カテゴリー別アーカイブ: ビジネスモデル

オリンピック代表を逃した北島康介選手

後継者の学校パートナーの岡部眞明です。

現在、リオオリンピックの代表選考会がいろいろな競技で開催されています。

先日、オリンピック5大会連続出場の北島康介選手は100メートル平泳ぎ決勝に臨みました。準決勝では、派遣標準記録の59秒63を切る59秒62をマークして1位で決勝進出を果たしたので、世の中の期待は大きく膨らみました。しかしながら、結果は59秒93で、小関也朱篤選手(59秒66)に次ぐ、第2位。リオオリンピックへの切符を手にすることができませんでした。

レース直後のインタビューでの北島選手の発言です。「自分らしくないレースをしてしまった。他を気にせず、自分らしく行こうとしていたんだけれど、それができずに消極的になってしまった。緊張感を味方につけることができずに、力を発揮できなかったのは、自分以外のなにものでもない。」

私は、この言葉にスポーツの素晴らしさを感じました。

北島選手の昨年は、日本代表にもなれず。引退も考えたといいます。33歳という年齢や彼の輝かしい栄光を考えれば、誰しも納得する結論だったと思います。でも、「自分の人生をかける価値のあるところ(オリンピック)」に戻るために、現役の道を選んだのです。

「毎日、紙一枚を重ねていく努力が大切ですから」といって、風邪をひいたときでも1日しか練習を休まなかったそうです。

自分の限界まで追い込んだ厳しいトレーニングを何か月、何年も続けて、その結果が思い通りになるとは限らない。でも、良い結果を求めて自分のできる限りの努力を注いでいく。今回、北島選手には、思い通りの結果はもたらせられませんでした。(北島選手は、「インタビューの最後に、「200メートルがありますから、頑張ります!!」と言っていましたが、残念ながら現実的には無理な気がしています。」しかし、北島選手がレース直後のインタビューでの発言「力を発揮できなかったのは、自分以外のなにものでもない。」は、北島選手自身は、「負けていないこと」を証明しています。自分の積み上げた努力の大切さを理解し、その結果を謙虚に受け止める。北島選手自身は、レース結果をはるかにこえた、ひととして、何を感じていくべきかを、私たちに教えてくれています。

世界の第一線で戦うスポーツ選手の精神的なプレッシャーは、私には、もちろんわかりません。オリンピックのために、世界一になるために注いだ時間とエネルギー、涙や葛藤がどんなに大きくても、その結果を成果という形で保証してくれるものは何もない。喜びは分かち合えるけど、悲しみはすべて自分自身で受け止めるしかない。でも、周りの人と喜びを分かち合えることを目指して努力を積み重ねる。

こんなことが経験できるスポーツってすごいと思いませんか?

でも、これって、経営に似ています。従業員やその家族、お得意様、もちろん自分の家族も。みんなの幸せを求めて日々励んでいる仕事、うまくいけばいいけれど、もちろんそればかりじゃない。むしろ、うまくいかないことの方が多いくらいです。

それでも、「人生をかける価値のある場所」がそこにあるんです。

男子100メートル平泳ぎと同じ日に行われた、もう一つの決勝種目女子100メートルバタフライで優勝した池江離花子選手は、57秒71で1位となりオリンピック代表の切符をつかみました。それまで、日本記録連発の15歳は、レース後のインタビューで号泣、しばし言葉になりませんでした。飛ぶ鳥を落とす勢い少女が、戦っていたものすごいプレッシャーから、解放された瞬間でした。こんな、チャーミングな涙も用意してくれていました。

良い時も悪い時もすべて含んで自分が成り立ていることを、改めて実感させられた日でした。

「晴れてよし曇りてもよし富士の山」(山岡鉄舟)

ということで、納得しつつ酔いつぶれた夜でした。

後継者の学校は、日常からもヒントを見つけようとしています。

 

後継者の学校
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気になる方は、ぜひ一度、後継者インタビューをお試しくださいね。

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事業承継の現場から -そこの後継者のあなた。自社に企業理念はありますか?-

