実録 事業承継~後継者が決して忘れてはいけないこと①~

事業承継ってどんなイメージをもたれるでしょうか?お坊ちゃんお嬢ちゃんが、先代がひいてくれたレールの上に乗っかって、主体性のないままボーっとしていても社長になれること。なんて思われている場合も少なくありません。そして、実際にそんなつもりはなくても後継者は受け身に、厳しい言い方をすれば他責になりがちです。だからこそ決して忘れてはいけないことがあります。まず今回は、なぜ後継者が受け身になってしまうのか、その理由の一つをお伝えします。

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

このブログでは、私自身の事業承継の経験を踏まえ、またお客様の事業承継の現場からより具体的なお話をご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。

本日は後継者が事業を承継していく際に、決して忘れてはいけないことについて書かせていただきます。

 

後継者は受け身

みなさん、「後継者」という言葉を聞かれた際にどのような印象を受けられますか?ハングリーなところが少ない、ぼんぼん(関西弁で「お坊ちゃん」ということです)、いろんなことが分かっていない、努力しなくても良い、などなどマイナスイメージの言葉が結構出てくるかもしれません。確かに育った環境は恵まれていたかもしれません。それに、割と「人がいい」言い換えれば「お人よし」なところもあるかもしれません。だからどこか頼りなく、しっかりしていない。関西弁で言う「ぼんぼん」にはそういった意味合いも含まれているようです。

しかし、考えてみてください。好きで社長の息子に生まれたわけではありません。好きで良い環境で育ったわけではありません。生きていくのにそんなに苦労をしていないから、結果としてお人よしになってしまった(お人よしが悪いというわけではありませんが。)のも仕方がないのかもしれません。それで周りからは「ぼんぼん」と呼ばれる。ある意味仕方ないのかなと思いながらも、どこか反発心を持っているのが後継者です。

いや、そんなの贅沢だ!自分の立場をラッキーだと思うべきだ!と思われたでしょうか?それとも、わかるわかる、その通りと思われたでしょうか?いずれにしても、後継者は人から見れば主体性がなく受け身な状態になっているのです。

 

後継者が受け身になる理由

なぜ後継者は受け身の状態になってしまうのでしょうか?その原因の一つは後継者の入社時の考え方にあります。

どんな職業に就いている方でも、人生のどこかでその職業を選択するという決断をします。生まれながらにして特定の職業に就かなければならないと決められている人は、ほとんどいません。ということは、人生のどこかで、何をして生きていくかを決定するときがあるのです。

例えば就職活動を想像してください。どの業界を選ぼうか、業界を選べばどの会社にしようか、と考えます。そしてその会社に就職した場合の自分の人生を思い描きます。このようにして、自ら決めるというプロセスを経て仕事を始め、転職を考えたり出世を考えたりし続けます。

しかし、後継者はほとんどの場合が「親の仕事だから」とか「なんとなく当たり前だと思っていた」という理由で入社しています。つまり、自分自身の将来や本当にやりたいことを考えずに進んでしまっている場合が多いのです。これが、後継者が受け身になってしまう理由の一つです。

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

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不祥事には、スポーツが効く?

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

また、不祥事が報道されています。今度は、化血研(化学及び血清療法研究所)の血液製剤の製造方法に係る不正でした。杭に始まったビル工事の不正は、他の構造物の手抜き工事や、果ては設計の不正にまで及んでいます。今年に入ってから、企業の不祥事に関する報道を何件聞いたことでしょう。

今回は、この問題をスポーツの視点から考えてみることにします。

 

