カテゴリー別アーカイブ: 人・組織・風土

経営計画は、守らないといけない?

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

事業計画、経営計画を考えてみます。

計画作成は、まず現状を認識して、あるべき姿=目標とのギャップを埋めていくプロセスです。

経営者たる者、一度決めた計画は、きちんと計画通り進めて、予定通り、いや、それ以上の成果を上げるのは、至上命題です。「か?」

 

もちろん、それに越したことはありません。

思ったようにいかないのが世の中の常ですよね。

経営者の意思決定は、すべての材料がそろったうえで行われることは、まずありませんよね。限りある情報、制約条件の中、その時点で最良の答え(満足化原理)をだし続けるのが経営といえます。

多くの制約のなか作られる経営計画は、その情報量においても、そもそも未来は予測できないということにおいても、限界があるのです。

ではなぜ、計画を立てるのでしょうか。

答は、「計画通りにいかないとき、『何故?』の問いの原点にするため」なのです。

会社を取巻く情勢を分析し、社内の状況を把握して我が社の行く先を従業員に示すことは、経営者として、特に重要な役割です。

しかし、もっともっと重要な経営者の仕事は、会社、従業員、取引先、そして最も大事なお客様を守ることです。不測の事態、とまではいかなくとも、業績が停滞したとき、果敢かつ沈着な経営判断が、特に求められるところです。

経営計画は、徹底した現象分析のもと合理的な判断を積み上げて作られます。分析的な手法、細部に掘り下げて物事を理解する還元主義的な考え方は、保守的な要素を常にはらんでいるものです。また、出来事の相互の関係や人々の機微関係など現象をトータルに理解する視点は欠落しがちです。これは、患部を外科的に処置する西洋医学と体全体としての機能に着目する東洋医学を例にとるとわかりやすいかもしれません。

果敢で沈着な経営判断をするためには、予断を排することが重要です。目の前に起こっている事態に的確に対応するためには、自らが決定した経営計画でさえも「予断」となって会社に襲い掛かってくることも覚悟すべきなのです。

事業が予定通り進まないとき、事前の計画通りの結果を求める事態が、不祥事につながっているのではないでしょうか?フォルクスワーゲン然り、基礎杭業界然りです。

困ったときに、従業員とともに考える場を経営計画は与えてくれるのです。

事実は多くを語ってくれます。謙虚に受け止めること、そして、大胆に戦うこと、かつ、優しく扱うこと。

経営の現場には、人を育ててくれる材料だらけです。

後継者の学校は、ヒトに着目します。

 

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後継者が採用において事業承継前に知っておきたい事②

坂本さん後継者の学校のパートナーで人を中心とした経営支援専門家の坂本です。

事業承継前に採用についておさえておくと良い内容をシリーズとしてお伝えいたします。今日はシリーズの2つ目です。少人数の中小企業にとって中途採用は一大イベントです。採用した中途社員が陥りやすい罠である「人間関係 軽視の罠」とは・・・早速、ご説明します。

 

いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。後継者の学校のパートナーで人を中心とした経営支援専門家の坂本です。今回は中途採用をした時に陥ってしまう「人間関係 軽視の罠」についてのお話をさせていただきます。

 

シリーズ②という事で「人間関係」をキーワードにお送り致します。私が専門家として求職者の転職相談に乗る事がありますが、人間関係が問題で退職する方はたくさんいらっしゃいます。毎回、勿体ないという気持ちでいっぱいになりますね。

 

それだけ、人間関係は企業にとって重要な事になります。だからこそ、罠にはまらないようにする事は、事業承継前の後継者の学ぶべきポイントです。中小企業においては大企業と違って従業員の数が限られます。会社も本社のみで全員が集合する環境の会社も多いのではないでしょうか?例えば、1000人、10,000人などの規模で仕事をしてみると分かりますが、上司は数年で変わりますし、部下も変わります。今の上司と部下と定年まで一緒に机を並べて仕事する事は少ないかもしれません。

 