後継者の学校パートナーの高浜亮です。

経営理念や企業理念という言葉はよく耳にしますよね?ふたつとも同義語だという考えもありますが後継者の学校ではこのような定義をしています。

企業理念とは自社の存在価値。つまりなんのために自分の会社はあるのかを明文化したもので、

最上位概念に位置するもの。

経営理念とは経営者がどのような経営をするかを明文化したもので、企業理念の下の概念です。

後継者の方と話しているとこんな質問をされることがあります。「企業理念って小さい会社でも必要ですか?作る意味ってありますか?」今回はある事業承継をされたばかりの後継経営者の相談事例から答えを探していきたいと思います。

 

企業理念は小さな会社でも必要かということですが、結論から言うと、必要かというよりも、なくてはならないものだと言えます。なぜかといいますと・・・

 

2月の最初に最近、事業承継をされた40歳の社長が来られました。業種はガス販売業で社員は6名の会社です。現在の状況や社長になってからのことをいろいろと聞いていきますと、大きく分けて2つの悩みを抱えていらっしゃるようです。

 

まず1つ目の悩みは自社の将来の見通しが見えないということ。

細かく聞くと、まず現在の顧客は高齢の方が多いため将来的には顧客は減少してしまい先細りになってしまうのではないかということ。

さらにガスに変わるエネルギーによって単価が下がってくる可能性があるということ。のふたつが不安な要素ということです。

このようなことは、この業界だけではなくいろんな業界が抱える問題でもあります。

 

2つ目の悩みは自分の考えや方向性を社員が理解してくれていないのではないか。ということです。

この悩みは引き継いでしばらくすると多くの後継者の方が陥る悩みです。特にやる気があって自社を成長させていきたいという想いが強い社長ほど悩みます。

 

2つの悩みを聞かせていただいた後、「社長の会社は何のために存在していますか?その想いを表現するような企業理念はありますか?」と聞いたところ

 

「お客様や地域に貢献したいという想いはありますが、言葉にはしっかりしていません。」という返答でした。

 

そこで、別日に1日かけて企業理念を策定していきました。ちなみに企業理念は1日でできるものでは

ありません。また、社長が一人で作るよりも社員と一緒に作っていったほうがいいものです。

今回はたたき台という意味で、社長が大切に思うキーワードを出していき、何のために存在したいのかを考えていかれました。明文化するというのは簡単なようでなかなか大変なのですが、ああでもないこうでもないと理念作成を進め、最終的にぬくもりというキーワードを使った企業理念のたたき台が出来上がりました。

 

その企業理念のたたき台を自社に持ち帰り、社員を交えて企業理念について話し合いを行い、自分たちが何をやっていくかを毎月話し合う場を設けて進んでいっています。

 

後日、社長からこんな感想をもらいました。

 

「うちみたいな小さい会社が理念とかをつくるのは何か抵抗がありましたが、実際にたたき台を作って社員の皆と話すといろいろと意見が出てきますし、そんな場を共有することで全体のモチベーションも上がってきているんです。今まで、皆が言うことを聞いてくれていないと感じていたのは、何のためにをしっかり伝えて、一緒に考える時間をもたなかったからなんだと分かりました。

また、企業理念に沿って考えると既存のガス販売だけではなく新たなサービスやエリアへの展開もできるのではないかという考えも生まれてきました。気持ちがずいぶん楽になり、前向きになりました。頑張ります!」

 

つまりは大きかろうが小さかろうが企業である限りは必ず企業理念はなくてはならないものなんです。そして企業理念があることで自社に大きな大黒柱ができ、会社が存在し続ける限りそこに集う人たちの礎になるのではないでしょうか?

