変えられるものと変えられないもの

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

申年の平成28年もひと月が過ぎ、2月になってしましました。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」などといいます。何かと、忙しい年度末。

多くの会社では、この時期決算期を迎え、1年間の業績の評価が数字となって表れてくるのを前に、追い込みの時期になっていることと思います。

売上はどうか?経常利益は?その前に、入金は、資金繰りは?・・・。

世の中、ベースアップするみたいだし、従業員の来年度の給料はどうする。

中国経済の落ち込み、原油安、マイナス金利・・・この先、景気は?日本経済の先行きは?

社長の悩みは尽きることがありません。

でも、たとえにあげた社長の悩み。読者のみなさんが解決できることはどれでしょうか?

売上や利益、入金や出金の状況を把握して、資金繰りを調えることは当然必要なことですね。特に、中小企業では。しかし、経理部長や営業部長でなく、社長自ら、常に資金繰りを考えている現状は、あまり、良い状況とは言えませんね。その分、お客様や商品、サービスに振り向ける時間や頭脳が削られていることを反省すべきともいえます。従業員の給与も、世間がアップするからうちも上げるではなく、「気持ちよく働いてもらい、業績を向上させるには、どんなことをすべきなのか。」と、組織や処遇を考えた方がよいですよね。

中国経済や原油安、マイナス金利、景気、日本経済の先行き。もちろん、関係します。でも、私たちが直接働きかけて何とかなるものではありません。残念ながら。

私たちにできることは、それらによる悪い影響は最小限に抑え、良い波には乗れるよう備えを怠らないことですね。

大事なお客様と従業員そして家族の満足の最大化のために、できること、やるべきことをしっかりやること、そして、その結果を受け入れる潔さを旨とすることではないでしょうか。

「神よ、かえることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできないものと、変えることのできるものとを、識別する知恵を与えたまえ(ラインホルド・ニーバー 神学者 教会での説教「致知」12月)」

かくいう私も結構あきらめ悪いですが・・・。

 

後継者の学校は、そんな経営者をサポートします。

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

無料でご案内しておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

http://okawara.wix.com/school-k-program

 

ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

 

後継者の学校プログラムの内容について気になる方は、下記から詳細をご覧ください。

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プログラム参加はちょっとなあ・・・という方は、

まず、後継者インタビューを受けてみてはいかがですか?

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後継者インタビューについては下記から詳細をご覧ください。

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株が分散していると、大変なことになってしまう?

後継者の学校の大川原です。

今回のブログでは、株式が分散しているばかりに、ついでから会社を去らなければならなくなってしまった事例を踏まえて、

後継者はどうすればよかったのか、そのポイントについてご説明させていただきます。

ある会社の事例です。

 

Z社は、創業して40年ほど経つ建設会社でした。祖父が会社を創業し、後継者のA氏は、3代目になります。

3年前に事業を承継しましたが、代表取締役として就任しただけで、株式の承継はされていません。

Z社の株式はたくさんの人が保有していましたが、

その構成は、筆頭株主である父親が30%、親族が20%、創業から一緒にやってきた従業員が20%、そのほかが30%という株主構成でした。

 

ある日、古くからの従業員であり株主でもあるB氏が突然、

「臨時株主総会を招集する」と言い出したのです。

 

A氏が 「どうして?」と尋ねると

 

B氏は「あなたはもうこの会社を去ってもらいます」と退任をつきつけたのです。

 

B氏は裏で株主に根回しをA氏の退任の同意をとってまとめていたのでした。

あとでわかったのですが、B氏は父親も親族にも根回しをして同意をとっていました。

 

そして、A氏は創業社長の孫であり、2代目社長の息子であるにもかかわらず、会社を去らなければならなくなったのです・・・・

 

後継者にとっては悲劇的な事例ですが、稀なケースではありません。

どの企業でも起こり得る内容なんですね。

 

 

 

では、そんなことになってしまったのでしょうか?