後継者の学校パートナーの中小企業診断士、トライアスロンコンサルタント岡部眞明です。

スポーツといっても、プロではなく普通の人のスポーツのお話です。

子どもの頃の野球や水泳教室、運動会、中学、高校、大学でのクラブ活動でスポーツを経験された方も多いと思います。

習い始め、何をやってもうまくいかず、お兄ちゃんやお姉さんがうらやましく思った記憶、運動会での成績が良かったときの嬉しい気持ち、逆にダメだったときの悔しい気持ち。

中学、高校と成長する中で、同僚や先輩との関係で、正選手になれない悔しさと、試合で活躍したときの誇らしさ。活躍して女子にもてるヤツへの嫉妬心。

スポーツにまつわる思い出は、いろいろな「こころ」との葛藤の思い出ではありませんか。

そんな気持ちになったとき、そこは、何もできない自分、あるいは逆にやりおおせた自分がいます。スポーツは、冷たく結果を表わしてくれるものだった。

負けると悔しい、だから、うまくなりたい。勝ちたい。

そのためには、負けたという事実を受け止めて努力するしかありません。そして、自分よりうまい人のアドバイスをきいて練習に励むことしかありません。

勝った方は、また勝つためにはさらに上を目指して練習します。

スポーツは、現在の自分の立場を良くも悪くも認めるところから始まります。そして、高みを目指してあらゆる努力を積み上げることです。

この謙虚さと努力する力は、経営における現状認識と改善努力を、理屈ではなく「からだ」にしみこませてくれます。後継者の学校は、心・技・体を鍛えますが、スポーツはその根っこから心・技・体を涵養します。

経営者の方々も、忙しい毎日を送っていると思いますが、週に1回でもスポーツの時間を作りませんか。子どもの頃の素直な気持ちが取り戻せる時間です。そして、もっと大事なのは、嫉妬や悔しさなどマイナスの感情を抱く時間を持てることです。自分自身にそのような感情があること、「悪」もまた社会のひとつの要素であることを理解したうえで、物事を的確に判断することも必要です。

私の場合は、プールで泳いでいるときやランニングをしているとき、普段とは全く違う思考回路が働くようで、「あ、そうか!」といったことが、よくではありませんがたまにあります。(私の場合は、たまに浮かんだ解決策を、ジムのサウナに置いてくることが、しばしばあるので困りものですが)仕事について、ゼロベースで考える時間を与えてくれます。

スポーツは、身体だけでなく心や思考にも効きますので、是非試してください。

後継者の学校は、楽しく学べます。

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事業承継におけるキャッシュ(現金)の重要性

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

経営において事業ドメインを定めて損益計算書(P/L)上で黒字化することは財務上最初に目指さなければならないところですが、損益計算書(P/L)上黒字なのに手元にお金がない・・・そんなケースについてお話します。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

 

皆さん、「黒字倒産」って聞いたことありますでしょうか?

 

事業が立ち行かなくなるには理由があります。

シンプルに言うと手元に支払いのためのキャッシュ(現金)が無くなったとき、会社は倒産します。

 

つまり黒字倒産とは「利益が出ているのに会社がつぶれてしまうこと」なんです。

シンプルな卸売業の場合、商品を仕入れて利益を乗せて販売先に卸します。

この取引自体は、本来なら仕入先にお金を払って販売先からお金をもらえば何の問題もありません。

P/L上は黒字です。

 

ところが多くの場合、販売先が支払い(売掛金)をすぐに払ってくれるわけではありません。

しかし、仕入れの支払いは約束通りに行われないと信用にかかわります。

 

会計上これを表す指標は「必要運転資本」と言います。

売ったお金を回収してから、買ったお金を払えばお金は忙しくありません。

しかし、多くの場合その反対なのが実情です。

 

私の得意なクリニックを例に説明しますと

 

病院に行った人は窓口でお金を払います。

多くの場合健康保険を使って3割負担して、7割の支払いは国がします。

 

病院側はその診療に対する「診療報酬点数」を計算して、「社会保険診療報酬機関」というところに請求をします。

これは月に1回行われて、間違いがあると返戻されます。

 

こうして概ね入金まで1か月から2か月ほどかかります。

 

しかし、その間もスタッフのお給料やボーナス、お薬などの仕入れ先への支払いは現金で行わなければなりません。

そのために必要なのが、「必要運転資本」つまりキャッシュなのです。

 

 

それは当たり前ですよ!と言われてしまいそうですが、それだけではありません。

 

キャッシュを潤沢に持つとどんないいことがあるのか?

1. 仕入先の信頼が厚くなる

支払を期日通りに行うことで信頼が生まれます。信頼が生まれることでより有益な情報を得たり、

前金やまとめ買いで仕入価格を増やし利益を増やすことができます。

 

2. 金融機関からの信頼が厚くなる

現金を持つと銀行借り入れだけでなく、様々な資金の調達方法の選択肢が増えます。

さらに財務諸表がスリムになり、見た目もよくなります。

 

3. 従業員からの信頼が厚くなる

辞めてしまう優秀な従業員の本音の退職理由は「上司、経営者の仕事の仕方が気に入らなかった 23%」

その他は全て給与、評価の不満です。(リクナビNEXT調べ)

裏を返せば「不安」だから辞めていくのです。会社にお金がないのが不安なのです・・・

 

4. 精神的余裕が生まれる

手元資金に余裕があると経営に専念できます。資金繰りが忙しいとほとんど仕事になりません。

こういうところを従業員は見ています。

 

5. 安い税金が選べる

利益を現金で残すためには税金を払わなければいけません。現金が手元にあれば有利な税金を選ぶことができます。

 

 

結論: キャッシュを潤沢に持つと儲かる

 

ではどうすればいいのか?