 

後継者の学校では企業理念の作り方や必要な要素、企業理念を用いたマネジメント手法を学ぶことができます。現在、後継者の学校は東京校、大阪校、熊本校の全国3ヶ所で開催される予定です。

プレセミナーも各地で開催していますのでお気軽にご参加されてみたら宜しいかと思います。

 

ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

実録 事業承継~継ぐべきか継がざるべきか①~

事業承継は敷かれたレールに乗っかるだけではうまくいきません。

継ぐべきか継がざるべきか、どこかでその判断をしなければ、前に進めません。

とはいえ、事業承継って一生のうちに何回もするものでもないし、どうしていいか分からないまま、「親の気持ちもわかるし…えいやっ!継いでしまえ」。

こんなお話、実は結構あります。でも実はあるんです。判断する方法。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

実家が事業をしているけれど、今勤めている会社を辞めて継ぐべきか継がざるべきか悩まれている方、親の会社に入ったものの、実際のところ継ぐべきか継がざるべきか迷っている方。結構いらっしゃいます。本日は、そんな時どのようにその判断をするのかについてのポイントを一つお伝えします。

 

判断基準ありますか?

「継ぐべきか継がざるべきか」それは人生に関わる大きな決断です。でも、「親が困っている様子を黙って見ていられなくて」とか「小さい頃から跡継ぎとして育てられたから」という理由で、実態を知らずに代表者になってしまう方は少なくありません。

人生の一大事をそんな形で決めてしまっていいの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、後継者が感情的な部分で決めてしまうのは無理もないのです。何を基準に判断してよいか分からないのに、良いも悪いも言えません。だから、最後は「えいやっ」となってしまうのです。

判断基準?そんなのあるの?個人の判断でしょ?という声が聞こえてきそうですが、判断する基準はあります。

 

儲かってる?

言い方は悪いですが、どうせ継ぐならやっぱり儲かっている会社を継ぎたいですよね?

そこで質問です。

「継ごうかどうしようか迷っている会社ですが、本当に儲かっていますか?」

こう尋ねると、

「実は決算書を見たことが無いんです。」

とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。

儲かっているか儲かっていないか、借金がいくらあって、現預金がいくらあるか、知らないのに継ぐか継がないか判断できますか?

そうです。できませんよね?ですから決算書を見ることは、判断のための第一歩といえます。

では、決算書等は見たことある場合、もう一つ質問です。

「なぜ儲かっている(いない)のですか?」

この質問に答えられる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?決算書は外部に報告すべき事項がまとめられているものです。見るべきポイントはいくつかありますが、それはあくまで取引相手として、例えば銀行や仕入先がこの会社と取引して大丈夫だろうかと見るためのポイントです。

では、事業を継ぐか継がないかを判断するためには何をどのように見るのでしょうか?

その内容については次回!

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

また、お得に参加できる「放課後勉強会」や無料で受けられる「後継者インタビュー」好評実施中です。ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

その事業あと何年もちますか?

後継者の学校の大川原です。

今回のブログでは、継いでから事業がうまくいかなくなってしまった事例を踏まえて、

後継者はどうすればよかったのか、そのポイントについて2つご説明させていただきます。

 

私は、事業承継のセミナーなどを全国各地でやらせていただいていますが、

ある地区にいったときのこと、ある経営者の方が私の話に共感して、「私も周りにもこんな方がいる」ということを教えてくれました。

 

その会社は、クリーニング店を経営していて、父親である社長が創業してから20年ほど頑張ってきて30店舗を持って営業をしていました。

社長が65歳の時に息子に事業を承継したのですが、それから約5年間後に、結果的に、会社を倒産させることになってしまった後継者がいるということでした。

 

私は、同じような話を、いろいろなところでお聞きします。

もっと早く、わたしと出会っていたら、 後継者の学校のメッセージがとどいていたら、

そんなことにならなかったかもしれないのにと、いつも悔しく思ってしまいます。

 

では、なぜ事業承継後にそんなことになってしまったのでしょうか?

 

ポイントは2つ あります。

 

ひとつは、

承継する事業がどんな状態であったのか「現状把握」をしっかりとしないままに事業をついでしまったことです。

 

・その事業はあと何年もつのか?