 

そのポイントを3つあげてみますと

 

・後継者が、株という権利をまったくもっていなかった

株(議決権)という権利をもたずに経営をするというのは、権利がなく責任だけがある状態になります。

大企業の経営者であれば高額の報酬という対価で責任を負って仕事をするということもあるかと思いますが、

中小企業の経営者は違います。権利をもたずに経営していると、いつ後ろからナイフでさされるのかわからないのです。

 

・後継者が、代表になる前に株式を集めていなかった

代表になる前に株式を集められるだけ集めるべきだったと思います。

よく相続で株式を承継することを考える方が多くいらっしゃいますが、それは後継者にとっては高いリスクになりますのでお勧めしておりません。

株は事業承継前に後継者が買い取る。 これが基本です。

詳しい話は本講座教えているので、興味のある方はご相談ください。

 

・後継者が、株主に経営活動の同意をとり、根回しをしていなかった

買い取りをしなかった株主も含めて、株主回りなどをして、しっかりと日々の経営活動を説明して同意をしてもらいながら、後継者が自ら経営していくことを後押ししてもらうような根回しを、このA氏はしていなかったと思います。

もし、株主回りをしていたら、もしかしたら結果が違ったかもしれません。

 

 

いずれにしても、中小企業にとって、株式や株主は、それぞれ会社の支配権、支配者と言い換えられるものです。

後継者からは意外と軽視されがちですが、とてもとてもとても大事なことなので、かならず押さえておいてください。

 

まずは、まさかこんなことになろうとは・・・とならないように、株主名簿を確認することから始めましょう。

 

 

このブログを見て、株式や事業承継について気になることがありましたら、ご相談ください。

 

また、後継者が株式についてどう考えていくのか。

こちらは後継者の学校にベーシックコースで非常にわかりやすくお伝えしています。

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 大川原 基剛

 

 

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自分のスタイルを貫く覚悟

後継者と現経営者では、資質や性格の違いにより本来得意とするリーダーシップの発揮の仕方は異なることの方が多いと思います。

それでも、現経営者は無意識に自分と同じスタイルを求め、後継者もそうあらねばと無意識に思い込み、そして従業員も大きな変革を望まないのが普通だと思います。

それでも、自ら得意とするスタイルを貫かねばうまくいかないのも事実です。だから後継者には自分の強みを知り、自分なりのスタイルを確立し、それを貫く覚悟が必要です。

 

2月から後継者の学校のパートナーになりました知識茂雄と申します。

主にコーチとしてコーチングとコミュニケーション系の研修を提供しています。今後、特にチームビルディング、組織活性化の観点から後継者支援にも力をいれていきたいと思っています。

 

私は、仕事柄人それぞれの多様性、特に人それぞれに異なる強み視点での多様性を活かすことの重要さを説くことが多いです。

 

その点を事業承継に当てはめたとき、例えそれが親子という関係性であったとしても、現経営者と後継者の資質や性格、すなわちどこに強みがあるかも異なることが多く、それゆえに後継者が悩み苦しむことが多いのではないかと思います。

 

現経営者、特に創業経営者の場合は、自分自身の強みを活かして事業を発展させてきたはずで、自分なりの確立したやり方を無意識に後継者に求めてしまうのは、ある意味自然なことでしょう。

 

そしてまた後継者としても、そんな現経営者の姿を見て、自分もまたそうあらねばと無意識に思い込んでしまうのも致し方無いことだと思います。

 

また、例え薄々自分には自分なりの得意なやり方があり、それが現経営者と異なるものだと認識していたとしても、現経営者のやり方に慣れている従業員のことを考えると、大きく経営スタイルを変えることに躊躇することもあるでしょう。

 

それでも、やはり自分が不得手とするやり方を捨て、得意なやり方を貫いた方が自分のパフォーマンスが上がるのも事実だと思いますし、経営者自身のパフォーマンスが会社全体としてのパフォーマンスにも大きく影響するのも事実です。

 