後継者の学校では基礎を学んだ後継者に専門家がサポートを行います。
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事業承継とプライベート②〜男女トラブルの視点から〜

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えする第2弾です。離婚の際,単にお金と親権の話をすればよいと思っていませんか?もしかすると,そのお金の話のときに会社の経営に関わる話が潜んでいるかもしれません。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

前回から,「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,後継者の方が会社を継ぐにあたって知っておくべき知識・視点等についてお話しをしています。今回は,その第2弾です。

 

第2 まずはケースから

Aさんは,先代から会社を継ぎ,夫婦二人三脚で経営をしてきました。Aさんは新たに会社を設立して新規事業に乗り出すなど,順調に会社の規模を拡大させていきました。ところが,Aさんが50歳を迎えたころから,夫婦関係が悪化。とうとう離婚という話が出てくるようになってしまいました。

 

第3 離婚が会社の経営に影響を及ぼす?

「よくある離婚の話で,お金とか親権の話をして,揉めたら調停とか裁判でしょ?」と思われた方もいるかもしれません。たしかにそうなのですが,上記の「お金」の話の中に,実は会社の経営に影響を及ぼしうる話が潜んでいます。

このブログをご覧になっている方の中で,「財産分与」という言葉を見たり聞いたりした方も多いのではないでしょうか。離婚におけるお金の話の1つとして,「財産分与」という問題があります。この財産分与の中に,会社の経営に影響を及ぼしうる問題が含まれているのです。

 

第4 最後に

おっと,これから本題というところなのですが,これ以上書くとブログが長くなってしまいそうなので,続きは次回とさせていただきます。

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!。

 

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事業承継の本当の意味について、考えてみませんか?

こんにちは。後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

今日は、事業承継において、会社の現状を何を起点にして知っていくか?

事業承継の本当の意味とは?そんなことを考えていただくきっかけを提供します。

 

こんにちは。後継者の学校パートナー 笠井 智美です。

前回は「事業承継の主役は後継者」、

そして、継ぐ対象となる会社のことを知ることが大事、ということをお伝えしました。

そもそも、あなたが知らないことに対して、決意も覚悟もできませんよね。

 

大きな声じゃ言えませんけど、

決算書も見せずに「覚悟はあるのか?!」なんて迫るなんて、そりゃあ理不尽な話ですよ。誰とは言いませんけどね。

 

会社の現状を知らないのに、この先どうしたらいいかなんて、わかるわけありませんよね。

 

あなたが手に入れようとしている会社が、

あなたが経営して、

この先価値を生み出し続けていくための「価値創造機」が、

今、どんな状態なのか?

 

・燃料が切れて、途中で止まってしまうなんてことに、ならないかしら?

・ネジが緩みかけていて、このまま動かし続けると、部品がばらばらに飛び散って、周りに被害が及んでしまう可能性はありませんか?

・どこかに亀裂が入っていて、動かしているうちに、いずれパキーンと割れてしまいそうな箇所はありませんか?

・そもそも、「価値創造機」が乗っかっている土台は、本当に大丈夫なのかしら?
もしかしたら、ちょっとした地震で、地盤沈下してしまう地質かもしれませんよね?

 

さあ、こんな観点から、現状把握を始めていきましょう。

現状把握は、幸せな事業承継の鍵ですからね!

 

あ、大事なことをお伝えするのを忘れてました。

そう、とーっても重要なこと。

 

 

それは、事業承継の本当の意味。

つまり、この2つの質問に答えられることです。

 

  1. あなたは、この会社が、これまでどんな価値を生み出してきた「価値創造機」か、本当に知っていますか?
  2. あなたは、経営後継者として、どんな価値を生み出していくために、その「価値創造機」を手に入れますか?

 

 

この質問の答えを見つけるために、現状把握を始めましょうね!