 

永遠に続く事業はほとんどありません。市場に合わせて形を変えていく必要がありますが、

先代が続けてきた事業がそのままの状態であとどれくらい続くのか?想定しておく必要があります。

また、そのためにも、ここ数年間がどんな状態であったのか徹底的に事業の現状を把握するのです。

 

ふたつめは、

・現状把握を踏まえて、事業承継をしたら事業をどうしていくのか後継者自身が戦略的に考えていたかどうかです。

おそらくここの後継者は、売上げが下がっていくのに、何もできずに、ただ時が過ぎてしまったのではないでしょうか。

 

・事業をどうかじ取りしていくのか、後継者としての戦略をもつ

 

後継者といっても事業を承継したら経営者です。経営者として、自身が継いだ後で会社のかじ取りをどうするのか考えておかなければ、会社は成り行きで進んでいっていしまい、結果として衰退させてしまうことになるのです。

 

先ほども書きましたが、事業はそのままではいずれ衰退してしまいます。

先代経営者も時代の流れ、市場の流れに合わせて、事業の形をすこしずつ変えながら、継続してきたのです。

そこをわかったうえで、事業の現状を徹底的に把握して、そして後継者が自らが事業をどうするのか戦略的に考えて、事業を推進しかなければならないのです。

 

 

このブログを見て、なにか事業承継における事業について気になることがありましたら、ご相談ください。

 

また、事業をどう戦略的に考えていくのか。こちらは後継者の学校にベーシックコースで非常にわかりやすくお伝えしています。学んだあとですぐに実践で生かしていただきたいと考えています。

 

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program/

 

ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program#!blank/acty5/

 

将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 大川原 基剛

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/program/

 

プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

無料で受けられて、気持ちがすっきりするとのお声をいただいております。

後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/interview/

「経営者になるための基礎を学ぶ、後継者の学校プログラム【ベーシックコース 】東京校」

ここが経営者への道のスタートラインです。

創業者のマインドを超える、後継者のプライドをもって未来をつくっていきましょう。

後継者の学校プログラム 【ベーシックコース】のご案内です。

 

こんにちは、後継者の学校で代表をしております大川原です。

 

 

今年、後継者の学校は九州(熊本)が加わり、よりたくさんの後継者のみなさんの力になれるよう精進してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。

 

そして、今年も2016年4月から後継者育成プログラム、

後継者の学校プログラム 【ベーシックコース】と【アドバンスコース】を開講いたします!!!

 

場所は、東京、大阪、熊本で開催予定です。

 

取り急ぎ、今回は東京開催予定のベーシックコースと

直前に開催する公開セミナー「後継者のための事業承継セミナー」のご案内をさせていただきます。

 

経営や事業承継を体系的に学んだことのない後継者にとっては、いまがその学ぶチャンスです。

この機会を活かして、成長の糧としていただければと思います。

 

 

  • 公開セミナー「後継者のための事業承継セミナー」

 

-セミナー開催日程-

① 2016年1月21日(木)18:00~19:30

② 2016年2月4日(木)18:00~19:30

③ 2016年2月25日(木)18:00~19:30

④ 2016年3月10日(木)18:00~19:30

  •  2016年3月24日(木)18:00~19:30

 

事業承継セミナーご案内WEBページ

 

http://okawara.wix.com/school-k-program

 

 

  • 後継者の学校プログラム【ベーシックコース】

 

全10テーマの日程は以下の通りです。

テーマ1  2016年4月7日   (木) 18:00~21:00

テーマ2  2016年4月21日 (木) 18:00~21:00

テーマ3  2016年5月12日 (木) 18:00~21:00

テーマ4  2016年5月26日 (木) 18:00~21:00

テーマ5  2016年6月9日   (木) 18:00~21:00

テーマ6  2016年6月23日(木) 18:00~21:00

テーマ7  2016年7月7日   (木) 18:00~21:00

テーマ8  2016年7月21日 (木) 18:00~21:00

テーマ9   2016年8月4日   (木) 18:00~21:00

テーマ10  2016年8月18日 (木) 18:00~21:00

 

開催場所:品川近郊

 

後継者の学校プログラム【ベーシックコース】ご案内WEBページ

http://okawara.wix.com/school-k-program#!blank/acty5

 

 

ご不明点やお問合せなど、以下のメールアドレスからご連絡ください。

info@school-k.jp

 

 

株式会社 後継者の学校

代表取締役 大川原 基剛

 

 

後継者の学校プログラムの内容についてホームページが気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://school-k.jp/program/

 

 

プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

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後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

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「巨人の星」に学ぶ昭和の事業承継③

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。この物語には昭和の事業承継が詰まっています。今回も主人公の星飛雄馬のケースです。彼は何を承継したのか?