しかし、中小企業だと、今の上司と部下とは長い付き合いになります。部署間異動も少なく、最初の人間関係で躓いてしまうと、人間関係が上手くいかず、仕事に集中できない可能性も出てきます。このあたりを、事業承継前の後継者はしっかりとフォローをしておく事で、人材が人財となり、育つ環境を創る事が出来てきます。

 

特に、大手企業や大企業といった規模の大きな会社から転職をする方は、今までの環境に慣れているので苦労をする事が多いと予測できます。今までだったら、「●●さんとは働きたくないから異動したいです・・・」「上司が他の人が良いです・・・」というわがままを受け入れる事が出来たかもしれませんが、中小企業は全員が全員と関わるという場合が多いので、如何に一人一人が信頼関係を結ぶ事が出来るのかどうか・・・が、会社の業績にも関わってきます。

 

是非、後継者は事業承継をしてから関係を構築しようといった考えではなく、今から、従業員との関係構築に動く事で事業承継後にスムーズな経営を行う事に繋げていきましょう。途中から入社される社員へのフォローは勿論ですが、既存社員との関係も強固にしたいですね!!

本日は、罠の2つ目である「人間関係 軽視の罠」をご紹介いたしましたが、次回は3つ目についても丁寧にお伝え致します。お楽しみ下さい。

 

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後継者は、従業員一人一人の「持ち味や能力」を語れるようになろう。

笠井さん後継者の学校パートナーの笠井智美です。

事業承継期の人・組織づくりには、そこにいる従業員一人一人の持ち味や能力を後継者が把握して、それぞれとパートナーシップを創っていくことが重要です。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井智美です。

後継者が事業承継期の悩みとして挙げられる中に、

従業員との人間関係があります。

 

もっとこうして欲しいとか、もっとこうなって欲しいとか、

これが出来てないじゃないかとか、

ついついそんなところばかりに目が行って、

従業員一人一人の、既に持っている能力や特徴を、

見落としてはいないでしょうか?

 

人を活かすためには、

その人がどんな活かしどころを持っている従業員さんなのか?

どんな時に力を発揮し、どんな時に力を発揮できなくなるのか?

その人のバックグラウンドや、何を大事にしている人なのか?

やりがいを感じるのはどんな時なのか?

この先どうなりたいと思っているのか?

そして、今何を思っているのか?

これらを知ろうとする姿勢が重要です。

 

そうやって相手に意識を向けることで、

相手にあったコミュニケーションがとれるのです。

 

まずは、従業員さん一人一人を、観察してみましょう。

 

それをするうちに、

これまであなたに観えていなかった従業員さんの姿が、

観えてくるはずです。

 

その時こそ、

従業員さんとパートナーシップを創り出すベースが整った時です。

 

 

もしもあなたが、自分の頭に収まる以上の未来を実現したいなら、

人を活かす経営が必要ですよね。

 

そのためには、従業員さんたち一人一人の中に、

活かせる力をたくさん発見してみてください。

 

自分の中に活かせる力を発見してくれる人を、

従業員さんが信頼しないはずはありません。

 

「認める」ことから始まる、従業員さんとの信頼関係の構築。

 

自律的な人材の育成と組織づくりは、そこから始まります。

 

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後継者のためのワンポイント労働法③〜人・組織の掌握にスポットをあてて〜

後継者の学校パートナーの佐藤祐介です。

後継者の方が事業承継をするには,人・組織を掌握する必要があります。会社を継ぐ場合,その雇用主は法的には会社です。ですが,ここでは法的な視点にとらわれず,従業員の気持ちに目を向ける必要があります。その発想が,後の法的リスクの回避につながります。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

今回トピックに選んだのは労働法プロパーのお話ではありません。後継者の方が事業承継をするには,人・組織を掌握しなければなりませんが,そこにスポットを当ててみました。広い視点でざっくり書いてみたつもりですので,お付き合いください。

 

第2 従業員にとっての雇用主は誰か

後継者の学校では,会社を継ぐにあたり,後継者の方には,そこで働く従業員の方々と個別で話し合いの機会を持ち,自分がトップになる旨伝えるように勧めています。たしかに,この場合,雇用主は会社であるため,会社のトップが変わろうと,法的に何ら影響はありません。

