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オリンピック代表を逃した北島康介選手

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

現在、リオオリンピックの代表選考会がいろいろな競技で開催されています。

先日、オリンピック5大会連続出場の北島康介選手は100メートル平泳ぎ決勝に臨みました。準決勝では、派遣標準記録の59秒63を切る59秒62をマークして1位で決勝進出を果たしたので、世の中の期待は大きく膨らみました。しかしながら、結果は59秒93で、小関也朱篤選手(59秒66)に次ぐ、第2位。リオオリンピックへの切符を手にすることができませんでした。

レース直後のインタビューでの北島選手の発言です。「自分らしくないレースをしてしまった。他を気にせず、自分らしく行こうとしていたんだけれど、それができずに消極的になってしまった。緊張感を味方につけることができずに、力を発揮できなかったのは、自分以外のなにものでもない。」

私は、この言葉にスポーツの素晴らしさを感じました。

北島選手の昨年は、日本代表にもなれず。引退も考えたといいます。33歳という年齢や彼の輝かしい栄光を考えれば、誰しも納得する結論だったと思います。でも、「自分の人生をかける価値のあるところ(オリンピック)」に戻るために、現役の道を選んだのです。

「毎日、紙一枚を重ねていく努力が大切ですから」といって、風邪をひいたときでも1日しか練習を休まなかったそうです。

自分の限界まで追い込んだ厳しいトレーニングを何か月、何年も続けて、その結果が思い通りになるとは限らない。でも、良い結果を求めて自分のできる限りの努力を注いでいく。今回、北島選手には、思い通りの結果はもたらせられませんでした。(北島選手は、「インタビューの最後に、「200メートルがありますから、頑張ります!!」と言っていましたが、残念ながら現実的には無理な気がしています。」しかし、北島選手がレース直後のインタビューでの発言「力を発揮できなかったのは、自分以外のなにものでもない。」は、北島選手自身は、「負けていないこと」を証明しています。自分の積み上げた努力の大切さを理解し、その結果を謙虚に受け止める。北島選手自身は、レース結果をはるかにこえた、ひととして、何を感じていくべきかを、私たちに教えてくれています。

世界の第一線で戦うスポーツ選手の精神的なプレッシャーは、私には、もちろんわかりません。オリンピックのために、世界一になるために注いだ時間とエネルギー、涙や葛藤がどんなに大きくても、その結果を成果という形で保証してくれるものは何もない。喜びは分かち合えるけど、悲しみはすべて自分自身で受け止めるしかない。でも、周りの人と喜びを分かち合えることを目指して努力を積み重ねる。

こんなことが経験できるスポーツってすごいと思いませんか?

でも、これって、経営に似ています。従業員やその家族、お得意様、もちろん自分の家族も。みんなの幸せを求めて日々励んでいる仕事、うまくいけばいいけれど、もちろんそればかりじゃない。むしろ、うまくいかないことの方が多いくらいです。

それでも、「人生をかける価値のある場所」がそこにあるんです。

男子100メートル平泳ぎと同じ日に行われた、もう一つの決勝種目女子100メートルバタフライで優勝した池江離花子選手は、57秒71で1位となりオリンピック代表の切符をつかみました。それまで、日本記録連発の15歳は、レース後のインタビューで号泣、しばし言葉になりませんでした。飛ぶ鳥を落とす勢い少女が、戦っていたものすごいプレッシャーから、解放された瞬間でした。こんな、チャーミングな涙も用意してくれていました。

良い時も悪い時もすべて含んで自分が成り立ていることを、改めて実感させられた日でした。

「晴れてよし曇りてもよし富士の山」(山岡鉄舟)

ということで、納得しつつ酔いつぶれた夜でした。

後継者の学校は、日常からもヒントを見つけようとしています。

 

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不祥事には、スポーツが効く?

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

また、不祥事が報道されています。今度は、化血研(化学及び血清療法研究所)の血液製剤の製造方法に係る不正でした。杭に始まったビル工事の不正は、他の構造物の手抜き工事や、果ては設計の不正にまで及んでいます。今年に入ってから、企業の不祥事に関する報道を何件聞いたことでしょう。

今回は、この問題をスポーツの視点から考えてみることにします。

 

後継者の学校パートナーの中小企業診断士、トライアスロンコンサルタント岡部眞明です。

スポーツといっても、プロではなく普通の人のスポーツのお話です。

子どもの頃の野球や水泳教室、運動会、中学、高校、大学でのクラブ活動でスポーツを経験された方も多いと思います。

習い始め、何をやってもうまくいかず、お兄ちゃんやお姉さんがうらやましく思った記憶、運動会での成績が良かったときの嬉しい気持ち、逆にダメだったときの悔しい気持ち。

中学、高校と成長する中で、同僚や先輩との関係で、正選手になれない悔しさと、試合で活躍したときの誇らしさ。活躍して女子にもてるヤツへの嫉妬心。

スポーツにまつわる思い出は、いろいろな「こころ」との葛藤の思い出ではありませんか。

そんな気持ちになったとき、そこは、何もできない自分、あるいは逆にやりおおせた自分がいます。スポーツは、冷たく結果を表わしてくれるものだった。

負けると悔しい、だから、うまくなりたい。勝ちたい。

そのためには、負けたという事実を受け止めて努力するしかありません。そして、自分よりうまい人のアドバイスをきいて練習に励むことしかありません。

勝った方は、また勝つためにはさらに上を目指して練習します。

スポーツは、現在の自分の立場を良くも悪くも認めるところから始まります。そして、高みを目指してあらゆる努力を積み上げることです。

この謙虚さと努力する力は、経営における現状認識と改善努力を、理屈ではなく「からだ」にしみこませてくれます。後継者の学校は、心・技・体を鍛えますが、スポーツはその根っこから心・技・体を涵養します。

経営者の方々も、忙しい毎日を送っていると思いますが、週に1回でもスポーツの時間を作りませんか。子どもの頃の素直な気持ちが取り戻せる時間です。そして、もっと大事なのは、嫉妬や悔しさなどマイナスの感情を抱く時間を持てることです。自分自身にそのような感情があること、「悪」もまた社会のひとつの要素であることを理解したうえで、物事を的確に判断することも必要です。

私の場合は、プールで泳いでいるときやランニングをしているとき、普段とは全く違う思考回路が働くようで、「あ、そうか!」といったことが、よくではありませんがたまにあります。(私の場合は、たまに浮かんだ解決策を、ジムのサウナに置いてくることが、しばしばあるので困りものですが)仕事について、ゼロベースで考える時間を与えてくれます。

スポーツは、身体だけでなく心や思考にも効きますので、是非試してください。

後継者の学校は、楽しく学べます。

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