タグ別アーカイブ: 財産分与

事業承継とプライベート④〜男女トラブルの視点から〜

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えします。前回に引き続き,離婚と経営に関するお話です。

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,後継者の方が会社を継ぐにあたって知っておくべき知識・視点等についてお話しをしていますが,今回もその続きです。なお,このお話は第2回目・第3回目のお話が前提となっていますので,そちらを確認されたい方は,次のリンクに飛んでください(第2回目第3回目 )。

 

第2 そもそも株とは?

前回,株が財産分与の対象となる場合,会社の経営にどう影響を及ぼしてくるのでしょうか,という問いかけで終わりました。

この問いに答えるためには,株とは何なのかをイメージしてもらう必要があります。これについては,後継者の学校の他のパートナーの方々も触れていると思いますので,詳しいことは省きますが,「株(正確には株式)を持つ」ということは,その会社を所有する(≒経営に口を出せる)ということを意味します。なので,後継者は,事業承継をするためには,株を持たないといけません。

 

第3 株が財産分与の対象になると?

もうお分かりだと思いますが,そんな大事な役割を果たす株が,財産分与の対象になったらどうでしょう?極端な例をあげれば,会社の株全100株を社長である元夫が持っていた場合,財産分与により,その半分を元妻に分けることになります。そうなると,社長は経営の意思決定を自由に行うことができません。

また,株を妻に与えることを防ぐために,その代わりとしてお金を渡すということも考えられますが,株価が高額になる可能性があり,その場合は経営者個人の手元から,多額のキャッシュがなくなることになります。

 

第4 最後に

このように離婚というプライベートな問題であっても,経営者や後継者となると,経営に関する問題も現れてきます。離婚を検討されるのであれば,単に男女の別れとしてだけでなく,上記の点についても頭に入れておかれると良いと思います。

 

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!。

 

事業承継とプライベート③〜男女トラブルの視点から〜

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えする第2弾です。離婚の際,単にお金と親権の話をすればよいと思っていませんか?もしかすると,そのお金の話のときに会社の経営に関わる話が潜んでいるかもしれません。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

引き続き「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,後継者の方が会社を継ぐにあたって知っておくべき知識・視点等についてお話しをしています。今回は,その第3弾として,前回のお話しの続きです(前回の私の記事はこちら です。)。

 

第2 財産分与とは?

さて,前回,「財産分与」という言葉を出しました。そして,この離婚の際によく問題となる財産分与が,会社の経営に影響を及ぼしうると指摘しました。

もっとも,そもそも財産分与とは何かが分からないと話しが始まりませんので,まずは財産分与の考え方を簡単にお話しします。なお,ここでお話しするのはあくまでも財産分与の大まかなアウトラインですので,本格的な問題までは当然網羅できておりませんので,ご了承ください。

財産分与とは,夫婦が結婚中に協力して築き上げた財産を,離婚に伴って,夫と妻に平等に(原則半分ずつです。)分けるというものです。たとえば,夫がサラリーマン,妻が専業主婦という家族において,結婚後,1000万円のお金を貯めたとします。その場合,離婚する際は,その1000万円を500万円ずつ分けるということになります。

そして,株も取り引き対象とされているように,財産的価値を持つ可能性があり,財産分与の対象となるのです。

 

最後に

では,株が財産分与の対象となるというのが,会社の経営にどう影響を及ぼしてくるのか。それは次回以降に話しをしたいと思います。

 

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!。

事業承継とプライベート②〜男女トラブルの視点から〜

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えする第2弾です。離婚の際,単にお金と親権の話をすればよいと思っていませんか?もしかすると,そのお金の話のときに会社の経営に関わる話が潜んでいるかもしれません。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

前回から,「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,後継者の方が会社を継ぐにあたって知っておくべき知識・視点等についてお話しをしています。今回は,その第2弾です。

 

第2 まずはケースから

Aさんは,先代から会社を継ぎ,夫婦二人三脚で経営をしてきました。Aさんは新たに会社を設立して新規事業に乗り出すなど,順調に会社の規模を拡大させていきました。ところが,Aさんが50歳を迎えたころから,夫婦関係が悪化。とうとう離婚という話が出てくるようになってしまいました。

 

第3 離婚が会社の経営に影響を及ぼす?

「よくある離婚の話で,お金とか親権の話をして,揉めたら調停とか裁判でしょ?」と思われた方もいるかもしれません。たしかにそうなのですが,上記の「お金」の話の中に,実は会社の経営に影響を及ぼしうる話が潜んでいます。

このブログをご覧になっている方の中で,「財産分与」という言葉を見たり聞いたりした方も多いのではないでしょうか。離婚におけるお金の話の1つとして,「財産分与」という問題があります。この財産分与の中に,会社の経営に影響を及ぼしうる問題が含まれているのです。

 

第4 最後に

おっと,これから本題というところなのですが,これ以上書くとブログが長くなってしまいそうなので,続きは次回とさせていただきます。

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!。

 

後継者の学校
http://school-k.jp/
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