それが事業承継のファーストステージです。

具体的な戦略・戦術は、ファーストステージをクリアしてからのことです。

ここは、焦らないでね。

 

 

物事には、必要な順番というものがあります。

 

お料理だって、下ごしらえをしてから調理に入らないと、おいしく頂けないですよね。

 

壁の色を塗り替えるのだって、

表面の凹凸に鑢をかけて整えてからでないと、綺麗に仕上がりませんよね。

 

どれだけ道具やパーツを集めても、

ドミノが倒れるように流れを作ってあげないと上手くいきません。

 

そして、全体が俯瞰できていないと、細部に適切な流れは作れません。

 

つまり、会社の現状を把握することが、経営全体を俯瞰することでもあるのです。

 

では、経営全体を俯瞰するために、

「何を “取っ手” に 現状把握したらいいの?」ってことですよね。

 

おすすめは、経営を4つの要素に分けて観ていくことです。

 

経営の4つの要素とは、

・事業

・財務

・人・組織・風土

・統治基盤

 

この4つの要素ごとに、あなたが手に入れる会社が、現在どういう状況にあるのかを把握・分析し、課題と可能性を見つけること。

それが事業承継のファーストステージの目標です。

 

じゃあ、ファーストステージの目的は?

あなたの決意と覚悟が定まることです。

 

会社の現状・課題・可能性が見つかるということは、

決意と覚悟をする対象が観えたということですよね。

 

つまり、それは、

事業承継の本当の意味を問う2つの質問に、

「その時点での答え」が出せるということでもあります。

 

  1. あなたは、この会社が、これまでどんな価値を生み出してきた「価値創造機」か、本当に知っていますか?
  2. あなたは、経営後継者として、どんな価値を生み出していくために、その「価値創造機」を手に入れますか?

 

 

ただし、ファーストステージをクリアするには、もう一つの鍵がいります。

それは、何かって?

それは・・・・・・・後継者の学校でお会いしたときに!

 

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「巨人の星」に学ぶ昭和の事業承継③

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。この物語には昭和の事業承継が詰まっています。今回も主人公の星飛雄馬のケースです。彼は何を承継したのか?

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

 

皆さん、「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。

 

先日、ある経営者との雑談で「ここに事業承継に関する様々な事例が隠れているよね」という話で盛り上がったので、ここで整理していきたいと思います。

 

今回も主人公の星飛雄馬のケースです。
まず飛雄馬は何を継いだのか?

 

言うまでもなく球団や会社を継いだわけではありません。
父の一徹は日雇い労働者でしたから、経営者ではありません。

 

余談ですが・・・

一徹はさすが元プロ野球選手です。

日雇い労働者とはいいながら昼夜なく働きづめ、飛雄馬を「星雲高校」というお坊ちゃん学校に入学させます。

高度経済成長、オリンピック景気、建設ラッシュ・・・などの追い風はありましたが、大したものです。

 

 

話を戻しますと

 

飛雄馬が継いだものは「野球選手」という「個人事業主」にとっての

最も重要な経営資源である「独自技術」を承継しました。

 

そして、さらなる工夫により「新たな価値」を生み出したのです。

 

 

父の一徹は結果的にプロ野球選手を辞める原因になった

「魔送球」という技術を持っていました。

 

戦争で肩を痛めた一徹は一塁への矢のような送球ができなくなったため

三塁から一塁への送球を走者に向けて投げ、ボールが当たりそうになって

走者の足が止まったとたん、ボールは鋭く弧を描き一塁手のミットに吸い込まれます。

 

これなら送球が遅くても一塁でアウトに出来ます。(強引ですが・・・)

ところがこれが走者への「危険球」扱いになり、反則とされてしまうのです。

 

飛雄馬はこれを受け継ぎ進化させるのです。

針の穴を通すようなコントロールが「大リーグボール1号」を生み出し、

「魔送球」を縦に変化させたのが「消える魔球」で有名な「大リーグボール2号」です。

大リーグボールについてはこちらの動画を https://www.youtube.com/watch?v=UF5keZtV4nA

 

ところが、ようやく父を超えていこうとした頃に
厳しい父と努力家の息子の関係にひびが入り始める・・・

 

世の中の「親子承継」によく見られる「衝突」が起こります。

その辺については次回。

 

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「後継者と共に強い会社をつくるヒトとおカネの専門家」

児玉秀人でした。

 

