こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。
自社を良くするヒントは、自社の中にあります。会社の現状を把握しながら、 会社の過去と現在を把握し、未来にどんな価値を生み出せるのかを探っていきましょう。 今回は、人・組織・風土についてのお話です。
前回は、経営の4つの要素の中の、
事業の現状を知ることについてお伝えしました。
そして、現状把握をするために、
環境整備のお掃除を始めましょう!と、
お伝えさせていただきました。
(前回までのブログはこちら↓)
http://blog.school-k.jp/category/writer/kasai-t/
いかがでしたか?
やってみました?(^^)
実際にやってみた方は、
少しずつ変化が現れてきているはずです。
環境整備に取り組むと、
業務の流れが理解でき、物の配置について社員さんとの会話も増え、
社員さんお一人お一人の考え方や特徴も、
なんとなーく、わかってくるものですよね。
と、いうことで、今日は経営の4要素「人・組織・風土」の
現状把握をする観点をお伝えしますね。
・会社の組織図、経営理念、意思決定の仕組み、
人事制度はどうなっているのか?
・会社の風土は、どうなのか?
・会社のキーマンとなる人物は誰か?
社員間のパワーバランスや派閥はどうなっているか?
・社員の年齢構成はどうなっているか?
(技能やスキルの伝承がスムーズにできるのか?)
・社員一人一人のプロフィールや背景
(個人の価値観、思考や行動の特性、家族構成や家族の状況)
・社員一人一人の業務スキルや帰属意識の度合い、社内での役割
大企業では、転勤・転属や毎年の新卒採用などで新陳代謝を良くして
組織活力をあげることをしています。
しかし、雇用の人数が少ない規模の中小企業では、
長期間 同じ場所・同じ顔ぶれで仕事をしていくことが多いですよね。
もちろん、アットホームで良い面もありますが、
考え方が似通ってきて、視野が狭くなり、
発想力や想像力が鍛えにくい状況にもなります。
もしかしたら上司との関係性の中で、
意見があっても、言わないようにしていることがあるかもしれません。
言っても無駄と、思っているかもしれません。
人は、その人が置かれている状況や、
本人の内面的な状態などによって、
本来持っている力を発揮したり、しなかったりするものです。
どんなにいい業務の仕組みを考えても、
改革案を出しても、
人が動かなければ、運用はできませんし、定着もしません。
また、特に少人数の会社では、
人間関係のしこりが際立ちやすいという側面もあります。
大事なことは、社員さんたちの力を
最大限発揮してもらえる環境を創ることです。
そのためには、あなたと社員さんが信頼関係で結ばれ、
あなたが求心力を持ちながら、
社員さん同士が互いに認め合い、
ともに成長しあう風土を創っていくことなのです。
経営は人。
手始めに、人・組織・風土の現状把握を通して、
社員さんたちの良いところをたくさん発見していただきたいと思います。
そして発見した良いところや貢献してくれていることを、
さりげな~く、言葉にして、ご本人に伝えてあげてくださいね。
人は、自分をちゃんと見ていてくれて、
認めてくれる人を信頼するものです。
逆に、この程度にしか思われていないのかなど、
“本人”が正当に評価されていないと感じているときは、
マネジメントへの不信感も募るし、力も発揮してくれません。
一人一人を「認める」コミュニケーションを実践していただければ、
きっとあなたと社員さんたちとの信頼関係が増して、
互いに認め合い、尊重しあう風土づくりの第一歩になるはずです。(^^)
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