例えば、現経営者が独断型のリーダーシップを強みとしていたとして、後継者が調和型、調整型のリーダーシップを強みとしているならば、独断型のリーダーシップを求められるのは苦痛でしかありません。

 

多くの人の意見を聞き、合意点を求めることが最適解に近づく早道だと考える人にとって、自分一人で決めるというのは自然にできることでは決してなく、当然そのやり方では自分の最高のパフォーマンスは出せません。

 

だから、後継者に求められるのは、自己理解を深め、自分の強みを知り、自分の固有のスタイルを確立してそれを貫く覚悟です。

 

そしてそれは、並大抵の覚悟ではないのかもしれません。

 

「後継者の学校」では、そんな覚悟を決めた後継者、そしてまだ悩みの渦中にある後継者に寄り添い支援します。

 

まずは、「後継者インタビュー」を受けてみませんか?今抱えている悩みを語るだけでもすっきりしますよ!

 

ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

 

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事業承継とプライベート⑤〜男女トラブルの視点から〜

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えします。このテーマの最後として,不倫を取り上げたいと思います。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,お話しをしていますが,今回でいったんこのテーマの最終回としたいと思います。最終回のテーマは「不倫」についてです。この記事は,もともと企画していたものですが,期せずして芸能ニュースも賑わっており,タイムリーな感じになりました。

 

第2 不倫が会社経営に与える影響は?

私は,職業柄,不倫問題を取り扱うことが多いです。不倫というと,プライベートの問題と捉えがちですが,会社経営にも影響を与える可能性があります。なぜなら,不倫のケースとして,社内不倫,すなわち上司部下での不倫が多く見られるからです。

たとえば,後継者として,先代の会社の社員として勤務していたとしましょう。そこで,部下と不倫をしていた場合,後に「セクハラだ!」と言われてしまう可能性があります。そうなってしまうと,後継者としての立場を追われることもありえます。

また,経営者の立場でそうなった場合,社内のモラルや指揮の低下等は覚悟しなければならないかもしれません。

さらに,これは後継者・経営者共通の話ですが,不倫が原因で夫婦関係が悪化すれば,仕事へも影響を及ぼします。

 

第3 最後に

このように不倫というプライベートな問題であっても,経営に与える影響は大きいです。なので,軽い気持ちで踏み出した一歩が,(悪い意味で)大きな一歩になってしまうことを頭の片隅においていただければと思います。

 

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。

興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!

実録 事業承継~継ぐべきか継がざるべきか②~

事業承継は敷かれたレールに乗っかるだけではうまくいきません。継ぐべきか継がざるべきか、どこかでその判断をしなければ、前に進めません。とはいえ、事業承継って一生のうちに何回もするものでもないし、どうしていいか分からないまま、「親の気持ちもわかるし…えいやっ!継いでしまえ」。こんなお話、実は結構あります。でも実はあるんです。判断する方法。

 

後継者の学校大阪校を担当しております税理士の河合です。

実家が事業をしているけれど、継ぐべきか継がざるべきか悩まれている方、結構いらっしゃいます。本日は、前回に引き続き、そんな時どのようにその判断をするのかについての具体的な方法を一つお伝えします。

 

総勘定元帳って見たことありますか?

決算書を見ることは、継ぐか継がないかの判断をする際に必要不可欠です。では、決算書のデータの基になっている、総勘定元帳ってご存知ですか?

決算書には、貸借対照表という会社の資産、負債等が記載されているものと、損益計算書という会社の一年間の活動の結果いくら利益がでたか、またその利益は売上から何をいくら差し引いて出たのかが記載されているものがあります。

この決算書に載っている数字は、日々のお金の動きなどを帳簿に記録して、集計されてまとめられたものです。だから、日々のお金の動きなどを詳しく知ろうと思えば、集計される前の個々の記録が分かる「総勘定元帳」というものを見ます。

 

本当に正しい数字?