しかし,中小企業においては,長年そこで働いてきた人ほど,「先代に仕えてきた」という思いが強い傾向にあります。そのため,トップが後継者に変わった後は,従業員の方々に,「今度は後継者に仕える」という思いを持ってもらう必要があるのです。

そうすることによって,新体制に移行した際の問題,例えば従業員がトップの指示に従ってくれない(解雇は容易にできません。),これまでの雇用条件を変えたい(原則として使用者側で勝手に契約内容は変えられません。)といった問題も回避しうることになります。

 

第3 まとめ

以上,後継者が人・組織を掌握するにあたり気をつけるべきポイントを簡単にお話しました。なお,後継者の方が従業員の方々に上記お話をする場合,単に上記のお話をすれば良いわけではありませんので,ご注意ください。

もし今回のお話が気になった方は,後継者の学校のプログラムをご覧ください(http://school-k.jp/program)。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評を得てきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューを受けてみてください。

 

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事業承継とお掃除

後継者の学校パートナー岡部眞明です。

皆さん、お掃除は好きですか?

身の回りの整理整頓、職場のお掃除の大切さはわかっているもののなかなか実践は難しいですよね。

しかし事業承継のみならず、経営において「掃除」がいかに大切かということを(株)イエローハットの創業者、NPO法人日本を美しくする会の創唱者で現相談役の鍵山秀三郎さんを通じて考えてみたいと思います。

 

後継者の学校パートナー、中小企業診断士の岡部眞明です。

今日は、お掃除のおはなしです。皆さんは、鍵山秀三郎という方をご存知でしょうか?

(株)イエローハットの創業者、NPO法人日本を美しくする会の創唱者で現相談役です。

創業当初、社員に少しでも気持ちよく働いてもらおうと、掃除を始めたところ、次第に社員が参加するようになり、会社全体に広がっていきます。社員同士のコミュニケーションも良好になって、業績も向上、皆さんご存知のイエローハットになったというわけです。

日本を美しくする会のホームページのトップには「ひとつ拾えばひとつだけきれいになる」と、鍵山さん直筆の言葉が書かれています。

鍵山さんご自身は、経営の第一線からは退かれ、美しくする会の活動に専念しておられ、日本だけでなく海外まで行かれて公園や、学校のトイレなど掃除をされています。

主に製造業の現場で言われている3S活動(整理、整頓、清掃)やそれが風土化された5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾)は、職場内のコミュニケーションの向上や、職場の活性化、ひいては業績の改善に大きな効果があるといわれ、それは実際に多くの企業で明らかになっています。

会社には好影響。では、経営者としては、どうでしょうか?

私も、コンサルタントとして独立時、仕事もなく、女房へのお詫びのつもりで家(兼事務所)の掃除を始めました。最初は、部屋に掃除機を掛けるだけ、拭き掃除をするということもわからずやっていましたが。それでも、汚れが取れたところはきれいになりますから、そうでないところの汚れが見えてきます。そうしているうちに、お風呂、玄関、台所、トイレと広がっていき、今では、歯ブラシ片手に掃除です。仕事のことも忘れ、掃除をしていると、その時間はいろいろなことが頭をめぐります。突然、ひらめくことも、たまにあったりします。(ごくたまにですけど…)

いろいろなことに頭を使わなければならない会社の経営、週に1時間でも「掃除で気分転換」はいかがでしょうか。

お釈迦様の言葉だそうです。

「第一番は、掃除をしている人の身も心も清められる。二番目は掃除をしている人の姿を見ている人の身も心も清められる。三番目は、端正の業を終える、つまりすべてのものが整ってくる。四番目は、すべてのものが喜んでいく。五番目は、天国で幸せになれる。(釈迦「掃除の五徳」)」

天国での幸せは、別にしても、会社や家族のためにはなりそうな気がしませんか?もちろん、自分にも。

後継者の学校では、強くて優しい経営者を育てています。

 

