後継者の学校パートナーの佐藤祐介です。
男女トラブルと事業承継,一見すると両者は全く関係ないように思えます。ですが,中小企業(家族経営の場合は特に)の場合,両者は密接に関係します。後継者は事業承継をするあたり,自身のプライベートが会社に影響を与え得ることを知っておく必要があります。
第1 はじめに
後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。
前回までは,労働法にスポットをあててお話をしてきましたが,今回からは,タイトルからもお分かりのように,分野をガラッと変えてみたいと思います。
私は,最初にこのブログで自己紹介をさせていただいた際,自身の専門分野の一つとして,離婚や男女問題を挙げさせていただきましたので,この視点から記事を書いてみようと思います。事業承継は「公」の側面が強いですが,プライベートはその名のとおり「私」です。一見すると両者は無関係のように思えます。しかし,離婚や男女問題というものを介すと,両者は切っても切り離せない関係となっていきます。そして,それは中小企業に多い家族経営のようなところであればあるほど,その影響はより強くなってきます。
第2 具体例
例えば,夫が経営し,その妻が経理を担当する会社を想像してみてください。そのような会社において,夫婦が離婚又は別居することとなり,妻が経理を行わなくなった,これでは会社がうまく回りません。更にその妻が他の従業員から慕われていた場合には,経営者である夫の求心力の低下は避けられません。そして,その原因が従業員との不倫であったりすると・・・。
第3 最後に
いかがでしょうか。確かに男女トラブルはプライベートのお話ですが,それは経営に大きな影響を及ぼしうるとイメージしていただけたかと思います。
後継者は会社を継ぐにあたっては,自身の問題が会社に影響を与えるのだというのを自覚しておく必要があると思います。次回以降は,今回のような話を,より法律の要素も交えてお話ししたいと思っています。
なお,後継者の学校では,今回私が指摘した問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,私にお声がけいただければと思います。
また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。
(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。
後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評を得てきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューを受けてみてください。
後継者の学校
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