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

 

皆さん、「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。

 

先日、ある経営者との雑談で「ここに事業承継に関する様々な事例が隠れているよね」という話で盛り上がったので、ここで整理していきたいと思います。

 

今回も主人公の星飛雄馬のケースです。
まず飛雄馬は何を継いだのか?

 

言うまでもなく球団や会社を継いだわけではありません。
父の一徹は日雇い労働者でしたから、経営者ではありません。

 

余談ですが・・・

一徹はさすが元プロ野球選手です。

日雇い労働者とはいいながら昼夜なく働きづめ、飛雄馬を「星雲高校」というお坊ちゃん学校に入学させます。

高度経済成長、オリンピック景気、建設ラッシュ・・・などの追い風はありましたが、大したものです。

 

 

話を戻しますと

 

飛雄馬が継いだものは「野球選手」という「個人事業主」にとっての

最も重要な経営資源である「独自技術」を承継しました。

 

そして、さらなる工夫により「新たな価値」を生み出したのです。

 

 

父の一徹は結果的にプロ野球選手を辞める原因になった

「魔送球」という技術を持っていました。

 

戦争で肩を痛めた一徹は一塁への矢のような送球ができなくなったため

三塁から一塁への送球を走者に向けて投げ、ボールが当たりそうになって

走者の足が止まったとたん、ボールは鋭く弧を描き一塁手のミットに吸い込まれます。

 

これなら送球が遅くても一塁でアウトに出来ます。(強引ですが・・・)

ところがこれが走者への「危険球」扱いになり、反則とされてしまうのです。

 

飛雄馬はこれを受け継ぎ進化させるのです。

針の穴を通すようなコントロールが「大リーグボール1号」を生み出し、

「魔送球」を縦に変化させたのが「消える魔球」で有名な「大リーグボール2号」です。

大リーグボールについてはこちらの動画を https://www.youtube.com/watch?v=UF5keZtV4nA

 

ところが、ようやく父を超えていこうとした頃に
厳しい父と努力家の息子の関係にひびが入り始める・・・

 

世の中の「親子承継」によく見られる「衝突」が起こります。

その辺については次回。

 

このエピソードに胸がざわついた

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「後継者と共に強い会社をつくるヒトとおカネの専門家」

児玉秀人でした。

 

メディカル、デンタルのサポートをしています。
「クリニックの財務が劇的によくなる秘密の方法」教えます。

財務状況を改善したら次はヒト。
「業績が30%向上する人事評価システム」教えます。

私が得意なのは以下です。

・人材採用・育成相談、人事評価システムの提供
・資金調達のための経営改善計画書の作成
・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定
・Web戦略相談など

「後継者の経営で会社を成長させる4つの要素」

こんにちは

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

前回は、後継者自身の鍛えどころとして「心・技・体」をお伝えしましたが、

今回は、後継者が経営する会社の鍛えるポイントを4つの要素でお伝えします。

 

みなさんは会社を経営する時、会社のどこに力点をおいて経営をされますか?

 

利益をあげるための営業でしょうか?マーケティングですか?

それともビジネスモデルですか?人を育てることでしょうか。それともお金を増やす?

 

どれも間違っていないと思います。

 

一方で、どれかということでもありませんよね。

ただ、経営する上で知るべきこと、考えること、決めることってたくさんあって、どこまでやればいいのかわからなかったりします。

 

私自身も前に中小企業診断士という資格を取得しましたが、とった時はこれで経営がわかるぞ!と思いましたが、実際に経営補佐の実務をする時、もしくは自分自身が経営するときには、どこに力をいれていいかわからず、全体を俯瞰して全体をコントロールして進めていくのではなく、個別の課題をひとつひとつ解決していくことしかできませんでした。

 