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後継者が採用において事業承継前に知っておきたい事①

坂本さん後継者の学校のパートナーで人を中心とした経営支援専門家の坂本です。

事業承継前に採用についておさえておくと良い内容をシリーズとしてお伝えいたします。少人数の中小企業にとって中途採用は一大イベントです。採用した中途社員が陥りやすい罠の1つである「過去を継続 思考の罠」とは・・・早速、ご説明します。

 

いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。後継者の学校のパートナーで人を中心とした経営支援専門家の坂本です。今回は中途採用をした時に陥ってしまう「過去を継続 思考の罠」についてのお話をさせていただきます。

 

後継者が事業承継を行う前に「人」に関する悩みはたくさんあると感じております。その中でも採用面については大変な苦労をしているとお聞きしております。私が専門家としてサポートしている中で中小企業の中途採用で苦労されている事を色々と見てきました。中途採用をしたけど、上手くいかなかった・・・大手企業や有名企業から来てもらった人が活躍をしなかった・・・他にも事例があると思います。

 

実は、少人数規模である中小企業への転職においては気を付ける必要がある8つの罠があると私は考えます。本日はその1つ目である「過去を継続 思考の罠」についてご説明致します。

 

中途入社の社員が仕事をスタートした際に、後継者として気を付けておいて欲しい事は、前職での経験を引きずってきている可能性が高いという事です。会社が変わればやり方や習慣も違うのですが、文字通り、「過去を継続してしまっている思考が続いている」という事が問題になってきます。それが、言い訳や前の会社は○○でした・・・というセリフに繋がってきます。

 

また、中途社員として年齢と経験を重ねているとゼロベースに戻すことに苦労をされる方が多くいらっしゃいます。言葉では「はい!!分かりました!!」と言ったとしても、なかなかできない。これが、今までの習慣でもあり、思考がすぐに切り替わらないという事なのです。

 

もし、後継者が、このような仕組みを事前に知っていれば、少しの期間、慣れるまでじっくりと見守れますが、ここを知らないと「あいつは使い物にならない。」「期待外れだ・・・」という敵対心が生まれてしまうのです。自然にゼロベースで動ける方も多くいらっしゃいますが、ある程度の規模からの転職者は少し時間が必要です。逆に数名で仕事をしてきた方は、何でもやる事に慣れているので、プライドなどが無ければ自然に仕事に取り組んでいかれるケースも多くあります。是非、一方的に決めつけるのではなく、採用した方を大事に考えてじっくり向き合う事をして下さい。

 

どんな優秀な方でも慣れるまではある程度の時間がかかります。ポイントは社員数が多い会社からの転職者は引きずりやすい傾向にあるので、事前に教育担当者にも簡単にレクチャーをしておくと人間関係がおかしくなる事を事前に防ぐことが出来てきます。

 

本日は、罠の1つ目である「過去を継続 思考の罠」をご紹介いたしましたが、次回は2つ目についても丁寧にお伝え致します。お楽しみ下さい。

 

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後継者は自分のトリセツを持とう!

笠井さん後継者の学校パートナーの笠井智美です。

自分がどんな時に力を発揮し、どんな時に力を発揮しづらいか?自分を客観視することで、あなたらしくリーダーシップを発揮することができ、周りをどう活かすかが観えてきます。

今日は後継者自身が、自分のトリセツ(取扱い説明書)を持つことをお勧めする理由についてお伝えします。

 

こんにちは。後継者の学校パートナーの笠井智美です。

このブログでは、後継者の方々が自分の人生や事業承継に向き合い、

経営者としてのリーダーシップを発揮して、

経営革新を起こしていくための自己革新のプロセスについて、

書かせていただいております。

 

今日は後継者自身が、自分のトリセツ(取扱い説明書)を持つことを

お勧めする理由についてお伝えします。

 

中小企業では経営者の物事の捉え方、考え方や行動の特性が、

直に経営に影響を及ぼします。

つまり、経営者が自分を客観視できていないと、

判断を誤って、まわりを巻き込んでしまう危険がありますよね。

 

そもそも自分は、どんなものの捉え方をしやすいのか?

