを否定された気になってしまいます。

なんだか、

これからの会社に自分の居場所がなくなったような気がしてしまいます。

 

経営者が持つ権限は「受け取る」ものではなく、

自ら経営者としての力をつけて

経営者としてふさわしいと社内外で

「認めてもらう」ことで初めて手に入れることができます。

 

『後継者の学校』では、

後継者の方が先代社長とは異なる独自のやり方で、

リーダーシップを発揮し、組織をまとめていくための

うまい考え方や実践手法をお伝えしています。

 

ご興味のある方は、

お気軽にお問い合わせください。

 

 

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事業承継成功の秘訣は、先人たちへの感謝の気持ち

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

事業承継成功の秘訣は、先人たちへの感謝の気持ちを持つことです。

様々な環境の移り変わりを経て、生き続けてきた会社、困難を乗り越えてきた会社の歴史の物語を味わうことで、あなたの後継者としての使命が見えてくるかもしれません。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。

前回は、経営の4つの要素(事業、財務、人・組織・風土)から、

あなたが手に入れる会社の現状を把握して問題を分析し、

課題と可能性を見つけることが、

事業承継のファーストステップだというこということをお話ししました。

 

 

さて、経営の4つの要素の説明の前に、

まずは、あなたが手に入れる会社についてのイメージを、

掴んでいただきたいと思います。

 

 

会社のホームページなどで、

その会社の沿革が紹介されていますよね。

 

 

沿革というのは、

物事の移り変わりや今日までの歴史、変遷のことです。 (デジタル大辞泉より)

 

 

創業者がどういう思いを持って創業し、

その会社がどんな法人としての人生を歩んできたか。

 

 

会社は法人とも言いますが、

法人というのは、ある一定の目的をもつ団体や財団に、

個人(自然人)と同じ権利能力を法によって

認められている存在のことです。

 

 

法人としての山あり谷ありの人生、

つまり会社の歴史を時系列で観ていくことによって、

どんな時代背景の中で、どんな時代に向かっているときに、

会社の事業がどう成長したのか、どう行き詰ったのかなど、

外部環境・内部環境と照らし合わせながら、

整理していってほしいのです。

 

 

できれば創業者や先代、古くからの番頭さんなど、

生き証人のインタビューを交えて、

その会社のドキュメンタリー番組を作るような感覚で

取り組んでほしいのです。

 

当時の会社や従業員さん、街の様子などの写真もあれば、

ぜひ見せてもらってくださいね!

 

そうすることによって、

今後の外部環境や内部環境の分析を踏まえた事業展開への感覚が、

研ぎ澄まされていきます。

 

 

激流を乗り超えて、今の会社の歴史を築き上げてきた方たちのお話を伺うと、

先人たちへの感謝や尊敬の念が、きっとあなたに湧いてくるはずです。

 

 

その気持ちは、あなたのコミュニケーションに自然に現れ、

今後の事業承継に伴う経営改革を進めていく上で、

周りの人の協力を得たり、

様々な交渉をするときに、大きな力を発揮します。

 

 

後継者さんの中には、

お父さんと会社に関して、あまり話す機会がなかったという方もおられます。

 

また、特に後継者さんが息子さんの場合は、

父としては息子の成長を喜びながらも、男としてのプライドや対抗心から、

後継者さんとの今後に関する話し合いを、

なんとなく避けてしまうというケースもあります。

 

 

親子間での承継の場合は、このような家族の心情と、

会社のことが絡み合って混同してしまうことで、

事業承継が複雑になり、進みにくくなってしまうのです。

 

 

もうすでに、若い後継者さんには、効率の悪いこと、無駄なこと、

変えたほうがいいことなどの会社の改善点が、

観えているかもしれません。

 

しかし、もっと良くしたいという気持ちのあまり、

ついつい指摘から入ってしまって、

相手に聴く耳を持ってもらえず、

先に進めなくなってしまっては本末転倒です。

 

「あいつは、まだまだや!」と鶴の一声で、

権限を渡してもらえないということが起きてしまうかもしれません。

 

経営権もないのに、個人保証で借金だけ背負わされてしまったり、

会長が口を出し続け、

社員がどちらの言うことを訊いたらいいのか迷ってしまい、

業務に支障をきたしてしまうなんてことにもなりかねません。

 

そんな状態では、社内のガバナンスが効かなくなって、

思わぬ不正や事故を招くことにも繋がります。

 

指摘から入って、内部に敵を作ってしまうことを防ぐためにも、

会社の沿革を知り、

「なぜ今そうなっているのか?