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後継者が採用において事業承継前に知っておきたい事③

後継者の学校のパートナーで人を中心とした経営支援専門家の坂本典隆です。坂本さん

事業承継前に採用について知っておく必要がある内容をシリーズとしてお伝えいたします。好評につき、今日はシリーズの3つ目です。少人数の中小企業にとって中途採用は運命の分岐点とも言うべき一大イベントです。採用した中途社員が陥りやすい罠である「社長との距離 誤解の罠」とは・・・早速、ご説明します。

 

いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。後継者の学校のパートナーで人を中心とした経営支援専門家の坂本 典隆です。今回は中途採用をした時に陥ってしまう「社長との距離 誤解の罠」についてのお話をさせていただきます。

 

「社長との距離って・・・何ですか?」といった厳しいツッコミが入ってきそうですが、大企業と中小企業とでは社長との距離感が全く違います。例えば・・・従業員1万人以上の上場企業をイメージしていただくと、社長と会えるのは新卒であれば入社式、中途は入社式が無いので、社長の顔を直接見たことが無いという方もたくさんいらっしゃいます。ある程度のポジションで、役員や部長職になってくると経営会議の場がありますが、それ以外は関わる事が少ない可能性が高いですよね。その感覚の方が、中小企業に転職をすると「罠」にはまってしまう事があります。

 

それは、中小企業の皆様はお分かりのように、社長が身近にいるのです。本当に、すぐそこにいます。朝から「おはよう!!」という挨拶も直接、目を見てする事も簡単です。こういった感覚を事前にイメージできていれば、どういった事に注意するかは分かる方には分かります。

 

しかし、初めて転職する方には分からないと思います。私が体験した事で言えば、2,000人の上場企業から、20名の中小の老舗企業へ転職した際に、一般職であっても社長と直接、仕事についての面談があったり、お昼一緒に行かせて頂いたり、社長直接のミッションがいきなり入ってきたり・・・距離が近い分、仕事において社長との関わりが本当に多くなりました。

 

これを良い経験だと捉えるか?厳しい、辛いと捉えるかは一人一人違ってくるかと思いますが、ある程度、戸惑う可能性を見越して、後継者としては将来の幹部となる可能性がある方や、若手メンバーにも細かいフォローをしておくと信頼関係も構築しやすくなりますし、何より、途中での離職も少なくなるので、人のバランスが良くなってきます。社長と考え方が合わない・・・という理由で退職をする方が多いので、細心の注意を払って動いておくことは損が無いと私は考えます。

 

会社というのは、常に人の問題が水面下で動いていると思っておくと丁度いいかもしれません。今、最前線で頑張っているメンバーが、急に退職したいという話が出る事は絶対にないとは言い切れません。だからこそ、お互いの罠に陥るポイントを熟知しておくことが未然予防に繋がります。一つの参考にしていただければ幸いです。

 

本日は、罠の3つ目である「社長との距離 誤解の罠」をご紹介いたしましたが、次回は4つ目についても丁寧にお伝え致します。お楽しみ下さい。

 

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「後継者の経営で会社を成長させる4つの要素」

こんにちは

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

前回は、後継者自身の鍛えどころとして「心・技・体」をお伝えしましたが、

今回は、後継者が経営する会社の鍛えるポイントを4つの要素でお伝えします。

 

みなさんは会社を経営する時、会社のどこに力点をおいて経営をされますか?

 

利益をあげるための営業でしょうか?マーケティングですか?

それともビジネスモデルですか?人を育てることでしょうか。それともお金を増やす?

 

どれも間違っていないと思います。

 

一方で、どれかということでもありませんよね。

ただ、経営する上で知るべきこと、考えること、決めることってたくさんあって、どこまでやればいいのかわからなかったりします。

 

私自身も前に中小企業診断士という資格を取得しましたが、とった時はこれで経営がわかるぞ!と思いましたが、実際に経営補佐の実務をする時、もしくは自分自身が経営するときには、どこに力をいれていいかわからず、全体を俯瞰して全体をコントロールして進めていくのではなく、個別の課題をひとつひとつ解決していくことしかできませんでした。

 

そんなとき、経営の4つの要素について話を聞くことがあり、

たくさんのことを一気に進めようとしていてなんとなく煩雑になっていた私の頭の中で、経営の全体像がわかりやすく見えるようになっていきました。

私自身そのおかげで、やるべきことが明確でシンプルになったので、ひとつひとつ丁寧に対策を施し、会社全体の成長につながるようになったのです。

 

 

 

その4つの要素というのは・・・

 