そんなとき、経営の4つの要素について話を聞くことがあり、

たくさんのことを一気に進めようとしていてなんとなく煩雑になっていた私の頭の中で、経営の全体像がわかりやすく見えるようになっていきました。

私自身そのおかげで、やるべきことが明確でシンプルになったので、ひとつひとつ丁寧に対策を施し、会社全体の成長につながるようになったのです。

 

 

 

その4つの要素というのは・・・

 

「ビジネスモデル」、「統治基盤」、「人・組織」、「財務・資金」、の4つのことです。

以下イメージ図です。

4要素

(画像をクリックすると拡大します)

 

ビジネスモデルは、売上を生み出すためのビジネス/事業をどうするか、攻め手のことです。

統治基盤は、会社を守るためのコンプライアンスや株式など、守り手のことです。

人組織は、攻め手も守り手も担う人材や組織がどうなのか?どうするのか?というところです。

財務・資金は、攻め手も守り手も活かすお金や会計がどうなのか?どうするのか?というところです。

 

この4つの要素はいずれも関連し合っていますが、上記の図を経営者を頂上とする山のように見てみてください。

 

経営者はその山の頂上にいて、4要素すべてに目を配り、マネジメントすることが仕事になります。

たまに、ビジネスにばかり力を入れて、ほかの人・組織や資金・統治基盤が見えていない経営者の方がいらっしゃいますが、そうすると、問題が起きても気付かず、いつの間にか会社が崩壊してしまったりするので、経営者は、全体に目を配りマネジメントすることが必要なのです。

 

逆に、経営者もしくは後継者でなければ山のてっぺんで全体に目を配りマネジメントすることはできないのです。

従業員ではできないのです。

 

特に後継者は近視眼になりがちなので、山のてっぺんでしっかりとした視点をもつことが必要です。

後継者のみなさんには、ぜひ山のてっぺんから会社を見て経営する視点を養っていただきたいと願っています。

その際には、わかりやすく4つの要素で会社を見てみることをお勧めします。

 

今回はここまでですが、後継者の学校ではもっと詳しくこのあたりの学びができますので、

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「後継者を導く江田島平八」
後継者の学校代表の大川原基剛でした。

「巨人の星」に学ぶ昭和の事業承継②

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。この物語には昭和の事業承継が詰まっています。今回は主人公の星飛雄馬のケースです。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

皆さん、「巨人の星」という漫画をご存知でしょうか。アニメ化もされていたので再放送をみたことあるよと言う方も多いと思います。

先日、ある経営者との雑談で「ここに事業承継に関する様々な事例が隠れているよね」という話で盛り上がったので、ここで整理していきたいと思います。

 

今回は主人公の星飛雄馬のケースです。

まずこの物語の時代背景と飛雄馬の家族関係を整理しておきます。

原作は梶原一騎、作画は川崎のぼる。発表時期は1966年から1971年とされています。

ちなみに「巨人の星」の続編「新巨人の星」の発表時期は1976年から1979年です。

ちょうど今、後継者として事業承継に関わる世代が生まれた年かもしれません。

 

主人公 星飛雄馬の母はすでに他界しており、家族は、父 一徹、姉 明子の3人家族です。

そうです。ご想像の通り、今回は星一徹から星飛雄馬への事業承継です。

 

 

星飛雄馬の父、一徹は元巨人軍の選手でした。

名三塁手として戦前は巨人軍で活躍していました。ところが世は大東亜戦争のさなか。一徹も従軍を余儀なくされます。

戦場では手りゅう弾を投げまくり、肩を壊してしまいます。

 

終戦とともに野球選手へと復帰しますが、かつての矢のような送球は出来ず、努力の末ある方法を生み出すのですが、それが反則だと言われ、巨人軍を去ります。

そしてこの一徹の夢を飛雄馬が継ぐことになるのです。

 

このケースは後継者である飛雄馬の意志は全く尊重されていません。

子供の頃から野球選手になり巨人軍で活躍するべく特訓されます。飛雄馬は父を信じて猛特訓に耐え抜きます。

ここで姉の明子だけが心配そうに見守るのですが、この時代、女性が口出しすることなどできないのです。

 

ちなみに後継者である飛雄馬は相当後になって、このことを後悔することになります。

アームストロング・オズマに「お前は人間じゃない。俺と同じ野球マシンだ」と言われ、

野球選手、巨人入団は自らの意志ではないのか悩みます。

 

そして、悩んだ末になんと・・・

クリスマスパーティを開きます(笑)

このエピソードは切なすぎます。

なにせ、誰も来てくれないというオチですから・・・

http://gentle-breeze.org/anime/9092/

 

 

昭和の時代の事業承継、飛雄馬のケースは完全に受け身の姿勢でした。

しかし、事業承継とは「事業」を継ぐこと。飛雄馬は何を継いだのか?