どんな背景や意図やビジョンがあって、今そうなっているのか?」を理解し、

相手を尊重しながら、

あなたが操縦しやすい会社に、

少しずつチューンナップしていくことが重要です。

 

 

ぜひ、会社の沿革をできるだけ詳しく整理してみてください。

きっと、いろんなことが観えてくると思いますよ!

 

 

そんなこと、ちょっと改まっては切り出しにくいですか?

 

 

たとえば、社内用の動画を創るとか、冊子を作るとか、

なんかそんなことと絡めてみるのもいいかもしれませんよ。

 

事業承継成功に向け、先人たち(経営者や既存の従業員さんたち)への

感謝の気持ちをもってスタートしましょう。

 

後継者の学校
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後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

 

Photo credit: Christopher.Michel via Visual hunt / CC BY

新年 明けまして おめでとうございます

新年、明けましておめでとうございます。

後継者の学校の代表の大川原基剛でございます。

 

新年となりまして、一本目のブログは、後継者の学校で代表を務めるわたくし大川原から

2016年の後継者の学校についてお伝えさせていただきます。

 

後継者の学校プログラムに参加していただき、その後後継者から経営者になり、私どもが継続的にサポートさせていただいている方々は、とても頼もしい経営者になりつつあります。

彼らを見ているとやはり後継者の経営は、やはり創業者の経営とは違うものだと実感をしていますし、単に経営の知識や手法を教えるだけでは、たりないものだと実感しているこのごろです。

そういった経験も踏まえて、わたしたち後継者の学校は、より後継者の育成・成長に特化させ、他にはないオリジナルのサービス・プログラムを展開していこうと考えております。

 

昨年2015年は、パートナ-を増強し、パートナーブログを始めて毎日発信して参りましたが、

今年は、それを具体的な動きに変えていきたいと思います。

 

ひとつは、「事業承継」と「後継者の経営」「後継者育成」という視点でブログ以外でも情報を提供させていただく場所をつくっていきます。

そして、東京・大阪・九州の3か所で後継者の学校プログラムを開催します。時期は、2016年は4月開催で予定しています。

さらに、後継者の学校プログラムの応用版、経営するための具体的な手法・スキル・技を学ぶアドバンスコースを開催します。こちらも4月開校を予定しております。

 

こうした取り組みを進めながら、後継者が経営者となるために、成長する場、学ぶ場、楽しむ場として、後継者の学校を発展させていきたいと考えておりますので、皆さまにはご指導、ご鞭撻をしてただければ幸甚でございます。

 

われわれ後継者の学校は、本年も後継者、経営者と共に一歩一歩前進し成長し行きますので、よろしくお願い申し上げます。

株式会社 後継者の学校

代表取締役 大川原 基剛

 

 

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ラグビー日本代表にみるリーダーシップ

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

年末に放送された番組(フジテレビ、ミスターサンデー)の中で、興味ある内容がありましたので紹介させていただきます。ラグビー好きの私が、興味をひかれたのは「五郎丸の日記」に関するものです。

 

正確ではありませんが、番組の内容をたどります。

番組は、日本代表の副キャプテンでバックスリーダー五郎丸歩選手のワールドカップ期間中の日記をもとに進められます。

今回のワールドカップに臨むにあたって、エディ・ジョーンズヘッドコーチは、高い質と練習量、そして私生活までも含めた選手の管理を徹底します。また、選手自身にも徹底した自己管理と自覚を求めます。どの国のまねでもないジャパンウェイを求めて。

あの南アフリカ戦の勝利から3日後のスコットランド戦での敗戦の際には、「君たちはなにも成し遂げていないのに、英雄にでもなったつもりか。」と苦言。また、五郎丸選手のパフォーマンスが悪かった時には、ホテルのドアに入れた叱責のメモに、電話をするようにとコメントを入れたにもかかわらず、連絡がとれたのは翌日以降で、しかも、話ができたのは数日後で叱責の話は一切なし。

五郎丸選手は、ワールドカップという舞台に臨むプレッシャーと戦って押しつぶされそうになっています。非情な指揮官に怒りが爆発寸前でいた。

そんな時、支えになってくれたのは、チームメイトであり、メンタルトレーナーであったのです。仲間たちの少しの心遣いやアドバイスに支えられて、走り、トライし、キックを積み重ねていったのです。