「ビジネスモデル」、「統治基盤」、「人・組織」、「財務・資金」、の4つのことです。

以下イメージ図です。

4要素

(画像をクリックすると拡大します)

 

ビジネスモデルは、売上を生み出すためのビジネス/事業をどうするか、攻め手のことです。

統治基盤は、会社を守るためのコンプライアンスや株式など、守り手のことです。

人組織は、攻め手も守り手も担う人材や組織がどうなのか?どうするのか?というところです。

財務・資金は、攻め手も守り手も活かすお金や会計がどうなのか?どうするのか?というところです。

 

この4つの要素はいずれも関連し合っていますが、上記の図を経営者を頂上とする山のように見てみてください。

 

経営者はその山の頂上にいて、4要素すべてに目を配り、マネジメントすることが仕事になります。

たまに、ビジネスにばかり力を入れて、ほかの人・組織や資金・統治基盤が見えていない経営者の方がいらっしゃいますが、そうすると、問題が起きても気付かず、いつの間にか会社が崩壊してしまったりするので、経営者は、全体に目を配りマネジメントすることが必要なのです。

 

逆に、経営者もしくは後継者でなければ山のてっぺんで全体に目を配りマネジメントすることはできないのです。

従業員ではできないのです。

 

特に後継者は近視眼になりがちなので、山のてっぺんでしっかりとした視点をもつことが必要です。

後継者のみなさんには、ぜひ山のてっぺんから会社を見て経営する視点を養っていただきたいと願っています。

その際には、わかりやすく4つの要素で会社を見てみることをお勧めします。

 

今回はここまでですが、後継者の学校ではもっと詳しくこのあたりの学びができますので、

プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。
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プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、
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「後継者を導く江田島平八」
後継者の学校代表の大川原基剛でした。

「巨人の星」に学ぶ昭和の事業承継②

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。この物語には昭和の事業承継が詰まっています。今回は主人公の星飛雄馬のケースです。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

皆さん、「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。

先日、ある経営者との雑談で「ここに事業承継に関する様々な事例が隠れているよね」という話で盛り上がったので、ここで整理していきたいと思います。

 

今回は主人公の星飛雄馬のケースです。

まずこの物語の時代背景と飛雄馬の家族関係を整理しておきます。

原作は梶原一騎、作画は川崎のぼる。発表時期は1966年から1971年とされています。

ちなみに「巨人の星」の続編「新巨人の星」の発表時期は1976年から1979年です。

ちょうど今、後継者として事業承継に関わる世代が生まれた年かもしれません。

 

主人公 星飛雄馬の母はすでに他界しており、家族は、父 一徹、姉 明子の3人家族です。

そうです。ご想像の通り、今回は星一徹から星飛雄馬への事業承継です。

 

 

星飛雄馬の父、一徹は元巨人軍の選手でした。

名三塁手として戦前は巨人軍で活躍していました。ところが世は大東亜戦争のさなか。一徹も従軍を余儀なくされます。

戦場では手りゅう弾を投げまくり、肩を壊してしまいます。

 

終戦とともに野球選手へと復帰しますが、かつての矢のような送球は出来ず、努力の末ある方法を生み出すのですが、それが反則だと言われ、巨人軍を去ります。

そしてこの一徹の夢を飛雄馬が継ぐことになるのです。

 

このケースは後継者である飛雄馬の意志は全く尊重されていません。

子供の頃から野球選手になり巨人軍で活躍するべく特訓されます。飛雄馬は父を信じて猛特訓に耐え抜きます。

ここで姉の明子だけが心配そうに見守るのですが、この時代、女性が口出しすることなどできないのです。

 

ちなみに後継者である飛雄馬は相当後になって、このことを後悔することになります。

アームストロング・オズマに「お前は人間じゃない。俺と同じ野球マシンだ」と言われ、

野球選手、巨人入団は自らの意志ではないのか悩みます。

 

そして、悩んだ末になんと・・・

クリスマスパーティを開きます(笑)

このエピソードは切なすぎます。

なにせ、誰も来てくれないというオチですから・・・

http://gentle-breeze.org/anime/9092/

 

 

昭和の時代の事業承継、飛雄馬のケースは完全に受け身の姿勢でした。

しかし、事業承継とは「事業」を継ぐこと。飛雄馬は何を継いだのか?

 

父一徹の夢を継いだだけなのか?

 

そのへんについては次回。

 

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後継者が事業承継の最初にすることとは?