どんな時に活き活きと力を発揮し、どんな時に力が発揮できなくなるのか?

何に捉われやすく、どんなことに影響されやすいのか?

 

無意識のままでは、コントロール不能ですが、

意識できれば、予防策をとったり、サポート体制をとることもできます。

また、どんな時に自分のバイタリティが発揮できているのかに気付けると、

それを経営に意識的に活かすこともできます。

ほうっておいてもパフォーマンスを発揮するところを、

活かさない手はないですものね。

 

そして、自分を観察して、自分のトリセツを作るように、

周りの人を観察して、自分やチームを助けてくれる特徴を、

見つけてみてもいいですね。

 

この人は、どんな時にどんな力を発揮する人なのか?

どんな時に活き活きと能力を発揮してくれるのか?

どんな時に、力を出せなくなってしまうのか?

 

それが観えてきたら、その人への関わり方も、

より相手が力を発揮できるような関わり方になっていくでしょう。

 

自分を知って、相手を活かす。

相手を知って、自分を活かす。

 

互いを活かしあって、

共に目指すところを実現していく。

 

そんなパートナーシップを社員さんたちと築きたい方は、

ご自身のトリセツから作ってみて下さい。

 

どうやって作るかって?

ほら、スポーツ選手がよくやっていますよね?

サッカーノートみたいなもの。

うまくいったとき、うまくいかなかった時を観察し続けると、

おのずと自分のトリセツが出来てきます。

ぜひ、そのトリセツを経営に活かして下さいね。

 

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企業の不祥事とノーベル賞と経営者冥利

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

相次ぐ大企業の不正問題。その根本的原因は何なのか?長い人類の歴史の中で人は何を学んできたのか?繰り返される不祥事は後継者にとっては事業承継前に絶対に知っておかなければ命取りになる大変な問題です。この問題に対して個人的に切り込んでみました。

 

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

フォルクスワーゲンの不正ソフトウェアの問題が世界を駆け巡りました。

「日本への影響は、ディーゼル車の販売延期程度かなぁ。」と思っていたら。今度は、マンションの基礎杭のデータ改ざんや手抜き工事が発覚しました。

フォルクスワーゲン社はソフトウェアの改修で、マンションを販売した三井不動産、杭工事を請け負った旭化成建材は、マンションの建替えで莫大な費用負担を抱え込んでしまうことになりそうです。

そのほかに、課徴金や損害賠償金なども相当な額になることが見込まれています。加えて、関連会社を含めた企業イメージは大きく毀損される結果となりました。支払うこととなった代償は、社会的影響も含めてあまりにも大きい。

目の前の利益のために不正を働く、その代償は、得ることができた利益とは比べようのない額の金銭的損失と社会的信用の失墜。今回の事件の主人公となった企業はいずれも名の通った大企業です。もちろん、だからこそ大きなニュースにもなるのですが…。

梶田隆章さんがノーベル賞を受賞されたことは、このブログでもお話させていただきました。

(以前のブログ↓)
http://blog.school-k.jp/okabe3/

「ニュートリノに質量があることを発見」して、それまでの定説を覆し、宇宙物理学に大きく貢献したということだそうです。難しすぎてよくわかりませんが、昔、コペルニクスやガリレオが初めて唱えた地動説は常識となり、「太陽が地球の周りをまわっている。」と考える人は、一部の宗教的理由を除いて誰もいないと思います。(断言できませんけど)

そして、今はアインシュタインの相対性理論や量子論、超ひも理論など、とても私などでは理解不能なほど科学技術は進歩して、私たちの生活もどんどん便利になってきました。

一方で代償の大きさはわかっているのに、繰り返される企業の不祥事。それも、あんな大企業で。社長さんたちは、いい大学を出て頭がいいはずだろうに…。

何故でしょうか。(ここからは全くの私見なので、この先は読まれている皆さんでお考えくださって結構です)

その差は、知識の蓄積とそれを実践する対象の違いにあるのではないでしょうか。

自然科学の知識は、文献や実験データで着実に蓄積され、時代を超えて研究者間で伝承されて行きます。そして、その知識を実践する相手も基本的に自然界、機械などで、だれがやっても同じ結果となることで事実として認められることになります。