総勘定元帳を見れば、決算書よりは詳しい情報を得ることができます。しかし、継ぐか継がないかの判断をするためには、総勘定元帳だけでは不十分です。私は税理士事務所を経営しておりますので、お客様の会計に関わらせていただいています。中小企業の場合、ほとんどが税務会計ベースの会計処理をされています。これは、税法という法律に「このように処理しなければならない」と書かれている方法で処理しているということです。この処理方法が会社の実態に合っていれば良いのですが、実際は合っていないことの方が多いです。会社が稼ぐ本当の力を知るには、実態に合わせた処理をしていくことが必要です。

また、決算書に載っている財産の金額は時価でないものもありますので、会社の本当の財産や債務を知るためには、実態をつかむことが必要です。実態をつかむ方法は、一つ一つ確認していくしかありません。この作業を会社を継ぐ前にしていくことにより、なぜ利益がでているのか、あるいはなぜ赤字なのかという根本的な原因にまで辿りつくことができます。

会計というと敬遠されがちですが、どんどんブレイクダウンしていき詳しい資料をみることによって、数字だけではなく事業そのものや組織の状態まで知ることができます。顧問税理士任せにせず、自ら細かい資料まで自ら見ていくことにより、継いだ後も会社のコントロールがしやすくなりますのでオススメです。

 

後継者の学校では、細かいテクニックではなく押さえるべきポイントをしっかり理解し、実践に移していただける仕組みがたくさん入っています。

また、お得に参加できる「放課後勉強会」や無料で受けられる「後継者インタビュー」好評実施中です。ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

事業承継と後継者と私

現在、後継者の学校 九州での立ち上げの準備をしています。

3月で退職することが決まっておりまして(つまり独立するんですが、あ!言っちゃったw)、

そこで感じていることを書いてみました。

 

こんにちは。

後継者の学校パートナー、司法書士の村中順子です。

 

後継者の学校を九州でも開催したいと思うようになって、かれこれ1年近く経ちました。

おかげさまで6月に九州(熊本)で開講予定です。(準備真っ只中で頭がパンクしそうですが・・)

 

私は、なぜ事業承継・後継者支援をしたいのか・・・

 

実は、忘れられない後継者の方との出会いがあります。

その方は、事情があって後継者の立場で入社していた親の会社を退職することになりました。会社を去った後に、その方とは知り合ったのですが。

 

「当然、入社した時は自分が継ぐことに何の迷いもなかった。でも、内情を知るにつれ、このままではいけないという使命感が生まれ、組織改革が必要と思った。当時は、自分が絶対に正しいと思っていた。でもそれが結果的に、親である現経営者への批判につながっていたこと、従業員の士気を下げる発言、行動であったことに気が付けなかった。」

 

次第に、自分の居場所が会社にない、自分だけが社内で浮いている、と感じるようになり、挙げ句親との衝突も多くなり勘当を言い渡された。親子の縁を切られるくらいなら、「会社を守るために自分が去った方がいい」。

 

それぞれの立場で意見は異なると思いますが、私は、このお話を聞かせていただいた時に、心底もったいない!と思いました。

ひとえに会社を想い、社員を想い、経営者(親)を想い、その結果、うまくいかない。(なんだよそれ~)

 

でもこれ、実はよくある話なんです。

ただ残念ながら、よくある話なんだけど、巷にあふれる話ではありません。普通こんな話、なかなか外で話しませんよね。

でもそれが、後継者の方を一人で悩むという環境に追い込むことも事実なんです。一人で悩んでいる時間なんて、後継者の方にはもったいない。(後継者の時代にすべきことは山ほどあります)

精神論ではなくて、力を発揮するための具体的な方法があって、悩みを話せて共に成長できる環境。それを作れたら、少しでも人様のお役にたてるのではないかと思って、九州での開講に向け、日々準備にいそしんでおります。

 

ご興味をお持ちの方、ぜひ後継者の学校に参加なさいませんか?いきなりはちょっと・・という方は、まずは後継者インタビュー(無料)を受けてみませんか?時間は30分~1時間ほどです。事業承継に関する自身の悩みが整理され、すっきりすると好評です。お気軽にお問い合わせ下さい。

是非、この機会に受けてみてはいかがでしょうか?