そして、何よりの支えは、ワールドカップのために犠牲にしてきた家族でした。いつもは試合のため家を空けることが多く、家のことは奥様に任せっぱなしで、家に帰っても長男はよりついてこないし、二男の出産時は海外遠征だったといいます。

今回のワールドカップには家族が応援のためロンドンに行かれたそうですが、家族の到着を待つ五郎丸選手は、初めて待つ人の気持ちに気づきます。改めて、家族への感謝の気持ちを強く感じたのです。

五郎丸選手が、注目されていますが日本代表の選手は皆同じ気持ちだったのではないでしょうか。

話は、また、南アフリカ戦です。

29-32と3点ビハインド、南アフリカのペナルティに対し日本のマイケル・リーチキャプテンが選んだのは、スクラムでした。ペナルティキック(3点)での同点ではなくトライ(5点)での勝利を選んだのです。その時のヘッドコーチの指示は同点狙いのペナルティキック、ヘッドコーチは、怒りで当たり散らしたようですが、結果は、皆さんご存じのとおりです。

五郎丸選手もキックはまるで頭に浮かばなかったそうです。

このとき、全日本の選手は、自ら考え判断し、日本代表のプライドを持ってジャパンウェイを貫いたのです。

番組の中で、エディ・ジョーンズヘッドコーチは、五郎丸選手へのメモの件について、自分で深く考えてもらうことが重要なことで、深く考えるきっかけを作ることに意味があったとコメントしています。

また、マイケル・リーチキャプテンが自分の意見に従わなかったのは100%正しい判断だったと言っています。

この試合で、マンオブザマッチに選ばれた五郎丸選手のコメントです。

「(他のチームと)違っていることは、このチームを愛しているということ。本当に、みんなの支えがあってここまで来たのだ。光が当たったからと言って(マンオブザマッチのこと)、適当なコメントなど出せるはずがない。光が当たったから、枝を少しづつのばしていこう。そして花を咲かそう。桜の花を。」また、「ラグビーに奇跡なんてない。必然だけだ。」(それより)「試合が終わって、長男が駆け寄ってくれたことがとても嬉しかった。」

この話に何を見ますか?家族や仲間の絆?五郎丸選手の謙虚さ?エディ・ジョーンズヘッドコーチの非情さ?

いろいろな要素含まれています。当然ですね、世の中におきるできごとは単純なものは一つもありません。

私は、このチームにリーダーの役割の重要性をみました。自分の評価におもねることなく選手に接したヘッド・コーチ、チームのプライドを選んだキャプテン、チーム愛に徹した副キャプテン、そこには信念のリーダーたちがいました。そこから、チーム全体やその家族への思いが広がっていく様が見えてきます。会社に似ていませんか?

後継者の学校は、人を見つめます。

 

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Photo credit: roy costello via VisualHunt.com / CC BY

「組織の把握①」 【マンガ・事業承継】

後継者の学校の小峯です。マンガで事業承継の本質について、なるべくわかりやすくお伝えしていきますので、

よろしくお願いいたします。今回は、組織の把握①についてお伝えします。

 

まんが6

 

こんにちは

 

後継者の学校の小峯です。

 

今回は組織についてです。

事業・財務と同じように、まずは現状把握をしていきましょう。

 

自分の会社の組織・役割体制がどうなっているか、把握できていますか?

 

業務上、「キーマン」となる方は誰か、把握できていますか?

 

後継者インタビューでは、

大部分の方が把握できていると回答しています。

今の仕事を通して、

組織の役割をしっかりと把握されていました。

 

しかし,比較的大きな規模の会社の場合に、

組織・役割体制を把握しきれない後継者の方もいるようです。

 

まずは会社全体の組織や役割を把握できているか

確認してみてください。

 

できれば、

なぜそのような組織体制になったのかまで知っておくと良いと思います。

 

皆さんが経営者になった時の参考になるはずです。

 

 

 

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事業の承継は突然やってくる

こんにちは

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

今回のブログでは、よくある会社の事例を踏まえて、なんでそんなことになってしまったのか、

どうすればそうならなかったのか、についてお伝えしたいと思います。

 

今回は、突如後継者が事業承継をしなければならなくなり、準備ができていなかったがために事業が立ちいかなくなってしまった事例を紹介します。

 

その会社の社長は、年齢は65歳ですが、35歳で創業してから30年間いわゆるワンマンを経営してきました。

その社長がある日突然病気にかかり突然倒れたことをきっかけに、従業員としてその会社で働く息子が次期社長として指名され半年後に代表を交代することになったのです。

息子はいつか継ぐのだろうなと思っていましたが、社長が言ってくれないからと、なんとなく受け継ぐのを待っていたのでした。

そして、半年後に後継者は代表取締役になったのですが、そこから後継者の苦労が始まり、結果として数年後に事業が立ちいかなくなってしまったのです。

 

よくある事業承継の話ですが、なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか?