一方、人間や社会を相手にする経営を考えてみますと、知識は、文献などを通して得ることができるでしょう。しかし、その実践の場は、激しく変化する市場(社会)でり、十人十色の従業員(人間)相手であって、自然科学の場合のように同じことは起こるとは限りません。というより、同じことは決して起こらないのです。

さらに、文献などに残された先人たちの知識は、データ化された自然科学と違い、受け取る側の解釈がまちまちですし、その実践は、機械装置ではなく生身の人間の行為にります。実践されて初めて知識として意味があるとすれば、人間が一生を終えるとその知識は本当の意味では承継されないのです。そういえば、哲学の主題は、2千年以上昔のプラトンや孔子の時代から「いかにあるべきか」です。

自然科学の知識は、順調に効率よく蓄積され、膨大な量であり、それらを勉強し理解することは、凡人の私には不可能です。経営にもつながる「いかにあるべきか」は2千年以上の間、今日的問題であり続けています。そして、あの松下幸之助さんも80年の人生をかけて学び、実践されてきたのです。いつもとは言いませんが、できる限り的確な経営判断を続けていくためには、知識とそれを的確に実践し結果を出す能力(=コンピテンシー)が必要です。

自分の一生をかけて学び、実践するということは、松下幸之助さんと私たちとは同じであると言えます。一生かけて会社を経営することで、松下さんに少しでも近づけるとすれば、そして家族や従業員が幸せになるとすれば、経営者冥利に尽きますよね。ひょっとしたら、追い越せるかも・・・。

 

PS

コンピテンシーについては、後継者の学校でも取り上げます。

※コンピテンシー:成果を導く地頭。思考・行動特性。すなわち、モノの見方・考え方・動き方。

 

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後継者が経営者になるための自己成長は、自分の人生と向き合うことから

笠井さん後継者の学校パートナーの笠井智美です。

あなたが経営後継者になるのは何の為ですか?

あなたが自分の人生を懸けて会社を継ぐのは、何の為ですか?

この質問の答えが経営の軸となり、事業承継における様々な壁を超える力を解放する鍵となります。

 

 

こんにちは。後継者の学校パートナー、エグゼクティブコーチの笠井智美です。

コーチングやキャリアカウンセリングを使って後継者の自己革新のプロセスを促し、後継者の成長と組織づくりを連動させ、経営革新をサポートしています。
(笠井については、こちらから→http://tomomilog.seesaa.net/

今日は、事業承継と後継者の人生の関わりについてお伝えします。

 

さて、唐突ではありますが、
あなたは何のために事業承継をしますか?

 

家業を持つ家に生まれたから、親が社長だから、
周りから後継者だといわれて育ってきたから、
自動的に自分が継がなきゃいけない。この道しかない。
もう決まっていることだから。

ほんとにそうでしょうか?

 

そんなことはありません。

 

他人次第、環境次第で、あなたの人生を犠牲にする必要はありません。

もし、本当は継ぎたくないのなら、継がない覚悟をすればいいのです。

 

あなたが継がないと決めたなら、
他に誰が継ぐのか、経営のプロを雇うのか、
会社をM&Aするのか、廃業する準備に入るのか、
すべてが前倒しに動きはじめます。

 

あなたが経営後継者になるのは、何のためですか?
あなたが自分の人生を懸けて会社を継ぐのは、何のためですか?

 

この質問に答えをもたないのであれば、
会社を継ぐのはやめてもいいんです。

 

むしろ、やめたほうがいいかもしれません。

 

あなたが事業承継のプロデューサーとして、
適任者を探したらいいではありませんか。

 

そして、あなたが生きたい別の人生をしっかり生きたほうが、
きっとあなたは幸せになれるでしょう。

 

 

ところであなたが生きたい人生は、どんな人生ですか?

 

親のようにはなりたくない、親のような経営者になりたい。
親とは違う経営をしたい。

 

これらは、どれをとっても基準は親です。

親次第の人生を、これから先もずっと送りますか?

