カテゴリー別アーカイブ: 後継者の覚悟

東の空に見える明け方の光

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

今日は、ちょっと格調高く(?)万葉の歌人柿本人麻呂の句から始めましょう。

東(ひんがし)のかぎろひのたつ見えてかえり見すれば月かたぶきぬ

「かぎろひ」を、ネットで調べてみると「東の空に見える明け方の光。曙光(しよこう)」

とあります。

これを現代的に、直訳すると、

「夜明け時、明け方の東の空を見ると太陽が昇る光がさしているのが見える。振り返って、西の空をみると、満月の月がまさに沈もうとしている。」

とでもなるのでしょうか。

大宇宙の大きな営みを詠んだこの歌からは、朝の澄み切った空気を胸いっぱいに吸って大地を踏みしめ、これから始まる新しい一日に向かっていく、人麻呂の気概が感じられます。

人麻呂の生きた飛鳥時代は、聖徳太子が「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子にいたす。つつがなきや。」と、隋の皇帝に送り、冊封体制からの離脱を表明したことは昔習いましたよね。この頃から、我が国は「日本」となります。

聖徳太子が、大国「隋」の皇帝に自分も同じ「天子」であることを表明することは、とても勇気のいることだったのではないでしょうか。でもそのおかげで、現代まで続く独立の基礎をつくり上げることができたのです。

人麻呂は、聖徳太子より100年ほど後の人のようですが、人麻呂をはじめとする万葉の歌人たちは、和歌という日本文化の基礎を創りました。

この時代の人々が、日本の基礎を創ってくれました。そのおかげで、今の私たちの生活があるわけです。

昔に生きた人々の、時代を超えた視野や天地の感謝する心を一つひとつ積み重ねて、一つの国の生活や文化がはぐくまれてきたのです。

私たち一人ひとりの祖先も確実に飛鳥時代に生きていましたし、その後の時代もずーっと暮らしてきてくれたので、今の私たち一人ひとりの今の生活があるわけです。

そう思うと、人麻呂も聖徳太子も、信長も、秀吉も、家康も、うちの頑固な先代社長もいとおしくなりませんか?

ずーっと、紡いできてくれたこの会社、やっぱり、きちんと渡していかないと。

まさかと思うかもしれませんが、飛鳥時代から続いている企業を含めて、日本には1000以上続いている企業が14社もあるそうです。100年以上続いている企業は26,000社もあります。

「自分の会社ももちろんずーっと続いてほしい、いや、続いて行ってもらわないと…。」と、皆さんお考えでしょう。長く続いてきた会社には、間違いなく代々続く家訓や社是が伝わり、その成功のDNAを脈々と伝え続けています。

会社は、その時々の景気や社会の影響を大きく受け、その業績までも転換しなければならない場合もあるかもしれません。

そんなとき、社員の心を一つにするものが、家訓や社是といわれるものです。

宇宙に思いをはせる人麻呂や時代を見通す聖徳太子のように、空間と時間を大きくとらえて、従業員や家族、先代や会社の今後を考える。

たまには、早起きして朝の空気を吸うのも良いかもしれません。

もっとも、私などは、自然に早起きする年齢になってしまいましたが。

 

後継者の学校は、経営者、後継者をあらゆる面でサポートします。

公開セミナーは詳しくはこちらをごらんください。

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ベーシックプログラムについてはこちらをごらんください。

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

また、当プログラムの卒業生の経営者の仲間もみなさんが参加して仲間になっていただくことを心待ちにしておりますので、

一度セミナーに来ていただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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経営者の決断力について

今日は経営者の意思決定について,私が聞いた話を踏まえ,お伝えしたいと思います。人が決断をするにあたり,それを誤らせる1つの要因として,サンクコストの問題があり,今回はそれに関するお話です。

 

今日は,後継者の方々が今後経営者となり,日々決断をするにあたって気をつけなければならないことを,私が聞いた話を踏まえ,書いてみたいと思います。その話とは次のような内容でした。ある会社の社長は,経営の悪化を打開しようと,アドバイザーを社内に迎え,投資をしてインバウンドビジネスに取り組みました。しかし,様々な要因も重なり,そのビジネスは成功せず・・・。現在その社長は資金繰りに窮し,破産をせざるを得ない状況にあるとのことです,

