タグ別アーカイブ: 感謝

熊本地震に・・・

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

また大きな地震が起きてしまいました。今度は、熊本県を中心とする活断層が動いたとのことです。今回の地震は、震源地域が熊本県や大分県ということで、それまで注目されていなかった地域でした。また、なんといっても、震度7や6、5といった大きな揺れが十数回も同じような地域を襲っていることがこれまでの地震とは大きく異なっています。

気象庁も想定外というほどで、地震の災害が進行しています。1回の地震で、建物が倒壊してしまうほどの揺れが何回も続いて襲うのですから、多くの家や建物の倒壊、山崩れの発生で住民の方々の心中は想像することすらできません。

被災地では、交通網が寸断され、混乱を避けるため県外からのボランティアを断っているとか。困難な状況のなか、被災された住民の方自らがボランティアとして炊き出しや救援物資の配布などを行っているそうです。

インタビューを受けたお年寄りは「食事は足りていますか?」の問いに、「若い人がつくってくれています。おにぎり一ついただきました。おにぎり一つでも本当にありがたいです。」と答える姿がありました。

終わりの見えない甚大な災害のなかで、自らの役割を理解して助け合い、感謝する姿に多くの災害を経験しながらも、富士と桜の美しい国土に暮らしてきた私たち日本人の誇りと強さを感じます。日本という国は、今回のような地震だけでなく、台風や暴風雨、大雪など毎年のように自然災害に見舞われてきました。昔は、飢饉などもあったと歴史は語っています。その都度、美しい四季の巡りを支えに、助け合って笑顔で潜り抜けるDNAが強く刻み込まれていると感じます。

小泉八雲は、日本人の微笑について、「自己を押し殺しても礼節を守ろうとする、ぎりぎりの表現なのである。」(「致知」2016.5)と言っています。しかし、その微笑の影にある苦しみも私たちは忘れてはならないことも心に刻みましょう。

今、被災のさなかに生活されている皆さんにできることは何もありません。でも、思いを共有する(もちろん、共有したいという願望でしかないことも理解しているつもりですが)ということだけでもと思っています。

アウシュビッツという果てしない絶望から生還したユダヤ人精神科医・人間学者・心理学者ヴィクトール・フランクルの言葉です。

「人間誰しも心の中にアウシュビッツを持っている。しかし、あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望していない。あなたを待っている誰かや何かがある限り、あなたは生き延びることができるし、自己実現できる。」(「致知」2015.12)

今回は、経営の話はできませんでした。お許しください。

でも、経営も礼節や感謝がなければ・・・。

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
後継者の経営、後継者の勉強、後継者主導の事業承継を学びたいなら「後継者の学校」へ

 

気になる方は、ぜひ一度、後継者インタビューをお試しくださいね。

後継者インタビューお申し込みはこちらから
↓↓↓↓↓↓↓↓
http://school-k.jp/interview/

 

実録 事業承継~後継者が決して忘れてはいけないこと③

後継者の学校パートナーの河合由紀子です。

前回は、後継者はどんな存在なのか、また、後継者が存在する意味について考えてみました。後継者はその存在だけで会社の未来を明るくします。しかし、後継者が忘れてはならない大切なことを忘れてしまい、間違った考え方に陥ってしまうとどうなるでしょう。本日は、後継者が決して忘れてはいけない大切なことについてお伝えしたいと思います。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

このブログでは、私自身の事業承継の経験を踏まえ、またお客様の事業承継の現場からより具体的なお話をご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。

本日は、前回に引き続き後継者が事業を承継していく際に、決して忘れてはいけないことについて書かせていただきます。

 

忘れていた大切なこと

ある後継者が陥った間違いについて、前回書かせていただきました。後継者が「社長のやり方は古くて時代遅れだ」と感じることはよくある話です。これは当然といってもいいかもしれません。違和感を持つことは悪いことではありません。ただ、後継者は既に形になっている生きた事業を引き継ぐと言う意味で、明らかにゼロから創業する場合と異なります。

従業員がいて得意先や仕入先、金融機関などの取引先があり、お金が回り、商売が成り立っているのです。それを引き継ぐという立場にある後継者は、確かにその存在自体素晴らしいものですが、すでに目の前に引き継ぐことのできる会社が存在することも素晴らしいことなのです。だから、引き継ぐ会社がどのようにして成り立ってきたかを知り、そして、まずはこれまで会社を支えてきてくれた人々に『感謝すること』が最も大切なことなのです。

 

感謝が大切な理由

従来のやり方に違和感を覚え、改革しなければ我が社は生き残れないと必死になる後継者は多いです。引き継ぐ会社の事を愛し、危機感を感じ、みんなが幸せになるためにと頑張っているのに、オヤジからは反対され、古参の社員からは疎まれ、重要な人物が退職し、と様々な障壁にぶつかるという事態に、悩み苦しんでいる後継者の方によくお会いします。

こういった方は、真面目で優秀な方が多いです。しかし、目の前の問題をどうにかしようと思うあまり、これまでの歴史、なぜ引き継ぐことのできる会社があるのかを真剣に考えたことがない、あるいは気にしていない方が多いように感じます(実は私もその一人でした。)。口先では感謝していると言うものの、心底感謝しているかというと、感謝しきれていないのです。

「なんでこんな状態になるまで放っておいたんだ。」「企業とは名ばかりの個人事業の延長じゃないか。」心のどこかで先代や古参の社員がやってきたことを否定してしまう自分がいて、それが普段の言動に反映されてしまうのです。しかし、逆の立場だったらどうでしょうか。これまで一生懸命やってきたことを否定されて、後から入ってきた後継者のやり方に右へならえと賛同する気になるでしょうか?

もう一度言います。まずは『感謝』です。協力を得るには、後継者が感謝の気持ちをもつこと!これが、後継者が決して忘れてはいけないことなのです。時には腹も立つでしょう。思い通りにいかず、「頑固おやじ!」「石頭!」と思う時もあるでしょう。でも、引き継ぐことができるものを残してくれたことには、感謝しても余りあるのではないでしょうか。ついつい、分かっていても忘れてしまう、当たり前だけれどなかなかできないことかもしれません。普段から、これまでがあるから今があり未来があるという思いを持って、感謝できるところを意識して探すのも心の鍛錬に良いかもしれません。

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

また、お得に参加できる「放課後勉強会」や無料で受けられる「後継者インタビュー」好評実施中です。ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!