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)

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事業承継の現場から -そこの後継者のあなた。相談できる人はいますか?-

後継者は悩みの総合商社だと言われます。さらに苦しいのはその悩みを自身ですべて抱え込もうとしている後継者の方が多いという現状です。後継者には悩みを吐き出せる相談相手はいるのか?

ある日の後継者の方との会話からその答えが見えてきました。

 

2月から後継者の学校のパートナーになりました高浜亮と申します。主に中小企業の財務面や収益改善を中心とした経営支援を行っています。同じくらいの年代の30代の後継者と会社の成長をサポートしたいという想いで後継者の学校のパートナーになりました。

現在は九州の熊本で後継者の学校 九州校の立ち上げに奔走しています。今後も定期的にブログを書いていきますので宜しくお願い致します。

 

私は仕事柄、様々な後継者とお会いする機会があります。その中でよく聞くのが「色々と悩みはあるんですが相談できる人がいないんです。」ということです。

 

相談相手がいない・・・しかし、相談相手になりそうな人を考えてみるといくつかでてきます。

そこで、こんな質問を後継者の方にしてみました。

 

事業承継に関する相談相手として、「例えば現社長。つまりお父さんはいかがですか?」

 

「社長には相談はできませんよ。だって社長でもありますが父親でもあるため、身内にはなんか恥ずかしいのもあるし、そんなことで悩むな!と言われそうなんで・・・」

 

やはり親と子の関係であるが故に相談しにくい部分があるんでしょうね。

 

じゃあ外部で身近な人なら。「では、税理士さんはどうですか?」

「うーん。確かに税理士さんは数字の話とかはしてくれます。数字とかに関しては少し相談はできるかもしれませんが、社員との人間関係や父親とのことは話しにくいんですよね。

それに社長に話がいったりしても嫌ですし。」

 

後継者からしたら今の税理士さんは父親が選んだ税理士さん。つまり自分の味方にはなりえないって感覚があるんでしょうね。

 

「ではいろいろ所属している団体、例えば商工会や青年会議所で一緒に活動しているお仲間の後継者の方たちとかはどうですか?」

 

「立場も一緒ですし相談しやすいのでは?」

 

「そうですね。事業承継という同じ悩みを抱えてることがあるんで相談はできるかもしれません。

でもなかなか、面と向かって相談を持ち掛けるのも少し気がひけるんですよね。たまに懇親会とかで流れでそんな話にもなったりしますが、お酒も入ってるのでなんか大変だよね。お互い。で終わっちゃうんです。」

 

そう考えると後継者の相談相手って本当にいないんですね。でも後継者の方々はたくさんの悩みを抱えています。悩みを相談でき一緒に解決策を探し、導いてくれるような存在がとても重要なんですね。

 

そんな存在になるべく「後継者の学校」は発足しました。今、抱えている悩みを話すことで問題が可視化され明確になります。そんな機会を後継者の学校では「後継者インタビュー」という形で設けています。

是非、この機会に受けてみてはいかがでしょうか?

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Photo credit: andreasw1966 via Visual Hunt / CC BY

事業承継とプライベート④〜男女トラブルの視点から〜

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えします。前回に引き続き,離婚と経営に関するお話です。

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,後継者の方が会社を継ぐにあたって知っておくべき知識・視点等についてお話しをしていますが,今回もその続きです。なお,このお話は第2回目・第3回目のお話が前提となっていますので,そちらを確認されたい方は,次のリンクに飛んでください(第2回目第3回目 )。

 

第2 そもそも株とは?