 

この社長は,周りからのアドバイスを聞くものの,自分にとって辛い選択肢を迫られるものについては,目をつぶってきたとのことでした。たとえば,インバウンドビジネスについても,手を引くタイミングがあったかもしれません。また,破産せずに,民事再生の道を模索することが出来たかもしれません。

 

経営者の方々は,それぞれの専門家にアドバイスを求めることは必要です。自分のブレインとして活用しなければならないと思います。ですが,そのアドバイスをもとに決断をするのは経営者自身です。

 

では,上記のケースで,社長の決断を妨げたのは何か?必ずしも1つだけではありませんが,例えば,サンクコストの問題があるかと思っています。これは,これまでのコスト(費用・時間・努力等)をもったいないと思い,それが回収できるまで頑張ろうとしてしまうというものです。合理的に考えればその時点で止めるべきなのですが,正常な意思決定を妨げてしまうのです。

 

このサンクコストの問題は,日常生活の中にも潜んでいます。当たりの出ないパチンコを続けることなどが典型でしょう。

後継者の方々に限った話ではありませんが,いざというときに決断できるために,何が私達の判断を誤らせるのかというものを客観的に把握しておくことも大切かもしれません。

 

なお,後継者の学校では,今回私が書いた問題点に限らず,広い視点から,後継者が事業承継をするにあたり注意しなければならないポイントを分かりやすく学ぶことができます。興味のある方は,お気軽にHPをご覧になったり,各パートナーにお声がけいただければと思います。

また,後継者の学校では,各パートナーが後継者となる又は今後なるかもしれない方々に,無償で「後継者インタビュー」というものを行っています。

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)

後継者の方々にとって「気づき」の場面となるとして,これまでに多くの方々から好評をいただきました。こちらも興味が湧いた方は,お気軽にインタビューをご検討ください!

後継者にまつわる小説あれこれ(その6)

後継者のパートナーで司法書士の木村貴裕です。

小説は気軽に読めて、でも何か気づきを得たり、力がわいてくることってありますよね。

ほんの少しでも何か感じてもらえそうなものをこれから少しずつ紹介したいと思います。

後継者の学校パートナーブログですので、もちろん後継者や事業承継に関するものを。

 

司法書士の木村貴裕です。

私は通勤時間をもっぱら読書にあてております。

地下鉄なので外の景色を眺めても面白くもなんともないという理由もありますが。

 

経営書ではなくあまり肩のこらない小説ばかりなのですが、結構事業承継にからむ話もあります。

後継者や後継者候補の方に何か少しでも感じてもらえるものがあればと思い、今まで読んだ中から、後継者や事業承継に関係するものを何冊か紹介します。

 

今回紹介するのは、

 

「かばん屋の相続」池井戸潤 著(文藝春秋)

 

「下町ロケット」の佃航平も確か親父の会社を継いだんじゃかと言われそうですが、今回取り上げるのはこれです。

表題作含め六編の小説が収録されている短編集です。

 

作品の全てが都市銀行や信用金庫などの銀行員の視点で描かれています。

 

表題作である「かばん屋の相続」というタイトルを見ると、多くの方が実際に起こったお家騒動を思い浮かべるでしょう。

かばん屋、遺言書による兄弟二人の争いと、ここまでは同じですが、当然ですが物語はオリジナルです。

 

物語は、社長が急逝し、会社を手伝っていた次男にではなく、社業には一切関わっていなかった大手銀行員の長男に会社の全株を相続させるという内容の遺言書があったというところから始まります。

ちなみに銀行員である兄ではなく、その会社の担当者の信金マンの視点から描かれています。

 

この物語を取り上げた理由は、事業承継とはいうが、「何を承継するのか」ということです。

 

前回の企業理念でお伝えした、その会社の存在意義、不易なる価値とは何なのかというところにもつながってきます。

 