 

親や先代と比較しながら経営をしていくと、上手くはいきません。

観るべきところは、そこではないから。

 

 

あなたは、何を大事に生きていますか?

 

あなたにとって価値のある人生、
納得感がある人生とはどんなものですか?

 

あなたはその命を遣って、何を実現したいですか?

あなたはその人生を通して、どんなことを創り上げますか?

 

まずは、それを言葉にして下さい。

 

その自分と向き合ってこそ、

はじめて“継ぐもの”の価値が観えてきます。

“継ぐもの”の活かし方が観えてきます。

 

“継ぐもの”の価値が観えなければ、
本当の意味で継ぐかどうかを、検討することはできません。

 

継ぐかどうかを、あなた自身が検討しなければ、
事業承継の主体者になれるわけがありません。

 

ぜひ、ご自身の軸、基準をもつために、
自分の人生(キャリア)と向き合ってみて下さい。

 

ただ、これは1人でやるより、しっかりとトレーニングを受けているプロとやることをお勧めします。

 

なぜなら、以前ブログに書かせていただいたように、
人のもつ変化への抵抗感で自己防衛が起きて、

軸にたどり着かなかったり、
無意識に周りの人の望むことが出てきたりして、

フェイクで自分をごまかしてしまう可能性があるからです。

 

親族間の事業承継は、会社の経営に親子の情や確執が絡んできます。

親族だからこそ、親子だからこその難しさがあります。

 

それを超えるためには、明確な軸・志が鍵になります。

志が明確であればあるほど、公私を切り分けることが出来るようになってくるのです。

 

後継者が自分の人生をしっかり見つめ、
自分の内なる志を発見すれば、
それはやがて企業の存在理由である企業理念として、
従業員や取引先を巻き込んでいきます。

 

リーダーとして掲げるべき旗をもつために、
皆を導く方向性を示せるようになるために、
これから起きてくる様々な困難を乗り越える力を持つために、

「何のために継ぐのか? 何を実現するあなたなのか?」

親や親族や利害関係者の思惑を一旦横において、
自問自答してください。

このプロセスが、あなたの後継経営者としての能力を解放します。

 

志をもったあなたが発する言葉は、
その重みや伝わり方が変わってきます。

 

それが、この先の承継戦略を進めていく上で、
重要な意味を持つことは、想像に難くないですよね。

 

ぜひ、あなた自身の人生と後継経営の接点を見つけてくださいね。

 

 

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2代目が、父親よりも会社を上手く経営する8つのポイント

後継者の学校パートナーの千野康幸です。

2代目は99%誤解する?!

己の立っている場所はどこだ?

あんた(後継者)あの子(会社)のなんなのさ?

 

 

みなさんこんにちは。
後継者の学校パートナーの千野康幸です。

 

2代目が、父親よりも会社を上手く経営する8つのポイントと言うタイトルで書かせて頂いております。

前回は2代目が知っておかなければならない経営の4つの要素について書きました。

 

4つの要素を父親よりも強化させることが、より上手く経営するコツでしたね。

でもそれって、具体的にどうすればいいのでしょう?

 

それこそが、ブログのタイトルである8つのポイントだと考えて下さい。

皆さんが具体的に意識し、行動する8つです。

 

本日は8つのポイントの①について述べさせてもらいます。

 

ホントはさ

もっと時間を稼ぎたかった(笑)

だって、もっとブログ書けって言うんだもん・・・

 

 

 

皆さんは、父親よりも会社を上手く経営したいと考えている。

 

あなたに問いますが、あなたは何者でしょうか?

ん?

いきなり言われても・・・

 

ゆっくりと質問します。

あなたは、今どんな立場で会社と関係していますか?

あなたは、周囲からどんな立場であると思われていますか?

あなたは、あなたがどうあるべきだと感じていますか?