前回,株が財産分与の対象となる場合,会社の経営にどう影響を及ぼしてくるのでしょうか,という問いかけで終わりました。

この問いに答えるためには,株とは何なのかをイメージしてもらう必要があります。これについては,後継者の学校の他のパートナーの方々も触れていると思いますので,詳しいことは省きますが,「株(正確には株式)を持つ」ということは,その会社を所有する(≒経営に口を出せる)ということを意味します。なので,後継者は,事業承継をするためには,株を持たないといけません。

 

第3 株が財産分与の対象になると?

もうお分かりだと思いますが,そんな大事な役割を果たす株が,財産分与の対象になったらどうでしょう?極端な例をあげれば,会社の株全100株を社長である元夫が持っていた場合,財産分与により,その半分を元妻に分けることになります。そうなると,社長は経営の意思決定を自由に行うことができません。

また,株を妻に与えることを防ぐために,その代わりとしてお金を渡すということも考えられますが,株価が高額になる可能性があり,その場合は経営者個人の手元から,多額のキャッシュがなくなることになります。

 

第4 最後に

このように離婚というプライベートな問題であっても,経営者や後継者となると,経営に関する問題も現れてきます。離婚を検討されるのであれば,単に男女の別れとしてだけでなく,上記の点についても頭に入れておかれると良いと思います。

 

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歴史に学ぶ後継者経営(徳川家光)

私主に日本の歴史から後継者経営に学べる題材をとって、皆さんと一緒に後継者経営とは、を考えて参りたいと思います。その第一回目は、徳川家光に学ぶ「後継者の決意と覚悟、そして諸大名との契り直し」です。

後継者の皆様

 

はじめまして!

 

今回、初めてブログを上梓いたします。私は後継者の学校パートナーの石橋治朗と申します。

公認会計士、税理士の資格を有しておりますが、後継者支援を中心として活動しております。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

 

私はこのブログを通じて、事業承継はどのようにすればうまくいくのか、後継者経営にはなにが大切なのだろうか、創業者経営とはなにが違ってくるのか、を皆さんと一緒に考えていきたいと思っております。

そして、それを考えて行くにあたって、私は主として日本の歴史からヒントを得たいと思います。歴史を学ぶことが昔から好きというのもあるのですが、日本は世界でも有数なほど歴史の長い国であり、過去の事跡がたくさん残っていることにいつも感謝します。

その中には、当然のことながら、後継者にとって有益な行跡やエピソードがいっぱい詰まっております。

それらを紹介しつつ、皆さんや私にとってそこから何か得られないだろうか、それを一緒に考えていきたいと思います。「温故知新」という言葉を一度は耳にされたことがあると思いますが、過去の事跡に学ぶことで、新しい知恵や発見があるかもしれません。

そして、自らの宿命を受け入れて、運命を切り拓くことで日本の歴史を形作ってきた人たちの生き様を見つめることで、私たちもまた、連綿と続く日本の歴史に貢献できる存在になれる、垂直に生きる存在になれるのではないでしょうか。そのような志を持って、このブログを始めたいと思います。

 

初めてとなる今回、皆さんに紹介したいのは、徳川家光のエピソードです。

 

徳川家光、ご存じでしょうか。江戸時代の徳川幕府、三代目の将軍です。

かの有名な、徳川幕府を創設した初代将軍である徳川家康の孫であり、二代目将軍の徳川秀忠の嫡男です。

 

NHKで日曜に放映されている大河ドラマですと、相当前に放映された「春日局」に徳川家光は出てきます。

しかし、テレビの歴史ドラマといえば戦国時代か江戸幕末と相場が決まっているので、戦国時代が終わった平穏な時代の徳川将軍というのは、知名度は高い方ではないですね。

 

しかし、徳川家光は将軍という地位を確立したという意味で、日本の歴史に画期的な寄与を果たした人物だと私は思っております。

 

徳川家光の祖父と父である徳川家康と秀忠は、関ヶ原の戦いを始めとする自らの輝かしい戦歴と実力により、徳川幕府の諸大名から将軍と認められた存在です。いわば、自分の実力で事業を作り上げた創業者ですね。

しかし、徳川家光は全く合戦の経験がありません。合戦の経験がなく、その実力も未知数であるという、ある意味で典型的な後継者ですね。合戦の経験がないというのに将軍に就任していいのか?