継ぐべきものが見えていた者、見えていなかった者、それによってそれぞれの将来の明暗をわけることになるのですが、継ぐべきものは何なのかを見極めるというのは、実際には言うは易く行うは難しなのかもしれません。

 

でも事業承継では、それらを選別するチャンスでもあります。

いかにうまく継ぐべきでは無いものを切り離すことができるのかというのも生き残りには不可欠になってきます。

 

池井戸潤氏の作品の多くは、力強かったり穏やかだったり色々ですが読者に明るい読後感を与えてくれるものが結構多いですよね。

この短編集もほとんどがそのような作品です。

 

一度手にとってみて下さい。

 

ちなみに私は作者の作品で銀行を舞台にしたものでは「オレたちバブル入行組」のシリーズも好きですが、一番好きなのは「シャイロックの子供たち」です。

 

この話が少しでも何かのきっかけになれば幸いです。

 

後継者の学校では無料セミナーを行っています。

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変えざるべきものと変えるべきもの

後継経営者の第一の役割は、自社を存続させることです。その役割さえ見失わなければ、変えざるべきものと変えるべきものの峻別は自ずとできるはずです。

 

前回のブログでは、後継者が現経営者と異なる資質や性格を持つならば、それに合わせた自分なりのリーダーシップのあり方を貫くべきと書きました。

 

一方で、その逆のようなこともまた起こりがちなのではないかと思います。

 

すなわち、豊富な経験と実績を持つ現経営者とは違う自分なりのやり方でやってこそ自分の価値があると思い込み、ことさら現経営者のやり方を否定し、変えようとしてしまうことです。

 

これもまた、後継者の勘違いと思い込みによって起こり得ることだと思います。

 

後継者は本来いるだけで価値のある存在です。

 

ことさらに自分の存在価値をアピールする必要など、本来ないはずなのです。

 

確かに、いち早く自分のことを経営者として従業員に、そしてステークホルダーに認めて欲しいと思い、”自分だけの”実力で何か成果を出したいと思う気持ちはわかります。

 

それでも、そこで立ち止まって、踏みとどまって思い出して欲しいのです。

 

後継経営者としての自分の本来の役割は何なのかということを。

 

後継経営者の第一の役割は、なんといっても自社を存続させることです。

 

そのためには、今あるリソースを、現経営者の豊富な経験からくる知恵を含めて最大限活用することです。

 

もちろん、何かを変えることが必要なタイミングは必ずあります。

 

しかしながら、変えること自体が目的化してはいけないのです。

 

変えざるべきものと変えるべきもの。

 

それは、本来の目的を見失わなければ、自ずと見えてくるはずです。

 

「後継者の学校」では、後継者、経営者としてのスキルだけでなく、心=マインド、あり方の部分も大切に扱います。

 

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ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

通過儀礼に学ぶ関係性再構築法

後継者の学校パートナー中小企業診断士の岡部眞明です。

今日は、昔に見たテレビからです。

何十年か前に見た、アフリカのある部族の暮らしぶりを紹介するものだったと記憶していますが、紹介したいのは、そのうちのホンの一部分です。

その部族では、子供が一定の年齢になると、特別の小屋に男女それぞれが集められ、大人になるための心構えやその部族の成立ち(神話に相当する部族に伝わる物語)やしきたり、特に、他言無用の数々の秘儀などを習う儀式が行われるとのことでした。いわゆる、通過儀礼、イニシエーションといわれるものです。

どこの社会でも、子供は次代を担う貴重な宝です。立派に未来を築いてもらうためには、自分たちの社会の成り立ちへの理解やその心構え、覚悟はどうしても必要なことです。

イニシエーションは、世界中で様々な形で行われていますが、子供から大人になる際に行われる通過儀礼としては、今では、各地で観光資源、あるいはアミューズメントとして行われているバンジージャンプの起源といわれる、バヌアツ共和国の「ナゴール」が、特に有名です。