 

父一徹の夢を継いだだけなのか?

 

そのへんについては次回。

 

このエピソードに胸がざわついた
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「後継者と共に強い会社をつくるヒトとおカネの専門家」

児玉秀人でした。

メディカル、デンタルのサポートをしています。
「クリニックの財務が劇的によくなる秘密の方法」教えます。

財務状況を改善したら次はヒト。
「業績が30%向上する人事評価システム」教えます。

私が得意なのは以下です。
・人材採用・育成相談、人事評価システムの提供
・資金調達のための経営改善計画書の作成
・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定
・Web戦略相談など

事業承継をチャンスと捉えて企業価値を高める!

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

事業承継というチャンスを活かせば、企業の価値が向上するチャンスにもなり得るのです。

このブログでは、「なんで事業承継をチャンスとしてとらえると企業価値が向上するのか?」について

お伝えさせていただきます。

 

こんにちは

後継者の学校の代表の大川原基剛です。

 

事業承継というチャンスを活かせば、企業の価値が向上するチャンスにもなり得るのです。

 

結局は、生かすも殺すも自分次第ということになりますが、

事業承継を最大のチャンスと捉えていないと生かすことはできないので、

今回は、「なんで事業承継をチャンスとしてとらえると企業価値が向上するのか?」について

お伝えし、事業承継に関わるみなさんにチャンスとして向き合っていただければと考えております。

 

「なんで事業承継をチャンスとしてとらえると企業価値が向上するのか?」

まず、

事業承継を機に、企業の価値を再認識することができる

 

後継者が事業承継をするためには企業の現状を徹底的に把握しておく必要があります。

そうでなければまだ継ぐべきではありませんが、その徹底的に現状把握することで、企業がもつ価値を再認識することができるのです。

いままで、当たり前と思っていたことがものすごい価値を持っているものかもしれません。

 

そして、

事業承継を機に、企業の価値を再構築することができる

 

事業承継のタイミングは、いろいろなことを変革していく最大のチャンスでもあります。後継者が主体となっていままでできなかったことを進めることができる大義名分がある大きなチャンスです。

先代経営者の時代になんとなく固定化して、なんとなく成り行きで進んでいっていまったことを、思い切って再構築することができます。

 

そうすると、

事業承継を機に、企業の価値を増幅することができる

 

企業の価値を再認識して、企業の価値を再構築したら、後継者自身の手でもしくは経営者が事業承継をする前に事業を磨きあげて、企業価値を増幅することもできます。

 

たとえば具体的には、

□ 業務の改善・無駄な経費支出を削減する。

□ 貸借対照表のスリム化をする。

□ 自社の強みを認識し、より強化する。

□ 勝ち戦のできる事業に選択と集中を行う。

□ 業務の権限委譲を進める。

□ 公私を分ける。(資産の貸借・車・交際費)

□ 社内規程・マニュアル・各種書類を整備する。

□ コンプライアンスを徹底する。

などを、していくことで企業価値を増幅させるのです。

Contents by 軍師アカデミー(http://gunshi.or.jp/

 

さて、いかがでしたでしょうか?

事業承継時に大きなチャンスとして捉えていないと、これらのことはやらずに時は過ぎ去ってしまい、

せっかくのチャンスを見逃してしまいます。

事業承継を最大のチャンスと見て、企業価値を再認識し、再構築して、増幅していきたい!

と思っていただけましたでしょうか?