周りからそう思われても仕方がないですし、普通そう思いますよ。

まして当時は、日本でも有数の実力主義だった戦国時代が終わったばかりであり、自分の実力で領土を広げた腕自慢の合戦名人があまた残っていました。

これまで自分の頭を押さえていた家康と秀忠がいなくなった時が絶好のチャンス、そのときが来たら素人の将軍をとっととやっつけて幕府をひっくり返しあわよくば自分の天下、と思った大名は少なくなかったかもしれないのです。

 

 

そのような、ある意味で非常に緊迫した状況を前にして、徳川家光はどのような行動を取ったでしょうか?

 

 

 

将軍職を家光に譲った後も後見人としてサポートしていた徳川秀忠が1632年に逝去し、いよいよ徳川家光が単独で将軍を務める時がやってきます。

徳川秀忠の葬儀が終わったところで、徳川家光は江戸城の大広間に諸大名を集め、なんと次のように堂々と言い放ちます。

 

「東照宮(徳川家康)が天下を平定なさるに際しては、あなた方の力を借りた。秀忠公も元はあなた方の同僚であった。しかし、わたしは生まれながらの将軍であるから前二代とは格式が違う。

従って、あなた方のあつかいは以後、家臣同様であると心得られたい。もしもそれに異論がある者は、遠慮せずともよい。早々に国に戻って戦の準備をなされよ!」

 

現代であれば、なんとも「上から目線」と受け取られかねない発言ですよね。いったい、あなたの祖父や父は誰のおかげで将軍になれたのか、という声が聞こえてきそうです。

 

しかしながら、その家光の発言を聞いて、独眼竜の異名で有名な伊達政宗は平伏します。

 

「滅相もございませんぬ。この政宗をはじめとして、他に異論のある者などおるはずがございません!」

 

歴戦の英雄である伊達政宗の言動に押されるように、周りの諸大名も同じように次々と平伏していきます。こうして、全ての大名が徳川家光に平伏し、家光を将軍として認めたのです。

 

 

家光がこの宣言によって成し遂げたことはなんでしょうか。私が考えるに、ここで家光は将軍と諸大名との関係を変えたのだと思います。将軍と諸大名との関係を新しい時代に合わせて結び直したということ、少し難しい(若干古風な)表現をすると「契りを結び直し」たということです。

※後継者の学校では、これを「契り結び」と言い、プログラムの中で具体的なやり方について教えています。

 

実力で諸大名の上に立っていた前二代とは違い、「生まれながらの将軍」という権威で諸大名を統治するというように、徳川家光は将軍と諸大名との関係を全く変えてしまいました。ここで注意すべきは、決して一方的に強要するのではなく、反論の余地を認めています。

まあ、反論というよりは反乱と言った方がいいのですが…。さすがに武士らしく、物騒な「反論」ではあります。

 

 

そこで諸大名が平伏することで「新しい、将軍と諸大名との関係」を受け入れたこととなり、ここに徳川家が代々将軍職により諸大名を統治する権威と正当性が確立しました。家光以降の徳川家の後継者は、生まれながらの将軍として認められることになるのですから、力関係にかかわらず他の大名が取って代わることはできなくなったのです。

 

そして、この「新たな関係」を宣言するに当たっての家光の覚悟と決意は、生半可なものではなかったと思います。家光と親密であった伊達政宗は前もって宣言の内容を聞かされていたとも伝えられていますが、その政宗もかつては秀吉や家康と天下の覇権を争った梟雄でしたから、そうそう簡単に平伏するようなタイプではありません。

たとえ将軍とはいえども、家光の決意と覚悟に隙があればあわよくば、という気持ちがなかったとは言えないでしょう。

しかし、政宗はこのときに、まさに家光の将軍としての覚悟と決意を見て取ったのではないでしょうか。この天下において将軍の後継者として生まれ落ちた孤独を受け入れて、「生まれながらの将軍」へと突き抜けようとした強い飛躍の意志を感じ取り、気がついたら自然に平伏していた。私はそのように想像します。