日本でも、男子の成人の儀式「元服」は、皆さんご存知のことと思います。

どの国、どの地方の儀礼でも、「一人前の大人としての能力を認め、その覚悟を求める」という目的は共通のようです。

そのためには、それまでに社会として、家として子供を大人としてふさわしい「ちゃんとした大人」になるために教育するのです。

再び、前に見たアフリカの部族の話です。

そこでは、子供とその親の世代の関係を「シェーム」と規定しているそうです。

シェームとは「shame」、「恥ずかしい」とか「羞恥心」という意味ですよね。

子供は、親に従属して育ってきますよね、成長するに従って親へ従属から離れようとします。ありがとうと素直に言えなかったり、自分が不安に思っていることなんかを、聞けなかったりした記憶は皆さんもおありのことと思います。親の方も、子供はいつまでも子供で、自分の手元においておきたい気持ちが強かったりして、うまく関係を築けなかったりします。このようなことの原因を「シェーム」に求めたのです。

この部族では、子供たちが大人になるまで、その教育はお爺さん、おばあさんの世代が担当します。村のお爺さんおばあさんが、最初に紹介したイニシエーションの儀式が終了するまで、自分の孫を含め村の孫たちを教育します。もちろん、10日間ほど続く儀式本番の間も孫たち世代とともに小屋に缶詰になって寝食を共にします。

このシステムって、すごい知恵だと思いませんか?

当事者間だと、お互いの思いが勝ちすぎてかえってうまく関係性をつくりにくいことってよくありますね。そこで、一つ世代をまたいだお爺さんおばあさんが、教育に当たることで、円滑な関係をつくっていける。私なども、子供の頃、親に怒られて、庭の桜の木に登っていると、おばあちゃんが迎えに来てくれたものでした。

経営者の方、後継者の方もその関係について、悩んでいる方もいらっしゃると思います。従業員の方との関係も、従業員同士の関係も同じようなことが起こっているのではないでしょうか。

そんなとき、一つ別の視点から、関係性をみる役割はとても重要です。そして、専門知識があれば、もっと頼りになりますよね。

経営者の学校は、会社のそんな人間関係から会社を考えます。

 

ちなみに、いま後継者の学校プログラムベーシックコースが4月から開講しますので、

東京校では、その直前の2月と3月にですので公開セミナーを実施しています。

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Photo credit: najbo via VisualHunt.com / CC BY-NC-ND

事業承継と後継者と私②

前回、後継者の学校を九州でも開催するんだ!との想いを書かせていただいたところ、たくさんの方から応援と激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます。(SNSの反響ってすごいですね。)

今日は、その後の話を。只今セミナー開催に向けて準備中です。

 

こんにちは。

後継者の学校パートナー、村中順子です。

 

先日、とある事業承継のセミナーに参加する機会があったのですが、講師の方と雑談していた際に、

「事業承継っていう言葉の響きは、一般的なイメージだと、「難しいことを専門家が分かりにくく解説する」感じがあるよね」という話になりました。(苦笑)

 

実は、いま後継者の学校九州ではセミナーを企画しておりまして、

この「専門家がわかりにくく説明する」というイメージの払しょくに挑んでおります。

特に、後継者の学校というくらいですから「後継者目線での事業承継」をお話しさせていただくわけです。

おそらく、熊本(もしかして九州でも)この目線で話ができる専門家は他にはいないのではないかと思います。

(そのくらい後継者を主役とした事業承継って世の中には浸透していません。でもこれからの経営を担うのは後継者ですので、本当に脇役では困るんです。)

 

大抵の事業承継のセミナーは、現経営者から見た承継の話(株の評価の話、生前贈与の話、相続対策・・)といった法律や税務に関する話が多いように思います。

 

安心してください。

私たちが準備しているのは、そんな話ではありませんから。(もうこれは古いのかしら・・・)

 

といいますのも、株の評価とか、生前贈与とか、相続対策ももちろん大切な承継対策の一部です。

でもあくまでも一部なんです。

 

例えばそれらの対策を万全にしていれば、後継者経営はうまくいくのでしょうか?