後継者のみなさん、いまからでも遅くありませんよ。

後で行動するのではなく、今から行動を始めていただければと思います。

 

 

このブログを見て、企業価値を高める勉強をしたいなと思った後継者の方

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「後継者を導く江田島平八」
後継者の学校代表の大川原基剛でした

小規模企業白書2015年版に見る事業承継 第2回

永井さん後継者の学校パートナーで中小企業診断士の永井貴之です。

中小企業庁の「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」より、後継者候補の有無と廃業について考えてみます。

後継者候補がいる場合は、後継者候補と現経営者が承継に関する本音の話し合いを持って、明確な合意形成を図ることが事業承継への第一歩です。

廃業には費用も手間もかかります。親族内承継・親族外承継以外には、M&A(企業の合併・買収)や第二創業等の可能性があります。廃業と決めてしまう前に、それらの可能性の検討をお勧めします。

 

後継者の皆さんこんにちは。後継者の学校パートナーの永井貴之です。

今回は「小規模企業白書2015に見る事業承継」の第2回として、後継者の確保について考えてみます。

ブログ画像(永井)2015.11.01提出

※画像をクリックすると拡大します。

【出典:小規模企業白書2015年版】

 

まず、数字を整理しておきます。

■後継者候補の有無

後継者候補がいる           約40%

後継者候補がいない          約40%

廃業するので、後継者は不要      約20%

■現経営者の考え

事業承継を考えている         約50%

事業承継を考えていない        約30%

事業承継しない(自分の代で廃業する) 約20%

 

では、後継者候補の有無を考えてみましょう。後継者候補がいる小規模企業事業者は約4割です。

ここで、2つの問いを立てることができます。

Q1:これらの現社長の考えは、後継者候補に伝わっているか? Q2:後継者候補は現社長の考えを理解して納得しているだろうか?

ただし、「後継者」ではなく「後継者候補」となっていることに注意が必要です。「長男に継いでほしい」などと考えている現経営者が4割あるということですね。あくまで候補ですので、事業承継を進めるには「後継者候補」を「後継者」にしなければなりません。特に親子間の承継の場合は、「継ぐ・継がない」の腹を割った話し合いをしていないケースが多いものです。

 

現経営者と後継者候補との合意形成は事業承継への第一歩です。現経営者は「継いでほしい」という意思を伝え、後継者候補は「継ぐならこういう会社にしたい」という対話による合意形成が必要です。

 

次に、廃業を考えてみましょう。

廃業とは、「理由に関わらず、経営をやめてしまうこと」です。後継者不在により自発的に会社をたたむことも廃業ですし、資金繰り悪化により事業が行き詰まり、法的整理するのことも廃業です。つまり、「廃業=事業の行き詰まり」ではないことに要注意です。

 

廃業と言葉でいえば簡単ですが、費用も手間もかかります。法的手続きを行政書士などに依頼すれば費用がかかりますし、設備や在庫の処分をしなければなりません。何らかの解約金や違約金もかかる場合もあるでしょう。

 

廃業により失うものがあります。雇用です。年間廃業社数約29万社のうち約7万社は「後継者がいない」ことを理由とする廃業であると推定され、これだけの雇用が完全に喪失された場合を仮定すると、失われる従業員の雇用は毎年約20万人~35万人に上ると推定されています(平成18年度版中小企業白書より)。

 

親族への事業承継が不可能ならば、M&A(第三者への売却)や第二創業という可能性があります。第二創業とは、後継者が先代から事業を引き継いだ場合などに、コア技術等の強みを活かして業態転換や新事業・新分野に進出することです。M&Aについては、多くの人が「当社を買う会社なんて無いよ」と考えてしまいがちですが、中小企業においてもM&Aの市場が整備され、成功事例が増えつつあります。財務状況が悪い場合でもM&Aが成立する可能性は大いにあると思ってください。

 

廃業には費用もかかりますし、雇用という大きなものを失います。価値を日々産み出している事業を一部でも残す(M&A)、あるいは姿を変えて残す(第二創業)という可能性を廃業を決断する前に、探ってください。ただし、「廃業はダメ」という意味ではありません。親族や親族外(社員)への承継以外にも選択肢があることを、後継者候補の皆様には知っておいていただきたいですね。

 

後継者の学校
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