 

いくつもの理由が重なった結果でもありますが、事業承継を考えるときに一番初めにやらなければならなかったことをこの会社はやっていませんでした。

 

それは、いつ事業承継をするのか具体的な年月を決めて、そのための準備を始めていなかった、ということです。

 

 

■残された後継者は

 

突然経営者が倒れてしまい、後継者が準備が足りない状態で経営者にならなければならなくなると、知らないことわからないことが多く、いろんな問題が顕在化してきてしまいます。

最悪の場合、以下のようなことが起こってしまう可能性があります。

 

・従業員が後継者の言うことを聞かずに好き勝手やってしまい、組織が崩壊する

・借金が返せなくなり、連帯保証をした後継者個人の資産も売却することになってしまう

・コンプライアンスの問題が顕在化し、取引先や社会から制裁を受ける

・事業が立ちいかなくなり、会社を倒産させることになる

 

知らないから、わからないではすまされない状態になってしまう可能性があるのです。

 

そして後継者は、継いだことを後悔するようになってしまうのです。

 

■いつ事業承継をするか決めて、準備をはじめる

 

事業承継は、いずれ来るのを待つものではなく、いつ事業承継をするのかを決めて、そこへ向けて課題をひとつひとつクリアするように行動していくことが大切なのです。

 

また、経営者はその事業承継を成功させるための準備を、早くから考えておくべきです。

できれば今このブログを見ていただいているのであれば、いまから意識をしていただくとよいと思います。

自身の代で事業を終わらせるのでないのであれば、いまから事業承継を考えていくことで、よりスムーズに事業承継を迎えることができるのです。

 

そして、数年かけて事業承継を成功させるための計画を作成し、計画的に行動していくことで思い通りの事業承継を実現することができるのです。

 

 

今回はここまでですが、後継者の学校ではもっと詳しくこのあたりの学びができますので、

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「後継者を導く江田島平八」

後継者の学校代表の大川原基剛でした。

 

Photo credit: AhmadHammoud via Visual Hunt / CC BY

「財務の把握②」 【マンガ・事業承継】

後継者の学校の小峯です。マンガで事業承継の本質について、なるべくわかりやすくお伝えしていきますので、

よろしくお願いいたします。今回は、財務の把握②についてお伝えします。

まんが5

 

こんにちは

 

後継者の学校の小峯です。

 

経営者としての本質的な財務の見方は、『後継者の学校』で開催しているセミナーなどで詳しくお伝えしていますが、

まずは「売上高」や「営業利益」を見てください。

これらは損益計算書に載っています。

そして、できれば数年分取り寄せて、どのように推移しているか調べてください。

 

今回、後継者の皆さんに特に意識して見ていただきたい指標は、「負債」です。

貸借対照表に載っています。

 

負債額がどれくらいあるのか知っていますか?

どれくらい毎月返済しているか知っていますか?

 

後継者インタビューでは半分以上の方が把握できていませんでした。

 

なぜ「負債」を把握することが重要なのでしょうか?

後継者の方はまだ経営者になる前の状態です。

しかし、経営者になるときには、連帯保証人として負債を背負うことになります。

 

その負債は背負っても大丈夫な金額でしょうか?

今ならば会社を生き返らせる別の一手が打てるかもしれません。

もしかしたら、今の会社を継ぐ以外にも新しい会社をつくって事業と従業員を引き受けるなど、別の選択肢があるかもしれません。

 

後継者である今のうちに、しっかりと会社の現実と向き合ってほしいと思います。

 

同時に、会社の持つ良いところや価値とも向き合ってください。

 

後継者として、何を受け取り、どんな価値を生み出していくのか、今から少しずつ考えてみませんか?

 

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後継者主導の事業承継を成功に導く