後継者の方とお話をしていると、悩みの根本ってそういう対策の話より、もっと深いところにある気がします。

事業承継は、経営者がすべきことと後継者がすべきことを整理して対策を打たなければなりません。

そして、後継者時代に準備しておくことがあるんです。

 

そこで今回は、「事業承継を成功させるための後継者の心得」 〜 後継者の今が未来を変える 〜

というセミナーを開催いたします。「今、なにをすべきか」、にお答えできる内容になっております。

初回は、3月22日(火) 崇城大学市民ホール(旧熊本市市民会館) 19:00~20:30

また改めてお知らせのページで案内させていただきたいと思っています。

ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

後継者はつらいよ ~涙の辛子レンコン編①~

後継者の学校のパートナーの児玉秀人です。

私はメーカーに勤めていたことがあります。営業のマネージャーだったころ、九州地区の販売網を構築しに毎月通っていたことがあります。その頃に出会ったある後継者の方のお話です。

 

後継者の学校のパートナーコンサルタントの児玉秀人です。

 

当時勤めていた会社の商品は、九州の各お客様と直接の取引をぽつぽつとしており、いわゆるQCDにおいて不利な状況でした。

※QCD(品質、コスト、デリバリーの略、ものづくりの指標の一つ)

 

その状況を打開するべく、ある卸問屋さんを訪ねたのです。

その会社は戦後に先代が立ち上げ、先代亡き後、奥様が一旦社長になり、当時は長男である社長が切り盛りしていました。

 

社長は3兄弟で長男は社長、次男は専務、三男は常務と3人で仲良く経営をしていました。

 

・・・

・・・

・・・

 

というふうに私には見えていたのです。

 

世話好きの社長は、私が訪問すると必ず食事に連れて行ってくださり、その地方のおいしいお酒と抜群の料理をふるまってくださいました。今でも感謝しています。

 

しっかり者の専務は経理を担当しており、やさしいまなざしでいつも協力してくださいました。

 

破天荒な常務は卸先を一緒に開拓したり、べろべろになるまで飲み歩いたりと、本当に仲良くしてくださいました。

 

 

とても仲良しの素敵なファミリー企業なのです。

 

そして、もう一人のキーマン

 

それが、社長の息子さんで当時は営業所長だったAさんです。

Aさんとは年が同じで気も合ったことから、ご自宅に泊めていただいたこともあるほど、仲良くしていただきました。

私が海外駐在していた時も遊びに来てくださり、私の携帯で娘のお土産について、国際電話で1万5千円分も奥様と話していました。請求に目が飛び出そうになりましたよ(笑)

 

 

その会社も私が担当していたころから、次期社長について

誰がなるのか?

 

というのが社内でも、誰も口にしませんがみんなが気にしていました。

社内はというと、社長と同世代の社員が数人、社長とAさんの間の世代が数人、

そしてAさんの同級生を含む、Aさんと同世代が数人いる、

非常にバランスの取れた年齢構成でした。

 

このAさんの悩みこそが「後継者の陥る罠」に

見事に嵌っていたのです。

 

・・・つづく

 

 

このエピソードに胸がざわついた

そんな後継者(経営者)の方! まずは

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「後継者と共に強い会社をつくるヒトとおカネの専門家」

児玉秀人でした。

 

メディカル、デンタルのサポートをしています。

「クリニックの財務が劇的によくなる秘密の方法」教えます。

 

財務状況を改善したら次はヒト。

「業績が30%向上する人事評価システム」教えます。

私が得意なのは以下です。

 

・人材採用・育成相談、人事評価システムの提供

・資金調達のための経営改善計画書の作成

・設備投資と事業計画に基づいた財務計画の策定

・Web戦略相談など

 

変えられるものと変えられないもの

後継者の学校パートナーの中小企業診断士岡部眞明です。

申年の平成28年もひと月が過ぎ、2月になってしましました。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」などといいます。何かと、忙しい年度末。

多くの会社では、この時期決算期を迎え、1年間の業績の評価が数字となって表れてくるのを前に、追い込みの時期になっていることと思います。

売上はどうか?経常利益は?その前に、入金は、資金繰りは?・・・。

世の中、ベースアップするみたいだし、従業員の来年度の給料はどうする。

中国経済の落ち込み、原油安、マイナス金利・・・この先、景気は?日本経済の先行きは?