 

そして、将軍が就任するたびにこの決意と覚悟は継承されていき、ここに15代続くこととなる徳川家の覇権がしっかりと確立されました。

この契りには、当然のことながら自分を将軍として従う諸大名に対して、統治するという責任を負うという決意も含まれています。

 

 

この徳川家光から、後継者経営に学べることは何でしょうか。

幕府の将軍ほどの決意は、そうそう持てるものではございませんが、それでも後継者として社長に就任することはなみなみならぬ決意と覚悟を必要とすることは、皆さんもご存じの通りです。徳川家光の感じていた後継者としてのプレッシャーと孤独には、共感できるところはないでしょうか。

もしかすると自分と敵対することになり、戦場で相まみえることになるかもしれない相手に対して、家来になれと宣言することにどれほどの勇気が必要か、私は想像するだけでもその重みを感じて汗が出ます。

それでも、創業者と後継者とは違うのです。能力も、自分に従うこととなる人たちとの関係も、やるべきこともそれまでとは違うものが求められます。その違いと向き合って、現状と将来を見つめ直してそれに合った新たな理念を練り直し、その理念に基づいて自分に協力してくれる人々と新しい関係を結び直す。

これがまず後継者経営にとって大切なスタートとなるということを、徳川家光の事蹟は教えてくれているように思うのです。

 

ブログを読んで興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非後継者の学校の説明会にご参加下さい。

その前に、まず後継者インタビュー(無料)を受けてみて下さい。時間はそれほどかかりません。だいたい、30分~1時間ほどです。

事業承継に関する自身の悩みが整理され、すっきりすると好評です。お気軽にお問い合わせいただければと思います。

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長々とおつきあいいただきまして、ありがとうございました。次回以降もまた、歴史から有名なエピソード、あまり知られていないエピソードを紹介しつつ、後継者経営について考えていきたいと思っています。

 

後継者の学校

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事業承継とプライベート③〜男女トラブルの視点から〜

プライベート(特に男女トラブル)という切り口から,後継者の方に知っておいて欲しいポイントをお伝えする第2弾です。離婚の際,単にお金と親権の話をすればよいと思っていませんか?もしかすると,そのお金の話のときに会社の経営に関わる話が潜んでいるかもしれません。

 

第1 はじめに

後継者の学校パートナーの弁護士の佐藤祐介です。

引き続き「プライベート」(特に男女トラブル)という切り口で,後継者の方が会社を継ぐにあたって知っておくべき知識・視点等についてお話しをしています。今回は,その第3弾として,前回のお話しの続きです(前回の私の記事はこちら です。)。

 

第2 財産分与とは?

さて,前回,「財産分与」という言葉を出しました。そして,この離婚の際によく問題となる財産分与が,会社の経営に影響を及ぼしうると指摘しました。

もっとも,そもそも財産分与とは何かが分からないと話しが始まりませんので,まずは財産分与の考え方を簡単にお話しします。なお,ここでお話しするのはあくまでも財産分与の大まかなアウトラインですので,本格的な問題までは当然網羅できておりませんので,ご了承ください。

財産分与とは,夫婦が結婚中に協力して築き上げた財産を,離婚に伴って,夫と妻に平等に(原則半分ずつです。)分けるというものです。たとえば,夫がサラリーマン,妻が専業主婦という家族において,結婚後,1000万円のお金を貯めたとします。その場合,離婚する際は,その1000万円を500万円ずつ分けるということになります。

そして,株も取り引き対象とされているように,財産的価値を持つ可能性があり,財産分与の対象となるのです。

 

最後に

では,株が財産分与の対象となるというのが,会社の経営にどう影響を及ぼしてくるのか。それは次回以降に話しをしたいと思います。

 

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)。

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!。

後継者主導の事業承継を成功に導く