後継者の学校パートナー 人・組織の専門家 笠井智美です。笠井さん

事業承継の主役である後継者が、まず何からやっていったらいいのか?

準備をしないで事業承継をすると、どんなことが起きてしまうのか?

そこに潜む、様々なリスクについて考えてみましょう。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井 智美です。

今日は、事業承継において、

後継者が最初にすることについてお話させていただきます。

 

「準備をしないで事業承継をすると、どんなことが起こりそうか?」

そんな視点で、日常を観察してみてみると、

そこに潜む様々なリスクが、観えてくるのではないでしょうか?

 

 

中小企業は長期政権です。

経営者と一緒に事業そのものが育ってきました。

でも、それを承継する後継者さんは、

会社や事業そのものが、身の丈に合いません。

 

後継者さんが知らない、わからないことだらけ!

 

それって、自分が生まれる前に埋め込まれた経営上の問題が、

継いでから表面化してくるかもしれないってことでもありますよね。

 

つまり、あなたのせいじゃない、

全く知らないことの責任を、

経営者としてとらなくてはいけないってことですよね。

 

取引先や社員への責任、社会への責任がある中、

自分が全く関与していないこと、

知らないことの蓄積から起きてくることに、

後継経営者として責任をとらなければいけないなんて、

本当に怖い話です。

 

自分と一緒に会社が成長してきた創業者なら、

会社のあらゆる部分に神経が行き届いているでしょう。

 

後継者であるあなたも、まずは「知らない、わからないこと」を知る。

それが事業承継に向けて最初にすることです。

 

そんなこと、あたりまえだよ。

言われなくてもわかってるよ。とおっしゃる方もいるでしょう。

 

 

でも、本当にどこまでリアルにわかっているでしょうか?

 

 

長年のコンプライアンスの問題で、崩壊する会社。

同族問題が悪化して、崩壊する会社。

従来の事業が立ち行かなくなり、崩壊する会社。

オーナーや会社の借金で、崩壊する会社。

風土や人の問題で、崩壊する会社。

 

巷では、日々こんなニュースが流れています。

 

これらはすべて、

何かのきっかけで問題が表面化しただけにすぎません。

 

すでに埋め込まれていた経営上の爆弾が、

時を経て爆発したにすぎないのです。

 

 

あなたがこれから人生懸けて経営していく会社を、

できるだけ健全な状態で、あなたが手に入れるために、

まずは、現状把握からはじめてください。

 

事業承継の主役であるあなたが、

何を知っていて、何を知らないか。

それを知ってほしいのです。

 

 

生きた事業は止めることができません。

 

でも、あなたが後継者のうちなら、立ち止まって考えることが出来ます。

 

今なら、事業承継について、向き合って考えることができます。

 

 

・事業の、過去は?現状は?将来は?

 

・会社の、過去は?現状は?将来は?

 

・このまま手を打たないと、どうなるのでしょうか?

 

・あなたは、どのような承継をしますか?

 

 

これらに向き合うことが、

あなたが「真の経営者」になるための、事業承継のスタートとなります。

 

 

お笑いの大御所、明石屋さんま さんは、

「生きてるだけで、まるもうけ」というポリシーから、

娘さんに「いまる」と名付けたそうです。

 

 

そう、

人は、いつ何があるか、

明日どうなるのかなんて、誰にもわかりません。

 

 

実は、後継者さんの中には、ある日突然、社長が倒れて、連れ戻され、

なんの準備もないまま会社を継いだ、という方が少なくないのです。

 

「こんなはずじゃなかった。」

 

「まさか、こんなことになるなんて・・・・・」

 

「もっと早く準備をしておけば、よかった。」

 

「先代に、もっといろんなことを訊いておけばよかった」

と後悔している方も多いと聞きます。

 

 

でも、会社のことを知らなければ、

社長に何を訊いたらいいのかさえ、わかりませんよね。

 

逆に言うと、会社のことを知れば、

承継の前に、社長と一緒に解決しておけることもあるはずです。

 

 

そして、継ぐ対象となる会社のことを知るからこそ、

本当の決意と覚悟ができます。

 

自分が決めた、自分が選んだという、納得感も生まれてきます。

納得感は、あなたのパワーを、より発揮させてくれる源となります。

 

とは、言っても、

「何を “取っ手” に 現状把握したらいいの?」と思いますよね。

 

 

はい、次回はそのことに触れていきますので、楽しみにお待ちくださいね!

 

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