社長の悩みは尽きることがありません。

でも、たとえにあげた社長の悩み。読者のみなさんが解決できることはどれでしょうか?

売上や利益、入金や出金の状況を把握して、資金繰りを調えることは当然必要なことですね。特に、中小企業では。しかし、経理部長や営業部長でなく、社長自ら、常に資金繰りを考えている現状は、あまり、良い状況とは言えませんね。その分、お客様や商品、サービスに振り向ける時間や頭脳が削られていることを反省すべきともいえます。従業員の給与も、世間がアップするからうちも上げるではなく、「気持ちよく働いてもらい、業績を向上させるには、どんなことをすべきなのか。」と、組織や処遇を考えた方がよいですよね。

中国経済や原油安、マイナス金利、景気、日本経済の先行き。もちろん、関係します。でも、私たちが直接働きかけて何とかなるものではありません。残念ながら。

私たちにできることは、それらによる悪い影響は最小限に抑え、良い波には乗れるよう備えを怠らないことですね。

大事なお客様と従業員そして家族の満足の最大化のために、できること、やるべきことをしっかりやること、そして、その結果を受け入れる潔さを旨とすることではないでしょうか。

「神よ、かえることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできないものと、変えることのできるものとを、識別する知恵を与えたまえ(ラインホルド・ニーバー 神学者 教会での説教「致知」12月)」

かくいう私も結構あきらめ悪いですが・・・。

 

後継者の学校は、そんな経営者をサポートします。

 

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将来輝く後継者のみなさまに出会えることを楽しみにしています。

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自分のスタイルを貫く覚悟

後継者と現経営者では、資質や性格の違いにより本来得意とするリーダーシップの発揮の仕方は異なることの方が多いと思います。

それでも、現経営者は無意識に自分と同じスタイルを求め、後継者もそうあらねばと無意識に思い込み、そして従業員も大きな変革を望まないのが普通だと思います。

それでも、自ら得意とするスタイルを貫かねばうまくいかないのも事実です。だから後継者には自分の強みを知り、自分なりのスタイルを確立し、それを貫く覚悟が必要です。

 

2月から後継者の学校のパートナーになりました知識茂雄と申します。

主にコーチとしてコーチングとコミュニケーション系の研修を提供しています。今後、特にチームビルディング、組織活性化の観点から後継者支援にも力をいれていきたいと思っています。

 

私は、仕事柄人それぞれの多様性、特に人それぞれに異なる強み視点での多様性を活かすことの重要さを説くことが多いです。

 

その点を事業承継に当てはめたとき、例えそれが親子という関係性であったとしても、現経営者と後継者の資質や性格、すなわちどこに強みがあるかも異なることが多く、それゆえに後継者が悩み苦しむことが多いのではないかと思います。

 

現経営者、特に創業経営者の場合は、自分自身の強みを活かして事業を発展させてきたはずで、自分なりの確立したやり方を無意識に後継者に求めてしまうのは、ある意味自然なことでしょう。

 

そしてまた後継者としても、そんな現経営者の姿を見て、自分もまたそうあらねばと無意識に思い込んでしまうのも致し方無いことだと思います。

 

また、例え薄々自分には自分なりの得意なやり方があり、それが現経営者と異なるものだと認識していたとしても、現経営者のやり方に慣れている従業員のことを考えると、大きく経営スタイルを変えることに躊躇することもあるでしょう。

 

それでも、やはり自分が不得手とするやり方を捨て、得意なやり方を貫いた方が自分のパフォーマンスが上がるのも事実だと思いますし、経営者自身のパフォーマンスが会社全体としてのパフォーマンスにも大きく影響するのも事実です。

 

例えば、現経営者が独断型のリーダーシップを強みとしていたとして、後継者が調和型、調整型のリーダーシップを強みとしているならば、独断型のリーダーシップを求められるのは苦痛でしかありません。