 

これから会社を継ぐのかも知れない。

もうすでに会社を継いでいるかも知れない。

 

人それぞれ状況は違うものです。

しかしあなたは、あなたの立っている場所で、その場にあった考えや行動をしなければなりません。

立っている場所、立場。

 

想像してみて下さい。

今にも落ちてしまいそうな狭い崖路を歩いているとき

町までの平坦な道を歩いているとき

険しい上り坂を上り歩いているとき

 

同じ歩き方はしませんね。

 

今の立場は、どんな状況でしょうか?

 

あなたは会社を継ぐ後継者である・・・本当ですか?

あなたは会社を継いだ代表である・・・本当ですか?

 

例えば、あなたは会社の後継者だったとします。

前回、経営の4要素で統治基盤の話をしました。

あなたの父親が会社の株式を何パーセント持っていれば会社を継げるでしょう?

答えは・・・

「何パーセント持っていようが、継げるかも知れないし、継げないかも知れない」です

 

父親の気持ちが変わったら?

実は父親はほとんど株式を持っていなかったら?

どんな状況になるのか、神のみぞ知るです。

 

では、確実に会社を継ぐためにはどうしたら良いのでしょう?

答えは、自分がほとんどすべての株式を取得すれば良いのです。

自分が死なない限り、確実に会社を承継するでしょう。

 

また、既に会社の経営者になっている方。

ホントに経営者でしょうか?

まだ、お父さんが銀行との交渉をしていませんか?

まだ、お父さんしか借金の額を知らなくないですか?

まだ、お父さんしか取引先に行っていませんか?

まだ、お父さんだけが株式を持っていませんか?

 

これから会社を継ぐ人も、既に継いだ人も誰かが何かをしてくれるのを待っていませんか。

事業承継が完全に終了するのを、ただ待っていませんか?

 

今のあなたに必要なことって何でしょう?

何かしなければならないのでは?

 

立場を誤解しないで下さい!

 

これから会社を継ぐ方は、あなた自身が積極的に行動しなければなりません。

既に会社を継いだ方は、あなた自身が積極的に経営しなければならないのです。

 

今の状況を据え、必要な行動をとる!

経営に必要なことです。

 

待っていれば、父親がやってくれる・・・

 

自分以外の人間に己の運命を委ねるのですか?

それも良いでしょう。

しかし、経営者には向きません。

景気が良くなることを、何もせずただ待っている経営者の会社が儲かると思いますか?

 

また逆に・・・

自分が継いで当たり前だと、うぬぼれている人間

社長として社員が言うことを聞いて当たり前だと思っている傲慢な人間

こんな人間には良い機会は訪れません。

なぜなら、味方がいなくなるからです。

 

自分の立っている場所を良く弁えて、なすべき行動をとること。

自分の今の立場を誤解しない

父親よりも会社を上手く経営するための第一歩です。

 

立場を誤解しないこと!

 

・・・これだけじゃ良くわかんねーよ

・・・同じことテレビで言ってたぞ

・・・それが分からないから、このブログ読んでんじゃねーの

 

はい すいません。

結果をコミットするコンサルタントとしておまけをご提供致します。

下の図をご覧ください。魔法陣シートと命名させて頂きます。

中心のマスにあなたの目標を書いて下さい。また、目標をいつまでに達成するものなのか記入しましょう。

その周囲8マスに、その目標を実現させるために必要な要素(具体的に記載する)を8つ書いてください。

その、8つの要素を外のマスに転記します。

そしてその8つの要素を実現するために必要な具体的な行動を書いて下さい。

どれくらいの頻度で行うかを書くと良いでしょう。
(例)体力 毎日2km走る 本を1カ月一冊読むなど

 

泳ぐ 走る 跳ぶ
信念 腕立 体力 漕ぐ 友情
腹筋 寝る 歩く
信念 体力 友情
人望 人望 1/1
目標
知識 知識
管理 情報
管理 情報

 

自分の目指すものが何なのか、自分自身を客観視できます。

また具体的な行動を目標にすることで、なすべきことがハッキリし、行動しやすくなります。

 

さて如何だったでしょう?

 

もう一度おさらいします。

 

立場を誤解しない!

現状を把握し、自分に必要なものを知ること!

 

 

では

また次回お会いしましょう。

 

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