 

多くの人の意見を聞き、合意点を求めることが最適解に近づく早道だと考える人にとって、自分一人で決めるというのは自然にできることでは決してなく、当然そのやり方では自分の最高のパフォーマンスは出せません。

 

だから、後継者に求められるのは、自己理解を深め、自分の強みを知り、自分の固有のスタイルを確立してそれを貫く覚悟です。

 

そしてそれは、並大抵の覚悟ではないのかもしれません。

 

「後継者の学校」では、そんな覚悟を決めた後継者、そしてまだ悩みの渦中にある後継者に寄り添い支援します。

 

まずは、「後継者インタビュー」を受けてみませんか?今抱えている悩みを語るだけでもすっきりしますよ!

 

ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

 

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事業承継の現場から -そこの後継者のあなた。相談できる人はいますか?-

後継者は悩みの総合商社だと言われます。さらに苦しいのはその悩みを自身ですべて抱え込もうとしている後継者の方が多いという現状です。後継者には悩みを吐き出せる相談相手はいるのか?

ある日の後継者の方との会話からその答えが見えてきました。

 

2月から後継者の学校のパートナーになりました高浜亮と申します。主に中小企業の財務面や収益改善を中心とした経営支援を行っています。同じくらいの年代の30代の後継者と会社の成長をサポートしたいという想いで後継者の学校のパートナーになりました。

現在は九州の熊本で後継者の学校 九州校の立ち上げに奔走しています。今後も定期的にブログを書いていきますので宜しくお願い致します。

 

私は仕事柄、様々な後継者とお会いする機会があります。その中でよく聞くのが「色々と悩みはあるんですが相談できる人がいないんです。」ということです。

 

相談相手がいない・・・しかし、相談相手になりそうな人を考えてみるといくつかでてきます。

そこで、こんな質問を後継者の方にしてみました。

 

事業承継に関する相談相手として、「例えば現社長。つまりお父さんはいかがですか?」

 

「社長には相談はできませんよ。だって社長でもありますが父親でもあるため、身内にはなんか恥ずかしいのもあるし、そんなことで悩むな!と言われそうなんで・・・」

 

やはり親と子の関係であるが故に相談しにくい部分があるんでしょうね。

 

じゃあ外部で身近な人なら。「では、税理士さんはどうですか?」

「うーん。確かに税理士さんは数字の話とかはしてくれます。数字とかに関しては少し相談はできるかもしれませんが、社員との人間関係や父親とのことは話しにくいんですよね。

それに社長に話がいったりしても嫌ですし。」

 

後継者からしたら今の税理士さんは父親が選んだ税理士さん。つまり自分の味方にはなりえないって感覚があるんでしょうね。

 

「ではいろいろ所属している団体、例えば商工会や青年会議所で一緒に活動しているお仲間の後継者の方たちとかはどうですか?」

 

「立場も一緒ですし相談しやすいのでは?」

 

「そうですね。事業承継という同じ悩みを抱えてることがあるんで相談はできるかもしれません。

でもなかなか、面と向かって相談を持ち掛けるのも少し気がひけるんですよね。たまに懇親会とかで流れでそんな話にもなったりしますが、お酒も入ってるのでなんか大変だよね。お互い。で終わっちゃうんです。」

 

そう考えると後継者の相談相手って本当にいないんですね。でも後継者の方々はたくさんの悩みを抱えています。悩みを相談でき一緒に解決策を探し、導いてくれるような存在がとても重要なんですね。

 

そんな存在になるべく「後継者の学校」は発足しました。今、抱えている悩みを話すことで問題が可視化され明確になります。そんな機会を後継者の学校では「後継者インタビュー」という形で設けています。

是非、この機会に受けてみてはいかがでしょうか?

(詳しくはhttp://school-k.jp/interview/ をご覧ください。)

ご興味のある方は是非ホームページ(http://school-k.jp/)からお問い合わせください!

 

Photo credit: andreasw1966 via Visual Hunt / CC BY